客先常駐として働くメリットとデメリットそれぞれ4つ!働くコツとは?

客先常駐エンジニアという働き方って?

エンジニアにはいろいろな働き方があります。社内で仕事をすることもあれば、テレワークやリモートワークなどで出勤せずに仕事ができる場合もあります。そのエンジニアの働き方の1つに客先常駐があります。

客先常駐はクライアントのもとに常駐してエンジニアとしての仕事をします。そのため、職場が自社ではなく、クライアント企業ということになります。

客先常駐の仕組み

客先常駐をするエンジニアの職場はクライアント企業になります。そのため、客先常駐は派遣社員と勘違いをされることがあります。

しかし、客先常駐をしているエンジニアには所属している会社があり、正社員という立場になります。そのため、仕事がなくなると給料が出なくなる派遣とは異なり、自社から毎月の給料が支払われています。

また、客先常駐ではエンジニアの指揮権はクライアントではなく、雇用主である自社という点も派遣と異なります。

客先常駐として働くメリット4つ

客先常駐はクライアント企業のもとで仕事をすることになります。自社で仕事ができなかったり、職場が変わる可能性があったりなどすることから客先常駐を敬遠するエンジニアもいます。しかし、客先常駐として働くことにはいくつかのメリットがあります。

客先常駐として働くメリット1:大手企業のネットワーク設計を学べる

客先常駐ではクライアントによって職場が変わります。そのため、他社の技術を吸収していくことができます。もし、クライアントが大手企業であれば、大手企業の技術を吸収することもできるので、エンジニアとしての成長を早めることができます。

また、客先常駐は職場を移っていくことになるので、いろいろな企業の技術を吸収していくことができます。

客先常駐として働くメリット2:未経験でも入りやすい

客先常駐ではいろいろなクライアントからの案件を受けます。その案件には難易度の高いものから、そうでもないものまで幅が広いので、エンジニアの経験がなくても、スキルに見合った案件を当ててもらえます。

そのため、客先常駐は未経験からでも入りやすく、エンジニアとしての経験も積みやすいことから、客先常駐で経験を積んでキャリアアップのために転職していくという流れもよくあります。

客先常駐として働くメリット3:様々な人と交流できる

客先常駐は数年ごとくらいの間隔で職場を移っていくことが多いです。そのため、客先常駐のエンジニアは数年ごとに職場が変わります。職場が変われば接する人も変わります。

そのため、社内だけで仕事をしたり、同じ職場で働き続けたりするタイプのエンジニアよりも、客先常駐のエンジニアはいろいろな人と交流することができます。いろいろな人と接することで、知識を吸収したり、人脈を広げたりすることもできます。

客先常駐として働くメリット4:勉強できる機会が増える

客先常駐は数年ごとに職場が変わっていきます。職場が変わることで、新しい技術を吸収していくことができます。また、職場が変われば接する人も変わります。そのため、人脈を広げることもできます。

客先常駐では新しい技術を吸収したり、人脈を広げる機会が得やすいことから、エンジニアとしてのスキルが身につけやすく、早く成長していくことができます。

客先常駐として働くデメリット4つ

客先常駐として働くことにはいろいろなメリットがあります。しかし客先常駐にはメリットだけでなくデメリットもあります。そのため、もし客先常駐のエンジニアを目指すのであれば、メリットだけ出なくデメリットも把握しておく必要があります。

客先常駐として働くデメリット1:工程の上流部分に関われない

客先常駐として開発などの仕事に携わる場合は、上流工程をクライアントの社員が行い、下流工程を社外のエンジニアに任せるということはよくあります。

1つのスキルを徹底して伸ばすというエンジニアもいますが、もしいろいろなスキルを身につけてキャリアアップしたい場合には、客先常駐では関わりにくい仕事もあるので注意が必要です。

客先常駐として働くデメリット2:常駐先の企業で必要な技術しか得られない

客先常駐は数年ごとに職場を移っていくので、いろいろな知識や技術を吸収することができます。しかし、現場ごとに求められる技術が変わり、長く新しい常駐先にいることになる場合は以前の職場で身につけた技術や知識を数年間も使わないという場合もあります。

