Web系エンジニアとは?仕事内容4つに求められるスキル9つなどを解説

Web系エンジニアとは

Web系エンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションの開発を行うエンジニアです。

IT業界の中でも、インターネットを通じてさまざまなサービスを提供するWeb業界は特に活発に成長している業界です。

そのようなWeb業界で、WebアプリケーションやWeb関連の新しいテクノロジーの開発に携わるのがWeb系エンジニアです。

フリーランスでも活躍できる

Web系エンジニアはフリーランスでも働きやすい職種です。

Web関連のスキルや開発経験があれば、Web系エンジニアはフリーランスでも高単価な仕事を受注しやすくなります。

そのため、高いスキルを持っている場合は会社員エンジニアとして企業に勤めるよりも、フリーランスとして活動した方が高い年収を得られる可能性も十分にあると言えるでしょう。

Web系エンジニアの将来性について

Web系エンジニアは大手のWebサービス企業の台頭により、高い将来性が期待されています。

近年ではGoogleやAmazonなどの大手IT企業がさまざまなWebサービスを提供しており、今後もWeb系エンジニアには高いニーズがあることが予測されています。

また、世界的に価値の高い企業の多くがIT企業であることからも、Web系エンジニアは将来性が高い職業として注目されています。

Web系エンジニアの仕事内容4つ

Web系エンジニアには大きく分けて4つの仕事があります。

近年高い注目を集めているWeb系エンジニアですが、具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか。

ここではWeb系エンジニアの仕事内容4つをご紹介しますので、Web系エンジニアが普段どのような仕事をしているのかぜひ参考にしてみて下さい。

Web系エンジニアの仕事内容1:Webシステムの開発

Web系エンジニアの主な仕事は、プログラミング言語を用いたWebシステムの開発です。

システム開発の上流工程を担うシステムエンジニアが設計した仕様書をもとに、WebサービスやWebアプリケーションなどのWeb関連のシステム開発を行います。

近年はWebサイトであってもシステムと連動しているケースが多く、データベースやショッピングサイトなどWeb系エンジニアが担当する範囲も広いです。

Web系エンジニアの仕事内容2:設計や全体管理業務

Web系エンジニアは設計や全体管理業務を担うこともあります。

一般的にシステム設計はシステムエンジニアの仕事ですが、Web系エンジニアとして豊富な経験とスキルを身につければ、Web系エンジニアであっても設計やマネジメント業務に携わるケースがあります。

そのため、プログラミングだけでなくシステム設計に関する知識やマネジメントスキルを磨くようにしましょう。

Web系エンジニアの仕事内容3:フロントエンド業務

Web系エンジニアはWebサービスのブラウザ側の処理を担当することがあります。

フロントエンドとはユーザーの目に見えている部分のことで、WebサイトやWebアプリケーションの画面上の処理やユーザーが自分で操作できる部分のことを指します。

Web系エンジニアの中には、フロントエンド業務を専門で行うフロントエンドエンジニアと呼ばれる職種もあります。

Web系エンジニアの仕事内容4:サーバーサイド業務

Web系エンジニアはWebサービスのサーバー側の処理を担当することがあります。

サーバーサイドとはユーザーの目に見えない裏側の部分のことで、データベースへの登録やデータの抽出など、WebサイトやWebアプリケーションのサーバー側での処理を指します。

Web系エンジニアの中には、サーバーサイド業務を専門で行うサーバーサイドエンジニアと呼ばれる職種もあります。

Web系エンジニアに求められるスキル9つ

Web系エンジニアとして活躍するにはさまざまなスキルが必要です。

Web系エンジニアを目指している方の中には、どのようなスキルがWeb系エンジニアに必要とされるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

ここではWeb系エンジニアに求められるスキル9つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Web系エンジニアに求められるスキル1:HTML・CSSの知識

Web系エンジニアには、Webサイトの構築で必要となるHTML・CSSの知識が必須です。

Web系エンジニアは基本的にWebで動作するアプリケーションの開発を行う職種であるため、Webページの構築に利用するHTMLとCSSのスキルは必須となります。

HTMLはWebページの文書構造を設計するマークアップ言語で、全体のデザインを設定するCSSはスタイルシート言語と呼ばれています。

Web系エンジニアに求められるスキル2:プログラミングスキル

Web系エンジニアには、Web開発に使用するプログラミング言語のスキルが必須となります。

エンジニアである以上、Web系エンジニアにはプログラミング言語を使用したプログラミングスキルが必要不可欠です。

特にWeb開発ではRubyやJavaScript、PHP、Pythonなどが利用されるため、Webアプリケーション開発ができるだけのプログラミングスキルを身につけるようにしましょう。

