独学で学習できるPythonの魅力6選|独学する学習方法3選とポイント4選

Pythonとはどんな言語

Pythonは、他のプログラム言語に比べ、シンプルで覚えることが少なく短いプログラムで多くのことができ、使いやすい標準ライブリーが豊富にあるばかりでなく、多くの外部ライブラリーもインストールすれば使えるよう設計されたプログラム言語です。

さらにPythonは、オープンソースのフリープログラムであるうえに、実現できることが多く、特にAIの分野で最近注目されている言語です。

Pythonでできること6選

Pythonでできることは沢山ありますが、ここでは、その中でもPythonが得意で役に立つような分野のものを6つ紹介します。

どれも最近のはやりの分野ばかりで、興味をそそられるものばかりで転職や副業にも有利なものです。

Pythonでできること1:Androidアプリの制作

Pythonでは、Andriodアプリが制作できます。

Androidアプリを制作する場合フレームワークを使用しますが、Pythonで利用できるフレームワークは多数存在していますので、その中から開発したいアプリに合わせてフレームワークを選択しAndroidアプリを制作します。

多数のフレームワークが存在しますが、一般的には、フレームワークとしてはオープンソースで無料のDjangoを使います。

Pythonでできること2:WEBサービス・WEBアプリケーション制作

Pythonでは、ショッピングサイトなどのWEBサイト、WEBアプリケーションも制作できます。

国内で有名なものとしては、メルカリやインスタグラムがそれにあたります。これもPythonを無料で利用できるHTML、RSSフィード、JSON、XMLに対応したDjangoなどのフレームワークを使って行います。

Pythonでできること3:デスクトップアプリ制作

Pythonでは、デスクトップアプリの制作もできます。

例えば、仕事で使うエクセルのルーチン作業は、VBAでも可能ですけれども、仕様が複雑になっていて応用がききません。

そこで、汎用性のあるPythonを使って自動化するといったデスクトップアプリも作れますし、エクセル以外でもファイル管理などのルーチン作業を自動化することもできます。

Pythonでできること4:自動データ処理や分析・解析

Pythonでは、自動データ処理や分析・解析ができます。

顧客管理のデータや売り上げの膨大なデータを処理して、マーケッティングや受注予測などに役立てることができます。

これまで勘と経験にたよっていたものが、数値的データに裏付けられたものによって販売計画を立てられようになります。

Pythonでできること5:人工知能の開発

Pythonは、人工知能(AI)の開発で注目されたといってもいいくらいAI開発に向いているプログラム言語です。

Pythonには、AI開発に利用できるライブラリーが多数あるので、膨大なデータとライブラリーを使って機械学習を行いAIの開発をします。

銀行などでもAIによる顧客サービスの向上と効率化がすすめられ、証券業界でもAIによる銘柄選びが行われていてAIが身近なものになっています。

Pythonでできること6:画像データ・テキストデータの自動収集

Pythonでは、画像データやテキストデータをWEB上から自動的に集めることができます。

Pytonには、WEBスクレイピングのライブラリーがあり、それを使ってWEB上を自動巡回して一致した画像データやテキストデータを集めてきます。

例えばテレビの価格の最安値を知るためには、関係がありそうなホームページを開いて検索しますが、これを自動で行ってエクセルの表などにまとめてくれたらとても便利です。

独学で学習できるPythonの魅力6選

Pythonの魅力は、文法が簡単でシンプルなうえに、無料で使えるオープンソースの言語で、Pythonに関する情報が沢山あることです。

また標準ライブラリーや外部ライブラリーによって他の言語や環境に対応しやすく、マルチプラットフォーム対応しているため既存のシステムに対応しやすく世界的に普及しています。

独学で学習できるPythonの魅力1:書きやいコード

Pythonの文法は、シンプルで短いコードで多くのことができます。

シンプルなコードは、他の人が作ったプログラムでも理解しやすいため参考にしやすく、間違いも少なくなり、たとえ間違っても間違いが発見しやすくコードがわかりやすいので、分散して作ったとしても間違いに気が付きやすくなります。

