クラウドGCPでできること

GCPってなに?

GCPとは「Google Cloud Platform」の略でGoogle社が提供するクラウドサービスです。
GCPはGoogle社内で実際に利用されている技術やインフラのため、高度なデータ解析や機械学習技術を使用し効率的な開発業務を行うことを可能とします。

機能

・Google App Engine

Google App EngineとはGoogle社が提供する*PaaS(Platform as a Service)です。
Google App Engineを使用することで安定したインフラ上でアプリケーション開発・運用を行うことが可能となります。
(*PaaSはクラウドの利用タイプの1つで、ハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式をインターネット上のサービスとして提供するサービスのこと。)

・Google Compute Engine

Google App EngineとはGoogle社が提供する*IaaS(Infrastructure as a Service)です。
Google App Engineを使用することにより通信の高速化、高度なセキュリティを可能とします。
(* IaaSはハードウェアなどの基盤をインターネット上で提供するサービスのこと。)

・Cloud Datastore

Cloud DatastoreはGoogle社が提供する*NoSQLデータベースです。
Cloud Datastoreを使用することにより高負荷がかかることを気にせずに作業を行うことを可能とします。
(*NoSQLはSQL言語を使用しないデータベースのこと。)

・BigQuery

BigQueryはビッグデータ解析サービスのことです。
Google社内で使用されていたDremelという大規模なクエリを実行するシステムを一般ユーザー向けにしたもので、大量なデータも高速処理することを可能とします。

特徴/メリット

GCPのデータセンターには独自に開発されたネットワーク機器が利用されており、それによって安全性の高いネットワーク通信が出来ます。急激なトラフィックの増加にも対応出来るように設計されているため高負荷に強いこともメリットとして挙げられます。
加えてTensorFlowやBigQueryを活用し、充実したAI・機械学習サービスを受けることも出来ます。
そして一番気になる料金面ですが、GCPには前払いをする必要がなく、秒単位で使った分だけ請求される従量課金制のため低コストで利用することが出来ます。
また、長期的に利用することで自動的に最大30%の割引が適用されます。コスト面は特に他のクラウドサービスより低コストのためGCPの強みだと言えるのではないでしょうか。

デメリット

GCPは日本語の対応が遅れているため日本語の情報が少なく、ある程度英語の知識がないとクラウド技術のドキュメントを読むことが難しいです。
同様にデータセンターの設置エリアが少ないため災害時のシステム復旧に対する対策に懸念があることが挙げられます。

GCPでできること

GCPではGoogle社と同等の技術を使った開発をすることが出来るクラウドサービスを提供しています。

・コンピューティング
・ストレージ
・ビッグデータ

【コンピューティング】

クラウドにおけるコンピューティングとは、インターネットなどのコンピュータネットワークを経由してコンピュータ資源をサービスの形で提供する利用形態のことを指します。
以下はGCPのコンピューティングで提供されるサービスです。

・Google Compute Engine

従量課金制で利用可能な仮想サーバー構築サービス。

・Google App Engine

高負荷がかかっても安定したインフラ上でアプリケーション運用の継続を可能とするサービス。

・Google Container Engine

Googleが開発した*コンテナオーケストレーションシステム。複数のコンピュータを効率的に管理するサービス。
(*コンテナ ”サーバーのOS上に作られた論理的な区画” を効率良く運用・開発する技術)

【ストレージ 】

クラウドにおけるストレージはインターネット上にデータを保存・共有することが可能です。

・Google Cloud SQL

GCPにおけるMy SQLおよびPostgreSQLのPaaSデータベースサービス。
リレーショナルデータベースの設定/メンテナンス/運用/管理のフルマネージドサービス。

・Google Cloud Storage

世界中のどこからでもデータの保存・取得出来るストレージサービス。
保存出来るデータ量に制限がなく、安全なデータ保管を可能とした設計がされているサービス。

・Google Cloud DataStore

サーバの負荷状況に合わせてクラウドサーバの台数を調節するオートスケール対応が可能な高性能NoSQLドキュメントデータベース。

【ビッグデータ】

巨大なデータを高速処理するシステムです。

・Google BigQuery

大規模なデータを高速処理出来る。1TBのデータを1ヶ月20ドル程で利用可能。

・Google Cloud PubSub

信頼性と拡張性を兼ね備えた非同期メッセージサービス。

GCPを使ってみよう

GCPは高性能なコンピューティングを可能としており、加えて大規模なストレージサーバーを持っています。大規模な情報のデータ分析も可能とし、今後も成長が期待できるクラウドサービスです。
クラウドサービスには他にもAzureやAWSなどがありますが各サービスにそれぞれ強みがあるため自分の利用したい機能・サービスに注目して最適なサービスを選択し、是非有効的に利用してみてください。

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