エンジニアの転職理由とは?考える際のポイント5つと伝えるコツ7つをご紹介!

エンジニアの転職理由とは?

専門性が高い職種であるエンジニアの転職理由にはさまざまなものがあります。職場の不満や会社の将来性の不安が転職理由として多く聞かれます。

特に職場の不満は、評価や待遇、勤務時間、業務内容、人間関係と多岐にわたるようです。

今転職するエンジニアは多いのか?

転職市場は人手不足により売り手市場になっています。ITに関係するものでは、データサイエンティスト、セキュリティエンジニアといった比較的新しい職種の求人が増えているようです。

「現在と同じ職種とは限らず、現在の職種に関係する、別の職種に転職したい」と考えている人は多いのかもしれません。

例えば「SEとして働いているけど、統計学が得意だったのでデータサイエンティストとして活躍したい」といったことです。

面接で転職理由が重要な理由

エンジニアに限らず、面接時には面接官から転職理由を詳しく聞かれます。これは、転職理由を聞くことが転職者の価値観などを知るのに適しているからです。

面接時に転職理由を話すと、面接官には「仕事での優先順位やどのようなことを重視して仕事を進めるか」が伝わるそうです。

つまり、転職理由は求職者の考えや人間性が表れやすい要素といえます。

エンジニアが転職理由を考える際のポイント5つ

エンジニアが転職を考えているのなら、転職理由は十分に、また入念に考えなければなりません。転職理由を考えておくことは、応募書類への記入や面接時の対策に役立ちます。

ここでは、求人を出している会社にどのような魅力を感じたか、現在のスキルや経験、転職先の会社に貢献できること、キャリアアップが図れるか、独自に勉強してきたことを見ていきます。

エンジニアが転職理由を考える際のポイント1:魅力を感じる点

求職者は求人を出している会社の企業理念、活動内容、待遇などから、「どのような魅力があるか」、「エンジニアとしての今の自分のスキルと合うか」を考えることが大切です。

その会社に特段の魅力がなければ、働いていてもつまらなく、すぐに転職をすることにもなりかねないでしょう。

求人を出している会社は、「長く勤めてほしい」と考えています。その会社に魅力があれば求職者も「辞めたい」と感じることはなくなるでしょう。

エンジニアが転職理由を考える際のポイント2:現在のスキル

転職者は今までのエンジニアとしての経験、スキル、実績、成果を整理するとよいでしょう。

経験やスキルを整理することで、求人を出している会社を探すときの指標ができます。これで次の職場でどのような仕事をしたいのか、将来どのような役職に就きたいのかを明確にできます。

これで、エンジニアとしてのスキルや経験などと、求人を出す会社が求めているものとのミスマッチを防げます。

エンジニアが転職理由を考える際のポイント3:新しい企業に貢献できること

「エンジニアとして転職先の会社にどのような貢献できるか」も、転職を考えるときに必要なことです。

会社が求人を出す理由はさまざまですが、共通するのは「利益を上げること」です。会社は「新しく入ってもらう人がどれくらい利益を上げてくれるか」を考えています。

今までの経験、スキル、価値観などを組み合わせて、会社にどのように貢献できるかを考えていきましょう。

エンジニアが転職理由を考える際のポイント4:キャリアアップが図れるか

「別の会社でエンジニアとしてキャリアアップできるか」も転職理由として大切な要素になるでしょう。

今の職場ではキャリアアップができない理由を明確にして、求人を出している会社がどのような事業をしているかなどを確かめます。

この二つから「今より大きな仕事を任される」、「未経験だが今までの経験を生かした仕事を任される」、「責任のある役職や立場になる」かどうかを確かめる必要があります。

エンジニアが転職理由を考える際のポイント5:独自に勉強してきたこと

転職先を考えるときは、自分の今までの経験、スキルなどの実務経験が重要になります。

実務経験に加えて、独自に勉強してきたことや、業務に関係する資格や免許を取得したのなら、求人を出している会社へ意欲を示す要素として有効になるでしょう。

しかし、これらの独自の勉強などは転職前から始めないと間に合いません。転職後に勉強を始めてもあまり意味がありません。

転職理由を伝えるコツ7つ

求人を出している会社には転職理由を有効に伝えなければなりません。

転職活動をするときは、求人を出している会社に転職理由を伝えることになります。転職理由が曖昧だったりネガティブだったりすると、応募をしても先に進めないこともあり得ます。

ここでは、ポジティブな表現にする理由、やりたいこと、明確な転職理由、熱意などについて見ていきましょう。

転職理由を伝えるコツ1:ポジティブな理由にする

転職理由を上手に伝えるには、ネガティブな内容をポジティブな内容に言い換えて、求人を出している会社に好印象を与えることが大切です。

求職者の「スキルアップなどの意欲の高さ」も向上心というポジティブな理由になります。

転職理由を考えるときは、求職者と求人を出す会社のお互いが求めているものが合致するように工夫していきましょう。

転職理由を伝えるコツ2:やりたい仕事をアピールする

「エンジニアとして今までできなかった分野に挑戦する」も、転職理由として効果があるようです。

求人を出す会社が応募者を採用するかどうかの判断材料のひとつに「この求職者はどれだけの利益を上げられるか」があります。

やりたい分野があり、その分野で自分がどのように活躍できるか、また、会社にどれだけ貢献できて利益を上げられるかをアピールしていきましょう。

転職理由を伝えるコツ3:曖昧な内容は避ける

転職理由を伝えるときには、ざっくりとした表現ではなく具体的に「どのようなことをやりたいか」を表現すると良いでしょう。

例えば、単に「スキルアップのため」ではなく「スキルアップとは何か」を具体的に示します。

「リーダーとしてマネジメント能力を身につけたい」、「設計だけでなく要件定義をしていきたい」等があります。

転職理由が明確であれば、求人を出す会社も採用するかどうかのより的確な判断ができるでしょう。

転職理由を伝えるコツ4:現状に対する不満だけを述べない

転職理由には「現状に不満があるから」ということも少なからずあるでしょう。単に不満があるからというだけではただの愚痴にしかならず、ネガティブな転職理由になってしまいます。

