エンジニアとはどんな仕事?主要なエンジニアの種類12個を紹介

エンジニアとはどんな仕事?

エンジニアとは工学の専門知識やスキルを持った人材のことで、日本では技術者のことを指します。技術者に該当する職種は多くあります。しかし、現在ではエンジニアと言うと、IT関連の専門知識やスキルを持った人のことを指すことが一般的です。

ただし、そのITのエンジニアにもいろいろな種類があり、そのエンジニアの種類によって仕事内容は異なります。また、仕事内容が異なれば求められる知識やスキルも異なってきます。

そのため、エンジニアを目指すのであれば、必要な知識やスキルを事前に身につけておくためにも、エンジニアにはどのような種類があるのか把握しておく必要があります。

エンジニアの種類13個

エンジニアと言ってもその種類は多くあります。エンジニアの種類によって求められる知識やスキル、仕事内容は異なります。そのため、エンジニアを目指す人はエンジニアにはどのような種類があり、それらにはどのような違いがあるのか事前に把握しておく必要があります。

エンジニアの種類1:プログラマー

プログラマーとは、設計書や仕様書をもとにして、システム開発のプログラミングの作業するエンジニアのことです。

設計書や仕様書にはプログラミングのコードが詳しく書かれているわけではないので、プログラマーが設計や仕様通りの動作をするプログラムを自身で組んでいくことになります。効率の良い綺麗なプログラミングをするためには高いスキルが必要になります。

また、設計書や仕様書自体が間違っていて、その通りにプログラミングを行うとシステムがうまく動かなくなってしまうこともあります。そのような間違いに気がつくこともプログラマーの役割となります。

エンジニアの種類2:システムエンジニア

システムエンジニアとは、クライアントにヒアリングを行い、システムの設計、開発、テストなどを行います。そのため、システムエンジニアはシステム開発の上流から下流まで一連の流れに携わることになります。

プログラマーがプログラミングを行う際に使用する設計書や仕様書はシステムエンジニアが作成した物です。

システムエンジニアはシステム開発の多くの工程に携わるので、エンジニアとして非常に幅広い知識とスキルを求められることになります。

また、クライアントと接したり、設計書や仕様書を作成したり、プログラマーなどのチームメンバーとやりとりすることなどから、エンジニア以外のスキルも多く求められることになります。

エンジニアの種類3:サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築を行うエンジニアのことです。また、構築したサーバーの保守や運用を行っていくこともあります。

サーバーエンジニアはプログラマーやシステムエンジニアと異なり、サーバーに関する機器を扱ったり、配線をしたりなど、物理的な作業も多く担当します。

また、機器の設定をしたり、サーバーへの負荷を分散させるなど、クライアントの要望する条件を満たしながら適切なサーバーを構築するために知識とスキルが求められることになります。

エンジニアの種類4:ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、ITインフラであるネットワークの設計と構築を行うエンジニアのことです。また、構築したネットワークの保守と運用を行っていくこともあります。

サーバーエンジニアと同様に、ネットワークエンジニアもルーターやスイッチ、それらの配線など、物理的な作業も行います。

エンジニアの種類5:Webエンジニア

Webエンジニアとは、WebサービスやWebアプリケーションなどの設計、開発を行うエンジニアのことです。

WebエンジニアはWebサービスやWebアプリケーションに関する仕事をすることから、Webに特化した知識やスキルを求められることになります。特に、ネットワークやセキュリティの知識とスキルは重要となります。

また、ユーザーのニーズを把握し、そのニーズにマッチするものを開発する必要があります。

エンジニアの種類6:インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどのITインフラの設計や構築、管理などを行うエンジニアのことです。

ITインフラにトラブルが起こり、使えなくなってしまうとそのITインフラを利用している企業は仕事ができなくなり大きな損害が出てしまう可能性もあります。

そのため、インフラエンジニアはITインフラにトラブルが起こらないように管理をしたり、もしトラブルが起こってしまった場合には早急に原因を発見し、問題を解消することが求められます。

