Pythonプログラマーはどんなことができるの?将来性・専門性を簡単解説

0.はじめに

プログラマーを目指している方、現在プログラマーとして活躍している方であれば、「Python」に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。「どんなものを作りたいのか」「仕事を請け負うにあたって、シェア率はどの程度なのか」「一体年収はいくらになるのか」様々な疑問が出てくると思います。今回はPythonプログラマができること、世界的シェア率はどの程度か、一体いくら稼げるのかを簡単に解説していきます。

1.Pythonプログラマはどんなことができるの?

Pythonプログラマができることを挙げると、大きく下記の二つです。

・機械学習(AI)

・データサイエンス

それぞれ詳しく解説していきます。

・機械学習(AI)

AI開発や機械学習を行うにあたって、Pythonはもっともメジャーに使われている言語です。理由を一つ挙げるとしたら、「ライブラリが豊富」と言うことがいえるでしょう。他の言語にもライブラリの用意はありますが、例えばマルコフ連鎖を行って会話を成立させたり、ビッグデータを活用した分析を行う際に無料で公開されている外部ライブラリが豊富に用意されています。使用するIDEもツールを利用すれば容易にダウンロードがされるため、他の言語ではかなり手間がかかる部分をPython利用することでスムーズに作業をすることが可能です。そのため、機械学習を利用する際にはPythonが利用されることが多いのです。

・データサイエンス

上記と重複しますが、データサイエンスには機械学習を用いて処理を自動化する場面が多くあります。その際にも、外部ライブラリを利用して目的に合わせてダウンロードという作業が必要になります。Pythonには豊富なライブラリが用意されているため、利用される場面が多いということです。

2.Pythonのシェア率は?

Pythonのシェア率は2020年時点で約25%と言われており、世界の4分の1のシェアを誇っています。日本で流行したのは2000年代以降ですが、AI(人工知能開発)が発達してから注目度を増し、プログラミング言語の中で人気度も年々上がっています。Javaのような組み込み系、Web系と汎用性の高い言語と比べると求人数は少ない状況ですが、データサイエンスの分野でも注目されている言語のため、ビッグデータを活用する企業ではPythonを利用してデータ解析を行う場合が多いです。まだまだPythonを習得しているプログラマーは少ないため、知識を習得していれば今後市場価値は上がっていくことでしょう。

3.一体年収はいくらになるのか?

気になるPythonプログラマーの年収ですが、年収中央値は575万円(2018年時点)と言われています。もちろんプログラマーの年収幅は他の職種より広くなりますが、世界基準で見ても平均年収は他の言語と比べて高くなります。前項で少し触れましたが、機械学習やデータサイエンスの分野では統計学の知識や数学的知識、もちろんプログラムの知識も必要になってくるため求められる知識も非常に多くなります。そう考えると、他の言語と比べて年収が高くなるのも納得です。これからプログラミングを勉強する方は、ぜひ希望を持って学習を進めてみてください。

4.未経験でもなれるの?

ここまでの話を見ると未経験だと少々ハードルが高いように感じますが、Pythonプログラマーは未経験でも挑戦することは可能です。言語の特性として「ソースコードがシンプルである」「オブジェクト指向である」「インタラクティブシェルがある」ことが挙げられます。「初心者はまずこの言語から!」という考え方もありますが、興味のあるところから始める方が上達はしやすいです。いまは未経験の方向けのオンライン授業や、様々なツールが出ているため、Pythonの初歩に触れる手段はたくさんあります。意外とすんなり理解できる言語なので、ぜひ挑戦してみてください。

5.Pythonは専門性・将来性どちらも兼ね備えた言語

いかがでしたでしょうか。これからプログラマーを目指している方、今他の言語の学習を考えている方に向けて、Pythonプログラマーの魅力を簡単にお伝えさせていただきました。AI開発やデータサイエンスなど、今脚光を浴びている分野で大活躍しているPythonはこれから需要が大きくなっていくこと間違いなしです。奥が深い言語ながら便利なライブラリも兼ね備えているPythonは、勉強すればするほど面白くなる言語です。ハードルが高いと思われがちなAI開発も、未経験から初めて一つのプログラムを作り出すことができます。これからプログラマーを目指す方は、ぜひPythonの言語の将来性・専門性に触れて、面白さを体感していただければと思います。Pythonにご興味をお持ちの方に、こちらの記事を少しでも参考にしていただけたら幸いです。