Web系エンジニアに求められるスキル3:Gitの技術

Web系エンジニアにはGitの操作技術が必須です。

Gitとはプログラムのソースコードのバージョン管理ができる分散型バージョン管理システムです。Gitを利用することで、不具合が発生した場合にはすぐに前のバージョンに戻すことができます。

頻繁にアプリなどのアップデートが行われるWeb業界では、Gitを使用して業務を効率化させることが一般的になっておりますので、Gitが操作できるようにしておくことも重要です。

Web系エンジニアに求められるスキル4:Webの知識

Web系エンジニアにはWebに関する知識が必須です。

WebサイトやWebアプリケーションを開発するWeb系エンジニアには、Webの仕組みやWebに関する幅広い知識が必要です。

たとえば、HTTP、TCP/IP、FTP、サーバーやネットワークなど、Web系エンジニアに必要とされるWeb関連の重要知識にはさまざまなものがあります。

Web系エンジニアに求められるスキル5:データベースの知識

Web系エンジニアにはデータベースに関する知識が必須です。

ほぼすべてのWebアプリケーションはデータベースを使用することになるため、データベースの知識も必須です。

データベースの操作ができるSQLを使用することで、データベースから必要なデータを抽出したり、ユーザー登録画面に入力されたメールアドレスなどを登録できるようになります。

Web系エンジニアに求められるスキル6:Webアプリケーションフレームワーク

Web系エンジニアには、Webアプリケーションフレームワークのスキルが必須です。

アプリケーションフレームワークとは、アプリケーション開発を効率的に行うためのさまざまな機能が用意されている枠組みです。

Web開発に使用するプログラミング言語にも、Ruby on RailsやJavaScriptのjQuery、AngularJSなどの便利なフレームワークがあります。

Web系エンジニアに求められるスキル7:セキュリティの知識

Web系エンジニアにはセキュリティの知識が必須です。

自分だけが利用するアプリケーションであれば不要ですが、多くのユーザーが利用するアプリケーションを作成するためにはセキュリティ対策も必須です。

そのため、Webサービスに対する攻撃方法や、有効な対策についても学習しておくようにしましょう。

Web系エンジニアに求められるスキル8:コミュニケーション能力

Web系エンジニアにはコミュニケーション能力が必須です。

エンジニアは個人作業のイメージがありますが、実際に複数人のチーム単位でプロジェクトを進めることになります。

また、Web系エンジニアはWebデザイナーやディレクター、システムエンジニアなどのさまざまな職種の人材と協力して開発を進めていくことになるため、十分なコミュニケーション能力が求められます。

Web系エンジニアに求められるスキル9:論理的思考・想像力・読解力

Web系エンジニアには論理的思考力、想像力、読解力が必須です。

Web系エンジニアに限らず、すべてのエンジニア職には論理的思考力が必要になります。論理的思考力があれば、順序立ててロジックを構築することで、効率的な業務の遂行が可能になります。

また、想像力や読解力が高ければ、クライアントが何を実現したいのか想像し、クライアントのニーズを正確に読み取ることができます。

Web系エンジニアにおすすめの資格3選

Web系エンジニアを目指すのであれば、資格を取得するのがおすすめです。

Web系エンジニアに限りませんが、IT資格を取得することで知識やスキルの証明になります。しかしWeb系エンジニアに適した資格がどれなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここではWeb系エンジニアにおすすめの資格3選をご紹介しますので、どのような資格が有効なのか参考にしてみてください。

Web系エンジニアにおすすめの資格1:ITパスポート

ITパスポートはITに関する基礎的な知識の保有を証明できる国家試験です。

ITパスポートは情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベルは1~4の中でもっとも易しい1相当となっています。そのため、受験者は学生やエンジニア職以外の社会人も多いです。

ITパスポートはITに関する情報処理のスキルを認定する資格であるため、IT業界で働くのであればITパスポートについて勉強すると知識も習得できるためおすすめです。

Web系エンジニアにおすすめの資格2:基本情報処理技術者

基本情報処理技術者試験は、ITエンジニアとしてキャリアをスタートするのに適した国家試験です。

基本情報処理技術者試験も情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル2相当となっています。高度IT人材になるための、コンピュータ科学基礎やシステム、ネットワークやデータベース技術、セキュリティ、経営知識まで幅広い内容について問われます。

Web系エンジニアを目指すのであれば、取得しておくと良いでしょう。

Web系エンジニアにおすすめの資格3:応用情報処理技術者

応用情報処理技術者試験は、ワンランク上のエンジニアを目指す場合に適した国家試験です。

基本情報処理技術者の次に取得を目指すという位置づけの資格で、情報処理技術者試験の中ではスキルレベル3相当となっています。

試験範囲は基本情報処理技術者試験と同じですが、より深い内容まで問われることになります。そのため難易度も高く、数年のキャリアを積んでいるエンジニアが取得するケースが多いです。

