プログラミングの需要動向5つ|今後のプログラミング需要に乗るための方法とは?

プログラミングが果たす役割

プログラミングによりコンピュータに命令し、決まった処理が行えるようになります。

プログラミングとはプログラミング言語を使ってコンピュータへ命令を行うプログラムを構築することです。プログラミングによって開発されたシステムやアプリケーションによって業務を効率化したり、人々の生活をより豊かにすることができます。

プログラミングの需要動向5つ

プログラミングの需要動向についてご紹介します。

プログラミングを行うのはプログラマーやエンジニアなどのIT人材ですが、今後プログラミングやプログラマーの需要はどのように変化していくのでしょうか。

ここではプログラミングの需要動向5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

プログラミングの需要動向1:IT人材の不足が続いている

プログラミングを行うIT人材は人材不足の状況です。

日本では現在IT人材不足の状態になっており、需要に対してプログラミングのスキルを持った人材が不足しています。また、今後もIT人材不足は右肩上がりになっていくことが予想されており、今後もプログラミングの需要は高まっていくと言えるでしょう。

プログラミングの需要動向2:IT業界の求人倍率が高くなっている

IT業界の求人倍率は転職先を探している人の数を上回っています。

求人倍率とは「有効求人数÷有効求人登録者数」という式で求められる値で、結果が1よりも多ければ求人が多く、1よりも少なければ求職者の方が多いということになります。

IT業界の求人倍率は近年は6から8程度で推移しており、求人数の方が求職者よりも圧倒的に多い値となっています。また、他の業界と比較してもIT業界の求人倍率は非常に高いです。

プログラミングの需要動向3:自動化の波は今後も進んでいく

今後はプログラミングの自動化が進んでいくことが予想されています。

AI技術の発展により、将来的にはAIによりプログラミングが自動化されていくと言われています。また、すでにコマンド1つでコードが生成できるフレームワークや、Webサイトのコードを生成するツールなども登場しています。

しかし自動化が進んでいるのは汎用的な機能のみとなっており、今後もプログラマーが実装するであろう処理も多いです。

データ分析

データ分析はカスタマイズ性の高い処理となっているため、今後もプログラマーの手でプログラミングされていくでしょう。

データ分析をする場合、何のデータをどのように分析するのかは、データ分析の目的によって異なります。また、データ分析は他のシステムと連携することでデータを収集することも多いため、開発時にも独自性が求められます。

企業独自の業務ロジック

企業独自の業務ロジックが構築されているケースは自動化できないため、プログラマーが今後も実装することになります。

入出力などのどの企業でも同じように行うような処理であれば自動化ができますが、企業が独自に作成している業務ロジックなどは今後も自動化は難しいでしょう。

プログラミングの需要動向4:オフショア開発が広がっていく

海外に開発を発注するオフショア開発は今後も広がっていくでしょう。

開発は国内で行うよりも人件費の安い海外に発注する方が安く済みます。このようなオフショア開発はIT業界ではトレンドとなっており、主に中国やインド、フィリピンなどに発注されます。

前述のプログラミングの自動化が一般的になるまでにはまだ時間がかかることもあり、今後はよりオフショア開発がシェアを拡大していくと予想できます。

プログラミングの需要動向5:定年説の概念が覆されつつある

プログラマーは年齢に関係なく働いている人も多いです。

プログラマーやシステムエンジニアはこれまで35歳が限界だとされてきましたが、近年ではWeb業界などを中心に、35歳以上でもプログラマーとして働いている人は多いです。

もちろんプログラマーとして働く以上、常に新しい技術を覚える必要はありますが、昔よりも年齢がネックになることは少なくなりました。

AIとプログラミングの関係性2つ

AIとプログラミングにはどのような関係があるのでしょうか。

AIとプログラミングには非常に深い関わりがあり、前述のようにどのシステムでも使用するような汎用的な機能はAIにより自動化されていくと言われています。

そのため、プログラミングを習得するのであればAIがどのように関わってくるのかを知っておくことも重要です。ここではAIとプログラミングの関係性2つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

簡単なプログラムなど単純作業が軽減

AIにより単純なプログラミングは自動化され、プログラマーの作業は減っています。

すでにコーディングを自動化するサービスも登場しており、簡単なアプリやプログラム、WebサイトなどであればAIが自動生成できるため、人が自分の手でプログラミングしなくても良い時代となっています。

そのため、これまでプログラマーが行っていた作業の負荷を軽減できます。

AIとプログラマーで技術領域が分かれる可能性

将来的にはAIとプログラマーで担当する領域が分かれる可能性があります。

プログラマーに限らず、将来的には労働人口の半数近くがAIによって代替される可能性があると言われています。

プログラマーも代替される可能性がありますが、現在は明確に予測できているわけではありません。しかし今後はプログラマーが設計を担当し、AIによりコーディングされるというように、技術領域が明確に分かれるかもしれないと言われています。

