PHPの資格試験、PHP技術認定試験とは

はじめに

今年(2020年)から、小学校でプログラミングの必修化などもあり、プログラミングに関する話題が増え、注目が集まっています。その影響か、プログラミングやコンピューターに興味を持ち、飲食や接客業、サービス業から、IT業界に転職する人も増えてきています。
今回はプログラミング言語の中でも習得しすいPHPに関して、取得しておくと、転職などに有利になるであろう資格について紹介します。

PHP技術認定試験とは

PHPの資格、PHP技術認定試験とは、「一般社団法人PHP技術者認定機構」が運営する民間資格の事です。

PHPの技術の育成や技術の向上、習得度合いを図るために、2011年に設立され、年間受験者数は1000人以上と、人気もあります。

試験のグレード

PHP技術認定試験には、初級、準上級・上級、認定ウィザードの3つがあります。

初級試験

同試験の中で最も取得しやすい試験です。受験費用は12000円(税抜)で、試験は年中開催されており、ご自身の都合に合わせて、受験する事ができるので気軽に取得できます。70%以上の正解率で合格となります。

準上級・上級試験

PHP言語の上級者向けの試験です。高度なプログラミング技術や、実用的な技術が求めらる試験の内容になっています。受験費用は15000円(税抜)で、こちらも試験は年中開催されております。上級試験では、50%以上70%未満の正解率で準上級試験合格となり、70%以上で上級試験合格となります。

認定ウィザード試験

PHP技術者認定試験の最上位資格となります。上級者試験で90点(90%)以上のスコアを取得する事が、この試験の受験資格になります。

初級試験、準上級・上級試験とは異なり、所定の文章を提出し、他の有資格者から審査を受け、合否が決まります。

   

勉強時間の目安

初級試験だと、全くプログラミング経験がない初心者の方であれば、人にもよると思いますが、100時間程度の勉強時間が必要と言われています。

PHPの基礎や構文、文法などの勉強からになるので、1日2時間の勉強で1ヶ月半から2ヶ月程度になります。

PHPの経験者であれば10時間程度の勉強時間で、取得できると言われています。

プログラミングが全くの初心者であれば、ドットインストールやProgateなどがおすすめです。近年では、プログラミングは動画を使って、オンラインで学習する事が主流になってきています。Progateは、最初の開発環境のインストールなどの作業をしなくて良いので、気軽に、楽しく学習を進められます。

準上級・上級試験は、実務経験3年程度のPHPエンジニアが対象とされています。独学での試験対策は、ハードルが高く困難なため、実務経験が無い方は、PHP技術認定機構の認定校がありますので、そちらで学習する事をおすすめします。

認定ウィザード試験は、上級試験でスコアを90点(90%)以上獲得で受験資格が得られます。そのため、難易度はすごく高いです。

資格取得のメリット

新卒や他業種からの転職であれば、企業にもよりますが、初級を合格していれば、他の未経験応募者よりも有利になるケースもあるでしょう。

未経験からの場合、やる気や意欲を示すのが大事です。初級でも資格を取得しておくと、やる気を企業にアピールする事にもなります。

ただ、経験者と比べると、やはり初級資格を取得だけでは、アピールが弱いのも事実です。自分はどういうプログラマーになりたいか、どういうプロジェクトに関わってみたいかなど、しっかりとこの業界でのビジョンを持っておくと良いでしょう。

経験者であれば、上級試験を合格していると、自分がどれくらいの技量を持っているのか、客観的に技術力を示せる指標になります。

実務未経験者も経験者も資格試験を受験する場合は、資格を取って終わりではなく、どうしてその資格を受験しようと思ったのか、その資格をどう活かしたいのか、資格を取得して学んだ事などを説明できるようにしておくと良いでしょう。

試験の難易度

初級試験であれば70%の合格率です。新人プログラマーやWebデザイナー、学生などが、受験する事を想定した内容となっています。プログラミング未経験者や実務未経験者など、取得しやすい資格のレベルです。

準上級・上級試験は合格率が10%程と、初級試験に比べると、かなり難易度は高くなります。前述したとおり、こちらの試験の対象となるのが、実務3年程度のPHPエンジニアです。試験も実用的な内容が問われるため、上級プログラマー向けの資格試験と言えるでしょう。

認定ウィザード試験は、こちらも前述したとおり、所定の文章を提出します。

想定する文章は、PHPのコミュニティー活動や勉強法、PHP認定ウィザードに関する所信表明、将来の夢や展望などです。

提出された文章は、PHP技術者認定機構のWebサイトに公開され、他の有資格者の投票により、水準を満たしたものを認定する審査方式です。合格には、相当な知識と技術・スキルが必要になります。

まとめ

今回、PHPの資格、PHP技術者認定試験について、紹介しました。

資格試験を受験すると、基礎をしっかり勉強するという機会にもなりますし、受験したからこそより深く学べた構文や文法もあります。
就職活動や、会社での自分の評価に役立つから資格を取得するのではなく、自分のために取得するという考え方もあると思います。

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