Web系エンジニアのキャリア3選

Web系エンジニアには大きく分けて3つのキャリアプランがあります。

Web系エンジニアを目指すのであれば、将来的なキャリアプランについても知っておくようにしましょう。

ここではWeb系エンジニアのキャリア3選をご紹介しますので、どのようなキャリアプランがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

Web系エンジニアのキャリア1:Web系技術スペシャリスト

Web系技術スペシャリストはWeb系エンジニアの技術を現場で伸ばしたスペシャリストです。

Web系エンジニアを目指す方の中には、Web系の技術を高めて第一線で活躍し続けたいという方もいるでしょう。そういった場合はWeb系技術スペシャリストがおすすめです。

管理職を目指すのではなく、ひたすら技術を高めていきたい方におすすめのキャリアだと言えます。

Web系エンジニアのキャリア2:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの総合責任者としてマネジメントする役職です。

プロジェクトの予算や人員の算定などを行い、納期や成果物のクオリティに対してすべての責任を持ちます。そのため、幅広い技術に関する知識やリーダーシップなどが必要とされます。

Web系エンジニアとして経験を積んだ後は、経営的な視点を持って技術戦略を考え、キャリアアップしていきたい方におすすめのキャリアです。

Web系エンジニアのキャリア3:企画やマネジメント

企画やマネジメントもWeb系エンジニアとして培ったキャリアが活かせます。

Web系エンジニアとして経験を積んだあとは企画やマネジメントの方面へ進むのも良いでしょう。もともとエンジニアですので、企画の段階で具体的な開発期間を見積もることができ、エンジニアチームとのコミュニケーションも取りやすいです。

そのため、企画やマネジメントに興味がある方にはおすすめです。

Web系エンジニアになるための勉強法3選

Web系エンジニアになるためには3種類の勉強法があります。

Web系エンジニアになるために勉強しようと考えている方の中には、どのような勉強法があるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。

ここではWeb系エンジニアになるための勉強法3選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Web系エンジニアになるための勉強法1:専門書で学習する

Web系エンジニアになるための勉強方法の1つ目は、専門書で学習することです。

書籍を使用して勉強する場合、自分のペースで学習を進められます。また、費用も数千円程度で済むため、学習費用を抑えることができます。

ただし、プログラミング初心者の場合はわからないことがあっても自分で解決する必要があるため、解決できないまま途中で挫折してしまうリスクもあります。

Web系エンジニアになるための勉強法2:Webサイトを活用する

Web系エンジニアになるための勉強方法の2つ目は、Webサイトを活用することです。

インターネット上には短い動画でプログラミングを学べるサイトや、実際に手を動かしながら学べるサイトなどがあるため、そういった学習サイトを活用するのもおすすめです。

本を使ってコツコツ勉強するのが苦手という方でも、Webサイトであれば受動的にでも進めやすいですので、初学者向きです。

Web系エンジニアになるための勉強法3:スクールを活用する

Web系エンジニアになるための勉強方法の3つ目は、スクールを活用することです。

プログラミングスクールであれば講師から指導を受けることができるため、わからない点は随時質問し、解決しながら学習を進めていけます。そのため、独学よりも効率的な学習が可能です。

もちろん費用は独学よりも高くなりますが、初心者からWeb系エンジニアへ転職しようと考えている場合はスクールに通うのがおすすめです。

Web系エンジニアの転職における注意点

Web系エンジニアに転職する場合は2つ注意する点があります。

Web系エンジニアへの転職を検討している場合は、2つの重要なポイントを押さえておくことで転職活動を行う際にも役に立ちます。

ここでは最後に、Web系エンジニアの転職における注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

年齢や学歴は重視されない

Web系エンジニアには年齢や資格、学歴などは重視されません。

転職を行う際、学歴や資格などが重要なポイントになると思われがちですが、Web系エンジニアの場合は資格や学歴はあまり重要視されません。

そのため、多くの資格を取得しておいたからといって、そのままスムーズに採用が決まるとは限らない点は覚えておきましょう。

実務経験や実力が重要視される

Web系エンジニアは実務経験や実力が重要視される傾向にあります。

Web系エンジニアへの転職では年齢や資格、学歴よりも、実務経験の有無やスキルがポイントとなります。そのため、Web系の開発経験があればそれだけで有利に働くでしょう。

また、実務経験はなくても自分で作成したWebアプリケーションをポートフォリオとして提出すれば、実力を評価してもらえる可能性が高まります。

Webに関する知識を身に付けWeb系エンジニアを目指そう!

WebアプリケーションやWebサービスの開発を行うWeb系エンジニアは将来性の高い職業です。

ぜひ、この記事でご紹介したWeb系エンジニアの仕事内容や求められるスキル、おすすめの資格などを参考に、Web系エンジニアを目指してスキルを身につけてみてはいかがでしょうか。