【職種別】転職活動ノウハウ4つを解説！IT業界の転職活動に役立つ本もご紹介
転職のノウハウとは？
転職活動をスタートさせる際に転職するためのノウハウを知っているのと知らないのとでは、満足できる転職活動を送れるかどうかに大きな影響が生じます。
就職活動におけるさまざまなノウハウや職種別の留意点、転職活動のノウハウを知るために参考になる書籍、などについて説明します。
IT業界への転職のノウハウを知るメリット2つ
IT業界といっても企業規模や成長ステージなどが異なるさまざまな企業が存在しているのが実状です。
そんなIT業界へ転職をするためには、事前にIT業界への転職ノウハウを知っておくことが大きな武器になります。
ノウハウを知るメリット1：転職活動がスムーズになる
IT業界への転職ノウハウを知っておくことで、どういったタイミングで何をすればよいのかがわかるようになるし、求人企業から高い評価を得ることができる履歴書や職務経歴書の書き方や面接への臨み方・答え方などを理解できるようになる、というメリットがあります。
つまり、ノウハウを知っておくことでスムーズに転職活動をすることができる、という利点があるのです。
ノウハウを知るメリット2：自分に合った転職活動ができる
転職したいという理由や動機、転職先に臨む希望条件、などは求職者によってそれどれ異なっているものです。
個々の希望に沿った転職活動をするためには、IT業界への転職ノウハウをあらかじめ知っておくことは極めて重要であると考えられます。
IT業界で働く、という点に関して、自分がその場で働くための転職活動で必要なスキルや心構えなどを身に付けていくことは、自分に適した転職活動に必要不可欠なことでしょう。
【職種別】さまざまな転職活動ノウハウ4つ
転職活動のノウハウと呼ばれるものには、活動段階、対象企業、希望職種、などによってさまざまなものがあります。
ここでは「IT業界における職種別の転職ノウハウ」という切り口で主要なノウハウを4つ紹介します。
転職活動ノウハウ1：自己分析方法のノウハウ
転職市場において自分という商品を売り込むためには、自分自身を客観的に棚卸して、強みや弱さ、得意なこと・不得意なこと、アピールすべき実績、などの自己分析が必要になります。
職種別にどのように自己分析を実施すればよいのか、そのノウハウについて説明します。
開発職
IT業界における開発職には、システム・エンジニア（SE）やプログラマなどが該当しますが、プロジェクトの種類、規模、採用している開発手法、などに精通していることが求められる職種でもあります。
自分がスキルや経験を保有している分野を強みとして把握しておくことと、実績を踏まえて相手にアピールできるように具体的な開発手順などを簡潔にわかりやすくまとめておくことは、開発職の転職活動において重要と考えられます。
だらだらと単なる自慢にしかならないような話を面接官に訴えることはかえって逆効果になってしまう可能性が高いでしょう。
マネジメント職
マネジメント職とはプロジェクト・マネージャーなどのように、プロジェクト全体の進捗を管理したり、人員や予算などのリソースを調整したり、する役割の人のことを言います。
マネジメント職は、時間管理や生活態度が確りしていることも大切ですが、何か起こった際の対応力が求められる職種でもあります。
これまでの経験の中でトラブルへの対応を行った際に、どのようなトラブルでどのようにトラブルを回避したのか、といった経験をアピールすることでマネジメント職としての経験や能力をアピールすることができるでしょう。
なお、解決できなかった致命的な事故が発生してしまったような経験をアピールすることは基本的には避けた方がよいですし、自分以外の部下などの責任にしてしまうようなことは自分のマネジメント能力の欠如を意味しているので十分に注意する必要があります。
営業・コンサルティング職
営業・コンサルティング職は自社の製品や技術力を相手先に売り込むとても大切な職種であり、自社の製品や技術に対する高い知見が求められる職種です。
また、他社製品やサービスとの差別化を、相手にわかりやすく丁寧に説明するプレゼン能力も求められます。
具体的には、自分のプレゼン能力や知識の深さをアピールするために求人企業の商品やサービスの優秀性や利便性などについて自分なりのプレゼンを実施するのもひとつの方法です。
ただし、他社の製品やサービスをけなすようなプレゼンは聞いている側は不快ですし、正当なアピール方法ではない、と相手が感じてしまうリスクがある点には留意してください。
マーケティング職
マーケティング職とは、開発の前段階で市場調査や消費者調査などを実施・分析して、戦略の立案を行い社内外に提案をする重要な職種であり、現在ではWebマーケティングに関する知見があることが求められます。
