IT業界に未経験でも転職はできる？未経験者が転職に必要なこと7つ

IT業界へは未経験でも転職できる？

IT業界への転職は、未経験でも可能でしょう。IT業界というと未経験では転職のハードルが高いように思いますが、経験がなくても努力次第で転職は可能です。ただし、誰でも転職に成功できるというわけではありませんので注意してください。また、スキルをまったく身に着けずに転職してしまうと、後から苦労することになるでしょう。この記事では、IT業界に未経験で転職するためのポイントなどを紹介しますので、IT業界に興味がある方はぜひ参考にしてください。

IT業界の現状は？

IT業界の現状は、常に人材を求めているといってよいでしょう。IT業界は、社会のIT化の速度と比較すると、プログラマーやエンジニアなどのIT人材が不足しています。経済産業省の調査によると、今後もさらにIT人材の不足数は増加していくと予想されています。そのため、未経験でもIT業界への転職は可能な状況であるといえるでしょう。IT業界の現状を詳しく説明していきます。

現状：人材不足している

IT業界は深刻なIT人材不足です。今後もWebコンテンツなどの需要拡大と比較して、IT人材の不足数は増加していくことが見込まれています。特に近年重要視されるようになってきたセキュリティ分野や、第三次AIブームと呼ばれるように世界的に開発が進められているAIやビッグデータなどの専門的なスキルを持っているIT人材の不足は深刻だといえるでしょう。

現状：IT化の波が広がっている

日本でも急速にIT化が進められています。日本では、近年のスマートフォンの普及率の増加により、以前よりもITが身近なものになりました。一般企業にもIT化の波は影響を与えており、社内システムを導入することで、業務の効率化を目指す企業も増えてきています。近年は、パソコンを使用していない企業はほとんどないため、IT化の影響を受けていない企業はほぼないと考えられます。

未経験者がIT業界に転職するために必要なこと7つ

未経験からIT業界への転職を目指す場合、転職を成功させるにはいくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。ここでは、未経験からIT業界に転職するためのポイントを紹介しますので、IT業界への転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

必要なこと1：主体性

未経験からIT業界に転職する場合、主体性を持つ必要があるでしょう。新卒と違い、中途採用の場合には即戦力になる実力や、自ら進んで学んでいける姿勢が必要です。そのため、多くのIT企業は転職者に主体性を求めています。経験者なら保有しているスキルや資格で実力をアピールできますが、未経験の場合は、独学でプログラミング言語を習得したり、資格を取得したりすることで主体性を証明できるでしょう。

必要なこと2：扱いたい言語を決める

未経験からIT業界に転職する場合、自分が今後使っていくプログラミング言語をある程度決めておくと良いでしょう。プログラミング言語には、JavaやPHP、PythonやC言語など多くの種類があり、記述方法や特徴が異なります。言語によって得意とする分野も異なりますので、今後自分がどのようなシステムに携わりたいのかをよく考えた上で言語を選びましょう。また、習得難易度も言語によって異なりますので、忘れずにチェックしましょう。

必要なこと3：自発的な学習

未経験からIT業界に転職する場合、自発的にプログラミングなどの学習をする必要があります。未経験可の求人であっても、企業としてはまったく何も準備していない未経験者よりも自発的に学習をしている未経験者を採用するでしょう。未経験でもプログラミングスキルを身に着けたり、資格取得に挑戦したりしておけば、自発的に学習できる人材だとアピールできるでしょう。

必要なこと4：ITに関する積極的な情報収集

未経験からIT業界に転職する場合、ITについて情報収集をするとよいでしょう。IT業界は、情報や技術の更新が目まぐるしく、業界内にいても情報収集を怠れば、どんどん置いて行かれてしまいます。特に、これからIT業界に転職しようと考えている場合は、情報誌を読んだり、セミナーに参加したりして積極的にIT関連の情報を集めるようにしましょう。IT業界に詳しくなれば魅力のある転職先を見つけやすくなるでしょう。

必要なこと5：コミュニケーション力を身に着ける

未経験からIT業界に転職する場合、コミュニケーション能力を磨く必要があるでしょう。経験者であれば、スキル次第で転職市場では需要があるでしょう。しかし、未経験者の場合、それ以外のアピールポイントを持つ必要があります。コミュニケーション力の高い人材はIT業界に限らず、さまざまな業界で必要とされるでしょう。特に、SEなどは顧客とのコミュニケーションが重要なので、コミュニケーション力を磨いておくようにしましょう。

必要なこと6：資格を取る

未経験からIT業界に転職する場合、IT関連の資格を取得しましょう。未経験でも資格を取得することはできます。例えば「ITパスポート」は初心者でもしっかり勉強すれば合格できるレベルの試験なのでおすすめです。また、「情報処理技術試験」もIT技術に関する幅広い内容を問われる試験なので、合格率は低めの難しい資格ですが、取得できれば大きなアピールポイントになるでしょう。

