クラウドエンジニアってどんな仕事?3つの主な業務内容や必要なスキル6選を紹介

クラウドとは?

クラウドとはインターネットを介して必要なサービスを必要な分だけ利用できることです。

クラウドは「雲」という意味の言葉ですが、以前からネットワーク図を雲で表していたことや、インターネット上という雲の中のように保存場所を意識することなくサービスが利用できることからクラウドと呼ばれています。

また、クラウドとは「クラウド・コンピューティング」とも呼ばれ、近年ではオンプレミスよりも主流となっています。

クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い

クラウドエンジニアもインフラエンジニアの1つだと言えます。

クラウドエンジニアはクラウドを利用したシステムの設計や構築、運用を行うエンジニアです。一方インフラエンジニアはサーバーやネットワークの設計や構築、運用などのインフラ環境を管理するエンジニアです。

そのため、クラウドエンジニアもクラウドを利用するインフラエンジニアだと言えるでしょう。

クラウドエンジニアの主な業務内容3つ

クラウドエンジニアの主な業務内容をご紹介します。

クラウドエンジニアとはクラウドインフラの設計や構築、運用を行うインフラエンジニアの1つです。クラウドエンジニアは具体的にはどのような業務を行うのでしょうか。

ここではクラウドエンジニアの主な業務内容3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

クラウドエンジニアの業務内容1:保守・運用

クラウドエンジニアはクラウドインフラの保守や運用を行います。

クラウドシステムを構築した後は保守や運用のフェーズに入ります。オンプレミスの場合はインフラ構築に時間がかかりますが、クラウドの場合は導入や構築が短期間で済むため、実際には保守運用がクラウドエンジニアにとって大きな割合を占める業務となります。

具体的には、システムのバージョンアップやシステム監視などを行うことになります。

クラウドエンジニアの業務内容2:構築

クラウドエンジニアはクラウドの構築を行います。

クラウドエンジニアはクラウド上にシステムを構築します。新規でクラウド環境を構築するのはもちろん、すでに稼働しているシステムをオンプレミスからクラウドに移行するケースもあります。

具体的には、データベースの構築やソフトウェアの導入作業、各種設定、さらにシステム構築後のテストといった作業を行います。

クラウドエンジニアの業務内容3:設計

クラウドエンジニアはインフラ環境の設計を行います。

インフラの設計はクラウドエンジニアの重要な業務です。クラウドインフラに必要な要件などをまとめ、クラウドサービスの選定を行い、将来的に事業が拡大した場合も想定して拡張可能なインフラを設計します

また、サービスの特徴やセキュリティなども十分に考えて設計する必要があります。

クラウドエンジニアに必要なスキル6選

クラウドエンジニアに必要なスキルをご紹介します。

クラウドエンジニアを目指す場合、どのようなスキルを身につけるべきなのでしょうか。ここではクラウドエンジニアに必要なスキル6選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてスキルを身につけてみてください。

クラウドエンジニアに必要なスキル1:ミドルウェアの知識や経験

クラウドエンジニアにはミドルウェアの知識や経験が必要です。

ミドルウェアとはOSとアプリケーションの間で動作するソフトウェアです。クラウドエンジニアはシステム構築の際に、業務に必要な機能を備えたミドルウェアを利用することがあります。

そのため、クラウドエンジニアにはデータベースなどのさまざまなミドルウェアに関する知識やスキルが必要になります。

クラウドエンジニアに必要なスキル2:クラウドに関する知識や経験

クラウドエンジニアにはクラウドに関する知識や経験が必要です。

クラウドエンジニアには、当然のことですがクラウドの知識やスキルが必須です。AWSやGCP、Microsoft Azureなどのクラウドサービスについて知識を身につけておくようにしましょう。

また、サーバーの仮想化やネットワークの仮想化など、クラウド環境を構築するための技術も習得する必要があります。

クラウドエンジニアに必要なスキル3:ネットワークの知識や経験

クラウドエンジニアにはネットワークの知識や経験が必要です。

ネットワーク構築などもクラウドエンジニアの業務領域になる場合があるため、クラウドエンジニアになるなら最低限のネットワークに関する知識やスキルがあることも重要です。

