未経験から始める、ITサポート事務!

こちらの記事を参考にしていただいてる方は、「ITサポートや事務の仕事に興味はあるけれど、未経験からでも出来るのかな?」や、「そもそもITサポートって何をするの?」など、様々な疑問を持ってこちらの記事に辿りついたかと思います。
ITサポート事務について、未経験の方が疑問に思うことを少しでも解消できるよう、業務内容から役立つ資格、参考にしたサイトや学習をご紹介させていただきたいと思います。それでは、よろしくお願いいたします。

 

1.ITサポート事務と一般事務の違い

まず、ITサポート事務も一般事務も未経験の方に、業務内容の違いについてざっくりですがお伝えいたします。

一般事務は、ワードやエクセルなどを使用して資料作成をしたり、ファイリング、メールや電話対応など、社内の業務を円滑にまわすための業務を担当します。
ITサポート事務は、ワードやエクセルを使用して会議の議事録を作成したり、資料の修正やデータ入力、メールや電話対応など、システム開発の現場の業務を円滑にまわすための業務を担当します。
どちらも縁の下の力持ちとして、業務をサポートすることには変わりありません。

しかし、ITサポート事務では、その業務の中でネットワークの知識やSQLというデータベースの知識が必要になったりと、IT技術の要素が多いことが一般事務との明確な違いです。
IT業界での一般的な仕事というのは、Webやアプリケーションなどのソフトウェア開発、パソコン機器などのハードウェア開発、インターネットなどのネットワークを整備するインフラ業務などです。ITサポート事務では、これらの業務やプロジェクトをサポートするので、IT技術の要素や知識が必要となります。

では、より詳しい業務内容を、いくつかご紹介いたします。

・プロジェクトのサポート

スケジュール表の更新や会議の議事録取りなどです。
IT業界ではスケジュール管理はとても重要です。スケジュール調整を円滑に行えないと、業務に大きく支障が出ます。会議の議事録も同様、仕様の変更があった際に、会議の場で共有されるため、分かりやすくまとめる人が必要となります。

・メール、チャット、電話対応

社内外から、使用しているシステムやアプリケーションについての質問やトラブル対応、パソコン操作方法、PCのセッティング(初期設定など)、それらに関わる問い合わせ対応などです。
例えば、パスワードを忘れた、インターネットに接続できない、システムを立ち上げてもすぐに落ちてしまうなど、問い合わせ内容は現場や業務によって異なります。

・キッティング

PCやモバイル端末の初期設定や組み立て、必要なアプリケーションのインストールや社内ネットワークへの接続など、ユーザがすぐに利用できる状態にする作業です。

このように現場によって異なりますが、ITサポート事務の業務は多岐にわたります。

2.ITサポート事務で役立つ資格

続いては、未経験からでもITサポート事務で役立つ資格をご紹介いたします。

・ITパスポート

まずは、ITパスポートです。未経験からITサポート事務に挑戦したい方には必ず取得していただきたい資格です。内容としては、ストラテジ(戦略)系、マネジメント(管理)系、テクノロジ(技術)系と、大きく3つの分野に分け、IT業界で必要な知識を身につけることができます。
IT技術の発展により、近年では学生やIT業界以外の企業で働いてる受講者も増えているため、未経験者でも分かりやすく記載された参考書が多く出ています。

・マイクロソフトオフィススペシャリスト

こちらは、ワードやエクセルなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを証明できる資格です。スペシャリストは、基本的なPCスキルに値します。ITサポート事務では、未経験でも基本的なPCスキルは必要とされる職種になります。ITパスポートの学習と並行して学習することをおすすめします。

・基本情報技術者

ITパスポートの資格を取得したら、次に目指していただきたい資格です。ITパスポートと大まかな出題範囲は同じですが、使われる用語の種類も多く、専門性がより高くなります。また、試験では、プログラムの処理を表したアルゴリズム問題や、実際にプログラムを作れるかといったソフトウェア開発(プログラミング言語)問題も加わるため、将来的にエンジニアを目指したい方や、よりエンジニア目線でサポートができるようになる基本的知識・技能を身につけることができます。

・情報セキュリティマネジメント

こちらは、比較的新しい資格です。ITパスポートで学習するマネジメント系の分野を、より深く身につけることができます。個人情報の流出を防ぐことやセキュリティの強化など、ITの安全な利活用を推進するための基本的知識・技能を身につけることができます。

以上が、未経験からでもITサポート事務で役立つ資格です。

3.参考にしたサイト、学習

ITサポート事務で役立つ資格はご理解いただけたでしょうか?
上記の学習は、最初は参考書の内容に沿って進めていく事が多いです。参考書の内容を一通り学習し終えたら、下記のサイトや学習をおすすめします。

・ITパスポート試験ドットコム

こちらは、ITパスポートの過去問題を学習できるサイトです。模擬試験や、学習を進める中で苦手な分野があれば、分野を指定し学習することもできます。
関連サイトには、役立つ資格で紹介した基本情報技術者や情報セキュリティマネジメントもあります。

・日商簿記、ビジネス会計

ストラテジ系の出題範囲には会計と財務の問題があります。実際に学習を進めた中で、特におすすめしたいのは、日商簿記やビジネス会計に含まれる損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書、損益分岐点の学習や知識です。私は過去問題を繰り返し学習をしました。

・マイクロソフトオフィスエキスパート(エクセル)

役立つ資格で、マイクロソフトオフィススペシャリストを紹介しました。スペシャリストが基本的なPCスキルに値するもので、エキスパートはさらに上級クラスの内容です。未経験の方でも基本的なPCスキルをお持ちの方は、エキスパートの学習をおすすめします。エキスパートでは、関数の応用、マクロやVBAなどの学習が含まれます。

4.まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。ITサポート事務の業務内容や役立つ資格、参考にしたサイトや学習を紹介させていただきました。文章だけでは難しく感じたり、興味はあっても実際にできるのか不安になることもあると思います。私はIT業界も事務も未経験で、異業種から右も左も分からない状態で飛び込みました。現在も学習を続ける中で躓くことはたくさんあります。専門的な用語や、日々新しい技術が生まれるIT業界では覚えることも多いですが、未経験だから…と、諦めてしまうより、興味を持った気持ちや新しいことに対する好奇心を大切にしてほしいと思います。そして、この記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。

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