サーバーサイドエンジニアを目指そう!勉強の11のコツと勉強方法4つを解説
サーバーサイドエンジニアとはどのような職業?
IT業界で活躍するエンジニアには、担当する分野や開発する対象などによってさまざまな種類があります。その中でも、サーバーサイドの開発業務を主に担っているのがサーバーサイドエンジニアです。
サーバーサイドエンジニアとはどのような職業なのでしょうか。本記事ではサーバーサイドエンジニアについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
サーバーサイドについて
サーバーサイドとはサーバー側を指す言葉です。
WebサービスやECサイト、アプリケーションなど、データベースを使ってデータの登録や管理などを行っているサービスは多く存在します。そういったサービスの裏側で行われているデータベース処理などのことをサーバーサイドと呼びます。
たとえばECサイトであれば、商品の注文処理や商品の追加などがサーバーサイドの処理にあたります。
バックエンドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアはユーザーの目に見えるブラウザ側の処理を担うフロントエンドエンジニアと対比する技術者で、バックエンド業務を担当するエンジニアのことです。
そのため、サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアは混同されるケースも多くあります。しかしサーバーサイドエンジニアの場合、基本的にはWeb領域をメインとしたバックエンド業務を担うという特徴があります。
サーバーサイドエンジニアを目指そう!勉強の11のコツ
エンジニアを目指している方の中には、Web関連の開発業務を行いたいという方も多いでしょう。サーバーサイトエンジニアはWeb領域でのバックエンド業務を行うエンジニア職ということもあり、サーバーサイトエンジニアになりたいという方もいるのではないでしょうか。
ここではサーバーサイドエンジニアを目指すための勉強のコツについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:アプリ開発を実際に行う
アプリ開発を実際に行うことで、実践的なスキルを身に付けることができます。そのため、プログラミングスキルを習得した後はアプリ開発に挑戦してみると良いでしょう。
実際にアプリ開発をしてみることで、学習サイトや参考書などを使って勉強しているだけではわからないこともわかるようになるでしょう。
2:プログラミングの基礎を学ぶ
サーバーサイドエンジニアになりたいという方の中には、IT業界未経験の方やプログラミング初心者という方もいるでしょう。Webアプリケーション開発でサーバーサイドの開発を行うにはプログラミングの技術が必要とされるため、基礎を押さえておく必要があります。
サーバーサイドの開発で用いられるプログラミング言語にはコンパイラ言語とインタプリタ言語がありますが、案件によって必要となるプログラミング言語は異なります。
3:フロントエンドの基礎を学ぶ
フロントエンドの開発はフロントエンドエンジニアが担う領域ですが、規模が小さな開発プロジェクトの場合はサーバーサイドエンジニアであってもフロントエンドの開発領域を担当するケースがあります。
そのため、実際にフロントエンドの知識やスキルが必要になることを踏まえてフロンドエンドの基礎を学んでおきましょう。
4:データベースの知識を付けよう
データベースを設計したり、データベースからデータを抽出したりするのはサーバーサイドエンジニアの業務の1つです。そのため、データベース周りの知識の習得は必須となります。
一般的によく使用されるデータベースであるOracleやSQL server、MySQL、さらにデータベースを操作するために必要なSQLなどを学ぶようにしましょう。
5:Linuxの知識を付けよう
企業で使用される開発環境のOSの代表格とも言えるのがLinuxです。また、Linuxはサーバーとしても利用されることが多いため、サーバーサイドエンジニアにはLinuxの知識が必要となります。
実際に業務を行う際にはLinuxで構築した仮想環境にプログラミング言語をインストールして開発をするため、Linuxの利用方法を勉強するようにしましょう。
6:ユーザー認証を学ぶ
サーバーサイドエンジニアは実際の業務ではユーザー認証やインターネット上での通信プロトコルなどを扱うことになります。そのため、ユーザー認証などのWeb固有の技術についても勉強するようにしましょう。
7:セッション管理を学ぶ
クッキーを使用したセッション管理もWeb固有の技術の1つです。サーバーサイドエンジニアはWeb開発を行う際にセッション管理などの技術も用いることになるため、セッション管理に関する知識についても勉強して身に付けるようにしましょう。
8:プロトコルについて学ぶ
サーバーではHTTPを利用してデバイスとの通信を行うため、サーバーサイドエンジニアの業務ではこのような通信プロトコルも扱うことになります。そのため、プロトコルについての知識も勉強するようにしましょう。
9:フレームワークのスキルを身に付けよう
