データサイエンティストになるための志望動機の書き方3つのコツ|面接の対策は?

データサイエンティストとはどんな職種?

今では通信機器やIT関連の商品サービスが発達し、ネットの普及が拡大された時代です。そのため情報の収集や蓄積を司るデータベースも増大しています。データの種類と量もそれに比例しつつある中で、膨大なビッグデータから、ビジネス活用に役立った知見を引き出せる人材も必要です。

そのため、データサイエンティストと呼ばれる職種が注目されています。今回は、データサイエンティストの志望動機の書き方についての特集です。

データサイエンティストになるための志望動機の書き方3つ

データサイエンティストは、ビッグデータを経営資源として活用するための専門的な職種です。データ収集や加工、分析を行いながら、その企業にとっての有効的な方法やシステムを見だします。

そこでデータサイエンティストになるためには、志望動機の書き方やアピールに工夫が必要となります。ここでは、データサイエンティストの志望動機のポイントをご紹介します。

志望動機の書き方1:将来のビジョンを伝える

データサイエンティストとしての自分の将来性を伝えることが、大きな評価ポイントになります。今の自分の保有する知識や経験、スキルなどをアピールしつつ、どうその企業に貢献でしたいのか、目標は何かといった将来のビジョンを志望動機に加えましょう。

もし未経験者や異職種からの応募であるのなら、この将来性こそが重視されるポイントとなり、本気度をアピールできるチャンスと言えます。

志望動機の書き方2:企業を選んだ理由の記入方法

志望動機にはなぜその企業を選んだのかを盛り込むことで、より説得力のある内容に仕上がります。

その際には、整合性がある志望動機を作成しましょう。応募先企業の社風、事業内容などの詳細をチェックし、特徴を掴んでおくことが大切です。その上で、自身の価値やスキル、方向性を照合させます。

志望動機としては事実を書くことに注力し、矛盾が生じない書き方をしましょう。多少盛り込むことはあっても嘘があってはなりません。

志望動機の書き方3:スキルのレベルを正確に伝えること

その企業に入社したら、どのようなスキルで活躍できるのかを伝えることも大切です。データサイエンティストの場合、ビジネスとIT、統計解析の専門スキルが必要です。職歴を見直して、自分のスキルやレベルを採用担当者へ正確に伝えることがポイントです。

未経験でも、ITシステムやプログラミング言語についてどのくらいのレベルがあるのか、経営に関する課題解決にどう取り組んだかなど、具体的スキルと経験を示すことです。

【シチュエーション別】データサイエンティストの志望動機例文2選

データサイエンティストへの志望動機としても、他の業種と同様に書き方のポイントがあります。まずは、自分思っているスキルは何かを伝えそれをどう活かせるのかという点です。

また、その企業をどうして志望したのかという明確な理由、そして、自分はどのような将来的ビジョンを描いているのかを盛り込むことです。では、データサイエンティストの志望動機の例文をご紹介します。

データサイエンティストの志望動機例文1:未経験者の場合

私はインターネットの広告会社にてweb開発をしてきました。PythonやPHPを中心に、Ruby、C言語も扱えます。今回データサイエンティストへの志望ということで応募しました。

あらゆる情報処理の奥深い部分をもっと知りたいと考え、ビッグデータなどを扱う職種には以前から興味を持っていました。オンラインスクールにてデータサイエンティスト養成講座を受講しながら、統計解析などの知識を得る勉強をしています。

データサイエンティストの志望動機例文2:経験者の場合

私はデータサイエンティストとして、分析基盤環境の構築・運用を担当しております。当初よりも年間運用コストを10%削減という成果も出ました。他にも、主要BIツールを基盤環境に親和させる仕事もこなしてきました。

志望動機としては、さらにビッグデータを扱えるフィールドを求めたいと考え、それに相応しい貴社を選びました。目標は、この分野のスペシャリストとしてスキルアップを重ね、貴社に貢献していくことです。

【シチュエーション別】データサイエンティストの面接対策3選

応募先企業は、データサイエンティストとして正式に雇用する以上、その仕事を本気で目指している人材であるか否かにこだわります。データサイエンティストとは専門職でもありますので、何となく生半可なまま応募されても困るからです。

そこで採用面接でも、なぜデータサイエンティストなのかという質問を中心に展開されるはずです。いかにして明確な回答を伝えられるかがポイントとなります。

データサイエンティストの面接対策1:中途者の対策

データサイエンティスト志望の面接では、中途採用なら今までの実務経験上、社会人経験としてどのようなことを行ってきたのかを問われます。

データサイエンティストとしての経験者なのか、未経験者なのかによっても微妙に質問項目が違ってきます。では、具体的な内容をご紹介します。

経験者の場合

今までデータサイエンティストの経験があって、中途採用の面接を受けるといった場合、現在までの経歴やスキル、担当案件に関した詳細なども確認されることは間違いありません。それに、もっともネックとなるのは、前職を辞めた理由を必ず聞かれると思ったほうがよいでしょう。

