CakePHPの8つの特徴!CakePHPで開発できるものの例も紹介

PHPとは何?

PHPとは、Web開発で主に使用されるスクリプト言語のことです。

スクリプト言語とは、プログラミング言語の中でも比較的簡単に取得できるように開発された言語のことで、JavaScriptやPHPなどがあります。

PHPは、HTMLにコードを埋め込み、サーバーサイドでコードを実行できますので、HTMLと組み合わせてWebアプリケーション開発に使用されます。

CakePHPとは何?

CakePHPとは、PHPを用いたオープンソース型のフレームワークのことです。

CakePHPには、Webアプリケーションを開発するために便利な機能がふんだんに盛り込まれており、ECサイトやブログ、グループウェアなどのさまざまなWeb開発で使用されています。

CakePHPは、簡単に開発環境を構築できるとても人気なフレームワークですので、日本語で解説しているサイトも多く、気軽に導入できることでしょう。

フレームワークとは

フレームワークとは、アプリケーション開発の際に、基本的な機能をまとめて提供してくれる枠組みのことです。

フレームワークを利用すれば、プログラミング言語で1からプログラムを作る必要がなくなりますので、効率よくアプリケーションを開発できるようになります。

また、アプリケーションの土台が出来上がっておりますので、プログラミングに関する高度な知識や技術が無くてもアプリケーションを開発できるようになります。

CakePHPの8つの特徴

CakePHPは、Webアプリケーション開発で役立つ便利なフレームワークで、CakePHPには、さまざまな特徴があります。

ここではCakePHPの8つの特徴である、MVCアーキテクチャ、O/Rマッピング、bakeコマンド、フォームバリデーションチェック、Composerに対応、外部ライブラリに依存していない、日本語ドキュメントが豊富、学習が比較的簡単という点を、1つずつ紹介していきます。

CakePHPの特徴1:MVCアーキテクチャ

1つめのCakePHPの特徴は、MVCアーキテクチャです。

CakePHPではMVCアーキテクチャにより構築されたフレームワークで、開発のしやすいフレームワークであることが特徴的です。

MVCアーキテクチャでは機能が3つに分けられており、それぞれの機能ごとに開発の担当者を分けて作業ができますので、エンジニアが自分の得意分野に専念でき、機能の拡張や仕様変更にも対応しやすくなります。

MVCとは?

MVCとは、Model(モデル)、View(ビュー)、Controller(コントローラー)の3つの機能のことです。

Modelはデータベースとやり取りする機能、Viewはブラウザへの表示を担当する機能、Controllerは全体の制御を担当する機能のことです。

MVCで分割して開発を行えますので、エンジニアが得意分野の仕事に専念でき、より質の高いアプリケーションを開発できるようになります。

CakePHPの特徴2:O/Rマッピング

2つめのCakePHPの特徴は、O/Rマッピングです。

O/Rマッピングとは、オブジェクトとデータベースを対応させる仕組みのことで、SQLなどのデータベースの操作に関わる複雑な作業を軽減して、簡単にデータベースを利用できるようにしてくれます。

O/Rマッピングの導入によって、SQL文を直接ソースコードに埋め込む必要がなくなり、データベースをより正確に操作できるようになるでしょう。

CakePHPの特徴3:bakeコマンド

3つめのCakePHPの特徴は、bakeコマンドです。

bakeコマンドとは、MVCアーキテクチャによるWebアプリケーションの土台を自動生成するコマンドで、bakeコマンドを利用すれば、効率よくWebアプリケーションを開発できます。

bakeコマンドによって作成したアプリケーションには、CRUD機能というWebアプリケーションを操作するための機能があります。

CakePHPの特徴4:フォームバリデーションチェック

4つめのCakePHPの特徴は、フォームバリデーションチェックです。

バリテーションとは、入力されたデータが適切な形式のものかどうかをチェックすることで、フォームバリテーションチェックにより、フォームに入力されるデータの入力ミスを防げます。

