ゲームプログラマーにおすすめの資格13選|必要なスキルや仕事内容もご紹介

プログラマーとは?

プログラマーは、「プログラム言語」というコンピュータを動かすための言語を用いて、システムやソフトウェアを開発する仕事です。

実際にプログラマーとして活躍できるジャンルは多岐に渡ります。たとえば、企業が利用する物流システム・金融システムなどをはじめ、ゲームや家電といった家庭で利用される物のプログラムの作成などがあり、どれも欠かせない仕事です。

ゲームプログラマーとは?

ゲームプログラマーは、ゲームを動かすためのプログラミングを行う仕事です。

ゲームクリエイターが作った設計書に基づき、実際にゲームとして機能するようにプログラミングを行います。ゲーム上でキャラクターが動くのも、BGMが流れるのも、全てはコンピュータにそれらの動きをプログラミングしているからです。

ゲームの制作現場において、様々な分野の技術者をまとめ1つのゲームを創り上げることが求められる仕事です。

ゲームプログラマーにおすすめの資格13選

このような、0から1つのゲームを創り上げるゲームプログラマーに憧れる人も多いのではないでしょうか。

ここからは、ゲームプログラマーにおすすめする資格13選を紹介します。

おすすめの資格1:TOEIC・英検

TOEIC・英検はどちらも英語の能力を測る資格です。TOEICは、英語コミュニケーション能力を評価する世界共通の基準です。英検(正式名称「実用英語技能検定」)は年3回実施される国内最大規模の英語検定試験です。

プログラミングの最新技術は海外から入ってくるため、ゲームプログラマーとして英語が得意であれば、最新技術をいち早く実践することができるでしょう。

おすすめの資格2:情報処理技術者試験

情報処理技術者試験とは、経済産業省が情報処理技術者としての知識・技能が一定以上の水準であることを認定するための国家試験です。

特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の原理や基礎となる知識・技能についての理解が求められる試験です。「ITに関する全ての人に活用いただける試験」と銘打っていることからも、ゲームプログラマーとしては取っておきたい資格と言えるでしょう。

おすすめの資格3:CGエンジニア検定

CGエンジニア検定は、「CG分野」の開発や設計を行うエンジニア、プログラマーのための検定です。

この検定では、ゲーム・アニメーション・映像・VR・ARなどのソフトウェア開発、システム開発といった、ゲームプログラマーにとっては必須の知識を測ることができます。

基礎知識の理解を測る「CGエンジニア検定ベーシック」、専門知識の理解と知識の応用能力を測る「CGエンジニア検定エキスパート」の2種類があります。

おすすめの資格4:ITパスポート試験

ITパスポート試験とは、社会人・学生問わず、ITを利活用する全ての人に必要なITに関する基礎知識を測る国家試験です。

AI・ビッグデータ・IoT などの概要に関する知識や、経営戦略・マーケティング・財務・法務など経営全般の知識、セキュリティ・ネットワークなどITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識が問われる試験です。

おすすめの資格5:Unity認定試験

Unity認定試験とは、Unityを提供しているUnity Technologiesにより行われている、世界標準のスキルに準拠したUnity認定制度です。

現在のゲーム開発の現場において必要とされる、Unityに関する知識と技術が一定のレベルに達していることを認定するための試験です。この資格を持っていると自身のプログラマーとしてのレベルが一目瞭然となり、就職活動やキャリアアップなどにも活用することが可能です。

おすすめの資格6:Java™プログラミング能力認定試験

Java™プログラミング能力認定試験は、Javaのプログラミング能力を評価するための検定試験です。

現在、OSに依存することのないJava技術は重要視され、Javaプログラマーの需要も高まっています。その上、この試験には入門者クラスから応用クラスまでの計3つのレベルが設定されており、受験資格なども特に設けられていないため、挑戦しやすいおすすめの資格です。