マーケティング職として情報に対する感度が高く、情報収集能力に長けていることは大きな強みになります。
また、自分自身のネットワークの広さ・大きさもマーケティング職としてのアピール・ポイントになるでしょう。
ただし、多くのことに興味を持つことと注意力が散漫・集中力がないことは全く別の話ですので、アピールする時には注意してください。
転職活動ノウハウ2：求人情報に関するノウハウ
IT業界への転職を目指している場合には、職種別に、その職種ならではの求人情報が掲載されている場合が少なくありません。
そこで、職種による求人情報の見方や企業の選択方法について解説することにします。
開発職
IT業界の開発職は残業が続いたり、長時間勤務が続いたりする可能性がある職種ですので、残業対策や休暇取得制度の充実などが定められているかどうかを求人票などで確認することは重要です。
残業を完全になくしてしまうことは難しいかもしれませんが、従業員の健康に配慮した働き方を会社が率先して推進しているようであれば、ホワイト企業だと考えてよいでしょう。
マネジメント職
マネジメント職の求人は管理すべき要員の人数や任されるプロジェクトの規模などの情報とともにマネジメント面で特に期待されているポイントに関して求人票などで確認しておくことが大切です。
自分のキャパシティを超えるようなプロジェクトをいくつも任されてしまうと、自分自身の評価のみならず会社そのものの評価も大きく下がってしまうリスクがあります。
具体的にどういった点を期待されているのかを確認しておくことはプロジェクト・マネジメントの観点からも必要なのです。
営業・コンサルティング職
IT業界の営業やコンサルティングは一人ではなくチームで実施することが一般的です。
したがって、営業やコンサルティングを実施する体制がどのように構築されていて、それぞれがどういった役割を担っているのか、といったことを求人票などで確認しておくことが必要です。
具体的に営業やコンサルティングを実施しているイメージが把握できれば、入社後にもスムーズに営業・コンサルティング活動を開始できると考えます。
マーケティング職
マーケティング職は、市場調査や分析結果を開発や営業・コンサルティングに役立ててもらうことが業務になりますので、他部署との連携体制がどのようになっているのか、について求人票などで確認しておくことが大切です。
社内連携体制がきちんと構築されているような企業であれば、各組織が有機的に連携して仕事を進めていると考えて間違いはないでしょう。
転職活動ノウハウ3：履歴書や職務経歴書の書き方ノウハウ
IT業界の転職活動においては職種毎に履歴書や職務経歴書の書き方にノウハウがあり、それぞれの職種に相応しい履歴書や職務経歴書の方が書類選考をパスするケースが多いと考えられます。
開発職
開発職の履歴書や職務経歴書を書く際には、これまで携わってきた言語、OS、ツール、といった開発環境を詳しく記載することが肝要です。
また、プロジェクト全体の中で自分が果たした役割や実績についても詳述すると、自分のスキルや能力について求人企業に伝えることになるでしょう。
マネジメント職
マネジメント職の場合の履歴書や職務経歴書には、これまでどのような規模（予算、要員数、工数・期間、など）のプロジェクトを管理してきたか、という実績を詳細に記載することが必要です。
また、プロジェクト管理を遂行する際の心構えや気を付けている点などにも触れておくと、プロジェクトの管理を任せられる人かどうかの判断に役立つでしょう。
営業・コンサルティング職
営業・コンサルティング職の履歴書や職務経歴書は、やはりこれまでの営業実績を記載することが重要ですが、その際になるべく具体的な数字（売上高、予算、など）を記載することが重要です。
個人としての実績のみならず、チームとしての実績やチーム内で果たした役割についても記載することで、会社として戦力になる人材かどうかの見極めが行われると考えて間違いはないでしょう。
マーケティング職
マーケティング職の履歴書や職務経歴書においては、どのようなマーケティング手法を用いて市場調査や分析を行ってきたか、その実績を数字を踏まえて記載することが求められます。
また、担当していたクライアントの業界に関する知識、担当クライアントの規模、担当件数、等も確認されることが多いと思われますので、記載しておくとスムーズに転職活動を進めることができると思われます。
転職活動ノウハウ4：面接対策のノウハウ
書類選考を無事に通過すればいよいよ面接という段階に進みますが、履歴書や職務経歴書の記載方法などと同様に、IT業界の職種によって面接対策が必要になります。
あらかじめ想定される質問については模範解答を作成して、実際に自分でその質問に答える、という練習をしておくと安心でしょう。
開発職
開発職の面接の際によく聞かれる質問は、どのような言語やOSに関するプロジェクトに携わっていましたか、というものでしょう。