今後のプログラミング需要に乗るための方法

プログラミングの需要に乗るためにはさまざまなスキルを身に付けましょう。

プログラミングができる人材として需要を高めるには、IT人材としても需要の高いIoTやセキュリティ、AIなどの知識とスキルを身に付けることが重要です。

ここでは今後のプログラミング需要に乗るための方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

需要に乗るための方法1:IoT開発のスキルを学ぶ

IoTとはあらゆるモノがインターネットに繋がり、データを収集して分析するという技術です。

近年は家電をはじめとしたさまざまなモノがインターネットに接続される時代になり、物流業界や医療業界といった多くの業界で新しい価値を生み出しています。

IoTのスキルを身に付けるには、組み込み系のプログラミングスキルやネットワークの知識が必要になります。

需要に乗るための方法2:セキュリティに関する知識を付ける

近年ではセキュリティ人材の需要が非常に高まっています。

セキュリティ人材になるには広範囲な知識が必要とされており、IPAによるとセキュリティ人材に求められるスキルは情報セキュリティデザイン、インシデントハンドリング、脆弱性診断といった各分野に分類されています。

そのため、セキュリティ人材になるには「情報処理安全確保支援士」を取得するのがおすすめです。

需要に乗るための方法3:AIモデルを構築できるようにする

AIモデルが構築できるAIプログラマーのスキルを身に付けましょう。

AIモデルを構築するにはプログラマーとしてのスキル以外に数学知識や機械学習、ディープラーニングなどを理解する必要があるため、学習ハードルが高いです。

しかし近年は機械学習機能のあるサービス開発を行うMLOpsという新しい職種が登場しているため、まずはMLOpsとしてスキルを身に付けるのがおすすめです。

今後も需要が見込まれるプログラミング言語5つ

プログラミング言語は将来的にも需要が見込まれるものを選びましょう。

プログラミング言語の人気は数年で変わるため、現在人気の言語でも将来的には需要がなくなっていく可能性もあります。そのため、これからプログラミングを習得するなら将来需要が高くなるであろう言語を選択することも重要です。

ここでは最後に、今後も需要が見込まれるプログラミング言語5つをご紹介します。

需要が見込まれるプログラミング言語1:JavaScript

JavaScriptはWebサイトに動的な要素を付与できるプログラミング言語です。

Web系で採用されている言語で、ブラウザでのポップアップなどはJavaScriptで実装されています。Web系では欠かせない言語ということもあり、今後も需要は見込まれます。

また、JavaScriptは複雑な開発環境を準備する必要がないことから、初心者でも勉強しやすい点もポイントです。

需要が見込まれるプログラミング言語2:Ruby

Rubyはエンジニアが楽しくプログラミングができることをコンセプトにしたプログラミング言語です。

日本人が開発した言語で、サーバーサイドで用いられます。また、フレームワークのRuby on Railsを利用することで効率的でスピード感のある開発が可能です。

文法もわかりやすく、日本生まれの言語ということもあり日本語の情報が豊富なので、初心者でも勉強しやすいでしょう。

需要が見込まれるプログラミング言語3:C#

C#はC言語から派生したプログラミング言語です。

C#はC言語やC++よりもスピーディなソフトウェア開発が可能で、生産性も高い言語です。また、Windows案件に強く、年収相場もトップクラスです。

C#は自動車や家電、デスクトップアプリケーションなどさまざまな分野の開発に採用されており、今後も高い需要が続くでしょう。習得難易度は高めですが、身に付けられれば大きな強みになります。

需要が見込まれるプログラミング言語4:Go

GoはGoogleが採用しているプログラミング言語です。

Go言語は現在シェアを急速に拡大している言語で、人気も高まってきています。また、Goエンジニアが少ないことから、案件の単価も高いです。

Go言語は文法がシンプルで便利なライブラリも豊富にそろっているため、初心者でも学びやすいです。ただし他のメジャーな言語と比較して情報が少ないことから、勉強しにくい面もあるでしょう。

需要が見込まれるプログラミング言語5:Python

PythonはAI開発で注目を浴びているプログラミング言語です。

機械学習に特化したライブラリがあることから、AI開発における標準的な言語として採用されています。また、コードがシンプルで読み書きがしやすいことから、プログラミング教育でも利用されることが多い言語です。

他にもWebアプリケーションやゲーム開発などにも採用されており、習得難易度も比較的やさしいため初心者にもおすすめです。

プログラミングの需要動向を注視しよう

需要のあるプログラミングを習得しましょう。

ぜひこの記事でご紹介したプログラミングの需要動向やAIとプログラミングの関係性、今後のプログラミング需要に乗るための方法などを参考に、今後のプログラミングの需要について理解を深めてみてはいかがでしょうか。