実際の開発現場では一からプログラミング言語で開発を行うのではなく、フレームワークを利用してある程度機能の土台がある状態から開発を進めていくことも多くあります。そのため、サーバーサイドの業務でもフレームワークを利用することはあるでしょう。
サーバーサイドエンジニアの勉強では、Ruby on RailsやPHPのLaravelなどの有名なフレームワークの勉強も必要になります。
10:勉強するプログラミング言語の選び方
サーバーサイドの業務で必要になるプログラミング言語には、コンパイラ言語とインタプリタ言語がます。コンパイラ言語ならJavaやC、C++、インタプリタ言語であればPythonやJavaScript、PHPなどがサーバーサイドの開発でよく用いられる言語だと言えます。
しかしすべての言語を学ぶことは難しいため、いくつかの言語に絞って勉強するようにしましょう。
サーバーサイドエンジニアが習得すべき言語とは
サーバーサイドで用いられる言語にはさまざまな種類がありますが、実際に必要となる言語は企業や案件によって変わってきます。そのため、希望している企業がある場合はその企業がサーバーサイドの開発に採用している言語を中心に学ぶと良いでしょう。
ただし、1つの言語だけに絞るのではなく、案件によって適切な言語を使用できるように複数の言語を習得するのがおすすめです。
11:資格を取得しながら勉強する
サーバーサイドの関連したIT資格も多いため、資格取得を目指して試験勉強をすることでサーバーサイドの勉強ができます。一人で勉強を進める場合はモチベーションを保つのが難しいですが、資格取得という目標を持つことでモチベーションを維持しやすいでしょう。
特にIT業界未経験でサーバーサイドエンジニアを目指しているという方の場合は、サーバーサイドの勉強をしながら資格も取得できるためおすすめです。
サーバーサイドエンジニアが取得すべき資格
サーバーサイドエンジニアに役立つ資格にはさまざまな種類があります。国家資格なら、ITの幅広い知識を習得できる「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」、システム開発の上流工程を担える「システムアーキテクト試験」、組み込み系システムの開発に役立つ「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」などがおすすめです。
また、プログラミング言語関連の資格であれば、「PHP技術者認定試験」や「Ruby技術者認定試験」などのサーバーサイドで使用する言語の技術を認定する資格がおすすめです。
サーバーサイドエンジニアを目指すための勉強方法4つ
ここまでサーバーサイドエンジニアに必要な勉強のコツなどを紹介してきましたが、実際に勉強を始める場合はどのような勉強方法があるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし人によって、独学で学ぶ方が性に合っているという人もいれば、一人ではモチベーションを維持できないという方もいるでしょう。
ここでは最後にサーバーサイドエンジニアを目指すための勉強方法4つをご紹介しますので、さまざまな勉強方法から自分に合った勉強方法を見つけてみてください。
1:スクールの活用
社会人向けのプログラミングスクールであれば、プロの講師に直接指導してもらうことができます。また、カリキュラムに沿って学習を進めることになるため、一人では挫折してしまうという方にもおすすめです。
特に他のプログラミング言語も学んだことがないというような方の場合は、スクールに通って勉強を進めるのがもっとも効率的でしょう。ただし、スクールはさまざまな勉強法がある中でも特に高額な費用が掛かる点も押さえておきましょう。
2:オンラインの学習サイトの活用
インターネット上でプログラミングの勉強ができる学習サイトも近年では多くなってきています。学習サイトであれば空いた時間に自分のペースで学習を進められるでしょう。
また、無料で利用できる学習サイトも多いため、費用も抑えられます。ただし、スクールに通うのと違ってその場で疑問点を講師に質問し、解決しながら学習を進めていくことはできません。
3:書籍の活用
プログラミング言語を学べる書籍にはさまざまな種類があります。サーバーサイドで使用するRubyやPHP、Javaなどの人気言語であれば、書籍を使用して独学で勉強することも可能です。
書籍を使用する場合は、スクールなどに通うのと比較してもコストを抑えて勉強することができます。ただし、初心者の場合は途中で躓いてしまい、そのまま挫折してしまうことも多いため、書籍のみで学習するのは難しいでしょう。
4:参考書の活用
プログラミング言語を学べる書籍の中には、エンジニア向けの参考書もあります。参考書などを利用して勉強する場合は、自分のレベルに合ったものを2冊ほど利用して繰り返し勉強するのがおすすめです。
ただし、書籍と同様にプログラミング初心者の場合は参考書のみでプログラミングを習得するのは難しいため、他の勉強方法と併用するのが良いでしょう。
サーバーサイドエンジニアになるための勉強方法を参考にしよう
サーバーサイドエンジニアとは、Web開発におけるバックエンド側の処理を実装するエンジニアです。
ぜひこの記事でご紹介したサーバーサイドエンジニアの概要やサーバーサイドエンジニアを目指す勉強のコツ、具体的な勉強方法などを参考に、サーバーサイドエンジニアになるための勉強を始めてみてはいかがでしょうか。