おすすめの資格7:Oracle認定Java資格

Oracle認定Java資格は、Javaの知識と技能を認定する民間資格です。

「日本オラクル株式会社オラクルユニバーシティ」が運営管理を行う民間資格です。基礎知識を必要とするものから応用が求められるものまで、ブロンズ・シルバー・ゴールドの3つのレベルが設定され、それぞれのレベルに対応するJavaのバージョンごとに異なる試験が実施されます。

おすすめの資格8:C言語プログラミング能力検定試験

C言語プログラミング能力検定試験は、C言語を駆使して応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)を作成する能力を認定する試験です。

サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催・認定を行っている民間資格です。基礎から応用までの、1級・2級・3級と3段階に分かれています。実際にプログラミング技術を身に付けられるほか、2級以上であれば採用時のアピールにも使えるためおすすめです。

Photoshop®︎クリエイター能力認定試験

Photoshop®︎クリエイター能力認定試験は、グラフィックツールの「Photoshop®」の活用能力を認定する試験です。

指示に従い、自分自身で1つのグラフィックコンテンツを作り上げる実践的な試験内容が特徴です。レベル別に「スタンダード」と「エキスパート」の2種類に分かれています。この資格により、Photoshop®を用いたコンテンツの作成・表現などのスキルが認定されます。

おすすめの資格10:画像処理検定

画像処理検定は、コンピュータを使ってデジタル画像を処理する際に必要な知識・技能を測る試験です。

検定合格者は、デジタル画像の加工・処理のプロフェッショナルとして、幅広い業種の中で専門性を発揮しながら活躍することができます。

基礎から応用まで、1級から3級の3つのレベルに分かれています。この検定を通して、画像処理を行う際、感覚や経験則ではなく理論ベースの知識や技術を活かす実力が付くでしょう。

おすすめの資格11:CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、CGを用いた表現をするデザイナー・クリエイターのための検定です。

ゲームプログラマーには、映像表現技術やCG理論の知識、CGソフトウェアを効果的に用いる能力が求められます。この検定は「ベーシック」と「エキスパート」の2つのレベルに分けられており、CGの基礎から、CG制作の手法やワークフローまで多様な知識を測ることができます。

おすすめの資格12:マルチメディア検定

マルチメディア検定は、コンピュータやインターネットを用い、デジタル情報でコミュニケーションをとる際に必要な知識・技能を測る試験です。

より多くのマルチメディアに精通した人が求められる現代において、コンピュータやネットワークシステム、デジタル画像やコンテンツデザインの基礎知識を習得することで、より広範囲に活躍できるアピールとなる資格です。1級から3級までレベル別に分かれています。

おすすめの資格13:Illustrator®︎クリエイター能力認定試験

Illustrator®︎クリエイター能力認定試験は、Illustrator®を使用した、グラフィックコンテンツの制作能力を測定する試験です。

指示に従い0から1つのグラフィックコンテンツを作り上げるという実践的な能力が求められる試験です。レベルは「スタンダード」と「エキスパート」の2つに分かれており、Illustrator®の操作スキルを実技だけでなく知識として習得することができます。

ゲームプログラマーに必要なスキル5選

ゲームプログラマーにおすすめの資格13選をお伝えしてきましたが、実際に仕事をする上で求められるスキルとは何なのでしょうか?

ここからは、ゲームプログラマーとして仕事していく上で求められるスキルについて5つ紹介していきます。

ゲームプログラマーに必要なスキル1:数学に関する知識

数学に関する知識は必須と言えます。金融や物理システムには携わらないゲームプログラマーでも、プログラムにおいて数学的な処理を記述する場面が多くあります。

たとえば、人やキャラクターの動線、特定の物体に動きを付ける場合などに数学や物理の知識がなければ、より高度で自然な動きを作ることはできないでしょう。

ゲームプログラマーに必要なスキル2:プログラミングスキル

ゲームプログラマーにとってプログラミングスキルが重要であることは言うまでもないことでしょう。

将来的に扱うゲームの種類によって必要なプログラミング言語は異なります。たった1種類の言語を習得するだけでもかなりの時間と労力がかかるため、将来携わりたい分野で使用されている言語をしっかりとリサーチし、その言語に特化したスキルを磨くことが重要であるといえます。