なぜそのような不満があるのか、その不満に対してどのように対処しようとしたかを説明することが大切です。

たとえ不満の解消ができなかったとしても求人を出している会社は、求職者がどれくらいの問題解決能力があるかを見ているかもしれません。

転職理由を伝えるコツ5:現状の改善を試みたことを伝える

転職理由に「現状に不満や問題点があるから」ということもあるでしょう。現状の不満や問題点があれば、それらに対してどのような行動をしたか、を示すことが大切です。

小さなことでも良いので改善案や解決案を出した、という実績があれば「問題が起きても自発的に解決策を考える」という印象を与えられます。

これもどれくらいの問題解決能力があるかの指標として見られるでしょう。

転職理由を伝えるコツ6:うその理由を述べない

転職理由として、残業が多い、仕事がつまらない、などのネガティブなことがあるでしょう。

転職理由がネガティブな内容のときは、虚偽の理由などにしないことが大切です。虚偽の理由や取り繕って良い退職理由を並べても入社後のミスマッチの原因になりかねません。

転職理由として残業が多い、仕事がつまらない、などのネガティブなことがあればそれらをポジティブな内容に言い換えましょう。

転職理由を伝えるコツ7:熱意を伝える

転職理由を話していると、現職を辞める理由について面接官から厳しく言及されることもあるでしょう。

辞める理由について言及されたときに自信のない振る舞いをしがちですが、ここで大切なのは熱意を伝えることです。

例えば、ネガティブな理由をポジティブな表現に変えて「ぜひ働きたい」、「今までの経験があるから御社に貢献したい」などです。

実際に多い転職理由6つ

専門知識や技能が必要なエンジニアの転職理由として多いのが、現状の待遇などの不満や将来の不安です。

ここでは、給料や評価などの待遇、人間関係、仕事内容、休日の不満、その他に会社の将来の不安についてみていきましょう。

実際に多い転職理由1:給料への不満

エンジニアは専門知識が必要な職種であり、激務である割には給料が安いという不満が多いようです。

エンジニアは専門知識を生かした個人の仕事です。チームで動くこともありますが、各人がやるべきことは明確になっています。

どれだけの仕事をしたか、どれだけの成果を上げたかが明確であるにもかかわらず、その結果が正当に給料に反映されていない、と考えているようです。

実際に多い転職理由2:評価への不満

「専門知識が必要であり激務であるにもかかわらず、成果が正当に評価されていない」というのもエンジニアの不満として挙げられます。

エンジニアは個人の仕事のため成果は明確であるにもかかわらず正当に評価されない理由は、「評価基準が曖昧」ということのようです。

この理由は特にエンジニアに多い傾向のようです。

実際に多い転職理由3:人間関係の不満

「人間関係の悪さ」もエンジニアの転職理由として挙げられます。

エンジニアは個人で動くことが多く、また働く環境が閉鎖的なことが多いため、人間関係でトラブルになると改善するのは難しくなるようです。

「改善できない不満があるのなら、思い切って転職したほうが良い」と、考えているエンジニアも多いかもしれません。

実際に多い転職理由4:仕事内容の不満

エンジニアの仕事を細かく見ると、多くの役割や業務に分けられます。

システムの設計やプログラミングを希望している人もいれば、マネージメントをしたい人もいます。特定の分野の設計をしたい、と希望を出していることもあるでしょう。

しかし、実際には希望している業務をできるとは限りません。任される仕事は管理職の判断で決まるため、長期間やりたいことができずに転職する人もいるようです。

実際に多い転職理由5:休日の不満

エンジニアの仕事は専門性が高いため、エンジニア以外の人ができない仕事があります。そのため、トラブルが起きたときは休日であっても対応しなければならないこともあります。

会社内には休日の規定はありますが、実際には「休日は待機状態」ということも起こりえます。「休日を潰してまで仕事を続ける必要はない」と判断して転職を考える人は多いようです。

実際に多い転職理由6:会社の将来性に対する不安

エンジニアという職種は多くの業界、業種に存在します。業界や業種自体の活動が好調でも会社の業績は好調とは限らず、将来に不安を感じて転職をする人もいるようです。

エンジニアは専門性が高い職種のため、他の職種で仕事を続けるのは難しいといえるでしょう。

そのため、会社の将来に不安が抱えたまま仕事をするよりも、今までのスキルや経験を生かして別の会社で仕事を続けたほうが良い、と考えているようです。

エンジニアが転職する場合は明確な理由を用意しよう

エンジニアが転職をするときは、「なぜ転職をするのか」という理由が必要です。そのためには「何をしたいのか」を明確にすると良いでしょう。

「辞めたい理由」よりも「何をやりたいか」というポジティブが有効になるでしょう。

「転職先で新しいことに挑戦したい」という理由であれば、今までの経験やスキルをどのように活かせるかをアピールできます。

転職理由が明確になっていれば、転職活動もやりやすくなるでしょう。