Azure Portalの利点と使い方について

はじめに

Azureはマイクロソフト社が提供している代表的なクラウドサービスであり、多種のサービスを提供しています。世界各地に拠点を構え、データセンターを保有している事から利用者は安全かつ快適にAzureのサービスを利用できるので非常に人気の高いクラウドサービスです。AzureはPaaS(Platform as a Service)形態のサービスが豊富であり、柔軟性のありシステム開発を可能にします。システム開発を行う際は多くのプロジェクトを同時進行する必要性があり、管理者が全体を見渡してプロジェクトを管理する必要があります。また、情報共有や監視、制御等も必要になってきます。

管理者1人で全てを管理するには莫大な時間と労力が必要となり、生産性が非常に悪くなります。また、管理者を増やすとなった時には管理コストの面で課題が出てくることでしょう。そこで登場するのが、プロジェクトを一元で管理することができるサービスであるAzure Portalです。この記事ではAzure Portalの概要と使い方について記載していきます。

 

 

Azure Portalとは?

Azure Portalは、先述した通り多数のプロジェクトを一元管理できるサービスです。使い方によって出来ることは多く、システム開発における生産性を向上出来ます。以下にサービスの利点について記載していきます。

①インスタンスの管理が容易である

システム開発を行い、運用する際使わないインスタンスが発生する可能性があります。そのままにしておくとメモリ領域を占拠してしまうので、使わないインスタンスは最適化を行う必要があります。Azure Portalではシステムなどの稼働状況を確認でき、また使用するインスタンスの数も変更できるので、管理がしやすく、費用面も抑えるといった使い方が可能です。

②セキュリティ面の強化が可能である

システム開発において、多数のプロジェクトが発生した場合アクセス制限を設けることもセキュリティ面を強化するうえで重要になってきます。Azure Portalを用いることでアクセス・管理権限を制御できる使い方ができ、さらに管理者だけが把握出来る仕組みも構築できる使い方が存在するので、高い安全性を保つことが出来ます。

③操作性の高い管理が可能である

Azure Portalはビジュアル化されたインタフェースを用いているので、直感的な操作がしやすいのも利点の1つです。また、ダッシュボードにおいては独自で改良可能なので、必要なサービスや頻繁に用いるサービスなどを強調してボタン配置を行うなどの変更が可能なので、自分の使い方に合わせることが可能です。

④管理機能が備わっている

Azure Portalでは、システムの監視、運用を管理することが可能です。システムを運用する際、開発環境から実施環境に移行する時に本来はそれぞれの管理ページから操作する必要があります(デプロイ)。しかしAzure Portalにはそれを一元で管理できる機能が備わっているので、作業の効率を一気に上げることも可能です。また、Azureサービスの構築や運用、課金状況も確認出来るので、コスト管理も精密に行うことができます。管理権限を付与する事も可能なので、使用者のサービス利用の制御を行うことも可能です。システム監視においては、モニタリングやその結果の分析も行うことができます。

Azure Portalの使い方

Azure PortalはWebベースのコンソールとなるので、デスクトップ・タブレット問わず起動することが可能です。また、モバイルにも対応しているので、移動先でAzure Portalを使いたい時でも接続可能になります。

使い方について、まずはAzure Portalのメインメニューのレイアウトを理解しておいた方が良いかと思われます。まずは左ウインドウに表示されるリソース一覧と、その右に表示される作業ウインドウの配置をまずは抑えておくと良いでしょう。左ウインドウでは、現在のリソースがどのディレクトリ上にあるのかを確認できます。作業ウインドウには現在利用しているリソースについての情報が表示され、更にリソースを切り替えることも容易に可能です。また、左ウインドウの上にあるアイコンより、ポータルメニューが開きます。ポータルメニューを使用することで、新しいリソースを追加したり、お気に入りのリソースを設定することも可能です。さらにページの上部(ヘッダー)には検索機能やアカウント情報、ヘルプなど利用者が良く用いるであろう機能が備わっており、Azureサービスの管理・利用がしやすくなる仕組みが提供されています。

 

まとめ

この記事では、Azure Portalの利点と使い方について記載してきました。Azureサービスを効率よく管理するための根幹になるサービスになります。Azure Portalから他のAzureサービスを用いることができればシステム開発、運用、管理などさまざまな分野で活躍できる事は間違いないと思います。Azure Portalの利点・使い方を学習し、今後のシステム運用に役立ててみてはいかがでしょうか? ご拝読いただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

AzureOracleについて

次の記事

Azure 回線について