Azure Archive Storage(アーカイブストレージ)とは?

はじめに

様々な電子媒体を使い、データを保存していると、アクセスの頻度が少ないが重要なデータというものが多数存在してくるでしょう。そのような際にも、安全にデータを保存してくれるサービスがあるととても心強い存在となります。今回は、そのようなアクセスの頻度が低いデータを保存してくれるクラウドサービスであるAzure Archive Storage について紹介していきます。

Azure Archive Storage の機能

Azure Archive Storage には様々な機能や利用方法があります。ここではまず、それらの中身について解説していきます。

バックアップの長期的な保持

サーバーとデスクトップのデータバックアップを複数年分保持し、それをストレージにて保管します。Azure Archive Storage はバックアップの保持を、安全かつ低コストで行うことが出来ます。

経営政策によるデータのアーカイブ

企業は、コンプライアンス要件を満たすためにデータを生成するときがあり、そのデータを永続的に保持する規定を定めている場合があります。そのようなデータは、まさに企業にとって「アクセスの頻度が少ないが重要なデータ」です。Azure Archive Storage をISV のスマートアーカイブ製品と組み合わせて使用することで、低コストのコンテンツアーカイブソリューションを実現することが可能です。

医療データのアーカイブ

医療従事者は、患者の医療記録データを複数年保持することが度々あるため、そのような場合でもこのAzure Archive Storage を活用することが出来ます。医療データは高い機密性が必要とされますが、Azure Archive Storageでは安全かつグローバル準拠のストレージをコストを削減しつつ利用することが可能となります。

デジタルメディアのコンテンツを保持

デジタルメディアの開発に使用される、動画や画像のコンテンツを作った場合に、Azure Archive Storage を使用することで、オリジナルのソースコンテンツ用の低コストのストレージリポジトリを得ることが出来ます。

セキュリティ万全なデータの保持

個人、企業の安全を脅かすものに対する策として、動画による監視の需要が高くなっています。その場合に、大量の監視映像を保管する場所が大事になってきます。そのようなときに、Azure Archive Storage を使うことで、低コストでデータを保存することが出来ます。

Azure Archive Storage の利点

Azure Archive Storage には様々な利点があります。ここではその利点について説明していきます。

低コストながら安全性が高い

Azure Archive Storage はアクセスの頻度が少ないデータ向けに、待機時間の要件を設定することが可能です。これにより、可用性が高く持続的で安全なクラウドストレージを低コストで使うことが出来ます。

サービス開始時から安全を保つ

そのデータへのアクセス頻度が少なくても、重要度が低いとは限りません。様々な業界で機密のデータを何年も保持しておくことを決められている場合が多々あります。そのようなデータをクラウドに移行する場合、大体の人は特に安全性を重視すると思います。このAzure Archive Storage は、HTTPS を利用したクラウドへの安全なデータ転送を用いることで、データを自動的に保護することが出来ます。

管理のしやすさとBLOBレベルの階層制御

Azure Archive Storage は、Blob Storage で使用可能なストレージ層となっており、ホット、クール、アーカイブのオブジェクトが全て、同アカウントに存在できます。さらに、BLOBレベルの階層制御の導入で、Azure Portal で1 回クリックするだけでオブジェクトの階層を変更することが可能です。また、REST API を使用して、オブジェクトを必要な分だけプログラムで変更することも出来ます。

まとめ

ここまでAzure Archive Storageについて解説していきました。Azure Archive Storageは、バックアップや余り使うことはないが、重要なデータを保存してくれるサービスです。特に、組織で運用する場合は恩恵を受けやすいのではないでしょうか。動画や画像のような、デジタルメディアも保存することが出来、セキュリティ面もとても信頼できるものとなっております。
そして、一番の利点は低コストであることです。待機時間の要件を設定することが可能で、これにより可用性が高く持続的で安全なクラウドストレージを低コストで使うことが可能となっています。また、管理のしやすさも利点の1つで、Blob Storage で使用可能なストレージ層のためとても使いやすいサービスとなっています。もしデータを別のクラウドに保存したい場合はAzure Archive Storageについて一考してみてはいかがでしょうか。

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