エンジニアの種類7:データベースエンジニア

データベースエンジニアとはデータベースの設計や開発をするデータベース専門のエンジニアです。また、開発したデータベースの運用や保守も行います。

データベースとは大量のデータを整理して、必要なときに、必要なデータを取り出すことができるようにするためのシステムです。

また、企業が保有する大量のデータはこれまでの活動を記録したり、大切な顧客データであったり、経営戦略を立てる材料となる情報であったりなど、重要性の高いものが多いです。そのため、そのデータを管理するデータベースエンジニアの役割は大きいものとなります。

エンジニアの種類8:IoTエンジニア

IoTエンジニアとは、IoTを活用した製品のシステム開発を行うエンジニアです。IoTとはいろいろなモノをインターネットに繫げることで、その状態を把握したり、操作したりなどできる技術のことです。IoTの技術を活かした商品やサービスなどの開発は急速に進んでいます。

開発が進められるということは需要があるということでもありますが、IoTの分野は比較的に新しく、急激に成長したことによって、人手不足が深刻化しているエンジニアの中でも、IoTエンジニアは特に人手不足となっています。

エンジニアの種類9:フロントエンジニア

フロントエンドエンジニアとはWebサービスやWebアプリケーションの開発をするエンジニアのことです。ただし、フロントエンドエンジニアが担当するのはユーザーが見たり、操作したりなどできるフロントエンドの部分となります。

フロントエンドエンジニアはユーザーがWebサービスやWebアプリケーションなどで直接的に触れる部分となるので、ユーザーのニーズを把握することが重要となります。

エンジニアの種類10:マークアップエンジニア

フロントエンドエンジニアが開発を担当するのはユーザーが見たり、操作したりなどできるフロントエンドの部分となります。これらの開発にはJavaScriptやPHPなどのプログラミング言語を扱います。

マークアップエンジニアもフロントエンドエンジニアと同様に、WebサービスやWebアプリケーションの開発をするエンジニアのことですが、その担当する部分はHTMLによるマークアップです。

マークアップとはテキストデータにタグを埋め込み、Webページのソースコードを記述することです。

エンジニアの種類11:ゲームエンジニア

ゲームエンジニアとは、ゲームの開発を専門に行うエンジニアのことです。ただし、ゲームエンジニアと言っても、家庭用ゲームやオンラインゲーム、VRやARに対応したゲームなど、作るゲームによって求められる知識とスキルは異なります。

エンジニアの種類12:組み込み系エンジニア

組み込み系エンジニアとは、家電や工業用の機械などのように独立した機器に組み込まれるソフトウェアの開発や設計などを行うエンジニアのことです。

組み込みシステムは機械製品にとって不可欠なものです。そのため、組み込み系エンジニアの需要は今後も落ちにくいと考えられています。

エンジニアの種類13:セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、営業活動を行ったり、営業に同行してその活動をサポートしたりなどするエンジニアのことです。

エンジニアの知識やスキルを持っていることで、営業では答えられないような技術面の説明をしたり、クライアントからの質問に答えたりすることなどができます。また、自社の開発部にクライアントからの要望を正確に伝えたりすることもできます。

エンジニアに必要な5つの能力

エンジニアは1人で黙々と作業をするというイメージを持っている人もいます。しかし、実際にはチームで仕事をしたり、クライアントにヒアリングを行ったりなど、人と接しながら仕事をする場面は多くあります。

また、エンジニアとしての技術以外にも求められるスキルもいくつかあります。そのため、エンジニアを目指すのであれば、エンジニアに求められるスキルについても把握しておきましょう。

エンジニアに必要な能力1:プログラミング技術

エンジニアの種類によって求められるスキルは異なりますが、多くのエンジニアに対してプログラミングスキルは求められることになります。

ただし、プログラミング言語には多くの種類があり、エンジニアの種類によって必要となるプログラミング言語は異なります。

そのため、プログラミングスキルを身につける場合には、どのエンジニアになり、どのような仕事がしたいのかに合わせて、身につけるプログラミング言語の種類を選ぶ必要があります。

