Azure便利ツール
はじめに
今回は、Azureサービスにおいて便利なツールをご紹介していきます。Azureの中で使えるIDE(統合開発環境)、GUIツール、CLIツールについて説明してあります。
【Visual Studio】 IDE
Visual Studioは迅速に開発環境を構築することが出来るツールです。IDEは統合開発環境という意味合いを持ち、エディタやコンパイラやデバッグなどの機能を併せもっています。
どういったアプリケーションをどういったプラットフォーム向けにどんな言語で作りたいのかといったワークロードごとに選んで色々なアプリケーションの雛形となるプロジェクトを作っていくことができます。
【Visual Studio Code】
Visual Studioの中の一つ、Visual Studio CodeはWindowsOSだけでなくMacOSやLinuxでエディタを開いてコード入力を可能しているため幅広い活躍に期待ができます。エディタにはEmmetが搭載されており、予測変換でコード一覧を出すことも出来る機能です。これはHTMLやCSSなどでも対応しているため、時間短縮や利便性を高めています。
Emmet機能 予測変換前
Emmet機能 予測変換のhtml:5を選択
実行からデバッグまでもVisual Stuido Codeで完結できるため、エミュレーターツールとしては有用性は高いです。
また、コラボレーション機能にも対応しており、拡張機能であるLive Share Extension Packを使用することで、プログラミングやコードレビューをリアルタイムで編集、共有することが出来ます。拡張機能が多く存在するため、自分に合ったカスタマイズも可能です。
【Visual Studio App Center】
Visual Studioの中の一つ、モバイルアプリケーション開発ができる環境を即時に構築が出来ます。AndroidからiOSまで対応しており、GitHub、Azure DevPos、Bitbucketなどでパイプラインのビルド、テスト、リリースまでを自動化することで、生産性の向上を図ります。パフォーマンスの監視も兼ねており、問題が発生した際に優先順位を付けて修正することが出来るモジュール式の使いやすいSDKとして扱えます。
【Azure Portal】GUIツール
Azure PortalはWebブラウザから操作するGUI管理ツールです。Azure Portalによって、Webアプリ、データベース、仮想マシンや仮想ネットワークまで幅広いアプリケーションを管理できる統合コンソールです。視覚的に分かりやすく直感的に操作が出来る点と、比較的マウスのみの操作で済みやすいというメリットがあります。数あるサービスを組み合わせて自分が使いやすい最良の形に持っていくことも可能としており独自性の高いものとなっています。また、新機能への対応が早いため、初めて使う方にはうってつけとも言えるでしょう。
【Azure Power Shell】CLIツール
CLIツールはキーボードメインに操作するツールです。Azure Power ShellはCLIの一つです。
Azure Power Shellはマイクロソフト社がPower Shellをベースに開発されたプラットフォームであり、サーバー構築や運用での業務効率化ツールになります。元々はWindowsユーザーが操作することを目的に作られたプラットフォームですが、MacOSやLinuxすることは可能です。Windows Power ShellやPower Shell Coreに追加することでローカル環境で使用されます。
【Azure CLI】CLIツール
Azure CLIはPythonをベースに開発した、プラットフォームです。MacOSやLinuxで動作することを目的に作られたプラットフォームです。こちらもローカル環境にて使われ、機能としてはAzure Power Shellと似ているため、ローカル環境で使う上で自分にとって使いやすい方を選ぶ形になります。
【Azure Cloud Shell】CLIツール
Azure Cloud ShellはWebブラウザをベースに開発されたコマンドライン環境です。文字通りクラウド環境下でコマンドを実行することが出来るため、作業上の効率化が行えます。Azure Cloud ShellからはAzure Power Shellを利用することが出来ますが、その場合Linuxコンテナー上で処理されるためWindowsの機能が使用できません。便利ツールとしてテキストエディタ、ビルドツール、データベース接続ツールなどが入っています。
Azure Portalの中のサービスだけでも3000種類に及びます。多種多様とあるため、不自由するということはないと思われます。今回は記述していませんがツールの中には別料金が発生するものもあります。実際に使う際は、契約内容等を注意してみてください。