【業種別】社内SEの職務経歴書の書き方2つ!自己PRの書き方は?

社内SEにとっての職務経歴書とは

職務経歴書とは、求職者が自分のことを採用企業に知ってもらうために作成する書類です。

社内SEの場合は、どのようなスキルや経験を有しているのか適切な自己PRをするための重要な書類であるとも言えます。

社内SEが職務経歴書を書く際のポイントやコツなどを、以下に説明します。

【業種別】社内SEの職務経歴書の書き方2つ

社内SEと一言で言っても、担当している業務は様々です。携わっている業務によって、職務経歴書の書き方のポイントやコツは異なってきます。

本稿では、担当業務別に職務経歴書の書き方について解説します。

社内SEの職務経歴書の書き方1:社内アプリSEが転職する場合

社内アプリSEとは、文字通り、自社内のシステムで稼働するアプリケーションシステムの開発や管理などの業務を担当するSEのことです。

社内アプリSEが転職する場合の、職務経歴書の書き方のポイントやコツについて説明します。

職務要約の書き方

社内SEの職務要約とは、入社してから社内SEとしてこれまでにどのような業務に携わってきたのか、どのような立場で関与してきたのか、どういった実績を上げてきたのか、などを簡潔にまとめたものです。

通常は職務経歴書の最初に職務要約を記載することで、この後に記載する詳しい職務経歴や保有資格などに繋げる導入を果たすことになる部分です。

詳細は後述することになるので、ダラダラと書かずに、重要な情報を簡潔に記載することが重要となります。

職務経歴の書き方

職務経歴とは、どの期間にどこの組織(職場)に属していて、どのような開発環境において、どのくらいの規模のプロジェクトやどのような立場で関与していたのか、を詳細に記述するものです。

つまり、社内SEとしての詳しい自分の歴史や特徴などをアピールするものになります。内容については職務経歴書のフォーマットのサンプルを参考にしてください。

職務要約とは異なり、職務経歴はなるべく詳細に記載することが重要です。

活かせる経験・知識・技術の書き方

社内SEとしてこれまで携わったプロジェクトを通して、どのような経験などを活かしてきたのかを記載することは、その人の能力やスキルを知るうえで重要な手掛かりになります。

サンプルとしては、CRM(顧客管理システム)の導入経験、30人規模のプロジェクトのプロマネ(プロジェクト・マネジャー)を経験、提案~要件定義~システム開発~運用保守までの一連の業務フローの経験、など具体的に活用できる経験や技術などを記載することが大切です。

保有資格の書き方

保有資格は、社内SEとして業務に直結するような資格を記載することが重要です。

さらに、その他業務に活かせる資格がある場合は、忘れずに記載しておきましょう。例えば、経理システムに関する業務の場合、簿記の資格を保有していることは役に立つ可能性が高いです。

自己PRの書き方

自己PRについては、これまでの社内SEの仕事の中で特に注力したこと、工夫したことなど自分の経験をベースに記載することが大切です。

エピソードの内容も大事です。しかし、自己PRとともにコミュニケーション能力も見られている可能性がありますので、自分の言葉でハッキリと明瞭に説明できるようにしておくことが重要です。

社内SEの職務経歴書の書き方2:社内インフラSEが転職する場合

社内インフラSEとは、自社内におけるインターネットやメールのように様々なデータの受け渡しを行う基盤の開発や管理を行っているSEのことを言います。

社内インフラには、ハードウェアとソフトウェアの2種類があります。

ハードウェアには、ネットワーク、パソコン、サーバーが含まれます。そして、ソフトウェアには、ハードウェア上で稼働するOS、ミドルウェアが含まれます。

以下では、このような社内インフラSEが転職する場合の職務経歴書の書き方を説明します。

職務要約の書き方

社内インフラSEの場合も前述した社内アプリSEと同様に、最初に職務要約から職務経歴書を書き始めることが一般的です。

職務要約には、これまでの社内インフラSEとしての経験業務や実績、マネジメントの経験、語学力、などを3~4行くらいで簡潔に記載することが重要です。

職務経歴の書き方

社内インフラSEとして重要となる職務経歴のポイントは、環境(OS、ハードウェア、ミドルウェア、など)、規模(人数、予算、など)、プロセス(設計、構築、保守・運用)です。