エンジニアに必要な能力2:マネジメント能力

システム開発はチームでプロジェクトを進めていきます。そのため、作業の進捗状況を確認しながら、スケジュールを調整したり、一緒に仕事をするメンバーのフォローを行ったりなど、プロジェクトとチームをまとめる役割が必要となります。

エンジニアとしての経験を積んでいけば、そのまとめ役を任される場合もあるので、エンジニアにはマネジメントスキルが求められることもあります。

エンジニアに必要な能力3:コミュニケーション能力

エンジニアは1人作業するイメージがありますが、実際はクライアントへのヒアリングを行ったり、チームで連携を取りながら仕事を進めることが多く、常にコミュニケーションが発生する業務です。

円滑なスケジュール管理や正確な情報のやりとりをするためにも、コミュニケーションスキルが求められます。

エンジニアに必要な能力4:情報収集能力

IT業界の技術進歩は非常に早いので、新しい技術が登場して、最近まで使われていた技術の需要が急になくなるという可能性もあります。

そのため、エンジニアが常に一線で活躍していくためには、常に情報収集をして、今後に必要となるであろう知識や技術を身につけていく必要があります。

エンジニアに必要な能力5:文章作成能力

エンジニアによってはクライアントにプレゼンをしたり、開発するシステムの設計書や仕様書を作成したりなどすることがあります。

そのため、エンジニアにはわかりやすい資料を作成するために、文章スキルが必要となる場合があります。

エンジニアの適性がある人の4つの特徴

エンジニアとなるためには専門的な知識やスキルを身につける必要があります。その知識やスキルを身につけるためには時間も労力もかかってしまいます。

そのため、エンジニアになってみてから、想像していたような仕事ではなかったとミスマッチを起こさないようにしなければなりません。

そのようなミスマッチを起こさないためにも、自分にエンジニアとしての適性があるのか慎重に判断しましょう。

エンジニアに適性がある人の特徴1:ITに興味を持っている

IT業界の技術進歩は非常に早いです。そのため、エンジニアとして仕事を続けていくためには、情報収集を行って、常に必要な知識やスキルを身につけていく必要があります。

しかし、もしITに興味がなければ、業務時間外にまで情報収集や勉強のために時間を使い続けることが苦に感じてしまう可能性があります。そのため、エンジニアに必要な知識とスキルを身につけ続けるためにも、ITへの興味は重要となります。

エンジニアに適性がある人の特徴2:好奇心が旺盛

エンジニアの仕事ではプログラミングやネットワーク、サーバーの構築など、実際に経験しないとスキルとして身につかないことが多くあります。

そのため、あの方法やこの方法を試してみたいと、好奇心を持っていろいろなことに挑戦できる人でないと、エンジニアとしてなかなか成長できないことがあったりします。

エンジニアに適性がある人の特徴3:勉強が好き

IT業界の技術進歩は非常に早いので、最近まで使われていた技術が、新しい技術の登場によって需要がなくなってしまうという可能性もあります。

そのため、エンジニアとして仕事を続けていくために、情報収集と勉強が必要になります。また、その情報収集と勉強を続けていくためには、ITへの興味が必要となります。

エンジニアに適性がある人の特徴4:コミュニケーションが得意

エンジニアに対して1人で黙々と作業をしているイメージを持つ人もいます。しかし、実際にはクライアントへのヒアリングや、チームで連携を取ったりなど、人と接しながら仕事を進めていくことが多いです。

そのため、人と接することが好きで、コミュニケーションが得意という人にはエンジニアが向いているでしょう。

ITに興味があるならエンジニアを目指そう

エンジニアにはいろいろな種類があり、その種類によって仕事内容や求められる知識やスキルは異なります。しかし、どのエンジニアであっても、情報収集をして、必要な知識とスキルを身につけ続けなければいけないことは共通しています。

その情報収集と知識とスキルの勉強を続けていくためには、何よりもITに興味があることが重要です。もしITに興味がある場合はエンジニアを目指すことを検討してみましょう。