ゲームプログラマーに必要なスキル3:ゲームに対する関心

ゲームプログラマーにはゲームが好きという情熱が求められます。

プログラミング言語や技術を習得する際も、ゲームが好きであるという気持ちやゲームに対する関心がなければ、容易に身に付けられるものではありません。

0からゲームというものを生み出すため、ゲームそのものに対する関心はもちろん、モノづくりに対する関心を強く持つことが必要です。

ゲームプログラマーに必要なスキル4:ゲームエンジンの知識

ゲームエンジンの知識はゲームを開発する上で必要不可欠です。

ゲームエンジン時代といわれるように、現在はゲームエンジンの機能を活用して効率よく開発を行うことが主流です。ゲームエンジンの使用により、プログラミング言語の知識不足を補うこともできるため、ゲームプログラマーとしては必須の知識といえます。

ゲームプログラマーに必要なスキル5:コミュニケーション力

最後に挙げるのはコミュニケーション力です。

ゲーム開発は決して1人で行う仕事ではありません。ゲームプランナー・ゲームディレクター、他の開発職など多くの人たちと協力して仕事を進めることが求められます。

関わる人たちの中で他人の意見を聞き、自分の意見も言いながら、チームメンバーや取引先などと円滑にプロジェクトを進めるためのコミュニケーション能力は、ゲームプログラマーにもれなく必要なスキルです。

ゲームプログラマーの主な仕事内容4選

ゲームプログラマーにおすすめの資格、必要なスキルとお伝えしてきました。そのようなゲームプログラマーとは具体的にどんな仕事をしているのでしょうか。

ゲームプログラマーの主な仕事内容について紹介します。

仕事内容1:プログラミング

ゲームのプログラムを組むプログラミングが第一に挙げられます。

プログラミング言語を用いて、ゲームクリエイターによって立案された企画を実際に形へと組み上げます。ゲームの種類によってゲームプログラマーが用いるプログラミング言語は異なるため、携わるゲームに合った言語の知識が必要です。

仕事内容2:開発や機能の改善

新しい機能の開発や機能の改善を仕事として担当します。

多くの人たちがより快適にゲームをプレイできるようにすることが目的の機能改善は、ゲームプログラマーにとって大切な仕事です。近年のゲームは、アップデートなどを通じて新機能の追加やイベント開催などが主流となっているため、新機能の開発も非常に重要な仕事になります。

仕事内容3:テスト後の不具合の修正

完成したゲームを実際にプレイし、不具合やバグを修正します。

設計通りに組み立てれば完成するものでもなく、ユーザーが快適に不具合なくゲームを楽しめるようにしなくてはなりません。そのために細部まで操作性をチェックし、不具合があれば修正をかけることはゲームプログラマーにとって必要不可欠な仕事です。

仕事内容4:開発環境の構築

制作を効率的にスムーズに行うための開発環境を構築するのも重要な仕事です。ゲーム内の処理を効率的に行うためのソフトウェアを開発環境、ゲームエンジンといいます。

企業オリジナルのゲームエンジンを開発している場合もあり、大勢のプログラマーが協力して開発を行う企業では、使い勝手の良い共有のツールやシステム構築などの環境整備はプロジェクトの進行に大きな影響を及ぼすため、重要な仕事となります。

資格を取得してゲームプログラマーを目指そう

ゲームプログラマーにおすすめの資格13選、ゲームプログラマーに必要なスキル5選、ゲームプログラマーの主な仕事内容4選をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。ゲームプログラマーへの道が現実的に見えてきた方も多いのではないでしょうか。

独学で取得できる資格もあるため、スキルアップを図りながらゲームプログラマーを目指すことができます。資格を取得することで採用時に有利に働くことは大いにあります。ゲームプログラマーを目指すうえで資格取得は近道であり適当であるといえるでしょう。

資格を取得して、0からゲームを創り上げるゲームプログラマーを目指しましょう。