プログラマーになるには何をしたらいい?方法5つやおすすめの言語5選を紹介

プログラマーってどんな仕事?

インターネットや電子機器などの精密機器を動かすためには、機械にわかる言語で「コード」という記号がプログラムされている必要があります。この言語をプログラミング言語と言います。

プログラミング言語を用いてコンピュタープログラムを組み、システムやソフトウェアを作ることがプログラマーの主な仕事です。

プログラマーの仕事はスマートフォンのアプリや家電製品のソフトウェア開発にまで、必要不可欠な存在になっています。

プログラマーの仕事の将来性

このままAIがさらに進化していくとプログラマーの需要がなくなると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。答えは、「需要がなくなることはない」です。

IT業界ではロボット・AI開発やモバイル端末・ウェアラブル端末向けのアプリ開発、セキュリティ問題などの技術やサービスが常に生み出されています。今後も、IT業界におけるプログラマーの需要は、システム開発の増加に伴い増え続けていきます。

未経験でもプログラマーになれるの?

現在システム開発案件の増加により、多くの日本の企業でプログラマーが不足しているという深刻な問題に直面しています。経済産業省によると、IT業界では2030年には約45万人の人材が不足すると予想されています。

そのため、未経験でもプログラマーとして採用する企業が増えています。未経験のプログラマーは、特にWeb系、オープン系、ゲーム・アプリ開発の3つの分野で求人数が多い傾向です。

【採用枠別】プログラマーになるには?

未経験でプログラマーになるにはどのような入り口があるのでしょうか。

プログラマーは中卒や高卒でもなれますが、ここでは大学生の新卒枠、第二新卒枠、中途採用枠の3つについて、プログラマーになるにはどのようなポイントをチェックしていけばよいか見ていきます。

プログラマーになるには1:新卒の場合

新卒として企業に入社することがプログラマーになるには近道です。企業は新卒者全員を未経験者として見ているので、一から研修する計画を立てています。

そのため、プログラマーになるには入社前のプログラミング経験よりも、入社後の研修や吸収の早さの方が大切です。

有名企業の競争率をチェック

プログラマーになるには新卒採用が近道だと先ほどお伝えしましたが、新卒採用は採用枠が数十から数百に対して応募者数が数千から数万になります。

そのため人気企業や有名企業のプログラマーになるには、高い競争率を勝ち抜いていかなくてはいけません。

入社しやすいタイミングをチェック

新卒でプログラマーになるには、どのタイミングが適しているのでしょうか。

通常、企業の新卒採用は一斉に募集がかかり採用活動が行われます。例年、3月から会社説明会を開催し、6月から面接や選考が解禁、そして翌年3月までに内定となります。ですので、2月までの準備が大変重要となります。

新卒でプログラマーになるには、このスケジュールで就職活動するのが適しています。

募集条件をチェック

プログラマーは、文系出身者には無理だと考える人が多いですが、実際はどうなのでしょうか。

約60%の企業がITエンジニアの採用の際に文系か理系かを気にしていないと、IPA情報処理推進機構が調査結果を発表しています。

企業側が出身学部を問わないとはいえ、何もしなくてもよいというわけではありません。プログラミング言語の学習や資格を取得しておくと、文系の学生でもプログラマーになるのに有利になります。

プログラマーになるには2:第二新卒の場合

そもそも、第二新卒とは一体どのような人のことを指すのでしょうか。

第二新卒という言葉の明確な定義はありませんが、学校を卒業と同時に就職をした後、3年以内に転職活動をする25歳頃までの人のことを指す場合が一般的です。

最近では第二新卒の採用を行う企業も増加傾向にあるので、入社のチャンスは十分にあります。

有名企業の難易度をチェック

入社のチャンスはあるとはいえ、第二新卒で有名企業のプログラマーになるのは難易度が高くなります。

有名企業は新卒採用で新入社員の確保ができてしまうので、まだ年齢が若くこれからプログラマーとして教育のしがいがあるというだけで内定をもらうのは難しくなります。

なぜ転職をしたいのか、転職によって実現したいことが何かをしっかりと考え伝えていくことで、企業側の不安を払拭し、内定を得る可能性をあげることができます。

求人数をチェック

新卒者の30%が3年以内に離職すると言われている現在、第二新卒枠での採用をしている企業は年々増加傾向にあります。

ですが一斉に数十人から数百人が採用される新卒採用と違い、第二新卒では一度に採用される人数も少なく、すべての企業が第二新卒採用を行っているという訳ではありません。そのため新卒枠と比べ第二新卒枠の求人数は圧倒的に少なくなる傾向にあります。

