プログラミング未経験者がJava Silverに合格する方法

はじめに

プログラミングと聞くと未経験の方は、「興味があるけど難しそう」という印象を持っている人が多いでしょう。さらに、プログラミングの資格試験と聞くとさらに身構えてしまうことでしょう。
しかし、そんなことありません。結論から言うとプログラミング言語を一度も触ったことの無い私でも1ヵ月勉強すれば取得できました。Java Silverの資格はそれほど難易度は高くないため、勉強すれば未経験の方でも合格できる内容です。今回、今後Java Silverの資格を取得しようか検討している方、プログラミングの資格に興味がある方に試験概要などを説明していきます。

Javaの資格の種類

Oracle認定試験のJavaの資格はBronze・Silver・Goldの3つあります。難易度はBronzeが超初級、Silverが初級、Goldが中級くらいと言われています。詳細は下記の通りです。

Bronze

Javaのオブジェクト指向などの基礎を理解できているレベル

Silver

上級者の指導の下で開発ができるレベル

Gold

1人で開発作業が行えるレベル

Java Silverから取得するのがオススメ

なぜBronzeから取得しないのか?

なぜBronzeから取得しないのかというと、理由が2つあります。1つは試験範囲が7割ほど被っている点。もう一つは受験費用の関係です。

BronzeとSilverの異なる点

前述した通り、BronzeとSilverの試験範囲はfor文やif文、オブジェクト指向の特徴などほとんど同じ範囲から出題されます。ただ異なる点は、Silverの問題は二重配列を使用した処理や、for文の中でfor文を使用した処理などコードが複雑になります。しかし、配列の構造、for文やif文の処理の仕方など理解できていれば解ける内容なので、問題の難易度が格段に上がるわけではありません。
また、Silverの問題にはBronzeには出題されない例外処理やJava APIの主要クラスの問題も出題されます。

受験費用

Oracle認定試験のJava資格試験の受験費用は3つとも\13300(税抜)と同じ値段で受験することができます。出題範囲が概ね被っていることからも、受験費用は安くないためBronzeは取得せずにSilverの取得をオススメしています。

勉強方法

勉強に使った書籍

・すっきりわかるjava入門

・徹底攻略 Java SE8 Silver問題集(黒本)

私が使った書籍はこの2つです。『すっきりわかるJava入門』は未経験の方でもわかるように詳しく丁寧に説明してくれています。とてもわかりやすいので未経験の方が勉強するのにオススメの書籍です。購入の際は『すっきりわかるJava入門』と『すっきりわかるJava入門 実践編』という2つがあるので間違えて『実践編』のほうを買わないよう注意してください。そして、もう一つの『Java SE8 Silver問題集』は試験対策として絶対に購入するべき書籍です。こちらも購入の際の注意があり、Java Silverの問題集は何種類かあります。その中で本の表紙が黒色の問題集がオススメなので購入の際は間違えないようにしてください。

Java Silver資格試験は、この問題集にある最後の章の実践問題から多く出題されます。問題集にあった問題とまったく同じ問が出題されたり、類似した問が多く出題されるので必ず購入して勉強することを強くオススメします。

勉強方法

勉強の進め方は、まず『すっきりわかるJava入門』を読み、基本的なプログラムの記述をできるようにしてから問題集を取り組むほうが効率的に進められ、理解も深まります。勉強のポイントとしては、疑問に思ったことや思いついたことは積極的にコードを書いてみる、ということです。例えば、型をキャストした時にコンパイルエラーになる場合と実行時エラーが起きる場合があります。その時に実際にコードを書いてみるとよく理解できるでしょう。
実際にコードを書くことで様々なパターンを知ることができ、自身の力になります。またJava Silverの試験では「コンパイルエラー」や「実行時エラーが起きる」という解答になる問題も多いため、コードを記述してなぜコンパイルエラーが起きるかなど原因を理解するようにしましょう。

Java Silver資格試験

試験概要

試験時間…150分

問題数…77問

出題形式…選択問題

合格ライン…65%以上

試験概要は上記の通りです。試験時間は150分なので1問約2分で解答しなければならないと思うと不安になりますが、問題集と同じ問題などすぐ解答できる問題も多くあるので、余裕を持って解答できます。

合格ラインは65%以上のため51問以上正解できれば合格です。試験会場ではA4サイズのホワイトボードとペンが渡されますので、それをメモ帳として使用します。頭の中で処理できる問題もありますが、時間はあるので少し複雑なコードの問題はメモ帳に処理を書いて整理しながら解答することをオススメします。

試験問題

実際に試験を受けてみて、何度か説明しましたがやはり黒本の問題集から同じ問題、類似した問題が多く出題されました。他には、黒本には無かった長文問題が出題されました。問題集にはない形式だったので焦りますが、問題とコードを見れば理解できる内容なので落ち着いて取り組めば解けます。

出題の傾向として、for文、if文やコンストラクタの処理、配列やArrayListの問題が多く出題されました。試験対策として重点的に学習することをオススメします。合わせて例外処理や継承関係などしっかり理解しておくといいでしょう。

ケアレスミスに注意

Java Silverの試験ではコードをよく見ないと間違える問題が出題されます。

public class Main{
public static void main (String[]args){
int i = 5;
if(i>3)
System.out.print(“Hello “);
System.out.print(“Java”);
else
System.out.print(“Silver”);
}
}

例えば上記のような問題では一見「Hello Java」と出力されると考えますが、よくみるとif文の「;(セミコロン)」が省略されています。

if文の「;(セミコロン)」を省略した場合、次の1文だけが処理対象になります。そのため「else」の位置が正しくないので、この問題の解答は「コンパイルエラーになる」が正解です。他にもswitch文の処理に「break」が記述されていないなどがあります。

このようによく見ないとミスしてしまう問題があるため、しっかりコードを見るようにしましょう。

最後に

Java Silverは未経験の方でも比較的早く取得できる資格と言えますが、とても簡単という訳ではありません。未経験の方だと、参考書を見ても理解できない部分などが出てくるでしょう。特に独学で学習しており、身近にわからない箇所を聞ける相手がいない場合は、1章を終えるのに時間がかかることもあるかもしれません。わからない箇所は放置せず、インターネットなどで調べて理解できるまでとことんやりましょう。未経験だからわからなくて当然です。しかし、わからない箇所を一度放置してしまうと癖がついてしまいます。挫折せず勉強を頑張ってみてください。

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