また、コンパイルせずにプログラムを実行できるので、修正作業が大幅に短縮出来るのも魅力です。

独学で学習できるPythonの魅力2:読みやすいコード

Pythonの文法は、シンプルで短いコードで多くのことができると書きましたが、このことは読むうえでも魅力的なことです。

短いコードは、それだけ読みやすく理解しやすくなりますし、Pythonのルールのなかに字下げのルールがあり、ひとまとまりは、同じだけ字下げするというルールで、コードの書き方に個性が出にくく他の人が見てもわかりやすくなっています。

独学で学習できるPythonの魅力3:世界的に採用されている

Pythonは、GoogleやYahooでも採用され、世界的に有名なWEBサービスのYouTube、Dropbox、Facebook、InstagramなどもPythonで作られていますので、Pythonは世界中で使われている言語と言えます。

また、メジャーなOSであれば、そのまま移植できることも世界的に使われる一因であり、最近は、工場などで使われる設備にも使われるようになってきています。

独学で学習できるPythonの魅力4:無料で使える

Pythonは、オープンソースのフリーソフトです。

使用環境を整えるのも、Pythonのプログラムを作って実行するのも無料で行え、学習するにも、無料で使えるコミッティーサイトや教材があるので導入コストも抑えられます。

無料で始められる言語は、他にもあるのですが商用利用する場合は有料になることが多く、作ったプログラムを無料で商用に使えるのは大きな魅力です。

独学で学習できるPythonの魅力5:ライブラリーが豊富

Pythonには、多くの標準ライブラリーと外部のライブラリーがあり、それらを活用することにより、いろいろなプログラムを速く作れます。

ライブラリーは、その内容について詳細を理解していなくても使え、特に機械学習系のライブラリーが充実していて、難解な理論の詳細を知らなくても機械学習のプログラムを作成できます。

独学で学習できるPythonの魅力6:学習情報が豊富

Pythonに関する情報は、ネットでPythonと検索すればPythonに関連した情報が溢れていますし、書店に行けば入門書から専門的な内容の書籍まであります。

国内にもPython関連の沢山のコミッティーサイトが存在しているので、困ったことがあっても時間はかかるかもしれせんけれど、答えてくれる人がいます。

Pythonを独学する学習方法3選

Pythonは、優しいプログラム言語ですが、独学で習得する場合の挫折する理由の主なものは、モチベーションの維持ができないことと、壁にぶつかった時に聞く人が近くにいないということです。

このため、挫折しないために学習方法の選び方が重要になりますので、ここでは3つの学習方法をご紹介します。

Pythonを独学する学習方法1:分かりやすい書籍・学習サイトを選ぶ

独学で学習する方法として、書籍を購入して学習する方法とネットの学習サイトで学習する方法があります。

どちらにしても、自分のレベルにあった書籍、サイトを選択する必要があります。

初心者であれば入門書から購入して徐々に自分の興味の分野が詳しい書籍を選びますが、入門書と書かれた書籍は沢山あり、出来れば書店で実際に手にとって選ぶことが重要で、学習サイトであれば、学習サイトに関する情報を参考にすることです。

Pythonを独学する学習方法2:自分が興味のあるジャンルから始める

独学で基礎的なことを習得したら、次のステップに進みますが、Pythonでできることが沢山あるため、全部やろうとしても沢山ありすぎて挫折してしまいます。

独学で大切なのはモチベーションの維持ですから、その為に自分が一番興味のあるジャンルから始めることでモチベーションを維持し挫折しないようにします。

Pythonを独学する学習方法3:実際にコードを書きながら学習する

独学での学習では、抽象的な概念よりも具体的なコードを書きながら学習していきます。

コードを書いて実行させながら学習すると、うまく実行できたときには達成感が得られるうえに、実際に使えるコードやプログラムの方法や手順を学習できます。

独学では、他の人が書いたシンプルなわかりやすいコードを参考にしながら書くと、同じようにシンプルでわかりやすいコードを書けるようになります。

Pythonを独学するポイント4選

Pythonを独学するのに大事なことは、文法を含めた基礎的な知識、専門分野の知識、目的意識、使う関数を覚えることです。

基礎的な知識は当然として、PythonではWEBアプリ制作、分析ツール制作、人工知能制作など分野の違ったことができるので、その分野の知識が必要になり、モチベーション維持のためには、明確な目的意識が必要となり、実際にプログラム作成には、関数の利用が必要です。

