Azure ゲストOSとは

はじめに

皆さんはゲストOSというものをご存知でしょうか?仮想マシンに触れたことがある方であれば聞いたことがあるかと思います。ゲストOSとは仮想マシンの中に入っている、または仮想マシンに入れることができるOSのことを指します。では仮想マシンは一体何者なのでしょうか。ここではAzureの仮想マシン、ゲストOSについて調べたことをまとめていきたいと思います。まずは仮想マシンについてみていきましょう。

仮想マシンとは?

仮想マシンとは、簡単に説明するとハードウェアの中に作られた仮想的なハードウェアのことです。物理的なハードウェア1台の中に仮想化ソフトウェアを入れ、複数のハードウェアを作ることが可能です。私たちがいつも使っているパソコンは、ハードウェアの中にOS(Windows、Mac OS、UNIX、Solaris、Tron、vx-works.、MVS)を入れることで初めて機能するようになりますよね。仮想マシンも同じで仮想的なハードウェアの中にOS(ゲストOS)を入れることで機能するようになります。仮想マシンにも種類があり、ホスト型、ハイパーバイザー型、コンテナ型の3種類が存在しますが、ここで説明すると本題のAzureでの仮想マシンについて書くまでが長くなってしまうので機会があればまたいつか記事にしたいと思います。次は導入のメリットについてみていきましょう。

仮想マシン導入のメリット

仮想マシン導入のメリットはたくさんあります。1つのハードウェア上でまとめて管理できるので、新しいマシンを購入するお金を約できます。購入してから届くまでの期間も無視できますし、マシンを設置するスペースも必要ありません。初期設定も簡単なので導入するまでの手間も新しいマシンを購入するよりかからないでしょう。コスト削減や効率的な作業に繋がることは間違いありません。

仮想マシン導入のデメリット

メリットがあれば何かしらのデメリットも必ずありますよね。ということでデメリットも書いていきます。私が一番のデメリットだと思うところはセキュリティー面についてです。物理的なハードウェア上のOSのセキュリティー管理に加えてさらに仮想マシンにも特別な措置が必要になります。複数の仮想マシンが物理的なハードウェアと様々な情報を共有し、繋がっています。ということはつまり、1つの仮想マシンがウイルスに感染してしまった場合、物理的なハードウェアや仮想環境に置かれた全てのサーバーに感染する可能性があるということです。そのため感染経路をどこで遮断するかなどの対策が必要です。運用管理についても仮想環境に対してそれなりの知識が必要になるので何も知らずに1から導入する場合は勉強が必要になります。

ゲストOSとホストOSについて

ゲストOSとホストOSについては詳しく書いていくと話が脱線してしまうので用語の説明だけになります。冒頭でも説明しましたが仮想マシンに入れるOSというのがゲストOSです。私たちが実際に触ることができる物理的なハードウェアに入れるOSのことをホストOSといいます。仮想マシンの話が出てきたらOSの話も出ると思いますので、ぜひセットで覚えてくださいね。

Azureの仮想マシン、ゲストOS

さて、ここまで仮想マシンについてまとめてきましたがデメリットがちょっと目立ちますよね?セキュリティーの話ですから気にしない訳にもいきません。そこで、セキュリティー関連の問題を一気に解消してくれるのがクラウドサービスであるAzureの存在です。Azure上で仮想環境を作り、ゲストOSを設定することによって仮想環境におけるセキュリティー管理の全てを任せることができます。Azureではセキュリティ関連に10億米ドルを超える投資と、全世界で計3,500人以上のセキュリティプロフェッショナルによって万全のセキュリティーが備えられています。これによりユーザーは簡単な設定をするだけでセキュリティーに関する問題を解消することができます。

Azureにおける仮想マシンの作成と料金

仮想マシンはAzure Portal、Azure PowerShell、Azure CLなどから作成可能です。作成の際はリソースを格納するリージョンや仮想マシンのサイズ、実行するゲストOS、仮想マシンの構成、サブスクリプションなどのパラメータを設定する必要があります。Azureでは仮想マシンのサイズによって処理能力、メモリ、ストレージの容量などが決まります。従量課金制なのでサイズや選択したOSに基づき、使った分だけ請求されます。ただしストレージは別途で請求されるので念頭に置いておいてください。

Azureで対応しているゲストOS

Windows系は、Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2012 R2 Datacenter、Windows Server 2012 Datacenter、Windows Server 2016 Datacenter – Server Core、Windows Server 2016 Datacenter – with Containers、Windows Server 2019 Datacenter、Windows Server 2019 Datacenter Server Core、Windows Server 2019 Datacenter Server Core – with Containers、Windows Server 2019 Datacenter with Containers、Windows 10 Pro N, Version 1909、Windows 10 Pro, Version 1909。Linux系はCentOS 6.3+ / 7.0+ / 8.0+、CoreOS 494.4.0+、Debian 7.9+ / 8.2+ / 9 / 10、Oracle Linux 6.4+ / 7.0+、Red Hat Enterprise Linux 7.1+ / 8.0+、SUSE Linux Enterprise for SAP / 11 SP4 / 12 SP1+ / 15、openSUSE Leap 42.2 +、Ubuntu 12.04+に対応しています。

おわりに

ここまで仮想環境についてまとめてきましたがいかがでしょうか。マシンを新しく購入することなく高スペックな環境を作り出せるというのはコスト削減に繋がるので良い手段だと思います。導入について困ったことがあればサポートしてくれるパートナー制度というものもあるので必ずしも1個人、1企業だけで解決しなければいけないということはありません。この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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