経験を活かせるポイントがあるかチェック

企業が第二新卒者に求めているのは、「社会人経験」と「将来性」です。

第二新卒者は社会経験があまりありませんが、一度は企業に就職をしているため社会人としての常識やビジネスマナーの基礎を身につけているでしょう。そのため、教育の費用を抑えることができ、将来性が期待できることが第二新卒者採用のメリットです。

「前職での経験」や「転職のためにしている具体的な行動」などのアピールポイントを掘り下げておきましょう。

プログラマーになるには3:中途採用の場合

通常、中途採用とは新卒採用だけでは補いきれない人材のニーズを埋めるために不定期に行われる採用のことを指します。

一般的に、企業側が中途採用者に求めることは「社会人としての実績とスキル」や「即戦力」です。

未経験歓迎の意味をチェック

中途採用で募集の際、多くの企業では「未経験歓迎」としていますが、どういう意味なのでしょうか。

プログラミングの知識が全くない人でも歓迎という企業もありますが、多くは実務経験がなくても歓迎という意味です。つまり、過去にプログラマーとして働いたことがなくても、知識がある人歓迎ということです。

なので未経験でプログラマーになるには、転職活動前に知識を身につけておく必要があります。

アルバイトから目指せるかチェック

中途採用でプログラマーになるには、アルバイトから正社員を目指すという方法があります。

企業は、アルバイトで雇った人が見込みのある人なら正社員として雇う可能性がありますし、働く側も実際の業務に携われるため、未経験でプログラマー になるのに有利になる可能性が高くなります。

ですが、アルバイトの場合には少し注意が必要です。非正規雇用者なので、企業の状況によっては正社員になれないことを心得ておきましょう。

社会人としてのスキルがあるかチェック

中途採用で見られている欠かせないものは、「社会人としての常識」や「ビジネスマナー」です。

新卒として入社する場合には研修で学びますが、中途採用の場合にはこのような研修はなく、入社前にこれらのスキルを身につけていることが前提となります。

社会人経験がないという方や社会人スキルに自信がないという方は学んで身につけることもできますので、事前に身につけておきましょう。

未経験からプログラマーになるには?5つの方法を紹介

ここまでは、採用枠別でプログラマーになるためのチェック項目をご紹介してきましたが、未経験からプログラマーになるには具体的にどのようなことをすればいいのかわからない、という方も多いかと思います。

