プログラミング的思考とは?仕事で求められている4つのスキルを紹介!

プログラミング的思考とは

プログラミング的思考とは、目的達成のために順序立てて考え、そこに論理性を持たせ、最適な結果を出すための考え方のことをいいます。プログラミング的思考は、プログラミングする時だけではなく、仕事においても活用できる思考です。

本記事では、プログラミング的思考とは何か、仕事で求められている4つのスキルについて紹介していきます。仕事の進め方が上手くいかない方は参考にしてみてください。

論理的思考との違いって?

プログラミング的思考と間違えやすいのが論理的思考です。論理的思考は、物事を結論と根拠に区別し、論理的なつながりを踏まえながら物事を把握し、「どうしたらできるか」を考えることです。論理的思考の段階ではその内容が「効率的か」は問題ではありません。

プログラミング的思考は、物事を把握だけではなく目的を達成する手段の中で、効率的な答えを考えることです。論理的思考を活かした上で、成立する思考ともいえるでしょう。

仕事に必要なプログラミング的思考のスキル4つ

ここでは、仕事に必要なプログラミング的思考のスキル4つについて紹介していきます。仕事に必要なプログラミング的思考のスキルには、効率的に仕事を進める・目標に到達する・問題を解決する・状況の変化に柔軟に対応するなどがあります。

1:効率的に仕事を進める

仕事に必要なプログラミング的思考のスキルとして1つ目は、効率的に仕事を進めることです。「仕事を効率的に進めたい」と思っても、物事の優先順位を把握できていない人はそれができません。

プログラミング的思考が身に付いていれば、期日が決まっている仕事から優先的に逆算して手をつけていくことが可能です。どの仕事も作業にかかる時間など見通しを立ててから手をつけるため、効率的な仕事ができるでしょう。

2:目標に到達する

仕事に必要なプログラミング的思考のスキルとして2つ目は、目的に到達することです。日頃からプログラミング的思考を利用できれば、順序立てて考えられるため、どれが最善な方法か筋道を立てられるでしょう。

目標に到達させる行程も分析してから仕事に入るため、無駄な分岐点を作らずスマートな仕事ができます。トラブルが発生しそうな部分も想定しておくため、余裕をもったスケジューリングが可能です。

3:問題を解決する

仕事に必要なプログラミング的思考のスキルとして3つ目は、問題を解決することです。プログラミング的思考では、多角的に物事を見る力も含まれます。

プログラミング的思考で状況を整理し、論理的に問題を解いていければ、迅速な解決に役立つでしょう。論理的な説明能力も身に付きます。

4:状況の変化に柔軟に対応する

仕事に必要なプログラミング的思考のスキルとして4つ目は、状況の変化に柔軟に対応することです。プログラミング的思考は、ある程度パターンを見つけて違うアプローチを加えていったり、相手の出方によって対応を変えたりなど、応用することができます。

問題が起きた時も、問題になった点を冷静に分析したり、次に発生しそうな問題を想定したり、創造性にも長けた対応を考えていけるでしょう。

プログラミング的思考の基本要素4つ

プログラミング的思考の基本要素4つについて紹介します。プログラミング的思考の基本要素を知ることで、問題にぶつかった時の解決方法として役立てましょう。プログラミング的思考の基本要素には、分解・抽象化・一般化・組合せ、があります。

1:分解

プログラミング的思考の基本要素として1つ目は、分解です。分解は、大きな動きを解決可能な小さな動きに分けることをいいます。分解の思考を用いると、難解な問題の解決が可能でしょう。

例えば、カレーライスであれば、どんな材料が使われているかという考え方に至り、最初にご飯とルーが認識として分かれます。ルーには肉(豚肉・牛肉・鳥肉)、たまねぎ、人参、じゃがいも、など料理を材料別に見ていく能力が「分解」です。

2:抽象化

プログラミング的思考の基本要素として2つ目は、抽象化です。抽象化とは、大事な部分を抽出し、他は切り捨てることをいいます。

例えば、食パン・クリームパン・カレーパンを一括りにすると「パン」で表すことが可能です。このように、共通点を見つけて一つの表記にまとめることを抽象化といいます。

3:一般化

プログラミング的思考の基本要素として3つ目は、一般化です。一般化は、物事の類似性や関係性を見出して、別の場合でも利用可能な内容にすることです。

例えば、仕事で自分が行っている作業について新人に教える際、わかりやすい言葉で、新人でも対応できるようマニュアル化しなければなりません。これが一般化する能力です。

4:組合せ

プログラミング的思考の基本要素として4つ目は、組み合わせです。組み合わせは、2つ以上のものを目的に合わせて、まとまりにすることをいいます。物事の組み合わせをどうするかは、プログラミング的思考では特に重要です。

