今後もPHPの需要が続いていく5つの理由!ただし懸念もあり?

PHPを扱うエンジニアの平均年収

IndeedによるとPHPエンジニアの平均年収は519万円です。

過去12カ月で実際にPHPエンジニアから提供された給与データや、PHPを扱うエンジニアの求人情報などを基にした金額となっています。

国税庁の民間給与実態調査での日本の全労働人口の平均年収が441万円であることを考えると、519万円という年収は高い水準にあると言えるでしょう。

今後もPHPの需要が続いていく理由5つ

今後もPHPの需要が続いていく理由をご紹介します。

前述のとおり、PHPを扱うエンジニアの平均年収は全労働人口の平均年収よりも高く、現在PHPエンジニアの需要も高い状態であると言え、また今後もPHPの需要は続いていくとも言われています。

ここでは今後もPHPの需要が続いていく理由5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

PHPの需要が続いていく理由1:PHPは日本のCMS市場で高いシェアを誇る

PHPの需要が続いていく理由の1つ目は、PHPが日本のCMS市場で高いシェアを誇っているということです。

日本において、PHPで開発されているWordPressのシェアはとても高いです。WordPressは全てのWebサイトの30%以上で利用されているツールですが、日本のCMS市場では80%という高いシェアを獲得しています。

そのため、日本では今後もPHPの開発案件は多くなっていくことが予想されます。

PHPの需要が続いていく理由2:PHPで実装されてきたシステムの保守案件がある

PHPの需要が続いていく理由の2つ目は、PHPで実装されてきたシステムの保守案件があることです。

世の中にあるWebサイトの中で、サーバーサイドの80%以上でPHPが利用されています。PHPで実装されたシステムを保守運用ためには、PHPの技術が必要になります。

そのため、今後もPHPを扱える保守案件の人材が必要とされ続けると言えるでしょう。

PHPの需要が続いていく理由3:システムの追加開発も行われるため

PHPの需要が続いていく理由の3つ目は、PHPで実装されたシステムの追加開発が行われるからです。

前述のとおり、PHPで作られたシステムは多くあります。使用し続ける限り、既存システムの追加開発も適宜行われていきますが、PHPから別の言語に置き換えるような大規模な改修は行われにくいことから、今後もPHPを扱う人材の需要は続いていくと言えるでしょう。

PHPの需要が続いていく理由4:企業側がシステム開発でPHPを選びやすい

PHPの需要が続いていく理由の4つ目は、企業側がシステム開発においてPHPを選びやすいからです。

多くの種類があるプログラミング言語の中でも、PHPは記述の自由度が高いこともあり習得難易度が低くなっています。そのため、初心者からでもPHPエンジニアであれば育成しやすいでしょう。

つまり、企業にとってもPHPエンジニアであれば確保しやすいため、システム開発にPHPを選びやすいのです。

PHPの需要が続いていく理由5:WordPressで使われている

PHPの需要が続いていく理由の5つ目は、WordPressで使われているということです。

前述のとおり、PHPはWordPressなどの開発用オープンソースで利用されています。WordPressはブログやコーポレートサイトの構築に採用されており、シェアもトップです。

世界で多く利用されているWordPressでPHPが利用されている以上、今後もPHPの需要がなくなることはないと言えるでしょう。

PHPの需要における懸念3つ

PHPの需要における懸念をご紹介します。

ここまでは、今後もPHPの需要が続いていく理由についていくつかご紹介してきましたが、一方で将来性のあるPHPにもいくつかの懸念点があります。

ここからPHPの需要における懸念3つをご紹介しますので、PHPの需要を知るうえで押さえておくようにしましょう。

PHPの需要における懸念1:他の言語にシェアを奪われていく可能性

PHPは現在シェアを伸ばしている言語に、シェアを奪われる懸念点があります。

現在はPHPで開発されたシステムも多いため、PHPの需要がなくなることはないでしょう。しかし近年AIが流行になっていることもあり、人工知能分野の開発でシェアを拡大しているPythonがとても注目されています。