自分がどのような環境でどの程度のサイズのプロジェクトにどういった部分に関与していたのか、あるいはどういった立場で参画していたのか、を詳しく記述することが大切です。

特に規模に関しては、具体的な数字を挙げて記載することで相手の理解度や納得性が高まるでしょう。

活かせる経験・知識・技術の書き方

社内インフラSEには、OS、セキュリティ、ネットワーク、などに関する深い知識と経験が求められるので、具体的な体験を記載することが必要になるでしょう。

例えば、OSであれば、Windows系、Mac系、Linux系、Unix系など、どのOSに精通しているのか、あるいは複数のOSに関与した経験があるのかなどを記載します。

またセキュリティに関する場合は、セキュリティ対策としてこれまで実施した方法を具体的に記載しましょう。

保有資格の書き方

保有資格に関しては、主に業務に関係がある資格を記載することになります。

また、自分の意欲をアピールするために、現在勉強中の資格を記載することも良いでしょう。最近では語学力を重視している企業も多いので、TOEICや語学検定などのスコアや語学を活用した業務経験を記載することもおすすめです。

自己PRの書き方

自己PRは、これまで携わった案件においてどういった役割で関与して、どのように工夫してきたのか、といった点を具体的に記載することが重要です。

しかし。守秘義務の観点から、関わった案件のネットワーク構成などは匿名で記載するなどの配慮は忘れないようにしましょう。

また、企業によってはキーワード検索によるチェックを実施しているところもあるので、自己PRは分かりやすく、そして詳しく記載するようにしましょう。

社内SEが職務経歴書を書くときの注意点2つ

SEに対するイメージとは、理路整然としたコミュニケーションをベースに、無駄は極力排除し、効率的な業務の進め方をする、といったものがあるでしょう。

実際に社内SEが職務経歴書を書く場合には、他の職種のケース以上に注意するべきポイントがあります。

本稿ではその注意点を以下に2つ説明するので、ぜひ参考にしてください。

職務経歴書を書くときの注意点1:アピールしたい点を抜粋する

社内SEとして経験してきたことを、全て職務経歴書に記載したくなるでしょう。

しかし、これまでの経験の中から求人企業に強くアピールしたいポイントを抜粋して、記載する必要があります。

最初に自分の経歴を全て棚卸して、その中でも求人企業に必ず伝えておくべき事項を選択することが大切です。その際には、自分のみならず、他人の目から見ても強い訴求効果のある経験などを選ぶことが重要です。

職務経歴書を書くときの注意点2:必要情報を過不足なく記入する

前述したように、アピールしたいポイントを抜粋することが必要ですが、それと同時に必要な情報を職務経歴書に漏れなく記載することも大切です。

自分のキャリアを棚卸して職務経歴書に記載する内容の優先順位付けをすると同時に、記載することの要否を区分しておくことも重要な手順となります。

このような記載事項に関する取捨選択をすることで、記載漏れのない簡潔で分かりやすい職務経歴書を書けるでしょう。

社内SEとしての職務経歴書の書き方を覚えよう

社内SEとしての経験を積み重ねていると、多くの経験を全て職務経歴書に詰め込みたくかもしれません。しかし、職務経歴書は、あくまで自分のことをアピールするためのツールです。

従って、分かりやすく簡潔に整理されていながらも、アピールしたいポイントには力点がしっかりと置かれている、そんな職経歴書が理想です。

多くの転職エージェントが用意する職務経歴書のテンプレートを参考にしながら、ポイントを押さえた職務経歴書を作成しましょう。