Azureに対応しているOSについて|Azure対応OS

はじめに

Microsoft社が提供するクラウドプラットフォームであるAzure。最近よく耳にする言葉ですが、皆さんはご存じでしょうか。Azureでは数多くの開発言語、サービス、OSに対応しています。この記事ではそんなAzureに対応しているOSについて調べてみました。

Azureに対する誤解

対応しているOSのイメージについて記載する前に、まず認識を統一します。ITエンジニアならば、Azureについてご存じの方は多いと思われますが、中にはこんな誤解をしている方もいるのではないでしょうか。よくあるのが、「AzureはMicrosoft社が提供しているからWindows Serverしか対応していない」という認識違いです。しかし、実際はそんなことはなく、Azureの仮想マシンではWindows Server以外にもubuntuなどの各種Linuxディストリビューションでも利用することができます。「Windows Serverしか対応していない」と誤解されている要因として、Azureは2014年3月まで「Windows Azure」という名称だったことが挙げられるのではないでしょうか。実際は「Windows Azure」という名称だったときでもWindows Serverの他にも複数のLinuxディストリビューションがサポートされていました。もっというと、2012年7月にAzureの仮想マシンのサービスが開始された時点ではもうすでに複数のLinuxディストリビューションのサポートが開始されていました。その後、2014年4月に、数多くの開発言語、サービス、OSに対応しているということを世に広く知らしめるために「Windows Azure」から「Microsoft Azure」へと名称を変更するにいたりました。

対応しているOS

2019年3月の時点でのAzureの仮想マシンに対応しているOSのイメージを調べました。
2020年の時点ですでにサービスが終了しているものを除き、下記に記載します。

  • Windows Server 2008 R2 SP1
  • Windows Server 2012 R2 Datacenter
  • Windows Server 2012 Datacenter
  • Windows Server 2016 Datacenter
  • Windows Server 2016 Datacenter – Server Core
  • Windows Server 2016 Datacenter – with Containers
  • Windows Server 2019 Datacenter
  • Windows Server 2019 Datacenter Server Core
  • Windows Server 2019 Datacenter Server Core with Containers
  • Windows Server 2019 Datacenter with Containers
  • Red Hat Enterprise Linux 7.5 – Pay-As-You-Go Premium Image
  • Windows 10 Pro N,Version 1709
  • Windows 10 Pro,Version 1709
  • SUSE Linux Enterprise Server ソフトウェア
  • Debian 8 “Jessie”
  • Debian 8 “Jessie” with backports kernel
  • Debian 9 “Stretch”
  • Debian 9 “Stretch” with backports kernel
  • Oracle Linux 6.4.0.0.0 / 7.0.0.0.0

上記のOSイメージが対応しています。
また、補足として、Azureの仮想マシンで用意されているOSイメージはどれもAzureの利用料金に含まれていますので、ライセンス料は必要ありません。仮想マシンの料金にOS料金とインスタンスの料金が含まれていることになります。費用を少しでも抑えたい方はLinuxOSを使用するのがおすすめです。皆さんもよくご存じの通り、LinuxOSなら基本的に無料ですからね。

利用上の注意

OS関連ということで、料金に関する情報を説明します。AWSではOSを停止すると「stopped」状態になり、インスタンス料金は発生しません。ですが、AzureではOSからシャットダウンコマンドを実行して停止してもインスタンス料金は発生してしまいます。課金を停止させるには、「割り当て解除」という処理を行わなければいけません。「割り当て解除」を行うには、Azure Portalから停止する必要があります。AWSの仕様に慣れていると、Azureを利用したときに気が付いたらとんでもない金額になっていた、という事態になりかねません。Azure、AWSそれぞれにあった処理対応を心がけましょう。

おわりに

AzureではMicrosoft社が開発したWindowsだけではなく、複数のLinuxディストリビューションにも対応しているということが分かっていただけたと思います。今回参考にさせていただいたサイトでは2019年3月時点の情報でしたが、もっと増えていくかもしれません。この記事を読んで、もっと深く知りたい、興味がでてきた、という方はぜひご自身で調べてみてください。

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