Pythonを独学するポイント1:Pythonの基礎文法を学習する

Pythonは、わかりやすい言語ですが、変数、フロー制御、リスト、辞書、関数の使い方といった基本的な文法があり、それらを学習することが最初の一歩になります。

いくらPythonがやさしいと言っても、一通りの基礎的な文法がわからないとコードが書けませんし、Pythonは、インタプリタ言語なので、コードの実行の仕方も最初に学習する必要があります。

Pythonを独学するポイント2:必要な専門知識を学ぶ

Pythonでできることには、いろいろな分野があります。

人工知能関連のプログラムを作るには数理科学の知識や機械学習に関する知識も必要になり、WEBアプリをつくるにはWEBに関する知識が必要になり、他の分野の場合もその分野のプログラムを作る場合ではその分野の専門的な知識が必要になります。

具体的なシステムを組むためには、そのシステムの専門的な知識も必要となります。

Pythonを独学するポイント3:目的を決める

Pythonでできることは多く、独学では何のために学習するか目的を決めることはモチベーションの維持にもつながりますし、基礎学習を終わったあとの学習は、WEBアプリなのか、AI関連なのか、組み込み系なのかによって学習する内容が変わってきます。

最初の目的を決めて、それに沿った学習プランを決めて、それに関連した情報を集中的に学習し、目的達成までモチベーションを維持します。

Pythonを独学するポイント4:よく使う関数を覚える

関数は、複数のコードを一行のコードでまとめたものです。

関数を使うことによって長いコードも短くまとまり、全体が見やすいシンプルなプログラムを書けますし、他の人が作った関数や別のプログラムで作った関数も使いまわしができ、関数は必要不可欠なものです。

また、良く使う関数を覚えておけば速くプログラムを書けますし、無駄なコードを書かずにすみます。

Pythonを独学する際の注意点4選

Pythonを独学するうえで、途中で挫折しないようにするために注意する点があります。

独学では、モチベーションを長期間維持しにくく、わからないことがあっても質問できる人が周りにいないことや、実行できるコードは書けても、読みやすいとされるコードを書くことも難しく、プログラミングの全体像がつかみにくいといったことがあります。

Pythonを独学する際の注意点1:モチベーションが維持しづらい

Pythonに限らず、独学の場合はモチベーションを維持するのが難しくなります。

学習目的がはっきりしていて、重要事項だと認識していればモチベーションを維持することは難しいことではありませんが、目的が曖昧で強制力がない状況では、モチベーションの維持が難しくなり挫折します。

特に独学の場合は、仲間がいるとか、スクールのような強制力のある状況ではないので挫折しやすくなり注意が必要です。

Pythonを独学する際の注意点2:質問できる人が周りにいない

スクールなどで学習する場合は、分からないことがあった場合は、ピンポイントで質問でき、回答もすぐ返ってくるので、壁を乗り越えられますが、独学の場合は自分で回答を見つけ自力で壁を乗り越える必要があります。

判らないことを解決するのにネットや参考書で調べたり、コミッティーで質問する方法がありますけれど、ピンポイントで答えをみつけられないことが多く、労力と時間を必要とし挫折しやすくなります。

Pythonを独学する際の注意点3:現場で読みやすいとされるコードが書けない

練習により単に動くコードを書くことはできますが、現場で読みやすいコードを書くには、練習で書いたものを他者に評価してもらわないと読みやすいコードにはなりません。

読みやすいコードは、他者に評価を受け、それを修正していくという作業を繰り返して完成していきます。

独学でも練習はできるのですが、他者に評価してもらうというのが難しいため、読みやすいコードに仕上げることが難しくなります。

Pythonを独学する際の注意点4:プログラミングの全体像が掴みにくい

Pythonを独学する場合、プログラミングの全体像がつかみにくいというのがあります。

全体像をつかむには、新しい専門用語やプログラミングの概念を理解する必要があり、それが従来の知識の延長線上に無い場合、多くの時間と労力を必要とし、逆に従来の考え方があるがゆえにPythonの概念を受け入れられず挫折してしまうこともあります。

Pythonを独学で学習してみよう

Pythonは、他の言語に比べてやさしく、最近はやりのAIやWEBアプリも作れるとても役に立つプログラム言語なので、今後学習する価値のある言語です。

学習にあたって、独学することは、費用を抑えられることや時間に縛られることもなく自分のレベルにあった学習ができるなどの利点があります。

これまでに書いた内容を参考にしていただき、独学でPythonを習得することをおすすめします。