自分の得意とする領域における経験や知識を問われることは当然なので、事前に答えをまとめておくと良いでしょう。
ただし、その際に自分の実力以上の経験を重ねてきたと虚偽の答えをしてしまうと、後になってその嘘がばれた時には大変なこと（解雇、損害賠償請求、など）になる可能性がありますので、厳に慎むべきです。
マネジメント職
マネジメント職の面接の際には、指導力やプロジェクト管理の方法や経験などが質問されることになるケースが多いのですが、同時に本人の人柄や包容力のような人間としての魅力についても問われるケースが考えられます。
回答としては、難しかった、あるいは失敗しそうになったプロジェクトをどうやって挽回して栄光に導いたのか、というような困難な事態に立ち向かったようなエピソードがあれば、そういった話を簡潔に伝えることも効果的かもしれません。
営業・コンサルティング職
IT業界の営業・コンサルティング職の面接の際には、どういった案件を扱ったのか、という実績についてヒアリングされることが一般的でしょう。
他の職種と同様に事前に簡潔に整理して受け答えの練習をしておくことは有用です。ただし、営業・コンサルティング職の場合には、自分の営業実績を実際以上に大きく話してしまう可能性があります。
しかし、業界内での話はいつどこから本当の話が漏れてくるかわからないので、正直に等身大の自分の実績を素直に伝えることが大切です。
マーケティング職
マーケティング職に関して面接で確認されることは、市場調査・分析の際にどういった点に難しさややりがいを感じますか、という点が多いようです。
市場調査・分析の結果を活用して、案件獲得に繋がることが十分に考えられることから、マーケティング職の仕事の意義や会社への貢献ポイントなどをまとめておくことで面接対策になると考えられます。
IT業界への転職活動に役立つ本5選
IT業界への転職を目指している人にとっては、人材エージェントなどからのアドバイスを聞いたりするなど、さまざまな役立つ情報がありますが、そのひとつにIT業界の転職に役立つ書籍を利用する、という方法があります。
ここでは5冊の書籍を紹介します。
転職活動に役立つ本1：キャリア設計論 エンジニアの本音・エージェントが語る転職の真実
ITエンジニアと転職エージェントの対談形式でIT業界への転職に関するノウハウやキャリア・アップに関する注意点などを解説している書籍です。
IT業界への転職を考えている人だけでなく、転職を検討している人にとって役立つ内容となっています。
価格はKindle版（電子書籍）が385円、ペーパーバック版が880円、となっています。
転職活動に役立つ本2：若手ITエンジニア 最強の指南書
ITに関するテクニカルなナレッジ、システム開発に関するエンジニアリングやマネジメントの知見、日々の仕事をスムーズにこなすためのノウハウやスキル、といった内容について20テーマ、7つのポイント、を解説している書籍です。
タイトル通り、IT業界への転職を目指している若手がターゲット読者層ですが、実際にIT業界で働いている若手の方々にとっても自らを振り返るという意味で役に立つ本だと思われます。
価格はKindle版（電子書籍）が1,960円、新品のムック本が3,501円～、となっています。
転職活動に役立つ本3：内定者が本当にやった究極の自己分析
自己分析の方法を31個のQ&A方式で解説している書籍で、自分のアピール・ポイントやアピール方法などに悩んでいる求職者にとって役に立つ本です。
価格は1,320円となっています。
転職活動に役立つ本4：改訂版 就活 転職の役に立つ デジタル・IT業界がよくわかる本
ITに関する用語の意味や使い方、Google、アップル、などの具体的なIT企業の成り立ちや概要、今後のIT業界の展望、など、基礎的な知識を丁寧に解説している書籍で、IT業界を目指している人のみならず、一般のビジネスマンにとっても役に立つノウハウやナレッジを提供している書籍です。
価格は1,320円となっています。
転職活動に役立つ本5：世界一わかりやすい IT業界のしくみとながれ
難しいと言われるIT開発の仕事をイラストや漫画を使って、ビジネスの仕組みや流れをわかりやすく解説している書籍です。
これからIT業界を目指す人やIT企業に入社したばかりの人にとって役立つナレッジやノウハウについて書かれています。価格は1,430円となっています。
IT業界への転職ノウハウを学んで有利に進めよう
IT業界の転職には、開発職や営業・コンサルティング職といった職種別に相応しい履歴書・職務経歴書の書き方や面接の際の対応方法など、事前にノウハウを習得していることはとても大切です。
あらかじめ準備を怠らずに転職活動に臨むことで、希望に沿った企業に転職することが可能になるものと考えられます。
