CCNAは新しくなった?改定内容と合格するための勉強方法4選をご紹介!
CCNAってどんな資格?
「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」とは、世界的規模のシスコシステムズ合同会社(Cisco Systems G.K.)が実施している、ネットワーク技術を証明する試験のことです。
シスコシステムズ合同会社の、ネットワーク機器やシステムに関する技能があることを証明する資格です。世界共通基準の資格となっていますので、日本のみならず世界に通用する資格と言えるでしょう。
CCNAの資格が役に立つ職業
CCNAの資格を持っていることで仕事に役立てられる職業は、ずばり「ITエンジニア」でしょう。ITエンジニアの中でも、特にネットワークエンジニアにとってCCNAは優先的にとっておきたい資格となっています。
これはCCNAがネットワーク機器のシェアを誇るシスコシステムズ合同会社の、ルーターやスイッチといった機器を正しく扱えることを証明してくれる資格であるためです。
CCNAは改定された?
CCNAは2020年2月24日に、試験内容や範囲などが大きく改定されました。
この改定で何が変わったのかというと、かつてもっとも難易度の低い試験だったCCENT(エントリー)が廃止されました。そのかわりに、CCNA(アソシエイト)と次の難易度であるCCNP(プロフェッショナル)の間に、新たに「シスコスペシャリスト認定」が追加されています。
試験区分
CCNAの改定では、改定前までは10の専門分野に区分されていたものが、改定後はすべてまとめてCCNAとなっています。
CCNAでもっともメジャーだったのは「CCNA Routing and Switching」です。しかしそれ以外にも「CCNA Cloud」や「CCNA Security」などがありました。これらがすべて1つの「CCNA」として統一されたのが、改定後のCCNA試験です。
試験内容
新CCNAでは専門分野の統一により、旧CCNAの時よりも試験内容が幅広くなっていることに注意が必要でしょう。
これまでのCCNA試験のつもりで勉強していると、試験内容の変わった新CCNAへの合格は難しくなることが予想されます。「自動化とプログラマビリティ」のように、新たにCCNAの試験内容となったものもあります。試験内容が幅広くなったことで、難易度は高くなっているようです。
受験料
2020年2月24日の改定に伴いCCNAの受験料も変更され、従来の受験料39,600円(税抜き)が新CCNA受験料「33,600円(税抜き)」となり、受験料が下がりました。
受験料が変わったのはCCNAだけではありません。CCNPもまた旧受験料97,978円(税抜き)が新受験料62,700円(税抜き)となっており、受験料が引き下げられたことは朗報でしょう。
旧CCNAの扱いは?
2020年2月24日以降に改定されたCCNAですが、それならば、その前にCCNAの資格を持っていた人の扱いはどうなるのか気になるところでしょう。旧CCNA資格の取り扱いについては、何を取得していたかによって変わってきます。
旧CCNA資格を取得している方のうち、CCNAを取得している方、CCENTのみ取得している方それぞれ違う取り扱いについて紹介します。
CCNAを取得している場合
改定前にCCNA試験を受け、CCNAを取得している方の場合は、どの分野の資格であっても新CCNA資格を保有していることを認められます。CCNA資格を持っている方なら、改定後でも影響はないということです。
改定前のCCNA資格の有効期限は、改定前のCCNA試験に合格した日から3年となっています。有効期間があるのですが、改定前のCCNA資格も有効期限が3年だったため、特に不利益になることはないでしょう。
CCENTのみ取得している場合
CCENT、いわゆるエントリーのみを取得していた方の場合は、残念ですが改定後は資格が失効扱いとなってしまいます。これは、CCENTという試験自体がCCNA改定後に消滅してしまったためです。改定後、CCENTに該当する資格はありません。
過去のCCENTはCCNAの前に取得を目指す、入門レベルにあたる資格でした。改定後に同じような資格はなくなってしまったため、救済措置はありません。
CCNAの勉強方法4選
CCNAはかつては初心者向けの資格の1つとされ、未経験者でも取得を目指せる資格と言われていました。しかし、2020年2月24日の改定以降は試験内容が増え、幅広い知識をカバーする必要がでてきています。
試験内容の改定による影響で、試験の難易度が多少上がることが懸念されます。改定後のCCNA取得に向けたおすすめの勉強方法について紹介しますので、見ていきましょう。
CCNAの勉強方法1:参考書を使う
特に未経験者はCCNAの試験内容も分からないでしょうから、詳しく解説した「参考書」を使って勉強することをおすすめします。
