サーバエンジニアってどんな仕事?サーバエンジニアに求められる能力4選
サーバエンジニアってどんな仕事?
サーバエンジニアとはサーバーの設計や構築、運用、保守などを主な仕事としているエンジニアです。
サーバエンジニアの仕事は大きく分けてサーバー機器の構築と、サーバーの運用保守という2つにわかれます。
サーバエンジニアは運用しやすいサーバー構成を考えながら、サーバーの種類や台数、通信速度や使用電源容量、さらにコストバランスも考慮してサーバーを構築します。
サーバエンジニアの年収とは?
サーバエンジニアの平均年収は20代なら400万円程度、30代なら500万円程度と言われています。
サーバエンジニアの年収は勤めている企業規模や経験年数などにもよりますが、日本全体での平均年収よりも比較的高い水準だと言えるでしょう。
また、さらに年収をアップさせたいのであれば、サーバー関連の資格を取得したり幅広い知識を身につけることで、より年収アップを狙えます。
サーバエンジニアの業務内容2つ
サーバエンジニアはどのような業務を行っているのでしょうか。
サーバエンジニアは企業で使用するサーバーに関する業務を行うエンジニアですが、具体的にどのような業務内容を行っているのか知らないという方も多いでしょう。
ここではサーバエンジニアの業務内容2つをご紹介しますので、どのような業務内容があるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
サーバーの設計・構築
サーバエンジニアはサーバーの設計や構築を行います。
サーバーの構築では、予算やクライアントの要望などを考慮しながら使用するサーバーの種類を選び、さらに必要な台数、ネットワークの通信速度などを決定していきます。
また、どのようなサーバー構成にするのか決まったら、サーバーの設置やケーブルの配線などを行い、サーバーに合わせてOSをインストール、設定するのもサーバエンジニアの仕事です。
サーバーの運用・保守
サーバエンジニアはサーバーの運用や保守を行います。
サーバーの運用や保守では、サーバーを運用しながらトラブルが発生した場合に迅速な対応を行ったり、システム改善を実施することがサーバエンジニアの主な仕事となります。
また、バックアップなどのメンテナンス作業を行ったり、外部からの攻撃を受けていないか監視するのもサーバエンジニアの重要な仕事です。
サーバエンジニアのやりがい
サーバエンジニアの仕事は自分の力によってサーバーが支えられているという満足感を得られます。
サーバエンジニアは会社のインフラであるサーバーを支える仕事なので、自分で構築したサーバーによって企業のシステムが安定して動いていることに大きな満足感が得られます。
また、安定稼働していることが求められるサーバーにトラブルが発生した場合、対処できる貴重な人材として扱ってもらえることも魅力だと言えるでしょう。
サーバエンジニアの主なキャリアパス3つ
サーバエンジニアには3つのキャリアパスがあります。
サーバエンジニアとして経験やスキルを身につけながらさらなるキャリアアップを目指す場合、具体的にはどのような選択肢があるのでしょうか。
ここではサーバエンジニアの主なキャリアパス3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
サーバエンジニアのキャリアパス1:ITコンサルタント
ITコンサルタントは企業の抱える課題をIT技術によって解決する専門職です。
サーバエンジニアとして身につけたIT知識やスキルを活かしたいなら、企業の悩みを解決するためにさまざまなアドバイスを行うITコンサルタントを目指すのがおすすめです。
また、ITコンサルタントになるには、IT関連の知識はもちろん経営戦略などビジネスに関する知識を身につけるのも重要です。
サーバエンジニアのキャリアパス2:サーバエンジニア(スペシャリスト)
サーバエンジニアのスペシャリストはサーバエンジニアとしてのスキルを極めた人材です。
サーバエンジニアの仕事が好きで技術を極めていきたいなら、ハイレベルなスキルを身につけてスペシャリストを目指すのがおすすめです。
スペシャリストと呼ばれるようになるには、一般的なサーバエンジニアでは持っていないような専門的な技術を身につけ、さらに最新の技術についても積極的に学ぶことが重要です。
サーバエンジニアのキャリアパス3:サーバエンジニア(チームリーダー)
サーバエンジニアのチームリーダーは責任を持ってチームを牽引できる人材です。
リーダーシップを発揮してチームを纏めていきたいと考えているなら、チームリーダーを目指すのがおすすめです。サーバエンジニアもサーバー担当の部署に所属し、1人のチームメンバーとして仕事をしています。
チームリーダーはそのまとめ役としてチームを推進していく役割を持ち、責任を持ってサーバーを管理する重要な仕事です。
サーバエンジニアに求められる能力4選
サーバエンジニアにはさまざまな能力が必要です。
サーバー構築や管理運用の専門家であるサーバエンジニアには多くの能力が求められますが、具体的にどのような能力が必要とされるのでしょうか。
