Azure Marketplaceの利用方法

本記事を閲覧いただきありがとうございます。ここでは、Azure Marketplaceの概要と登録・利用方法までをみていきます。

Azure Marketplaceについて

Azure Marketplaceとはマイクロソフト社が提供するサービスであり、国内では2016年から利用できるようになっています。Azure Marketplaceはマイクロソフト社、またはパートナーである企業が開発したアプリケーションやコンサルティングサービスなどを売買するコマーシャルマーケットプレースです。クラウド化を進める企業は増加傾向にあり、企業ごとによって環境の違いや、クラウドへ移行する時といった場合のニーズに即座に対応できるようにしたオンラインストアとも言えます。現在(2020年8月31日)では17000以上の認定アプリとサービスがリリースされており、幅広く活用することを可能としています。
また、マイクロソフト社側の狙いはマイクロソフト社が協力して市場進出活動を行うための出発点であり、パートナー企業がビジネスの成長を加速させるものとして作られました。

Azure MarketplaceとAppSourceとの違い

マイクロソフト社が提供するオンラインストアは2つあり、そのうちの一つがAzure Marketplaceです。
そして、もう一方がAppSourceと呼ばれるストアになります。
Azure MarketplaceとAppSourceの大きな違いは、販売する顧客層の違いにあります。

Azure Marketplace AppSource
取扱製品/分野 セキュリティ、データベース、AI+機械学習など Office365、Web Appsなどの業務効率化
顧客層 開発者、運用者、ITスペシャリスト 経理(財務関係)、人事、営業など

このような多様なソフトウェアがあるため、お互いに一定の住み分けを行っています。

料金

Azure Marketplaceの登録には料金はかかりません。
アプリケーションなどはそれぞれ設定された料金があり、ここで初めて料金が発生します。
中には、Freeと呼ばれる完全無料版や試用版があり気軽に使用できます。無料試用版については、一定の期間を越えると使用できなくなり、続けて使用するには課金をして正規版を課金しなければなりません。

登録・利用方法

初めにAzure Marketplaceを利用するにはマイクロソフトアカウントが必要になります。

①↓Azure Marketplaceのウェブへアクセスしサインインを押します。

↓②お持ちのマイクロソフトアカウントでサインインを行ってください。マイクロソフトアカウントをお持ちでない場合は下部の無料アカウントにサインアップをクリックして、アカウント作成を行ってください。

↓③サインインが完了すると右上に人型のマークが現れます。この段階でAzure Marketplaceの利用可能となります。

↓④上部にあるアプリをクリックすることで、自分が求めるアプリケーションを探しに行きましょう。

↓⑤左記(橙枠)にカテゴリーごとにカテゴライズされており、また上部(黄枠)に試用版(無料or試用版)、OS(Windows or Linux)、発行元(マイクロソフト社orパートナー企業)、価格モデル(無料or従量課金型orライセンス持ち込み型)、製品の種類(仮想マシンorソリューションテンプレートor SaaS)と細かいフィルタリングをかけることができます。

↓⑥詳細を知りたい場合は、見たいアプリケーションをクリックすることで概要、プランと価格、レビューまで閲覧することができます。

↓⑦気に入ったアプリケーションがあれば左の今すぐ入手をクリックを押し、承諾することで自動的にアプリを入手できます。(画像はDevOps Starter入手後の画像)


以上がサインアップ~アプリケーション利用までの流れです。Azure Marketplaceはサイトとしては見やすく、自分の欲しいアプリなどの条件を駆使すれば比較的簡単にたどり着けるのではないでしょうか。

カテゴリー

カテゴリーされている部分は、また更に細かくカテゴライズされています。

分析

  • データの分析情報、データ分析、ビッグデータ、予測分析、リアルタイムまたはストリーミング分析、すべて
  • AI+機械学習

  • 自動ML、Bot Service、ビジネス、ロボティックプロセスオートメーション、コグニティブサービス、データのラベル付け、データ準備、ナレッジマイニング、ML 操作、ML Service、すべて
  • Azure Active Directory

  • おすすめ、ビジネス管理、コラボレーション、建設、コンシューマー、コンテンツ管理、CRM、Data Services、開発者サービス、E コマース、教育、ERP、財務/会計、ヘルスケア、人事、IT インフラストラクチャ、メール、マーケティング、メディア、業務効率化、プロジェクト管理、セキュリティ、ソーシャル、供給管理、通信、ツール、トラベル、Web デザイン & ホスティング
  • ブロックチェーン

  • おすすめ、アプリのアクセラレータ、単一ノード台帳、マルチノード台帳、ツール、すべて
  • 計算

  • おすすめ、アプリケーション インフラストラクチャ、オペレーティング システム、Cache、すべて
  • コンテナー

  • おすすめ、コンテナー アプリ、コンテナー イメージ、コンテナーの概要、すべて
  • データベース

  • おすすめ、NoSQL データベース、リレーショナル データベース、台帳またはブロックチェーン データベース、Data Lakes、データ ウェアハウス
  • ——以下略——

    このほかにもDevOps、セキュリティ、ストレージのツールなど紹介しきれないほどあります。

    まとめ

    試しにAzure MarketplaceからDevOpsのアプリケーションの導入まで行いましたが、初心者の私でもスムーズな導入ができました。パソコン操作に疎い方でも比較的楽にAzure内での環境構築までが可能でした。すぐに開発にかかれるという点は非常に魅力的だと感じました。

    Azure Marketplaceの取り扱い幅も広く、基本的なものからAzure移行に関するアプリケーションまで揃っているので、迅速なクラウド移行したい方などはAzure Marketplaceなどを一度覗いてみてはいかがでしょうか。

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