その理由と、その企業を中途で選んだことへの整合性があるか否かにかかってきます。前もって、面接に聞かれそうな質問に回答できる準備をしておきましょう。

未経験の場合

データサイエンティストとしての業界未経験者という場合、中途採用の面接で聞かれる内容は、ほぼ新卒の面接と変わりがないとされています。

やはり、なぜデータサイエンティストを選んだのかという動機の部分を中心に聞かれると思えばよいでしょう。新卒者との相違点は、未経験者であっても既卒の社会人という見解をされます。そのための回答を自ら用意して対応する必要があります。

データサイエンティストの面接対策2:新卒者の対策

新卒者としてデータサイエンティストを目指して応募してくる学生は、きっと多くの企業が積極的に採用したがるはずです。ただしここでも問われるのはその理由です。

なぜさまざまな職種がある中で、わざわざデータサイエンティストを選ぼうとしているのかは、気になって当然のことです。理工系などの学部出身者とそうでない場合とでも、それ相応な理由を用意しておく必要があります。

関係性の薄い学部出身者の場合

新卒者でデータサイエンティストとして志望するといった場合、面接では、データサイエンティストになろうとしている率直な理由を聞かれることが必須だと思っておくことです。

しかも文学部や芸術学部といったデータサイエンティストと関連性が薄い学部出身者は、専攻分野とは異質なデータサイエンティストを目指す理由を深堀して問われる可能性があります。その際には、説得力のある回答を事前に準備して臨むことが理想です。

データサイエンティストの面接対策3:統計学やIT学部出身者の場合

もし過去の学歴などを通じて、統計学やITなどに関連した分野を学んできたという新卒者や中途転職者の場合には、より実践的な内容を質問される可能性があります。

実際に学生時代にどのような研究を行っていたのかを聞かれたり、卒業論文のテーマはどのようなもの書いたのか、機械学習には詳しいのかといった、より具体的な質問がされることが多いとされています。

データサイエンティストに必要とされる能力における自己PR方法3つ

デーダサイエンティストを志望する際の自己PRに関しても、採用担当者は注目するであろう要所があります。自分の強みをしっかりと伝えることが重要です。ここでは、データサイエンティストを志望する際に書く自己PRの方法をご紹介します。

参考にしながら、オリジナルの自己PR文を作成してみてはいかがでしょうか。

必要とされる能力における自己PR方法1:忍耐力

データサイエンティストに欠かせない気質は忍耐力です。日々生み出される膨大なビッグデータを元にして、その時々に合った処理をしていくことになります。コツコツと人知れず作業ができる人物、細かなデータを扱って楽しめるという性格の人が向いています。

履歴書へのアピール方法

履歴書にて自分の忍耐力の強さを自己PRするためには、過去にどのような仕事内容に対して根気強く接してきたのかを把握し、その詳細が手にとっても分かるよう仕上げておく必要があります。

課題解決できるデータ抽出ができなかったことや、ビジネスへの発想に至らなくて苦戦したことなどに、なるべく高いハードルの仕事を行った点を網羅するとよいでしょう。

必要とされる能力における自己PR方法2:論理的思考

データサイエンティストが行うデータ分析の目的とは、とあるビジネスの課題を解決するためです。データを利用しながら仮説検証を行い、論理的に結論を導いていくためのたたき台にしています。

そのために、データサイエンティストには、高い論理的思考力が求められます。

履歴書へのアピール方法

データサイエンティストは、データ活用を通じて課題解決を見出し、その企業の売上や集客、利益へ貢献する仕事です。単に数値を比較して高い低いということではなく、そもそもからビジネスへの関心が高い人が向いています。

履歴書で自己PRする場合には、自分がいかにビジネス、社会動向に関心を持っているかというアピールも大切です。最新トレンドなども趣味や特技欄に書き込むようにしましょう。

必要とされる能力における自己PR方法3:コミュニケーション能力

データサイエンティストは、正確なデータ分析から問題点を見つけ、それをチームや他の部署とも連携をとり、ヒアリングやプレゼンをおこなうこともあります。

それらはすべて、コミュニケーションスキルに関わった内容です。一人黙々と仕事をこなしていればいいのではなく、周囲の人々との接点も大切に育める人物が望まれます。

履歴書へのアピール方法

データサイエンティストは、一人でPCの前にかじりついて作業するというイメージですが、実はそれだけでは務まりません。専門スキルだけを持っていれば優秀とはみなされません。幅い広くさまざまな人々とも円滑に関われる人間性も問われます。

履歴書でも自己PRする際は、コミュニケーションスキルに関連した内容を盛り込みましょう。特に仕事以に属しているコミュニティについて書いておくのもよいでしょう。

データサイエンティストの志望動機の書き方を理解しよう

データサイエンティストの業務は、分析環境の構築と運用、レポート作成などです。業務システムのログ、SNSやWebサイトなどからデータ収集しながら、企業運用に役立つ仕組みをつくることにあります。

そのため単にITにだけ強ければいいということではなく、あらゆる物事へ興味と関心がある人物が相応しいと言えます。志望動機にも、その点を十分踏まえて柔軟な姿勢を見せることがポイントとなります。