Python案件の実態は?Python案件の種類6種や単価相場を紹介

なぜPython案件が市場で増加しているのか

国外での案件として数々の実績を上げているPythonは、これまで日本であまり注目されている分野ではありませんでした。

ところが最近日本国内でも、Python案件の需要が高まりつつあります。なぜ今になって日本でも注目され始めているか、その理由を大きく2つに分けて解説します。

機械学習やAIに関する需要が増えたから

Python案件が市場で増加している大きな理由のひとつは、機械学習やAIに関する需要が増えたことにあります。

日本では特に人工知能であるAI開発に人気が集まってきているため、機械学習が得意なPythonを活用した開発に踏み込む企業が増加傾向にあります。

生産性が高いから

ソースコードが少なくしっかりとした基準が設けられたPython案件は、他の案件と比べて多くのコードを覚える必要がないため、開発効率が高まるとされています。

開発スピードが上昇することで、生産性も高まることからPython案件を扱えるエンジニアの需要も増えていくことが考えられます。

Python案件の種類6選

実際にどのようなPython案件があるのか6つの種類とそれぞれの仕事内容や環境について紹介します。

どれも日本ではまだ数多く行われているわけではありませんが、将来的により需要が高まることが予想されます。

Python案件の種類1:ソーシャルゲームの開発

インターネットが普及する中で生まれた人気度の高いソーシャルゲームの開発が行われています。ゲーム会社が社内で開発するケースが多いため、私服で働ける自由度のある現場が多い傾向にあります。

ソーシャルゲームを作るには1億円ほどの予算が必要とされることも珍しくなく、小規模なゲーム会社の案件はあまり多くありません。

Python案件の種類2:AIや機械学習の開発

ベンチャー起業やスタートアップ、事業会社によって開発が行われています。ベンチャー企業とスタートアップの場合は私服の現場環境になりますが、事業会社の場合はスーツの着用となるでしょう。

AIや機械学習などの技術が必要となる建築や不動産など、様々な業界でPythonが使われ始めています。IT企業だけでなく様々な場面での需要が高まっていくことが期待されています。

Python案件の種類3:ブロックチェーン開発

ブロックチェーンは、ピアツーピアネットワークを使った分散型台帳技術として注目を集める分野です。仮想通貨やスマートコントラクト、不動産、お金など、銀行を介さずに取引や確認ができるシステムとして様々な会社で注目されています。

追跡や記録も可能となるため、非常に透明性が高いものだとされています。低コストで利用できるブロックチェーン開発は、業種問わず様々な現場で使われる可能性を秘めています。

またビットコインなどの流通が増加している現代にマッチしている業務が行えるでしょう。

Python案件の種類4:Webアプリの開発

Webアプリの開発は事業会社によって行われるケースがほとんどです。会社環境は社風によってカジュアルなケースもあれば、スーツの場合もあります。

法人向けのクラウドサービス事業やECサービスのサーバーサイド開発などが、Python案件として扱われます。

Python案件の種類5:ビッグデータ開発

ビッグデータ開発はベンチャー企業にスタートアップ、事業会社でシステム開発が中心に行われています。案件としてはデータアナリストやデータサイエンティストを活用したものが数多くあります。

会社環境は事業会社であればスーツの着用、ベンチャー企業やスタートアップであれば私服での業務を行なっているところに就職するケースが多くなるでしょう。

Python案件の種類6:IoT開発

事業会社やスタートアップ、ベンチャー企業などでディープラーニングや機械学習、AIなどが簡単に低コストで活用できることからPython案件として扱う企業が増えてきています。

さらにIT業界以外にも建築や不動産などの案件も存在しています。

会社環境は他の種類と同じでベンチャー企業やスタートアップが私服、事業会社はスーツ姿で業務を行なうケースが多くなっています。

Python案件の相場は?

Python案件のフリーランスとして、週5常勤で5年未満のケースと5年以上の場合の相場単価を紹介します。

日本でも注目を集め始めているPythonですが、どれぐらいの利益が見込めるのか分からないとなかなか仕事として選びきれないでしょう。

経験年数5年未満の場合

Python経験が1年未満の初級エンジニアで25万円から35万円、1年で40万円から45万円、2年で45万円から55万円、3年で50万円から65万円、4年で60万円から75万円程が見込めます。

経験を重ねれば重ねるほど高額な収入を得られるようになる可能性も十分にあると考えられるでしょう。

経験年数5年以上の場合

Pythonの経験年数が5年以上になると、80万円から100万円以上の相場単価が得られるようになるでしょう。

この金額は絶対というわけではありませんが、経験年数が多いにもかかわらず単価が全く変わらない場合は単価交渉やエージェントの変更なども考えましょう。

高単価のPython案件を得る方法3選

高単価の案件を得るために経験年数はもちろん重要なポイントではありますが、その他にも知識や経験を積んでおくと高単価の案件を獲得しやすくなるでしょう。

高単価の案件を獲得するのに役立つ3つの方法を紹介します。

フレームワークの開発経験を持つ

Pythonには、DjangoやBottle、Dash、PyramidにCherryPyといったフレームワークがあります。フレームワークを活用した開発を行なった経験があれば、高単価の案件を依頼してもらえる可能性があるでしょう。

ビッグデータの開発経験を持つ

大規模システムの経験を得られるビッグデータの開発に携わったことがあれば、システム設計や大量アクセスの分散、Unixなどのコマンドを活用して行なう負荷調査といった技術の知識があることでしょう。

高単価の案件を受ける時にビッグデータの開発に携われる技術力があることをアピールできれば、活躍の場も広まるでしょう。

英語を習得する

Pythonを扱うためにはコードに使われるような英語を理解することも仕事を効率的にするために重要なことです。

英語の読解力を身につけておくと高単価な案件を受ける際にも役立つことはもちろん、意味まで理解していれば信頼度を高めることにもつながるでしょう。

高単価のPython案件を獲得しよう

Pythonはまだ日本では普及率が高いとはいえない代物ですが、わかりやすいプログラミング言語で生産効率が上がると注目され始めています。

実際にソーシャルゲームの開発やAI、機械学習といったITの世界だけではなく、不動産や建築などのシステム開発にPythonが使用されることも増えてきています。

まだPythonが広く普及していないということは、それだけ高単価な案件を得られる可能性を引き上げてくれる部分でもあります。今のうちに学習して経験を積んでおき、高単価な仕事獲得を目指しましょう。