フリープログラマーになるための手順を解説!仕事はどこから取ってくる?

はじめに

本記事は「会社員プログラマーとして働いているが、将来はフリープログラマーとして独立したい。独立する方法を教えて欲しい」というような方へ向けて、その悩みを解決します。フリープログラマーとして独立を希望する人は年々増えてきています。独立すれば自分の努力次第で年収アップも期待できますし、自分がやりたい仕事をやりやすくなります。しかし「フリーランスってどうやってなるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?どうやって仕事を獲得するのか、何からスタートすべきなのか、など不安な点も多いですよね。

そこで本記事では、フリープログラマーになるためにやるべきことを紹介します。具体的にどんな行動を起こせばよいのか、どんなスキルが必要なのか、会社員プログラマーの方に向けて解説します。本記事を読むことでフリープログラマーを目指すための一歩を踏み出すことができます。

フリープログラマーとして働きたい人は増えている

フリープログラマーを目指している方は現在増加しています。理由は色々ありますが、1番はやはりIT業界に長時間労働が蔓延している、というものでしょう。「働き方改革」などの影響もあり、以前よりは改善されつつあるものの、未だ残業時間が長かったり休日出勤が発生したりするIT企業はあります。フリーランスになれば、自分の裁量で働くことが可能ですので、長時間労働から抜け出すことができます。

また、会社員プログラマーのままでは、なかなか高給が望めないという理由もあります。プログラマーが昇給するには、システムエンジニア、プロジェクトリーダーへの昇格を目指すのがスタンダードです。しかし、ずっとプログラミングをやっていきたい人は昇格したくないはずです。フリープログラマーならプログラマーのまま給与面も向上させていくことが可能です。

加えて、クラウドソーシングの発展やフリーランス向けのエージェントの増加など、フリーランスをサポートする事業が増えてきたのも要因としてあります。こういった情勢から考えて、フリープログラマーを目指す人が増えてきたのは自然な流れと言えます。

フリープログラマーになるためにやるべきこと

フリープログラマーになるためにやるべきことを、4つに分けて解説します。

  • Step1.プログラミングスキルを上げる
  • Step2.ポートフォリオとなるサイトを作成する
  • Step3.副業で仕事を獲得してみる
  • Step4.エージェントに登録する

これら4つのことを一通り経験した後に独立すると、戸惑わずに済みますし、フリーランスとして良いスタートを切ることができます。それでは1つ1つのやるべきことについて詳しく説明していきます。

Step1.プログラミングスキルを上げる

何はともあれフリープログラマーとしてやっていくなら、プログラミングスキルを上げることが大切です。なぜなら、フリーランスは常に周りとの競争であり、技術力が劣っていると仕事を獲得するのが難しくなるからです。クライアントはできるだけ優秀なプログラマーに依頼したいと考えています。また、スキルを高めれば自信に繋がり精神的に営業をしやすくもなります。

プログラミングスキルを上げるには、会社から帰宅してからも勉強したり土日に自分でサービスを作ってみたり、積極的に行動することが大事です。このようにして、まずはプログラミングスキルを上げる努力をしましょう。

Step2.ポートフォリオとなるサイトを作成する

スキル向上と同時並行で進めたいのが、ポートフォリオを作成することです。ポートフォリオとはこれまで自分が作成してサイトやアプリをまとめ「自分にはこんな技術があります」とアピールするもの。フリープログラマーの多くは営業時にポートフォリオを提出します。ポートフォリオがあればどんな技術を持っているかわかるため、クライアントも安心して仕事を任せることが可能です。武器となるポートフォリオは独立前にぜひ作成したいところです。

Step3.副業で仕事を獲得してみる

プログラミングスキルを身につけたら実際に仕事を獲得してみましょう。クラウドソーシングサービスなどを使って、営業を行っていきます。営業を行うときは、作成したポートフォリオサイトや取得した資格などを提示して、自分の技術を証明することが大事です。実際に仕事を自分で獲得する経験をすることで、フリーランスとして働くイメージも湧いてきます。もし「自分で仕事を獲得するのはきついな……」と感じるのであれば、フリーを目指すべきか検討するのも大事です。注意点ですが、勤めている会社が副業を禁止している可能性もありますので、就業規則はチェックしておくことをおすすめします。副業である程度稼げるようになったら、いよいよフリープログラマーとして独立する準備をはじめましょう。

