ITコンサルタントに関する資格8つ|求められる能力6つも一緒に紹介

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントとは、ITを利用して企業の問題を解決する専門的な知識や技能を持ち生業としている人のことです。多くのITコンサルタントは、コンサルティングファームに所属しています。

一般的にITコンサルタントはクライアント企業に派遣され、クライアントに関する情報を収集し、課題解決を行っていきます。

また時には、他のスペシャリストと協力して問題を解決していくこともあります。

IT業界を目指す上でのITコンサルタントの需要とは

ITコンサルタントは、デジタルトランスフォーメーションの高まりで今後も需要が高いと考えられます。ITコンサルタントは、IT系職種の中でも高収入な仕事で、目指す人も多いです。

さらに今後、企業が存続していくための施策として、海外移転や自動化はますます大切なことになるでしょう。物理的に離れた場所にいる相手と打ち合わせや会議をするためには、ITの活用は必須です。

ITコンサルタントになれば、顧客の業績向上のサポートができます。

ITコンサルタントに資格は必要か

ITコンサルタントは、特定の資格や免許がなくても就職できます。しかしより条件のいい会社やより難易度の高い仕事をするために、資格を取得することで自分のスキルをアピールする人も多くいます。

そのためITコンサルタントを目指す人は、すでに活躍しているITコンサルタントが取得している資格を取得することをおすすめします。

資格を取得しておけば、就職や転職でも優位に立てるでしょう。

ITコンサルタントに関する資格8つ

ここからは、ITコンサルタントに関する資格を厳選して8つ紹介していきます。ITコンサルタントを目指す人は、自分のレベルに合った資格取得を目指してみるといいでしょう。

さらに資格取得と平行してITコンサルタントとして経験を積むこともおすすめです。また普段からコンサルに必要な論理的思考を意識して生活するといいでしょう。

ITコンサルタントに関する資格1:ITコーディネーター

ITコーディネーターとは、経済産業省が推進する資格です。現在、約6,500名の資格保有者がいます。

ITコーディネーターはITコンサルタントだけでなく、企業内スペシャリストやCIO候補者を目指す人が資格取得を目指しています。

出題されることは、IT経営に関する内容が中心です。資格取得率は5割から7割で、資格認定されるためにはケース研修を受ける必要があります。

ITコンサルタントに関する資格2:ITストラテジスト

ITストラテジストは、情報処理技術者試験の1つです。わずが15パーセントほどが試験をパスできるため、難易度の高い資格と言えます。

さらにITストラテジストの試験は多肢選択式だけでなく、記述式や論述式の問題もあります。そのため、試験にチャレンジする際に経営戦略立案の知識や経験があれば、合格できる可能性が高くなるでしょう。

資格を取得した社員に褒賞金を与える企業も多くあります。

ITコンサルタントに関する資格3:中小企業診断士

中小企業診断士は、企業の経営の知識を持っていることが証明できる資格です。中小企業診断士を目指すためには1次試験と、筆記と口述がある2次試験、実務補習と実務従事をクリアする必要があります。

中小企業診断士は、中小企業支援法に基づく国家資格です。ビジネスパーソンが新たに取得したい資格でも上位に選ばれることが多く、ITコンサルタントだけでなくキャリアアップや独立を目指す人からも人気があります。

ITコンサルタントに関する資格4:PMP

PMPは、アメリカの非営利団体が取り扱っているプロジェクトマネジメントの知識が問われる国際資格です。PMPは3年ごとに更新が必要で、取得すればプロジェクトマネジメント経験の証明になります。

試験形式は、200問の選択式です。制限時間は4時間で、問題のうち25問はダミー問題です。受験するには、プロジェクトを監督する立場としての実務経験、35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修受講が必要です。

ITコンサルタントに関する資格5:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、スキルレベル4に相当する、情報処理技術者試験の1つです。多肢選択式と記述式、論述式の問題が出題されます。

プロジェクトマネージャー試験はマネジメントに特化した資格で、ITコンサルタントに最適です。毎年4月に試験が開催され、平成30年度は13.2%の人が資格を取得しました。

なお、合格するには満点の6割の正解を目指す必要があります。

ITコンサルタントに関する資格6:ITパスポート

ITパスポートは、経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験です。国家資格ですので、転職や就職で役立てられます。