CakePHPでは、もともとフォームバリテーションチェックのための仕組みがありますので、チェック機能を簡単に実装できることでしょう。

CakePHPの特徴5:Composerに対応

5つめのCakePHPの特徴は、Composerに対応していることです。

Composerとは、依存性管理ツールのことで、あらゆる処理や機能のプログラムをまとめたパッケージなど、依存性のあるプログラムを管理しています。

アプリケーションを開発する際に、関数処理を再利用したりすることは多々あり、ライブラリを使用してシンプルでわかりやすいコードを記述するためにはComposerが必要です。

CakePHPの特徴6:外部ライブラリに依存していない

6つめのCakePHPの特徴は、外部ライブラリに依存していないことです。

外部ライブラリとは、アプリケーション開発の際に使える便利な関数を再利用できるように、ひとまとめにしてパッケージ化したプログラムのことです。

外部ライブラリは、実行環境との相性が悪かったり、ライセンスによって使用が制限されたりしていることもありますので、外部ライブラリに依存していないCakePHPは、可用性の高いフレームワークです。

CakePHPの特徴7:日本語ドキュメントが豊富

7つめのCakePHPの特徴は、日本語ドキュメントが豊富なことです。

CakePHPは、リファレンスなどの日本語のドキュメントが豊富にありますので、わからないことがあっても簡単に解決方法を探し出せます。

日本語のドキュメントが豊富で扱いやすい言語ですので、手軽にCakePHPを導入できることでしょう。

CakePHPの特徴8:学習が比較的簡単

8つめのCakePHPの特徴は、学習が比較的簡単なことです。

PHP自体がわかりやすくて学習しやすいスクリプト言語で、フレームワークのCakePHPもシンプルで、学習が比較的簡単になっています。

日本語の学習サイトも豊富で、CakePHPに関する情報も調べればすぐに見つかります。手軽に導入できて学習のしやすいフレームワークです。

CakePHPで開発できるものの例3つ

CakePHPは非常に便利なPHPのフレームワークで、CakePHPで開発できるWebアプリケーションには、さまざまなものがあります。

具体例として、ブログ、ECサイト、グループウェアなどが挙げられます。

ここでは、CakePHPで開発できるものの例について、3つ紹介していきます。

CakePHPで開発できるものの例1:ブログ

1つめのCakePHPで開発できるものの例は、ブログです。

WordPressなどのブログ作成ソフトは、PHPで開発されているものが多く、CakePHPを使用すれば簡単にブログを作成できるようになります。

PHPやCakePHPでは、プログラムの処理速度が遅くなってしまいますが、ブログのような比較的規模の小さいWebサイトであれば問題なく動作しますので、多くの場面で活躍することでしょう。

CakePHPで開発できるものの例2:ECサイト

2つめのCakePHPで開発できるものの例は、ECサイトです。

商品の購入などのページが必要なECサイトも、CakePHPを使用すれば簡単に作成できます。ココナラなどのWebサイトはCakePHPを使用して作成されています。

CakePHPは、HTMLでは操作できない動的なWebページを作成できますので、会員登録や商品の購入などの動的なWebページで利用されています。

CakePHPで開発できるものの例3:グループウェア

3つめのCakePHPで開発できるものの例は、グループウェアです。

グループウェアとは、社内で情報を共有するために使用される業務管理システムで、スケジュール調整や文書管理、設備予約などのさまざまなタスク管理のためにも使用されます。

グループウェアでドキュメントの共有機能などを搭載するためにPHPが使用され、グループウェアのフレームワークとしてCakePHPが使用されることも多々あります。

CakePHPインストール方法

CakePHPは、コマンドを実行すればインストールできます。

Windowsではコマンドプロント、LinuxやmacOSではターミナルからコマンドを入力して実行すると、CakePHPに必要なモジュールが作成されて、プロジェクトが作られます。

CakePHPをインストールするためには、Composerを事前にインストールして使用することが推奨されています。

CakePHPで開発を楽にしよう

ここまで、CakePHPの特徴や開発できるものなどについて紹介してきました。

CakePHPは、PHPでのWebアプリケーション開発をより効率的にできるようになる、とても便利なフレームワークです。

PHPを使用してアプリケーションを開発する人は、ぜひCakePHPを使用して、開発を楽にしてみてください。