Step4.エージェントに登録する

独立する決心が固まったら、フリーランス向けのエージェントについて調べたり登録したりするのが良いです。フリープログラマーが本格的に仕事を獲得するには、エージェントの力を借りることが多いです。クラウドソーシング経由で仕事を獲得するのも良いですが、クラウドソーシングの案件は単価が低いことがほとんどであり、サラリーマンの年収を超えられないこともあります。エージェントなら高単価の案件もあるため、年収500万円以上も狙えます。ただし、エージェントに登録する場合はマージンを支払わないといけません。そのため、マージンに見合うサービスを提供してくれるかを見極める必要があります。いずれにせよ、独立前にエージェントについてはよく調べておくようにしましょう。

フリープログラマーに必要な能力・知識

フリープログラマーはプログラミングスキルも重要ですが、それ以外にもいくつか細かいスキルが必要になるので、それを紹介します。

  • 営業力
  • セルフマネジメント力
  • 確定申告に関する知識

これらのスキルは知識や副業をこなしながら身につけていきましょう。また、独立してからも日々スキルアップさせていくことが大事です。

営業力

フリープログラマーが案件を獲得するときに営業力は重要になってきます。なぜなら、営業力を上げることでより単価の高い仕事を得ることが可能になるからです。技術力が高くても営業力がないために安い仕事ばかりこなしているもったいない方は多くいます。営業力を身につけるには営業に関する本を読んだり、自分のアピールポイントはどこか自己分析を行ったりすることが大切です。

セルフマネジメント力

フリーランスはサボろうと思えばいくらでもサボれてしまうのがデメリットです。稼げるようになるにはセルフマネジメント力を高め、時間の管理をできるようになるのが重要と言えます。たとえば、集中力を継続させるにはどうすれば良いか、作業に飽きてしまった場合の気分転換はどうするか、などなど自分に合った方法を編み出していきましょう。

確定申告に関する知識

確定申告に関する知識も身につけておくことが重要です。フリーランスは毎年、その日の売上と経費をまとめ報告しないといけません。確定申告のやり方は独立する前に調べておくと安心です。

フリープログラマーになる場合の注意点

ここからは、フリープログラマーになる場合の注意点をご紹介します。独立する前にこれらのことに気をつけておかないと、思わぬ落とし穴にハマってしまうかもしれません。

  • いきなり独立を目指さない
  • 在宅で働くのは意外と難しい
  • 報酬未払いに注意する

いきなり独立を目指さない

副業をやることなく、いきなり独立をするのはおすすめしません。なぜなら、フリーランスは必ず稼げるという保証はなく、人によっては案件が全く取れない場合もあるからです。貯金があるなど何かしら後ろ盾があるなら別ですが、そうでない場合はまず副業をやってみて「大丈夫そうだ」と確信してからフリーエンジニアになるのが良いです。

在宅で働くのは意外と難しい

満員電車に乗りたくないからフリーエンジニアを目指すという方は多いですが、残念ながら独立しても在宅で働くのは意外と難しいです。なぜなら、エージェントなどにある案件は会社に常駐して働くものが多いからです。もちろん、在宅案件が全くないわけではないのですが、ある程度信頼のおける人物でないと、クライアントも在宅での作業を認めない場合が多いです。つまり、独立してからいきなり在宅で働くのはできないのです。最近では在宅案件も増えてきてはいるものの、現状では在宅で働くことは思いの外難しいということを念頭に入れておきましょう。

報酬未払いに注意する

フリーランスになると会社員時代とは異なるトラブルに遭遇する可能性があります。それは、取引先の会社が報酬を支払ってくれないというものです。たとえば、取引先の会社が倒産してしまったり、悪質な会社であったりして、報酬を支払おうとしないケースがあります。報酬未払いのリスクを排除するには、仕事を行う前に契約書を必ず作るようにすることが大事です。契約書がないと証拠が作れないため、無料で法律相談を行ってくれる法テラスなどに相談して未払い金を回収しなければならず大変になることがあります。

まとめ

本記事ではフリープログラマーになる方法について解説しました。フリープログラマーになるために具体的にどんな行動を取ればよいかお分かりいただけたでしょうか?フリープログラマーになるのは容易というわけではありませんが、しっかり準備を行えばリスクを最小限におさえることはできます。会社員時代から副業を行い、自分で案件を獲得する経験をしておくことが重要です。また、プログラミングスキルや営業力など、必要なスキルはしっかりそろえておくようにしましょう。フリープログラマーを目指している方は本記事を参考にして頂けたら幸いです。