Pythonのおすすめのパッケージ15選|Pythonでできることもご紹介

Pythonとは?

Pythonとは、今注目されているプログラミング言語の1つです。

話題となっているAI(人工知能)やシステムの自動化、さらにはWebアプリケーションやGUIといった様々なプログラムを作成できる人気の言語です。

クリーンかつ読みやすい文法・直感的なオブジェクト指向が特徴的で、初心者にも始めやすいおすすめできるプログラミング言語となっています。

Pythonのおすすめのパッケージ15選

Pythonにはパッケージ(ライブラリ)と呼ばれるものがあります。

Python独自の関数やクラスをまとめた部品のことを指しており、パッケージを使用することで一から全て作ろうとしていた機能を簡単にコーディングすることが可能になります。

ここからはインストールしておくと便利なおすすめのパッケージを15個紹介していきます。

おすすめのパッケージ1:math

mathは、数学計算に特化した関数が集合しているパッケージです。

円周率や指数、三角関数といった複雑な計算を効率的に対処でき、かつコーディング数も少なくなるというおすすめのパッケージです。

mathは標準パッケージとなっており、Pythonをインストールすると自然についてくるパッケージです。インストールすることなくすぐ使用できるのも魅力的なところです。

おすすめのパッケージ2:Pillow

Pillowは、画像処理に適したパッケージの1つです。

後ほど紹介するOpenCVとよく比較されるのですが、Pillowは画像の加工・表示といった基本的な操作が簡単にできる特徴をもっています。簡易的な編集アプリの作成や画像編集にはPillow1つで十分です。

Pillowは今もGitHubで開発が進められており、数年後には今以上の画像加工に特化したパッケージとなりそうです。

おすすめのパッケージ3:pip

pipは、Pythonのパッケージを管理するコマンドです。

パッケージのインストールやバージョンの確認、アップデート、これまでインストールしたパッケージを一覧で確認するといった便利な管理ツールとなっています。

Pythonはバージョンが最新でないと動作しない、インストールできないパッケージもありますので、pipコマンドはしっかり身につけておきましょう。

おすすめのパッケージ4:Numpy

Numpyは、数値計算や多次元配列をより効率的に処理するためのパッケージです。

Pythonだけでも計算処理は可能なのですが、Numpyを使用することでより効率的に、高速に処理が可能です。Pythonは機械学習にかなり強い言語ですが、その理由の1つとしてNumpyというパッケージが使用されていることがあげられます。

これからPythonで機械学習を始める方にはNumpyの利用を強くおすすめします。

おすすめのパッケージ5:OpenCV

OpenCVは、画像や動画をより効率的に処理できる機能がまとめられたパッケージです。

画像認証によく利用されるパッケージで、Pythonで作成された顔認証システムや画像診断アプリの多くはOpenCVが使用されています。容量も軽く処理機能も良いことから、OpenCVはPythonパッケージの中でもかなりの人気を誇っています。

おすすめのパッケージ6:sys

sysは、Pythonのインタプリタや実行環境の状態を扱うパッケージです。

自分のスクリプトを実行したOSを確認したり、起動パラメーターを調べたり、プログラムを終了したりと使い方は様々です。sysは標準パッケージですので、Pythonをインストール後にコマンドプロンプトやターミナルから環境のチェックをしておくと良いのではないでしょうか。

おすすめのパッケージ7:matplotlib

matplotlibは、静的、アニメーション的なグラフを作成するためのパッケージです。

数行のコードで棒グラフや円グラフはもちろん、動的なグラフや3Dまで表現可能です。また、作成したグラフはズームやExcelへのエクスポートなどができ、カスタマイズ性も豊富です。

