【年齢別】インフラエンジニア の年収4つ|年収アップの方法も解説

インフラエンジニアってどんな仕事?

ネットワークやサーバーといった、ITでの土台を支えているのはインフラ技術によるものです。最もベースメントになる屋台骨のインフラを構築するためのエンジニアは、「インフラエンジニア」と呼ばれています。

IT業務でのインフラストラクチャを設計し構築、運用、そしてメンテナンスや保守まで一貫して行う専門職です。インフラエンジニアは、ITインフラにだけ特化した仕事をすると思えばいいでしょう。

【年代別】インフラエンジニアの年収4パターン

インフラエンジニアは一般的なシステムエンジニアと違って、より専門的という印象です。気になるのは、やはりインフラエンジニアの平均的な年収のことでしょう。

内容によっても年収が変わっていきますが、自分のスキル向上を惜しまず、仕事の成果を上げて、マネジメント業務まで関われるようになれば、年収は大幅なアップも期待できます。

インフラエンジニアの年収1:20代

インフラエンジニアで20代前半となれば、ほぼ新入社員やIT初心者が占めているはずです。インフラエンジニアという専門性のある職業でも、年収に関してはまだまだスタート地点と言えそうです。

その後のインフラエンジニアとしての知識や経験の積み方次第で、20代後半になる頃になれば、年収についての大幅な変革が期待できます。

平均年収

国税庁が発表した「平成29年度民間給与実態統計調査」によれば、一般的20代社会人の平均年収は312万円となっています。それと比較してもインフラエンジニアの年収はそれなりに高額だと言えそうです。

20代でのインフラエンジニアの平均年収は、352万円とされています。多少とはいえ専門職としての認知がされていることが理由のようです。

最高年収

インフラエンジニアの年収で、20代後半になれば最高で390万円~400万円という数値も明らかになっています。

知識や経験を徐々に積んでいき、20代後半に業務に慣れてくる頃、少しずつ責務も増えて、年収がアップしていくという構図が出来上がっています。他の業種と比較しても、インフラエンジニアの年収は割と厚遇されています。

インフラエンジニアの年収2:30代

インフラエンジニアの30代は、20代の頃の延長で引き続き現場にいるパターンも目立ちますが、そろそろ少しだけマネジメントのスキルなども発揮するようになります。

早い人ではプロジェクトリーダーなどにも任命されて、リーダーシップに目覚めていく人などが増えていく傾向が窺えます。そのため、中堅社員として年収への反映もされ始めています。

平均年収

30代のインフラエンジニアの平均年収としては、459万円という数値が出ています。一般的30代社会人の平均年収が425万円なので、これも比較してみるとインフラエンジニアはやや高めであるといえます。

それに、IT業界そのものが人材不足のまま解消されていないため、インフラエンジニアの数もかなり稀少だというのが理由です。

最高年収

インフラエンジニアの30代では、年齢と経験により490万円前後まで年収がアップする可能性もあります。かなりインフラエンジニアは、高額な年収を得ることができる職種であると言えます。

ただし、これはあくまでも数値上での話であり、実質的な勤務上での現状は反映されていません。

インフラエンジニアの年収3:40代

インフラエンジニアも40代以降ともなれば、プロジェクトマネージャーといった管理職に就いている場合が多くなっていきます。

あるいは、インフラエンジニアのまま現役としてキャリアを積んでいくという進路の枝分かれが始まります。その選択肢によって年収の上がり方にも変化が生じていきます。

平均年収

40代でのインフラエンジニアの平均年収は620万円ですが、40代前半では550万円前後、40代後半では616万円になるので、ここでの年代での仕事の成果やポジションによって大きく左右されると言えそうです。

一般的な40代社会人の平均年収で480万円前後なので、ますます差が生じてきています。

最高年収

インフラエンジニアとしても成熟期を迎え、40代後半から50代前半は、年収でのピークを迎えます。最高年収の平均は660万円くらいが相場です。一般的な会社員でも500万円前後になるので、相当な高収入が見込めます。