ここでは、未経験者がプログラマーに就職・転職するための方法を5つご紹介していきます。

プログラマーになる方法1:未経験でもなれるかどうかを知る

未経験でプログラマーになるには、目指す企業が「未経験可」であるかを調べておくことが重要です。

また研修期間の長い企業を選ぶことで、お給料を貰いながらスクールで学んでいるような状態になるので、未経験からプログラマーになるにはおすすめです。

プログラマーになる方法2:プログラミング言語を学ぶ

プログラマーを目指す上でプログラミングをしたことがないというのは致命的でしょう。プログラマーになるには、最低1言語の基礎は習得しておくことが重要です。

また、言語を学んでアプリやWebサイトを構築し、目に見える形でアウトプットしておけば、内定を獲得できる可能性が高くなるでしょう。

おすすめのプログラミング言語については、後述の「プログラマーになるには?おすすめのプログラミング言語5選」をご参照ください。

プログラマーになる方法3:プログラミングに関する資格を取得する

資格の取得は、知識や技術の証明になり未経験でプログラマーになるには有利になります。

資格を取ることで一生安泰というわけではありませんし、プログラマーになるには必ず必要というわけではありませんが、学習のモチベーション維持や自信につながります。

プログラマーになる方法4:情報系の大学や専門学校に通う

プログラマーになるには独学でプログラミングを身につけることもできますが、今中学生や高校生なら大学や専門学校に通ってプログラミングを学ぶという選択肢もあります。

大学ならプログラミング以外の教養や人脈を培うことができますし、専門学校なら早い段階から即戦力になるスキルを身につけることができます。

それぞれメリット・デメリットがありますが、自分の目標にあった学校を探してください。

プログラマーになる方法5:将来像を固める

プログラマーになることが目標ではありますが、最終的なゴールではありません。

未経験でプログラマーになるには、プログラマーとしてどのようなことをしたいのかやどのようなスキルを身につけたいのかを明確にしておくことが大切です。

あなたの将来性を面接でアピールするためにも、この2点を明確にしておきましょう。

プログラマーになるには?おすすめの言語5選

プログラミング言語は、JavaやPHPなどのメジャーなものから日本語プログラミング言語のひまわりなどのマイナーなものまで、何百種類という多くの言語が存在します。

ここでは、プログラマーになるのにおすすめのメジャーなプログラミング言語5つとそれぞれの言語の特徴や何が作れるのかについて簡単に紹介していきます。

プログラマーになるのにおすすめの言語1:C

C言語は他言語やOSの元となっているとても古い言語で、C言語を理解することによりコンピューターの仕組みや動作について詳しくなれます。

C言語をマスターすればWebアプリ、スマホアプリ、家電製品などの組み込み系アプリや基本OSまで大抵ものは作れるようになります。

またC言語の知識は、他言語学習の際にも役立ちます。学習難易度は高いですが、多様性の高いプログラマーになるにはおすすめの言語です。

プログラマーになるのにおすすめの言語2:Python

Pythonの特徴は「コードがシンプルで読みやすい」、「初心者向きで習得しやすい」、「使用できるライブラリが豊富」の3点です。

PythonはWebアプリ、デスクトップアプリ、組み込み系アプリや機械学習・人工知能(AI)開発など汎用性の高い言語なので様々なものの開発が可能です。

こちらの言語は機械学習・深層学習、データ解析を専門に扱うプログラマーになるにはおすすめです。

プログラマーになるのにおすすめの言語3:R

R言語とは統計分析のみに特化したプログラミング言語です。なので統計分析以外はできません。R言語の特徴は、日本語に対応していて関数名やコメントなどに日本語が使えるところです。

R言語の習得難易度は低めですが、使いこなすには統計分析の知識が必要となります。

ビッグデータ解析や機械学習が注目されている近年、R言語の需要が高まっています。データサイエンティストのようなプログラマーになるにはおすすめの言語です。

プログラマーになるのにおすすめの言語4:C#

C#とはマイクロソフトが積極的に開発を続けているプログラミング言語です。C#はJavaと似ている部分があるため、Javaを使った経験があれば少し学習するだけでC#も扱えるようになるのが特徴です。

開発環境は全て無料で提供されていて、インストールするだけですぐに開発が始められます。

C#の習得にはそれなりに努力が必要ですが、幅広い分野で活躍するプログラマーを目指すのであればおすすめの言語です。

プログラマーになるのにおすすめの言語5:Java

Javaとは、昔からよく使われている言語の一つで、昔から日本でも人気が高い言語です。

根強い人気の理由は、基本的にどんな環境でも使えて、システム開発、Web開発、Androidアプリ開発やゲーム開発など汎用性が高いという点です。

Javaは書籍などが多いので応用的な開発も進めやすく、求人の多さから仕事に直結させやすい言語です。ちなみに似た名前のJavaScripがありますが、こちらは全く別の言語です。

プログラマーになるには?おすすめの資格

「プログラマーになるには資格を取らなければいけない」というわけではありませんが、未経験からプログラマーを目指すにあたって取っておくと就職・転職の際に武器になる資格があります。

ここでは、未経験からプログラマーを目指す方におすすめの資格を2つご紹介していきます。

プログラマーのなるのにおすすめの資格1:PHP技能者認定試験

PHP技能者認定試験とは、プログラミング言語の一つであるPHPの技術を証明する唯一の資格試験です。

初級の難易度はPHP使用経験者にとっては易しいでしょう。上級、認定ウィザードの取得は非常に難しい試験ですが、フリーランスになるには役に立つ資格です。

プログラマーになるには必ず必要ではありませんが、取得することで実務的な技術が身につき、他の未経験者との差別化を図れるため就職の際に優位に立つことができます。

プログラマーになるのにおすすめの資格2:基本情報技術者

基本情報技術者試験は、高度なIT人材としての基本的知識や機能、実践的能力を証明する国家資格の一つです。

幅広い基礎知識が問われるテクノロジ系、プロジェクトマネジメント・サービスマネジメントのマネジメント系、システム戦略、経営戦略、企業活動や法務のストラテジ系から出題されます。言語問題の選択次第では複数言語を理解していることを証明できます。

未経験でプログラマーになるには、武器になり得る資格です。

プログラマーになるにはどういうスキルや準備が必要かチェックしておこう

専門知識やスキルが必要な職種であるプログラマーになるには、文系出身や未経験では難しいと考えがちですが、特別な資格や免許の必要な仕事ではありません。

未経験でもプログラマーになるには、今回ご紹介したプログラミング言語を習得したり資格を取得したりすることで、企業が求める人材であることをアピールできます。

ぜひプログラマーへの転職を成功させてください。