システムエンジニアとは?仕事の流れ5つと必要な能力5選を把握しよう!

システムエンジニアとは?

システムエンジニアとは、システム開発の上流工程を担う職業です。

システムエンジニアはソフトウェア開発を行う際に、プロジェクトや開発チームの管理、プログラムやソフトウェアの設計書を作成することが主な仕事になります。

システム開発の仕事には上流工程と下流工程がありますが、下流工程のプログラミングはプログラマーが担当するのに対し、システムエンジニアは上流工程を担当します。

システムエンジニアの平均年収は?

システムエンジニアの平均年収は550~590万円程だと言われています。

システムエンジニアの年収は年代によっても異なりますが、20代であれば320~390万円程、全年代であれば550~590万円程だと言われています。

しかし個人の持つスキルによっても年収は異なり、年収が高いシステムエンジニアであれば年収800万円を超えるとも言われています。

システムエンジニアの仕事の流れ5つ

システムエンジニアの仕事の流れをご紹介します。

システムエンジニアもプログラマーと同じくシステム開発を行いますが、ニーズのヒアリングから設計、テストなどシステムエンジニアが担う業務は非常に広範囲です。

システムエンジニアはどのような流れで仕事を行うのでしょうか。ここではシステムエンジニアの仕事の流れ5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

システムエンジニアの仕事の流れ1:ニーズをヒアリング

システムエンジニアはまずはクライアントからニーズをヒアリングします。

システムエンジニアはシステム開発を依頼しているクライアントからヒアリングを行い、クライアントがシステムに求めているものを正確にとらえる必要があります。

また、ヒアリングによってクライアントが実際に抱えている問題点を把握し、要求されているシステム以上に役立つシステムを提案することもあります。

システムエンジニアの仕事の流れ2:ニーズを把握し計画を練る

システムエンジニアはニーズを把握し計画を練ります。

打ち合わせでクライアントの要望をヒアリングすることで、システムエンジニアはクライアントのニーズを分析します。

ニーズを正確に分析することで、クライアントにはどのようなシステムが必要で、どのように開発するのかといった、詳細なシステム開発の計画を練ることができます。

また、システムの完成までのスケジュールを立てることになります。

システムエンジニアの仕事の流れ3:基本的な設計をする

システムエンジニアは基本的なシステム設計を行います。

開発するシステムについておおよその内容を決定したら、次はシステムの基本設計を行います。

基本設計ではクライアントのニーズをうまく実現できるように、システムにどのような機能を持たせ、どのようなデザインにするのか、さらに外部システムとの連携などについて設計を行います。

また、システムに必要な項目の洗い出しを行います。

システムエンジニアの仕事の流れ4:詳細な設計をする

システムエンジニアはプログラミングのための詳細なシステム設計を行います。

基本設計をベースに、次は詳細な設計を行っていきます。詳細設計ではどのような処理によって機能を実装するのかといった具体的な内容を詰めていきます。

また、詳細設計の内容は設計書や仕様書としてドキュメントに起こし、それらをベースにシステム開発の下流工程を担うプログラマーがシステム開発を行っていきます。

システムエンジニアの仕事の流れ5:テストをする

システムエンジニアはシステムのテストを行います。

仕様書などをもとにプログラマーがシステム開発を行った後は、システムが仕様通りにできているかどうかのテストを行います。システム開発自体はプログラマーが担当しますが、システムエンジニアも開発に加わるケースもあります。

テストで問題が見つかればその都度修正を行い、システムの完成を目指します。また、テストは単体テストや結合テストなどの種類があります。

システムエンジニアに必要な能力5選

システムエンジニアに必要な能力をご紹介します。

ここまでご紹介したように、システムエンジニアはクライアントへのヒアリング、仕様書や設計書の作成、テストなどさまざまな仕事を行います。そのため、求められる能力も多いです。

システムエンジニアとして働く場合、具体的にはどのような能力が必要になるのでしょうか。ここではシステムエンジニアに必要な能力5選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

システムエンジニアに必要な能力1:コミュニケーション能力

システムエンジニアにはコミュニケーション能力が必要です。

システムエンジニアはクライアントから要件のヒアリングを行い、ニーズを引き出す能力が求められます。ときにはクライアント自身が気づいていない要望を引き出すために、システムエンジニア自ら提案などを行う必要もあるでしょう。