試験名は、iパスと略されることがあります。スキルレベル1ですので、初めてITコンサルタントに関する資格を取得する予定の人におすすめです。

試験は全国の試験会場で、CBT形式が取られています。実施は随時で、自分のタイミングに合った時に受験できます。

ITコンサルタントに関する資格7:応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、高度IT人材に求められる応用的知識や技を持っていることをアピールできる資格です。経済産業大臣が行う国家試験で人気も高いです。

応用情報技術者試験はスキルレベル3とやや難易度が高いです。社会人の受験率が高いため、同僚とともに試験合格を目指すことがおすすめです。

基本情報技術者試験の内容を掘り下げた問題が出題されるため、先に基本情報技術者試験を目指してもいいでしょう。

ITコンサルタントに関する資格8:CompTIA Project+

CompTIA Project+は、ワールドワイドな資格です。小規模から中規模のプロジェクトを管理するプロフェッショナル向けの資格で、世界を視野に入れているITコンサルタントに最適な資格です。

IT業界だけでなく、映画、広告、建設など幅広い業界で人気があります。受験資格の制限がないので、学生でも受験可能です。

オンライン試験も可能で、気軽に受験できる点も魅力的です。

ITコンサルタントに必要な能力6つ

ここからは、ITコンサルタントに必要な能力を紹介していきます。今からITコンサルタントを目指す人は、必要な能力が身に付くように努力を重ねることがおすすめです。

また求められる能力のほか、ITコンサルタントとしての経験もステップアップに求められることがあります。課題のヒアリングと解決案の提案を繰り返して、より高度なITコンサルタントを目指しましょう。

Tコンサルタントに必要な能力1:ITに関する技術

ITコンサルタントに必要な能力の1つ目は、ITに関する技術です。常に新しいIT技術に対応できるように勉強を続けておくことがいいでしょう。

ITコンサルタントからSEに仕事が繋がることも多いため、SEの技術も身に着けておくこともおすすめです。SEからITコンサルタントを目指す人も少なくありません。

ITに関する高い技術力があれば、より高い年収を提示してくれる企業に転職することも可能です。

Tコンサルタントに必要な能力2:ITに関する知識と経験

ITに関する知識と経験は、ITコンサルタントの必須の能力です。IT知識と業務プロセスの構築力を一致させることが求められます。

ITコンサルタントは、クライアントだけでなく、実際に現場を担当しているエンジニアとも仕事をすることが多いです。

そのため製品やプログラム言語、業務に関する知識がないと、仕事を進めること自体が大変でしょう。

Tコンサルタントに必要な能力3:クライアントの業務経営に関する知識

クライアントの業務経営に関する知識は、経営陣の意を汲み取り最適なソリューションを提案するために求められます。経営的視点とシステムのバランス感が取れているITコンサルタントは、重宝されることが多いです。

クライアントは、多額の費用を投じてシステム整備を進めています。ITコンサルタントは顧客の立場に立って、費用対効果を得る責任があります。

Tコンサルタントに必要な能力4:論理的思考力

論理的思考力は、問題が発生したときに最適な解決先を提示することが仕事のコンサルタントにとって必ず身に着けておきたい能力です。論理的思考力ができない場合は、コンサルタントとして活躍することが難しいでしょう。

論理的思考力は、なるべく言葉を具体的にしたり、本質的な問いを見抜いたり、主張と根拠の骨格を形づけたりすることを日頃から意識すればトレーニングできます。

Tコンサルタントに必要な能力5:コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、すべてのコンサルタントに求められる能力です。コミュニケーションスキルがない場合は、クライアントの要望が十分聞き取れなかったり、現場を巻き込んだプロジェクト遂行ができなかったりと業務に支障をきたす可能性があります。

Tコンサルタントに必要な能力6:協調性

協調性は、ITコンサルタントがスムーズに仕事をしたり、情報収集したりする際に役立つ能力です。 さらに常に業界の人脈から情報収集できれば、ITコンサルタントとして役立つ情報が手に入る可能性が高まります。

ITコンサルタントに関係する資格を取ると能力の証明になる

ITコンサルタントになるためには、資格が必須という訳ではありません。しかし、資格があれば能力の証明になります。

今回紹介した資格があれば、転職や就職、スキルアップに役立てられる可能性が高いです。興味があれば、資格取得を目指してみましょう。