CCNAの参考書は、ネットワークについて基本的な知識をまとめたものであるため、CCNAに関係なく興味がある方にもおすすめです。まずはCCNAがどのような試験か知るためにも、参考書で詳しいことを勉強しましょう。中には、問題集がついている参考書もあるので活用しましょう。
改定後に対応した参考書を購入する
注意しなければならないのは、CCNAが改定したために改定後の試験内容に対応した参考書を購入する必要がある、というポイントです。
普通にCCNAの参考書を探した場合、発行年が古く改定前のCCNAの参考書の可能性があります。昔の参考書では、現在の試験に対応した勉強ができません。きちんと2020年2月24日のCCNA改定に対応した参考書であることを確認してから、購入しましょう。
シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集
おすすめの参考書として、「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集 」を紹介します。こちらの参考書は改定後のCCNA試験に対応しているため、CCNA資格取得のための勉強に最適な1冊となっています。
シスコ技術者認定教科書となってはいますが、問題集も含まれているためしっかりとCCNAに向けた勉強ができます。CCNAへの挑戦が初めてという方や、CCNAについて詳しく知りたい方に向いています。
CCNAの勉強方法2:エミュレータを使う
参考書もよいけどなかなか暗記しづらい、という方には、CCNA対策で実際にコマンドを打って覚えるタイプの勉強方法「エミュレータ」を使うことをおすすめします。
参考書でもコマンドを覚えることはできます。しかしエミュレータを使えば、実際にコマンドを打った時の動作を確認でき、より実践的に覚えられるというメリットがあるでしょう。暗記が難しい場合、エミュレータを使って実際にコマンドを打ってみましょう。
CCNAの勉強方法3:実機を使う
実機を使うというのは、実際にシスコシステムズ合同会社が販売しているネットワーク機器を購入して勉強する、という方法です。
CiscoルーターやCiscoスイッチを使い、実際に実機を触ることで覚えていくことを目的にしています。実機を購入するための費用はそれなりに必要ですが、未経験者で参考書やサイトだけではよく分からないという方におすすめの勉強方法です。実際に実機操作をしてみましょう。
CCNAの勉強方法4:学習サイトを利用する
CCNAの勉強方法として、ネットワーク環境があれば「学習サイト」を利用することもおすすめです。
ネットさえあればいつでもどこでも勉強できること、簡易シミュレータを使ってシミュレーションできるというメリットがあります。実機を購入しなくても、簡易シミュレータがあればシミュレーションできる、というのは強みでしょう。
CCNA合格に必要な勉強時間
CCNA取得に向けた勉強時間の目安は、おおよそ160時間と言われていました。仕事をしながら勉強時間をとった場合は、2カ月から3カ月はしっかり勉強する必要がある、という難易度です。
しかし、この目安の勉強時間は旧CCNA向けのものでした。改定後のCCNAは試験範囲が広くなったため、180時間や200時間など、さらに勉強時間が必要になるでしょう。
CCNAの勉強におすすめの学習サイト2選
CCNAの資格取得に向けた勉強を始めるにあたって、もっとも手っ取り早いのが学習サイトの利用です。そこで、ここからはCCNA取得におすすめの学習サイト「Ping-t」と「CCNAイージス」について紹介します。
勉強におすすめのサイト1:Ping-t
「Ping-t」はCCNAの他CCNP、LinuCやオラクルマスターなど多くの資格取得のための勉強ができるサイトです。
CCNA用としては、有料のプレミアムコンテンツ以外に無料で利用できる問題集や暗記ドリル、Ciscoコマンド集Wikiなどのコンテンツが充実しています。また資格取得を目指す人のためのフォーラムがあり、コミュニケーションがとれるサイトとなっています。
勉強におすすめのサイト2:CCNAイージス
「CCNAイージス」はCCNA資格取得に特化した学習サイトであり、参考書サイトとしてのカラーが強くなっています。
登録なしでネットワーク技術解説を閲覧できます。とりあえずCCNAがどんなものかよく分からない方、未経験者の方は一度目を通しておくと分かりやすくなるのではないでしょうか。随時追記されているため、CCNAの改定や最新の情報にも対応しています。
新CCNA取得に向けて勉強しよう!
CCNAという資格は、ネットワークエンジニアにとって取得しておいて損はない資格です。改定により多少難易度が上がったと言われてはいますが、しっかり勉強すれば合格も夢ではないでしょう。
改定後の新CCNA取得に向けて、効率よく効果的な勉強を始めてみましょう。