手順の組み合わせを考える場合の例では、作業を3回に分けるか、質を落として2回で行うか、量と質のどちらをとるか、などの考え方をする時に用います。

プログラミング的思考の基本処理3つ

次は、プログラミング的思考の基本処理3つについて紹介します。プログラミングの基本となる処理を学ぶことが、プログラミング的思考における最初の一歩です。

プログラミング的思考の基本処理には、順次・繰り返し・条件分岐などがあります。言葉通りの意味なので、難しく考える必要はありません。プログラミング的思想の基本処理を軸に、状況を読み取り、柔軟な考え方をする際に活かしましょう。

1:順次

プログラミング的思考の基本処理として1つ目は、順次です。順次は、「この処理の次はこの処理」と内容を並べて順に処理したい時に使用する命令のことをいいます。

例えば、時間割表であれば、1時間目・2時間目・3時間目と進んでいくスケジュールは順次です。順次の考え方を理解できれば、次の繰り返しや条件分岐へと段階的に触れていけるでしょう。

2:繰り返し

プログラミング的思考の基本処理として2つ目は、繰り返しです。繰り返しは、ある処理を繰り返し実行することをいいます。例えば、1・2・3で終わらず、1・2・3・1・2・3と、1から3まで進んだ流れをまた1に戻して繰り返す処理の命令です。

日常的なものでいえば、アナログ時計は1から12までの数字がふられていて、1から12までを何度も繰り返します。また、曜日も月曜から日曜まで進み、また月曜に戻り繰り返しています。

3:条件分岐

プログラミング的思考の基本処理として3つ目は、条件分岐です。条件分岐とは、「もしAならば○○、Bなら△△」という命令です。条件を与えてその内容と一致したものは次の段階に移行します。

例えば「相手がイエスといった時はこれからも変わらない態度でいよう、ノーと答えたら疎遠にしよう」など、相手の態度で対応を変えようと考える時は、条件分岐の考え方をしています。

プログラミング的思考を仕事に活かす4つのコツとは?

最後に、プログラミング的思考を仕事に活かす4つのコツについて紹介していきます。プログラミング的思考について理解ができたところで、実際に活用するためにコツを押さえていきましょう。

プログラミング的思考を仕事に活かすには、異なる視点で見方を変える・重要度を意識して優先順位をつける・理解を得るための論理的な説明・関連情報分析による本質把握などのコツがあります。

1:異なる視点で見方を変える

プログラミング的思考を仕事に活かすコツとして1つ目は、異なる視点で見方を変えることです。物事を一方からしか見ていないのと、他方から見ているのとでは、状況把握できる範囲が違います。視野が狭いと問題をさらに深刻化したものとして捉えてしまうでしょう。

プログラミング的思考を利用することで、状況を多角的に見て、問題解決に充てることが可能です。

2:重要度を意識して優先順位をつける

プログラミング的思考を仕事に活かすコツとして2つ目は、重要度を意識して優先順位をつけることです。仕事の優先順位は、重要度の理解と、重要度が高い仕事が重なった時どちらを優先するか、その時点で最適な行動を選べるかが必要になります。

「今やるべきはその仕事じゃない」と怒られる人は、会社として大事にしていることは何か把握し直したり、業務内容を抽象的に捉えたり、判断においてプログラミング思考を取り入れましょう。

3:理解を得るための論理的な説明

プログラミング的思考を仕事に活かすコツとして3つ目は、理解を得るための論理的な説明です。相手を頷かせるためには論理的に説明できるかは重要です。

どれだけ「良い商品だ」と訴えても、主観的な話であれば相手に伝わりません。しかしその商品の需要、将来性、売り上げ予想など、相手の利点を取り入れた内容を論理的に説明できれば受け入れられます。

プログラミング的思考があれば、筋の通った分かりやすい説明ができるようになるでしょう。

4:関連情報分析による本質把握

プログラミング的思考を仕事に活かすコツとして4つ目は、関連情報分析による本質把握です。本質を捉えることで、早急に問題解決することが可能になります。

例えば、少々口うるさいクライアントの場合、本質として何を希望している相手か本質を見抜いて先手を打った出方をしていくと、相手の機嫌を損ねずプロジェクトがスムーズに進んでいくことがあります。

プログラミング的思考を身に付けて仕事に活かそう

プログラミング的思考とは何か、仕事で求められているプログラミング的思考のスキルなどを紹介しました。プログラミング的思考を身に付けることで、目的と過程を明確にする力が養われるため、仕事の効率をアップすることも可能です。

クライアントとの打ち合わせで相手の意向を分析して整理し、本質に沿った提案もできるでしょう。プログラミング的思考を身に付けて仕事に活かしましょう。