そのため、客先常駐はいろいろな知識や技術を吸収する機会はありますが、それらを使う機会が少なくなってしまう可能性もあり、なかなかスキルとして定着しにくいということがあります。

客先常駐として働くデメリット3:残業が比較的少なめである

客先常駐では、基本的にエンジニアが仕事をした時間計算でクライアントの支払い料金が決まることが多いです。そのため、客室常駐のエンジニアに残業してもらい、仕事をしてもらう時間が増えるほど、クライアントが支払う料金も高くなってしまいます。

クライアントは支払い料金を抑えるために、急ぎの仕事でない限りは残業を発生させないようにするので、他のエンジニアに比べると客先常駐のエンジニアは残業が少なめになることがあります。

これはメリットでもありますが、客先常駐のエンジニアが帰ったあとに正社員だけで仕事を続けられたり、残業代が少なくなるなどのデメリットもあります。

客先常駐として働くデメリット4:常駐先企業のルールを覚える必要がある

同じ職場で働き続ける場合は、職場のルールが体に染み付いていくので、効率良く仕事ができるようになります。しかし、客先常駐の場合は数年ごとに職場が変わります。職場が変われば仕事のルールも変わります。

そのため、客先常駐は職場が変わるごとに、その職場のルールを覚える必要があります。ルールが変わるたびに、そのルールを覚えるまでは仕事の効率を落としてしまうことにもなります。

客先常駐に向いているタイプ

客先常駐はクライアント企業のもとで仕事をして、数年ごとに職場も移っていきます。そのため、自社で仕事をしたり、同じ職場で働き続けたりなど、よくある働き方とは少し異なります。

この客先常駐の働き方は苦手と感じるエンジニアもいますが、逆に客先常駐に向いているタイプのエンジニアもいます。

年齢的に若い人

客先常駐のエンジニアは未経験でも入りやすくなっています。また、いろいろな職場を経験することができ、幅広く技術や知識を吸収する機会が得られます。そのため、客先常駐は年齢的に若い世代で、これからエンジニアとしてのスキルを身につけていこうという人に適しています。

エンジニアとして現場経験を積みたい人

客先常駐ではいろいろな職場で仕事をすることができます。そのため、できるだけ多くの現場で経験を積みたいと考えている人にも客先常駐は向いています。また、いろいろな職場で仕事を経験することで、人脈も広げていくことができます。

客先常駐では効率良く経験を積み、人脈を広げることができるので、エンジニアのフリーランスとして独立を目指している人にも向いています。

客先常駐として働くコツ

客先常駐では数年ごとに職場を移っていくことになります。そのため、自社で仕事をする場合や、同じ職場で働き続けるなどの場合とは働き方が少し異なります。

その客先常駐の働き方に苦手意識を持ってしまうエンジニアもいます。しかし、客先常駐のエンジニアとしての働き方のコツを押さえて、うまく仕事を続けているエンジニアも多くいます。

レポートラインを確認すること

客先常駐では数年ごとに職場が変わります。職場が変われば人間関係や職場環境も変わります。そのため、職場が変わったときには、まず報告と連絡、相談のレポートラインを確認する必要があります。

もし、レポートラインを把握できていなければ、何をするとき、誰に、どのような確認や相談が必要であり、どの順番で物事を進める必要があるかなどが判断できず、仕事のミスやトラブルに繋がってしまう可能性があります。

ビジネススキルも自分で身につける

社内で働く場合は職場に仲間や上司がいて、仕事でわからないことがあれば相談することができたり、スキルアップのために少し難しい仕事を担当させてもらったりなど、成長するために必要な環境が整えられています。

しかし、客先常駐の場合はクライアントのもとで仕事をすることになり、自分でいろいろな物事を判断していく必要があります。

また、ビジネススキルやエンジニアとしてのスキルなども、クライアントの社員たちが教えてくれることもないので、成長も自分自身で身につけていく姿勢を持つ必要があります。

客先常駐として経験を積もう

客先常駐はその働き方から苦手意識を持ってしまうエンジニアもいます。しかし、客先常駐という働き方にはデメリットだけでなく、いろいろなメリットもあります。

そのメリットには、効率良くエンジニアとしての知識や技術を身につけていけることもあります。そのため、エンジニアとして早く成長することを目的にして、客先常駐の経験を積んでも良いでしょう。