インフラエンジニアにおすすめの勉強法9選|必要な知識5選なども紹介
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとはITに関連する仕事に必要となる、インフラストラクチャーの構築や運用、設計から保守やメンテナンスまで行うエンジニアのことを指します。
WebサービスやITシステムのインフラ業務以外にも、ネットワークやサーバーなどの構築を行うこともインフラエンジニアの業務に含まれます。
インフラエンジニアになるにはそれらの知識を取得し、勉強しておかなければなりません。
インフラエンジニアの種類3選
インフラエンジニアには実際どんな仕事があるのか、代表的な種類のサーバーエンジニアとネットワークエンジニア、クラウドエンジニアの3つに分けて紹介していきます。
ここで紹介するものが全ての業務というわけではありませんが、3つの種類を知ればより具体的にイメージしたり、どんな勉強をしていけばいいのか対策を取ったりできるようになるでしょう。
インフラエンジニアの種類1:サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、インターネット上に存在するWebサーバーやメールサーバー、情報を集めるデータベースサーバーなどの業務を中心に行うインフラエンジニアです。
サーバーについての知識が求められるため、サーバーエンジニアを目指すのであれば対応した勉強をする必要があるでしょう。
人々のリクエストに応答してくれるサーバーは、インターネットを活用する上でなくてはならないとても重要視される仕事のひとつです。
インフラエンジニアの種類2:ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとはクラウドエンジニアの中でも、ネットワーク回線に関する仕事に特化した内容となります。
ネットワーク回線を構築してサーバーやコンピューター、スイッチにルーターなどの機器を活用して円滑に利用できる環境を作っていくことが仕事となります。
仕事の内容に合わせた適切なネットワーク回線を築き上げて、メンテナンスなどをしていかなければならないため、ネットワーク全般の勉強をして知識や技術を蓄えておくようにしましょう。
インフラエンジニアの種類3:クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クラウド製品を使ったシステムの運用や構築、設計などを行なっていくインフラエンジニアのことを指します。
インフラ環境を整えて開発スピードの向上やコストを抑えた業務を行うために、様々な企業がクラウド製品を活用したネットワーク構築が盛んになってきています。
様々なクラウド製品があるため違いはもちろんのこと、製品を扱う技術や情報など様々な知識や経験が求められます。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法9選
将来的にインフラエンジニアになることを目指す際に役立つ、9つの勉強方法をそれぞれ解説します。
どんな勉強が必要になるのか、どのように工夫して学習していけばいいのかなど、インフラエンジニアにとって大切な力を身につける方法を実践してみてください。
ネットワークやIT関連などの幅広い知識が必要になるインフラエンジニアだからこそ、しっかりと勉強をして事前に知識や技術を身につけておくことが近道となるでしょう。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法1:基礎資格を取得する
インフラエンジニアの勉強をどうすればいいか悩んだ時は、基礎資格の取得をおすすめします。
どんな勉強をするにも基礎的な知識がなければ進んで行けなくなってしまうため、まずは初心者でも挑戦しやすいLinux技術者認定などの、基礎的な知識が学べる資格の勉強から始めてみましょう。
いきなり高度な技術や知識が必要となる資格を目指しても簡単に取れるものではないので、基礎的なものからチャレンジしていくと理解しやすくなります。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法2:書籍で独学する
インフラエンジニアに関係する資格にチャレンジする前に知識を身につけておきたいという時は、書籍で独学する方法もあります。
初心者の方でも理解しやすいようなインフラエンジニアについてまとめられた本などもあるので、具体的にどのような勉強をしていけばいいのか計画も立てやすくなるでしょう。
書籍のほかにもWebサイトなどで関連する情報が記載されている記事などもあるため、賢く活用して必要な知識を持てるようにしていきましょう。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法3:勉強会に参加
インフラエンジニアに関連する知識は独学で学ぶこともできますが、現役で業務を行うインフラエンジニアや企業などが開催する勉強会で生の声を聞いてみるのも、いい経験になります。
