Microsoft Azureの歴史について

はじめに

Microsoft Azureとは、マイクロソフト社が提供するクラウドコンピューティングサービスです。

2010年10月にサービスが開始され、当初は「 Windwos Azure」という名称でした。

2014年に名称変更を行い「Microsoft Azure」になり、2020年現在でもサービスを提供しています。「Microsoft Azure」の「Azure」は、英語で「空」や「青空」を意味しています。

「クラウドサービス」の「クラウド」は「雲」という意味なので、雲を浮かべる青空を表していると理解している人もいます。

クラウドと聞くと仮想や実態のないものなどと想像してしまうかもしれませんが、Microsoft社が運用しているデータセンターの一部分を借りるという言い方をした方がイメージがつきやすいかもしれません。

ここまで、Microsoft Azureについて簡単に説明致しました。Microsoft Azureのことを知らなかった方もどういうものなのか、少し理解していただけたでしょうか。

この記事では、Microsoft Azureの歴史について、主な歴史の流れや誕生のきっかけについて、解説していきます。

Microsoft Azureの主な歴史の流れ

2008年PDC2008でWindowa Azureの構想発表
2010年PaaSを中心にサービス提供開始
2012年IaaS・仮想ネットワークの提供、西欧州の大規模障害発生
2014年「Windows Azure」から「Microsoft Azure」へ名称変更
2018年Azure DevOpsサービスの提供開始
2019年GitHubアクションのプレビューを発表
2020年Azure Peering Serviceの一般提供を開始

Azure誕生のきっかけ

MicrosoftがMicrosoft Azureの開発を始めたきっかけは、自社製品を広めようというのが狙いでした。「WindowsやSQL Serverなど、自社製品をMicrosft Azureを通してたくさんのプログラマーやエンジニア、企業にMicrosoft社の製品の良さを知ってもらいたい、さらにユーザーを増やしたい。」というのが当時のAzureの誕生のきっかけでした。

前述のMicrosoft Azureの主な歴史の流れにも記載しましたが、「Microsoft Azure」はサービス開始当初は「Windows Azure」という名称でした。この名称も自社製品のWindowsを広めるためだったのでしょう。

その後、当時のWindows Azureは方向性を転換し、LinuxやDocker等ニーズのあるオープンソースソフトウェアと連携し、2014年に「Windows Azure」から「Microsoft Azure」へ名称変更を行っています。

方向性転換を経て、現在でも、Microsoft Azureは進化し続け、様々なサービスが提供されています。

2012大規模障害発生

少し前の話になりますが、Microsoft Azureの歴史をお話する際に、欠かせないのが2012年の大規模なシステム障害です。

2012年7月26日、ネットワークの設定ミスにより、西欧州リージョンで大規模な障害が発生しました。データが失われることはなかったようですが、稼働していたアプリケーションがダウンするなど影響が出ました。

他にも、2014年の世界規模のシステム障害などもありましたが、Microsoft社が原因の分析や改善策を講じ、きちんとした報告を行ったという点が、評価されました。

システム障害から学び、マイナスの歴史をプラスに変え、現在も積極的に開発に取り組んでいます。

近年注目されているAzure Media Services

ひと昔前までは、インターネット上のコンテンツはテキストや画像が中心でしたが、現在では、動画など、映像がかなり増えています。そこで、最近注目されているのが、Azureクラウドプラットフォームの一部のAzure Media Servicesです。Windowsの端末以外にも、AppleやAndroidのスマートフォンやタブレットでも視聴できます。データセンターのキャパシティもMicrsoft社は十分にあります。開催は延期になってしまいしたが、開発担当者は東京オリピックも、Microsoft社の技術でサポートできれば、世界からインターネット通して、映像を見ることになり、広告を出す企業にとってもAzure Media Servicesが有用な媒体になるのではないかと考えていたようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Microsoft Azrureのことは、知っていたけれど、歴史についてはあまり知らなかったという方もいるのではないでしょうか。今回、この記事では、Microsoft Azureの歴史について、Azureの名前の意味や簡単な説明から始まり、「なぜMicrosoft Azureが誕生したかや方向性の転換」、「大規模なシステム障害」、「近年注目されているMedia Services」についての3つの項目についてお話しました。

これから先、クラウドサービスはまだまだ普及すると言われており、Microsoft Azureはこれからも進化の歴史を作っていくのではないでしょうか。

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