グラフは相手に内容を伝える手段として分かりやすく、需要も高いためこれからPythonを学ぶ方にはおすすめできるパッケージとなっています。

おすすめのパッケージ8:TWINT

TWINTは、TwitterのAPIを使用することなくツイートをスクレイピングできる高度なパッケージです。

TWINTを使用することでほぼすべてのツイートを取得でき、コード次第で自分に必要な情報だけを取得することができる機能が作成できます。

スクレイピングの技術も使用していますので、TWINTを習得すればスクレイピングの技術も身につく一石二鳥のパッケージです。

おすすめのパッケージ9:datetime

datetimeは、日付や時間を扱うことができるパッケージです。

日付のフォーマット(西暦や和暦)、特定の日付文字の解析、さらには日付の間隔を求めることができます。GUIの画面に表示したり、データ取得の時間を記録しておいたりと使い方は様々です。

おすすめのパッケージ10:pandas

pandasは、データを効率的に分析するためのパッケージです。

データファイルの読み込みや表示、グラフ化、データの分析を行うことができ、より効率的に処理することが可能です。csvファイルの読み込みにも対応しており、仕事の効率化も図れます。

使い勝手の良さ、簡潔なコーディングができるということもあり、多くの利用者から定評のあるおすすめのパッケージです。

おすすめのパッケージ11:scipy

scipyは、数学、科学、工学における計算に特化したパッケージです。

scipyは積分や対数といった複雑な計算を数行かつ簡単にコーディングできるのが魅力的なところです。scipyはNumpyのパッケージを含んでいますので、工学的なプログラムを作成したい場合はscipyを使用することをおすすめします。

おすすめのパッケージ12:dateutil

dateutilは、Pythonの標準利用可能な日付パッケージに強力な拡張機能を加えるパッケージです。

今日の日付を取得することは簡単にできますが、数年後の日付を求めるにはかなりの工夫が必要です。しかしdateutilは数年後の日付を数行でコーディングできます。

他にも各環境のタイムゾーン実装や日付文字列の解析など、標準日付パッケージでは難しいことが簡単にできます。

おすすめのパッケージ13:sklearn

sklearnは、Pythonの機械学習に使用されるパッケージです。

機械学習を始めるにあたってアルゴリズムを学ばないと理解できませんが、sklearnはサンプルのデータセットがついていることから、インストールしてすぐに実装できるのが魅力的なところです。

これから機械学習を学びたいと考えている方には、まずsklearnから取り掛かることをおすすめします。

おすすめのパッケージ14:xlrd

xlrdは、Excelファイルを読み込むためのパッケージです。

xlsx、xlsの両方の拡張子を開くことができ、シート、セルごとに読み取ることができます。xlrdは外部インストールとなりますが、Excelの効率化を図りたいと考えている方にはぜひ使用していただきたいおすすめのパッケージとなっています。

おすすめのパッケージ15:calendar

calendarは、カレンダー情報を扱うことができるパッケージです。

標準パッケージとして収録されており、テキスト、HTMLなど様々な形で生成、出力することができます。細かい時間の指定や広範囲の指定には向きませんが、自分だけのオリジナルカレンダーの作成にはもってこいのパッケージです。

Pythonでできること10選

PythonではWebアプリケーションやWebサービス、機械学習やExcel等の自動化など様々なプログラムを作成することができます。

ここからはPythonでできることを10個お伝えしていきます。

Pythonでできること1:ウェブアプリやサービスの開発

Pythonではウェブアプリケーションやウェブサービスの開発ができます。

InstagramやDropbox、YouTubeなどがPythonで作られた代表的なアプリケーションです。

Pythonならではのパッケージを組み合わせることで、今までにないウェブアプリケーションやウェブサービスを作成することが可能です。フレームワークと合わせることでより効率的に作成できるところも魅力的なところです。

Pythonでできること2:組み込みアプリの開発

Pythonは機械にプログラムを入れ込んで動かす組み込みアプリの開発としても使用されています。

「ラズベリーパイ」という超小型コンピュータやIoT(モノのインターネット)と相性が良く、動作させるためのプログラムにPythonを使用することが多いです。簡潔にコードが書けることから組み込みアプリとしては強い言語です。