必要なこと7：IT向けの転職サイトを利用する

未経験からIT業界に転職する場合、IT向けの転職サイトを利用するとよいでしょう。未経験からIT業界に転職する場合は、さまざまな業界を扱う転職サイトよりも、IT業界に特化した転職サイトを利用する方がおすすめです。IT業界に特化した転職サイトであれば、ほかの転職サイトでは扱っていないような、IT系のニッチな職種なども取り扱っているため、選択肢が広がるでしょう。

未経験者でも転職しやすいIT職種5つ

未経験でも転職しやすいIT系の職種があります。IT系の職種は非常に幅広く、スキルやノウハウが必要な分野もありますが、中には初心者でも転職しやすいIT職種もあります。ここでは、未経験者でも転職しやすいIT系の職種を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

職種1：プログラマー

システム開発の下流工程を担うプログラマーは、未経験者でも転職しやすい職業です。最近では、プログラマーが担当する範囲も広くなってきており、企業によってプログラマーが担う分野は異なりますが、基本的にプログラマーはプログラミングをメインに行う職業です。自身でクライアントへのヒアリングや詳細設計などは行わないため、プログラミングスキルがあればプログラマーはなりやすい職業だといえるでしょう。

職種2：テスター

テストをメインに行うテスターは未経験者でも転職しやすい職業でしょう。テスターは、テストエンジニアとも呼ばれ、未経験からプログラマーになった人や、経験の浅いプログラマーが最初に担当するケースが多いでしょう。テストでは、設計したプログラムやアプリケーションが仕様どおり動作するか、バグが含まれていないかを検証します。テストは、マニュアル化している部分も多いため、未経験でも仕事がしやすいでしょう。

職種3：システムエンジニア

システムエンジニアは、システム開発における上流工程を担う職業です。実際にプログラミングやテスト、保守運用などの作業をするプログラマーと比較して、システムエンジニアは、設計や要求仕様書の作成などのシステム開発の上流工程を担当します。また、プロジェクト全体の進捗管理などをするケースもあります。システムエンジニアにはプログラミングスキルはそこまで必要とされませんが、コミュニケーションスキルは必須になるでしょう。

職種4：マークアップエンジニア

マークアップエンジニアは、デザインの通りにWebサイトを構築する職業です。Webデザイナーがデザインしたものをもとに、Webサイトを構築する職業です。主にHTMLやCSSを使うため、プログラマーのようにプログラミング言語をメインで使うことはないでしょう。ただし、SEOなどを考慮したWebサイト作りを意識しなければいけないため、SEOに関する知識が必要になります。

職種5：フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webサービスにおけるブラウザ側に特化したエンジニアです。フロントエンドとは、ユーザー側で動作する部分、つまりブラウザ側で動作する部分のことを指します。フロントエンドエンジニアは、HTMLやCSS、JavaScriptなどを使って、Webアプリケーションなどのフロントエンドの設計や構築を担う職業です。マークアップエンジニアの上位職なので、より幅広い知識が必要でしょう。

未経験者がIT業界で働くために必要なビジョン

未経験者がIT業界で働く場合、しっかりとしたビジョンを持つことが重要です。IT業界は、幅広くたくさんの職業がありますが、共通するスキルも多いので就職後も転職する可能性が考えられます。そのため、自分が希望する仕事を獲得するには、ビジョンを明確にしておくと良いでしょう。ここでは、未経験者がIT業界で働くために必要なビジョンを紹介します。

ビジョン：将来性

未経験者がIT業界で働くためには、将来性に関するビジョンを持ちましょう。IT業界には、将来性があると記載しましたが、すべてのIT業界に将来性があるとは限りません。すでにAIがプログラミングを自動化することに成功しているため、今後IT系の職種の中には消えていくことが考えられる職業もあるでしょう。そのため、IT業界に転職する場合は事前に情報集取し、将来的に需要が見込まれるIT職種を見抜くことが重要です。

ビジョン：自分のキャリア形成

未経験者がIT業界で働くためには、どのようにキャリア形成していくか考えておきましょう。未経験からIT業界に転職するなら、どのようなキャリアを築いていくのかビジョンが重要です。最初はプログラマーとして転職しても、どのようなキャリアを形成していくかは人によって異なります。プログラマーとしてスペシャリストになるのか、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーになるのか、独立するのかなど、具体的なキャリア形成を考えましょう。

未経験でもIT業界への転職をめざそう

IT業界は、人材不足のため、未経験でも努力次第で転職を成功させることは可能でしょう。近年は、IT化の波が激しく、IT業界は常にIT人材を必要としています。そのため、未経験の場合は事前にスキルを身に着けるなどの努力が必要ですが、ポイントを押さえていれば未経験でも転職することは十分可能です。IT業界への転職に興味がある方は、この記事を参考にして、ぜひ検討してください。