また、PythonエンジニアはPHPエンジニアよりも数が少なく、貴重な人材となっています。

PHPの需要における懸念2:セキュリティの弱さ

PHPはセキュリティが弱いという懸念点があります。

記述の自由度の高さがPHPの魅力の1つですが、一方で不完全なソースコードでも動作してしまうことがあるので、セキュリティホールがあっても見つかりにくく、ほかのプログラミング言語に比べてセキュリティに弱いことが指摘されています。

現在もバージョンアップが行われていますが、セキュリティ対策をするには常に最新版のPHPをアップデートしなければなりません。

PHPの需要における懸念3:PC上で動くアプリの開発などには向かない

PHPはPC上で動くアプリの開発などには向かないという懸念点があります。

Webサービスの開発に特化したプログラミング言語ですが、前述のとおりPHPは不完全なコードでも動作してしまうため、PC上で動くアプリやスマホアプリなどを開発すると、予期せぬエラーを生んでしまう可能性があるでしょう。

PHPの需要を見るうえで考えておくべきこと2つ

PHPの需要を見るうえで考えておくべきことをご紹介します。

PHPは現在、高い需要のある言語ですがさまざまな懸念点もあることから、PHPのみを使えるプログラマーになることはあまりおすすめできません。

ここではPHPの需要を見るうえで考えておくべきこと2つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

考えておくべきこと1:他の言語も学んでおく必要がある

PHPエンジニアになる場合でも、ほかの言語も学んでおくようにしましょう。

近年は人工知能開発でシェアを拡大しているPythonや、さまざまなWebサービス開発に用いられているRuby、汎用性の高いJavaなどが主流になりつつあります。

そのため、PHPだけでなくPythonやRuby、Javaも学習しておくといいでしょう。

考えておくべきこと2:コミュニケーション能力を鍛えておく

PHPエンジニアになるならコミュニケーション能力を鍛えておきましょう。

PHPに限らず、エンジニアにはクライアントの要件を正しく理解し、開発する能力が求められます。そのため、相手の要望を引き出すためのコミュニケーション能力も身につけておくようにしましょう。

PHPエンジニアになるための勉強方法2つ

PHPエンジニアになるための勉強方法をご紹介します。

PHPエンジニアになるにはPHPのスキルを身につける必要がありますが、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。

ここでは最後にPHPエンジニアになるための勉強方法2つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

PHPエンジニアになるための勉強方法1:独学する場合

PHPエンジニアになるには本やWebサイトを利用して独学する方法があります。

PHPは初心者でも習得しやすい言語なので、独学でも十分習得可能です。本を参考にする場合はレビューなどもチェックし、1冊目は初心者向けのレベルになっている本を選ぶといいでしょう。

また、オンラインで学習できるドットインストールなど、学習用Webサイトもいくつかあるので合わせて利用するのがおすすめです。

PHPエンジニアになるための勉強方法2:スクールに通う場合

PHPエンジニアになるにはスクールに通って学ぶ方法もあります。

独学で勉強するのが苦手な方は、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。講師から直接教わることができ、疑問があればその場で解決できます。また、疑問を解決しながら進めることでモチベーションを下げずに学べるでしょう。

スクールによってコースが異なり、また就職などのサポートも行っているスクールなどさまざまあるので、自分に合ったスクール選びが必要です。

PHPの需要を把握しておこう

PHPエンジニアを目指す場合は、PHPの需要や懸念点についても理解しておくことが重要です。

PHPは多くの企業で開発言語として採用されているプログラミング言語です。また、初心者でも習得しやすい言語ですが、将来的な懸念点もあります。

ぜひこの記事でご紹介したPHPの需要が続いていく理由や、PHPの需要における懸念なども参考に、PHPエンジニアとして活躍できるスキルを身につけましょう。