もちろん、どのようなキャリアや実績を積んできたかにもよります。

インフラエンジニアの年収4:50代

インフラエンジニアとして、50代ともなればマネージャーや役職についている人も多くそのため、平均年収も40代と比べても高くなる傾向にあります。また、企業の年収に不満がある場合は独立することにより1000万円以上いく可能性もあります。

平均年収

インフラエンジニアで50~54代での年収は676万円とされています。月収にすると45.8万円くらいです。また55歳以降後半では年収が681万円が平均です。月収に換算すると45.9万円となります。

ただし、このクラスになると現役というよりもマネージャ的な管理職や役職に就いている場合が多く、純粋に現場のエンジニアという立場かどうかになると微妙なところがあります。

最高年収

50代のインフラエンジニアにおける最高年収は、680万円から700万円の間が相当します。マネージャ職としてのキャリア、実績も安定してきます。

しかし、一企業での相場としては、このラインがせいぜい限界となってくるようです。もしこれ以上の年収で、具体的には1000万円以上を得たいという場合は、いよいよ独立や起業を視野に入れていくことのほうが理想です。

インフラエンジニアは未経験でも稼げるのか

インフラエンジニアとしての経験は、さまざまなIT系の業務にも応用が利きますが、逆に未経験者がインフラエンジニアで稼げるのかという疑問があります。これは不可能ではありません。

Webエンジニ、あるいはプログラマー、システムエンジニアなどの業務を経験しているのなら、インフラ系の仕事をすることもできます。ただし、全くIT系業務を知らないまっさらな状態の人は、新卒者は別として、厳しい現実と言えそうです。

インフラエンジニアで年収をアップする方法3つ

インフラエンジニアの年収は、概ねで1000万円がボーダーラインと考えられています。それでも、年収1000万円は憧れという方も多いはずです。

では、どのようなことを行い達成できているのでしょうか。実際の年収アップにつながるスキルを持っている人には、以下のような行動や傾向が窺えます。

年収をアップする方法1:大手企業に就職

インフラエンジニアで年収アップさせるための、最も手っ取り早い方法が転職です。しかも、有名な大手IT企業などに就職することで、年収が大幅にアップすることは夢ではありません。

大手はITインフラの設計構築に特化し事業を展開しています。黒字経営のところも多く、かつ人材が不足しているIT業界なので、インフラエンジニアとしての実績や素質があれば、年収アップにもつながります。

年収をアップする方法2:マネージャーなどのポジションにつく

インフラエンジニアとして年収を上げるためには、単なるエンジニアからステップアップを繰り返し、プロダクトマネージャーなどの管理職のポジションを目指すのも方法です。

マネージャーの場合、直接クライアントと会ってヒアリングするので、コミュニケーション能力が必要です。また、チームを管理するマネジメント能力が欠かせません。各部門の担当者との話し合いや交渉で、一つのプロジェクトを完成させ納期を守るのが仕事です。

年収をアップする方法3:フリーランスで働く

インフラエンジニアに限らず、IT系エンジニアすべてに共通で言える、年収を増やす方法はフリーランスになることです。フリーランスエンジニアの中には、年収が1000万円を超えているという人物もいます。

しかも組織に属さないことで人間関係でのストレスも少なくて、マイペースで仕事の調整も可能なことが魅力となっています。ただし実力の世界です。成果を出さなければ収入にならない意味で、とてもシビアな世界です。

インフラエンジニアで年収アップを目指そう

インフラエンジニアへの転職は、IT未経験でもチャレンジする人が増えています。その企業の条件次第ですが、段階を踏みながら年収アップしていくことが可能です。

また、インフラエンジニアのキャリアパスも同様で、プロジェクトマネージャーや管理職、あるいは技術者としてさらにスペシャリストを目指し、総括した経験や知識を活かしてITコンサルタントになる方もいます。今後も将来性が高い業種としておすすめできます。