IoTに興味ある方、作成したい方はPythonの学習をおすすめします。

Pythonでできること3:AIの開発

PythonはAI(人工知能)の開発を行うことができる、かなり将来性の高いプログラミング言語です。

AIとは人間の知能の働きをコンピュータに記憶、学習させることです。AIが発展することで製造工場の効率化や画像分析など、あらゆる分野での活躍が期待されています。

AIは今多くの企業が注目、開発している技術です。PythonはAIの開発にかなり強い言語ですので、学んで損はありません。

Pythonでできること4:スマホアプリの開発

PythonではAndroid、iOSともに動作できるスマホアプリの開発を行うことができます。

kivyというフレームワークを使用することで作成が可能です。CSSのようにデザインをカスタマイズでき、Pythonならではのパッケージを組み合わせることができます。

kivyの情報は検索すると数多く存在します。参考にしながら、スマホアプリの開発にぜひトライしてみてください。

Pythonでできること5:ブロックチェーンの開発

Pythonではビットコインや仮想通貨といった技術を応用するブロックチェーンの開発も可能です。

ブロックチェーン技術は習得が難しいとされていますが、Pythonはコード自体が比較的理解しやすいため学習にはかなりおすすめできます。ブロックチェーンは今も流行している最先端の技術ですので、今から学びたい方はPythonでの学習を考えてみてください。

Pythonでできること6:業務の効率化

Pythonでは日々の無駄な業務を効率化できるプログラムを制作することができます。

ほぼ同じ内容のExcelシートのコピーや読み書き、WordやPDFの読み書き、特定の動画やウェブのURL取得など、毎日行う業務を自動化することが可能です。

業務を自動化することで、残業時間の減少や人件費の削減といったメリットが増えてきます。Pythonは働き方改革の第一歩としてかなり期待できます。

Pythonでできること7:デスクトップアプリの開発

Pythonはパソコン上で使用できるデスクトップアプリの開発ができます。

GUIアプリとほぼ同じく、画面に表示されているアイコンやボタンをマウスで操作することで動作するシステムがデスクトップアプリです。

Pythonではデスクトップアプリを制作できるパッケージが数多く存在します。初めてPythonに触れる方は標準パッケージである「tkinter」でデスクトップアプリを作ってみるのがおすすめです。

Pythonでできること8:ウェブサイトの作成

Pythonはウェブサイトの作成もできます。

機械学習やAIに特化したプログラミング言語というイメージが強いPythonですが、ウェブサイトの作成もかなり力をいれています。DjangoやFlaskといったフレームワークを活用することで簡潔に、スピーディーに開発が行えます。

ウェブサイトを作成してみたいという方には軽量かつカスタマイズ性の良いFlaskを導入することをおすすめします。

Pythonでできること9:ウェブ上での画像やテキストの自動収集

Pythonではスクレイピングという技術を活用して、ウェブ上の画像やテキストの自動収集を行うプログラムを作成できます。

スクレイピングはウェブ上の情報を収集するのに欠かせない技術で、その技術のみで仕事を取れるほど需要の高いスキルです。習得までにかなりの時間と努力は必要ですが、これからの情報社会ではかなり重宝される技術です。

Pythonでできること10:ゲームの開発

あまり知られていませんが、Pythonはゲームの開発もできます。

Pythonにはフレームワークと同じように、ゲーム開発を行うためのパッケージが存在しています。パッケージを活用することで、開発内容の省略や、メンテナンス性の向上が期待できます。

ゲーム開発は実際に目に見える成果が出てきますので、Python学習にはかなり有効です。関数や変数もゲーム開発を通して楽しく学ぶことができます。

Pythonには便利なパッケージが多数揃っている

Pythonには今回紹介したパッケージ以外にも便利なパッケージが多数揃っています。

1つのパッケージでも紹介しきれないほどの機能が備わっており、パッケージを組み合わせることで、オリジナリティー溢れるアプリやサイト作成が可能です。

Pythonはこれからさらに需要の高まるプログラミング言語です。パッケージを活用すれば作れないものはありません。興味を持った方はぜひ他パッケージも調べてみてください。