Webエンジニアの年収についての6つの詳細|年代別・条件別の平均年収など
Webエンジニアの就職・転職事情
Webエンジニアとは、Web業界で活躍するエンジニアです。Web業界に興味がある方の中には、Webエンジニアへの就職や転職を検討しているという方もいるのではないでしょうか。
Webエンジニアを目指すのであれば、事前にWebエンジニアの就職や転職事情について把握しておきましょう。本記事ではWebエンジニアの年代別、条件別などの平均年収についてご紹介します。
Webエンジニアが行う仕事内容
Web開発を行うWebエンジニアですが、Webサービスのどの分野を担当するのかによってフロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアといった名前で呼ばれることがあります。
それでは、Webにおけるフロントエンドやバックエンドとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、Webエンジニアの仕事内容であるフロントエンドとバックエンドについてご紹介します。
フロントエンドの場合
フロントエンドとは、ユーザーの目に見えるブラウザ側のことを指します。たとえばスマホアプリやWebサイトなどの見える部分の開発を行うWebエンジニアのことを、フロントエンドエンジニアと呼びます。
フロントエンドの開発では、スマホアプリなどのUIやデザインなどの開発を行うこともあります。また、フロントエンドエンジニアにはHTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルが必要になります。
バックエンドの場合
バックエンドとは、ユーザーの目に見えないサーバー側のことを指します。バックエンドの開発を主に行うWebエンジニアのことをバックエンドエンジニアと呼びますが、サーバー側の処理を担当することからサーバーサイドエンジニアと呼ばれるケースもあります。
バックエンドの開発では、サーバーやデータベースに関係した処理の実装などを行います。また、バックエンドエンジニアにはPythonやRubyなどのスキルが必要とされます。
Webエンジニアの年収についての詳細6つ
Webエンジニアを目指す際には、Webエンジニアになった場合にどのくらいの年収を得られるのかは必ずチェックしておきたいポイントです。しかしWebエンジニア全体の平均年収を見ても、すべての年代や企業規模が含まれてしまうためあまり参考にならないでしょう。
ここではWebエンジニアの年収について企業規模や年代、地域などで細かく分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
1:Webエンジニアの全体的な平均年収
Webエンジニアの平均年収は548万円程度となっているため、日本全体での労働人口の平均年収よりも高い水準だと言えるでしょう。
また、年収の幅は300万円~800万円台まで幅広いことから、スキルや勤続年数などによって年収にも差が出ると言えます。
2:企業規模別から見る平均年収
企業規模別の場合、平均年収は10~99人で492万円、100~999人で529万円、1,000人以上で610万となっています。
小規模な企業と大企業で比較すると年収に100万円以上の差があることになるため、企業規模によって平均年収には大きな差があることがわかります。
出典:企業規模別の年収
3:年代別から見る平均年収
年代別の場合、平均年収は20~24歳で約339万円、25~29歳で約445万円、30~34歳で約533万、35~39歳で約573万円、40~44歳で約621万円、45~49歳で約651万となっています。
また、50歳以上になると年収の上昇率が下がり、60歳に近くなると緩やかに下がっていく傾向があります。
出典:年代別の年収
4:地域別から見る平均年収
地域別の場合、平均年収は関東で約497万円、関西で約476万円、東海で約456万、中国で約450万円、九州・沖縄で約429万円、北海道・東北で約419万、甲信越・北陸で約408万円、四国で約403万円となっています。
最も高い関東と低い四国を比較すると90万円近い差があるため、地域によっても格差があることが分かります。
出典:Webエンジニアの仕事の地域別給料
5:条件別から見る平均年収
条件別の場合、平均年収はSalesforceで約575万円、ゲーム開発で約524万円、プログラマで約523万、ECサイトで約522万円、専門卒で約430万円となっています。
条件ごとにも差があり、Salesforce開発と専門卒では約145万円もの年収の差があることが分かります。
出典:Webエンジニアの仕事の条件別給料
6:他ITエンジニアとの年収比較
Webエンジニアの平均年収は、日本全体での平均年収よりも高い水準となっていますが、他のエンジニア職と比較するとどうなのでしょうか。
ここでは他のITエンジニアと年収を比較するので、参考にしてみてください。
システムエンジニアとの比較
システムエンジニアの平均年収は494万円ぐらいと言われており、年収の幅としては345〜900万円台と幅広いです。そのため、平均年収で比較するとWebエンジニアの方が高いと言えます。
出典:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアを含めたインフラエンジニアの平均年収は533万円、年収の幅は331〜900万円台となっていました。
そのため、平均年収で比較するとWebエンジニアの方が若干高いと言えます。
出典:インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報
データベースエンジニア
データベースエンジニアの平均年収は514万円、年収の幅は363〜900万円台となっていました。
そのため、平均年収で比較するとWebエンジニアの方が若干高いです。
出典:データベースエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報
Webエンジニアの年収を上げる方法5つ
Webエンジニアも条件によって年収に差があることがわかりましたが、年収を上げようと思うと具体的にどのような方法があるのでしょうか。
ここでは、Webエンジニアの年収を上げる方法をご紹介します。
1:Webエンジニアからのキャリアアップ
Webエンジニアの年収を上げるには、キャリアアップして年収が高い他の職種に就くという方法があります。
ここでは、Webエンジニアからのキャリアアップ例をご紹介します。
技術スペシャリストとは
技術スペシャリストとは、プログラミングなどの技術を極めてその道のプロフェッショナルになるキャリアパスです。
年収が高い技術スペシャリストには「テックリード」「ITアーキテクト」「ITスペシャリスト」などの選択肢があります。
プロジェクトマネージャーとは
プロジェクトマネージャーとは、マネジメントやビジネスサイドのキャリアパスです。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの責任者として、予算や人員、スケジュール管理などを行います。
2:成長が期待できる企業へ転職する
同じ企業でキャリアアップするのではなく、将来性が高い企業へ転職するのも選択肢の1つです。将来成長が期待できる企業であれば、年収も上がりやすいでしょう。
成長が期待できる企業かどうかを見分けるには、労働条件の良さや案件が安すぎないことがポイントになります。
3:需要の高い言語を習得する
扱える言語によっても年収に差があるため、年収の高いプログラミング言語が扱えるようになれば、年収をアップさせることも可能でしょう。
たとえば、「Go」や「Scala」などは年収が高い言語として有名です。
4:副業をする
Webエンジニアのスキルがあれば、エンジニア系の副業をすることも可能です。
近年ではクラウドソーシングサイトや副業のエージェントなどから案件を見つけやすいため、空いた時間に副業をすることで月数万円程度の報酬が得られるでしょう。
5:フリーランスになる
Webエンジニアとしてキャリアを積んだあとは、独立してフリーランスになる方法があります。
フリーランスであれば報酬を100%手にすることができるため、スキル次第では会社員時代よりも高い年収を得ることができるでしょう。
Webエンジニアの年収について把握しておこう
Webエンジニアは、条件次第で年収も変わってきます。
ぜひこの記事でご紹介したWebエンジニアの仕事内容や平均年収、Webエンジニアの年収を上げる方法などを参考に、Webエンジニアとして高い年収を得る方法について理解を深めてみてはいかがでしょうか。