そのため、相手の話を聞くだけでなく、こちらの意図をうまく伝えられる高いコミュニケーション能力が求められます。

システムエンジニアに必要な能力2:論理的思考

システムエンジニアには論理的思考力が必要です。

システムエンジニアの主な仕事はシステムの設計なので、論理的な構造を持つシステムの効率的な実行フローを構築するための論理的思考力が求められます。

また、システム単体だけでなく、外部との連携やシステム間の関係も把握し、システムの構造を筋道立てて考える能力が求められます。

システムエンジニアに必要な能力3:マネジメント能力

システムエンジニアにはマネジメント能力が必要です。

システムエンジニアはプロジェクトを管理する立場でもあるため、プロジェクトを管理するマネジメント能力が求められます。

また、プロジェクトが大きくなるほど参加するメンバーも多くなるため、仕事の割り振りや時間管理などをタイトなスケジュールの中でこなす能力が必要になります。

システムエンジニアに必要な能力4:忍耐力

システムエンジニアには忍耐力が必要です。

プロジェクトが一旦スタートすれば、システムが完成するまでに何ヶ月もかかることは珍しくありません。そのため、長いプロジェクトを成功させるためには粘り強さや忍耐力が求められます。

また、プロジェクトの納期が近くなってくると非常に忙しくなるため、忙しさに耐えられる忍耐力が重要だと言えるでしょう。

システムエンジニアに必要な能力5:緻密さ

システムエンジニアには緻密さが必要です。

システムエンジニアは基本的にはシステムの上流工程の仕事を行いますが、ときにはプログラミングを行うこともあります。そのため、正確にコーディングができるだけの精密さが求められます。

また、正確なプロジェクト進行を行うためにも精密さは必要とされるでしょう。

システムエンジニアとしてのプログラミングの知識を身につける方法4つ

システムエンジニアとしてのプログラミングの知識を身につける方法をご紹介します。

システムエンジニアはシステム設計を行うため、プログラマーのように普段からプログラミングを行うわけではありませんが、プログラミングの知識やスキルも必要になります。

ここでは最後に、システムエンジニアとしてのプログラミングの知識を身につける方法4つをご紹介します。

プログラミングの知識を身につける方法1:参考書で学ぶ

プログラミングの知識を身につけるには、参考書で学ぶ方法があります。

プログラミングについて詳しく解説した参考書は非常に種類が豊富です。そのため、プログラミングの知識を身につけるのに参考書を利用するのも良いでしょう。

参考書を利用するなら、まずは初心者向けの参考書からステップアップしていくのがおすすめです。

プログラミングの知識を身につける方法2:スクールに通う

プログラミングの知識を身につけるには、スクールに通う方法があります。

参考書を利用してプログラミングを学ぶ場合、ある程度の時間が必要になります。また、疑問点などがあった場合も自分で答えを探す必要があります。

そのため、早く上達したければプロに教えてもらえるプログラミングスクールに通うのもおすすめです。

プログラミングの知識を身につける方法3:ネットサービスを使う

プログラミングの知識を身につけるには、ネットサービスを使う方法があります。

スクールに通う時間が取れない人は、オンラインスクールや有料の学習サイトなどのインターネットの学習サービスを利用するのもおすすめです。

ネットサービスであれば、通勤や通学の移動時間などの隙間時間での学習も可能です。

プログラミングの知識を身につける方法4:会社の研修を利用する

プログラミングの知識を身につけるには、会社の研修を利用する方法があります。

システムエンジニアの求人の中には、「未経験可」で募集をかけているケースもあります。そのため、未経験可で研修が充実している企業にシステムエンジニアとして転職し、転職後のプログラミング研修で必要な知識を身につけるのもおすすめです。

システムエンジニアについて知ろう

システムエンジニアに必要な能力について理解を深めましょう。

システムエンジニアはシステム開発の上流工程を担う人材です。業務もクライアントへのヒアリングからニーズの分析、システムの設計、システムのテストなど、幅広い内容を行うことになります。

ぜひこの記事でご紹介したシステムエンジニアの仕事の流れやシステムエンジニアに必要な能力などを参考に、システムエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。