また実際にどのような仕事を行っているのか、現場ではどれほどの知識が必要になるのかより詳しく教えてもらえるので、独学が苦手な方や勉強に行き詰っているという方は、利用してみてはいかがでしょうか。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法4:ITスクールで学ぶ
勉強嫌いで一人の勉強を進めていくことに自信がないという方におすすめしたいのが、ITスクールに通う方法です。
スクールによって授業内容などに違いはありますが、ネットワークやプログラミングの知識はもちろんのこと、CADなどの実用的な知識や技術を学べます。
資格取得に向けたスクールなどもあるため、自分が勉強したいことについて教えてくれるスクールを選びましょう。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法5:学習サイトで学ぶ
ITスクールなどで学べるようなことを家でも学習したいという時に役立つ方法が、学習サイトを活用した勉強方法です。
用意された動画を好きな時間に勉強できるものや、オンライン授業に参加できるタイプなどもあるためうまく使っていきましょう。
スクールと同様サイトによって学べることが異なるケースもあるため、どのような知識が身につくのか、どんな講師が講義を開いてくれるのか事前に調べて比較しておくことをおすすめします。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法6:資格の対策で勉強する
インフラエンジニアのより実践的な知識や技術を身につけたい時は、基礎的な資格も含めて上位資格などの資格対策で勉強していく方法です。
IT関連のものからエンジニアとして必要な技術が学べるものまで様々なタイプがあるため、代表的な資格をそれぞれ紹介していきます。
自分が求めている知識や技術を得るためにはどんな資格が必要なのか見ていきましょう。
オラクルマスターBronze
オラクルマスターBronzeの正式名称はORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c Certification Overviewと呼ばれる認定資格です。
オラクルマスターBronzeではマルチテナントアーキテクチャによって、高速化や効率的なクラウドプロビジョニングができるようになった環境の中で、データベース管理者として必要とされる管理者業務についての知識を得られます。
データベースについて勉強したいという方は取得を目指してみましょう。
LinuCレベル1
LinuCレベル1はLinux Professional Instituteの、マルチレベルLinuxプロフェッショナル認定プログラムのひとつです。
世界でも通用する資格としても有名で、Linuxを実行する上で必要となる基本的なネットワークを構成するスキルを証明する内容となっています。
実際に行われているシステム管理の候補者の熟練度を確かめるために作られた資格となるため、勉強しながらLinuxに対応できる実力を身につけたいという方におすすめです。
CCNA
CCNA認定はプログラマビリティやセキュリティ、自動化などに対応したアソシエイトレベルの職務にも順応できる基礎力を身につけるために作られた資格です。
ネットワークの基礎はもちろんのこと、ネットワークアクセスやIP関連、セキュリティ基礎や自動化、プログラマビリティなどについて基本的なことから勉強していきたい時にも役立ちます。
ITパスポート
ITパスポートはAIやビッグデータ、アジャイルなどの新しい技術や手法の基礎的な部分から、マーケティングや財務、経営戦略などの経営関係、セキュリティやネットワークなどのIT関連、プロジェクトマネジメントなどの総合的な知識を勉強できます。
ひとつの分野に特化した試験ではなく、インフラエンジニアにも役立つITに関わる全般的な内容を勉強できる学習方法を取りたいのであれば、ITパスポートに挑戦してみるのもいいでしょう。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法7:手を動かしながら学ぶ
インフラエンジニアに必要となる知識を勉強して身につけることも大切なことですが、実際に会社などでも使われているソフトを実際に動かしてみたり、プログラミングを組んでみたりと手を動かして経験を積むことも勉強になります。
いくら知識があっても細かい動かし方などがわからないと実践で苦労する事にもなりかねないため、基本的な操作はできるようにしておくと仕事に活かせます。
ネットワークエミュレート
ネットワークエミュレートは実際に手を動かす練習としてネットワーク動作をコピーしたり、再現したりなどのテストが行えます。
ネットワークエミュレートを使うためにはそれなりの知識も必要となるため、その点にはご注意ください。
さらに知識的な部分だけではインフラエンジニアとして働いていくことは困難なため、事前に技術の方も身につけてしまいましょう。
Linuxサーバー構築
実際に手を動かすといってもサーバーを構築する操作は素人には難しいため、基礎を知っておかないとすぐに理解できるものではありません。
そんな時に役立つのがLinuxでサーバー構築するための基礎知識を学べる、Linuxサーバー構築標準教科書です。