ここではサーバエンジニアに求められる能力4選をご紹介しますので、どのような能力が必要になるのか参考にしてみてください。
サーバエンジニアに求められる能力1:サーバーのスキル・知識
サーバエンジニアにはサーバーに関するスキルや知識が求められます。
サーバーを構築する際にサーバーの操作が必要となるため、Windows ServerやLinux、UnixなどのサーバーOSを扱うスキルは必須です。
ただしすべてのサーバーOSの知識やスキルを身につける必要はないため、企業が利用するサーバーOSのスキルをしっかりと習得しましょう。
サーバエンジニアに求められる能力2:セキュリティスキル
サーバエンジニアにはセキュリティスキルが求められます。
サーバエンジニアの仕事の1つである保守管理には、サーバーのセキュリティチェックなども含まれています。そのため、セキュリティ対策に関する知識やスキルも必要とされます。
近年ではウィルスの脅威も巧妙化してきているため、さまざまな脅威から被害を未然に防ぐ方法や被害を受けた際の対処方法などを身につけておきましょう。
サーバエンジニアに求められる能力3:集中力
サーバエンジニアには高い集中力が求められます。
他のITエンジニアの仕事は他のメンバーとコミュニケーションを取りながら進めていくことが多いため、ある程度のコミュニケーション能力などが必要になります。
しかしサーバエンジニアは作業自体は1人で行うことが多いため、集中力が高く1人で黙々と仕事を進めていくことができる人が向いています。
サーバエンジニアに求められる能力4:精神力
サーバエンジニアには精神力が求められます。
サーバエンジニアの仕事は夜勤を含めたシフト制になっているケースが多く、急なトラブル対応が発生するケースも多いです。また、障害でサーバーが止まってしまうと大きな損害が出るため、急いで復旧しなければいけないというプレッシャーもあります。
そのため、不規則な勤務やストレスなどにも対応できる精神力が必要になるでしょう。
サーバエンジニアにおすすめの資格4選
サーバエンジニアにはどのような資格取得が適しているのでしょうか。
IT系の資格はさまざまな種類があるため、サーバエンジニアを目指すにあたり資格を取りたくても、どの資格を取ればいいのかわからないという方も多いでしょう。
ここでは最後にサーバエンジニアにおすすめの資格4選をご紹介しますので、サーバエンジニアを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
サーバエンジニアにおすすめの資格1:CCNP
CCNPはシスコシステムズ社が認定している、シスコ技術者認定資格のプロフェッショナルレベルです。
CCNPはCCNAの上位資格として知られているベンダー試験で、ITスキル標準「ITSS」ではレベル3に相当するとされています。
CCNPを取得することで、大規模なネットワークの導入や運用保守を行うスキルを持っていることを証明することができるでしょう。
サーバエンジニアにおすすめの資格2:LPIC
LPICはLinux技術者認定機関「LPI」が認定している、Linux技術者認定試験です。
LPICはLinuxスキルを世界共通基準で認定するベンダー資格です。日本企業でもLinuxを利用したサーバー運用をしているケースは多いため、サーバエンジニアになるならLPICはぜひ取得しておきましょう。
サーバエンジニアにおすすめの資格3:CCNA
CCNPはシスコシステムズ社が認定している、シスコ技術者認定資格のアソシエイトレベルです。
ネットワーク関連のベンダー資格として非常に知名度が高い資格で、前述のCCNPの1段階下のレベルの資格となっています。取得することで基礎的なネットワークに関する技術を持っている証明になります。
また、CCNPを受験する場合は先にCCNAを取得する必要があります。
サーバエンジニアにおすすめの資格4:MCP
MCPはマイクロソフト社が認定しているマイクロソフト製品の技術力を認定する試験です。
マイクロソフト製品の知識と技術を認定する世界共通の資格となっており、試験は製品やバージョンごとに細かく分かれています。
MCPを取得することで、Windowsサーバーに関する知識や技術を証明することができるでしょう。
未経験からサーバエンジニアになれる?
未経験からサーバエンジニアを目指すなら、まずは他のIT職で経験を積むのがおすすめです。
サーバエンジニアは求められるスキルも専門的な内容が多いため、未経験でいきなりサーバエンジニアを目指すのは難易度が高いです。
しかしIT職種の中にはヘルプデスクやプログラマーなどの未経験からでも就職しやすい職種もあるため、まずはそういった仕事について知識を身につけ、資格取得を行い、転職すると良いでしょう。
セキュリティの知識を習得してサーバエンジニアになろう
サーバエンジニアにはセキュリティ知識や集中力などが求められます。
ぜひこの記事でご紹介したサーバエンジニアの業務内容やキャリアパス、サーバエンジニアに求められる能力やおすすめの資格などを参考に、サーバエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。