たとえば、ネットワークの設計や構築、ネットワーク上のトラブルシューティング、保守などについても知っておくようにしましょう。

クラウドエンジニアに必要なスキル4:インフラの知識や経験

クラウドエンジニアにはインフラの知識や経験が必要です。

クラウドインフラの設計や構築を行うクラウドエンジニアはインフラエンジニアでもあるため、インフラの知識やスキルが必要になります。

また、クラウドエンジニアはオンプレミスとクラウド両方の環境を利用するケースや、オンプレミスからクラウドに移行するケースもあるため、インフラ全般の知識は持っておくようにしましょう。

クラウドエンジニアに必要なスキル5:コミュニケーション能力

クラウドエンジニアにはコミュニケーション能力が必要です。

クラウドエンジニアはクライアントにプレゼンテーションを行ったり、クライアントと直接交渉する場面もあります。

また、社内でも一緒に働いている他のエンジニアと日常的なコミュニケーションを取ることになるため、クラウドエンジニアにはコミュニケーション能力も必要になります。

クラウドエンジニアに必要なスキル6:仮想化できる技術

クラウドエンジニアには仮想化できる技術が必要です。

クラウドエンジニアにはサーバーの仮想化やネットワークの仮想化など、仮想化できる技術が必要です。

サーバーの仮想化はクラウド環境を構築する基本的な技術なので、仮想サーバーの構築手順などを把握しておきましょう。また、VLANやVPN、NFVなどを利用したネットワークの仮想化についても習得が望まれます。

クラウドエンジニアの将来性

クラウドエンジニアは将来性のある仕事です。

近年はAWSやGCP、Microsoft Azureといった多くのクラウドサービスがあり、これまでオンプレミスでシステムを利用していた企業もどんどんクラウドに移行してきています。

今後もクラウドサービスを利用する企業は増えていくことが見込まれているため、将来的にもクラウドエンジニアの需要は高まっていくでしょう。

クラウドエンジニアになる方法3つ

クラウドエンジニアになる方法をご紹介します。

クラウドやネットワーク、インフラなど多くの知識を持ったクラウドエンジニアは、これからも求められる職業です。そのため、クラウドエンジニアを目指している方も多いのではないでしょうか。

ここでは最後に、クラウドエンジニアになる方法3つをご紹介しますので参考にしてみてください。

クラウドエンジニアになる方法1:必要な知識の勉強

クラウドエンジニアになるには、当然ながら必須となる知識を勉強が不可欠です。

クラウドエンジニアになるなら、この記事でご紹介したクラウドエンジニアに必要な知識を勉強するのがおすすめです。

ITインフラの基本的な知識やクラウドに関する知識やミドルウェアに関する知識、サーバーやネットワーク、コミュニケーション能力などを磨いて、クラウドエンジニアを目指しましょう。

クラウドエンジニアになる方法2:設計構築の経験を積む

クラウドエンジニアになるには設計構築の経験を積む方法があります。

クラウドエンジニアにはサーバーやネットワークの設計、構築の経験が求められます。そのため、まずはネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして経験を積むのがおすすめです。

特に大型案件や企業同士のネットワーク統合などの経験があれば、クラウドエンジニアとしても求められる人材になれるでしょう。

クラウドエンジニアになる方法3:資格を取得する

クラウドエンジニアになるにはクラウド関連の資格を取得する方法があります。

クラウドエンジニアにはクラウドサービスに関する知識が必要です。そのため、クラウドサービス関連の資格は取得しておくのがおすすめです。

たとえば「AWS認定ソリューションアーキテクト」や「Microsoft Azure認定試験」などの資格に挑戦してみましょう。試験対策を行うことで知識が身につき、さらに自分のスキルの証明にもなります。

経験を積んでクラウドエンジニアになろう!

さまざまなスキルを身につけてクラウドエンジニアを目指しましょう。

クラウドエンジニアはクラウドを利用したシステムの設計や構築、運用を行うインフラエンジニアです。

この記事でご紹介したクラウドエンジニアの主な業務内容やクラウドエンジニアに必要なスキル、クラウドエンジニアになる方法などを参考に、クラウドエンジニアとして活躍してください。