あくまでも基礎的な部分なので仕事として実践できるほどのものではありませんが、勉強の仕方として基本的なことから理解を深めていきたい時に役立つことでしょう。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法8:英語を一緒に学んでおく
インフラエンジニアとして活動する際には、英語の技術マニュアルを読む必要があるケースもあるため、英語を勉強しておくことをおすすめします。
英語を覚えてマニュアルを読めるようになってしまえば、インフラエンジニアとしての活動の幅も広げられるようになるでしょう。
TOEICでは700点を超えておけばキャリアの幅が広がるといわれているので、目指す価値も十分にあります。
インフラエンジニアにおすすめの勉強法9:大手企業などの研修用資料を利用する
最後におすすめする勉強方法は、大手IT企業などの研修資料を活用することです。
ネット上にそれぞれの会社が研修で使ったレポートなどが公開されているので、インフラエンジニアとして第一線で活用できる内容となるでしょう。
またネット上に掲載される研修資料は新卒者向けのものが多いため、初心者の方でも読みやすくなっているので、自分が就職したいと考えている会社の研究資料などを調べてみるといいでしょう。
インフラエンジニアに必要な知識5選
インフラエンジニアになるために必要となる5つの知識を紹介します。
ネットワーク環境やサーバー環境を整えることが仕事となるインフラエンジニアは、幅広い知識と様々な問題に対応できるスキルが求められることになるでしょう。
インフラエンジニアに必要な知識1:サーバー環境の構築・運用・保守の知識
インフラエンジニアになるためにはサーバー環境の構築や運用、保守を行うための知識が必要になります。
OSやミドルウェアのインストールの設定方法なども含めて、インフラに関わることは全般的に理解して、実施できるようにしておかなければなりません。
サーバーのセキュリティ強化や負荷分散など、最適な提案や対応ができるように勉強しておきましょう。
インフラエンジニアに必要な知識2:ネットワーク機器の設計・運用・保守の知識
インフラエンジニアの業務ではサーバーだけでなく、ネットワーク機器などを使ったネットワーク環境の構築、運用、保守ができなければなりません。
ソフトウェアをうまく使うためにもPCとネットワークをつなげる様々な機器の知識や技術を持っておけば、対応する会社などによって変わる現場の環境に柔軟に対応していけるようになるでしょう。
インフラエンジニアに必要な知識3:クラウド化に対応できる基本的な知識
クラウド化とは、クラウド製品を活用して作られたネットワーク環境のシステムの設計や運用、構築などを行うことを指します。
インフラエンジニアとしてもクラウド化を進めている会社が増加していることから、クラウド化に関する知識を持っていることが評価されるポイントとなるでしょう。
代表的なものから、とある環境に特化したものなど様々なクラウド製品があるため、それらの基本的な知識を勉強して身につけておくと活躍する場が広がります。
インフラエンジニアに必要な知識4:プログラミングスキル
インフラエンジニアではシステムを組み立てることも必要になってくるため、プログラミングスキルを持っていなければ始まりません。
シェルスクリプトや、LL言語と呼ばれる軽量プログラミング言語などの知識を持っておくことが大切です。
インフラの運用を行っていくためにも、プログラミングスキルはなくてはならないもののひとつです。
インフラエンジニアに必要な知識5:セキュリティの知識
適切なインフラを整備していくためには、外部からの侵入などを防げるセキュリティの知識も必要不可欠になってきています。
コンピューターがランサムウェアに感染してしまったり、情報が抜き取られたりしまわないように、セキュリティシステムの構築も行える知識を持っていれば、インフラエンジニアとしての評価も高まります。
インフラエンジニアに転職する際の注意点とは
インフラエンジニアとして転職を考える際の、将来性から見た注意点を解説します。
転職をするにも、インフラエンジニアが今後も続けていける安定した職業なのかどうかは非常に重要なポイントとなるでしょう。
インフラエンジニアの将来性
インフラエンジニアは今すぐに職場がなくなるといったことはありません。最近ではクラウド化が進んでいるため、クラウド環境へ対応できる人材が必要とされるなど変化し始めています。
さらにITスキルや、JavaやRubyといったプログラミング言語の習得などの知識や技術を持つことで、インフラエンジニアはIT社会の中で重要な役割を担っていくことになるでしょう。
つまり新しい知識や技術などに柔軟に対応できる力があれば、転職もしやすくなります。
インフラエンジニアを目指そう
IT化が進む社会の中で、インフラエンジニアは必要とされ続けていく仕事のひとつです。
ネットワーク構築やセキュリティの強化などに興味のある方は、インフラエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
日々新しく進化し続けるIT社会の中で、常に新しい環境に対応できるインフラエンジニアが求められ始めています。