エンジニアの履歴書の役割とは?重要項目を書く際のコツと例文4つをご紹介!

エンジニアにとっての履歴書の役割

エンジニアにとっての履歴書とは、氏名や住所や年齢といった基本情報と、学歴や職歴、志望動機等で、自分はこういう人間だということを企業にアピールするための書類です。

企業の採用担当者はまず履歴書に目を通して、応募者がその企業に相応しい人材かどうかを判断します。履歴書に興味を持ってもらわなければ書類選考で落とされてしまいますので、次のステップに進むために、正しい書き方で魅力的な履歴書を書くことが重要です。

手書きとパソコンどちらがいいか

履歴書を作成するときに、手書きかパソコンで作成するか、どちらを選んだら良いでしょう。

一昔前は文字の達筆さや丁寧さで応募者の人となりを見られるので、手書きの履歴書が求められました。現在はパソコンで作成する方が時短になり管理がしやすく、採用側も読みやすいという点で、特にエンジニアの間ではパソコンで書く応募者が増えてきました。

手書きでもパソコンでも採用担当者が読みやすいよう丁寧に作成することが肝心です。丁寧に作成された履歴書には、企業への意欲や真面目な人間性が表れます。

履歴書の重要項目を書く際のコツ3つ

実際に履歴書を書くときに、どのようなことに気をつければよいでしょうか。ここでは、職歴、志望動機、自己PRの3つの項目の書き方や注意点を紹介します。

これらの項目は、その企業に就職したい意欲を伝え、得意分野などの強みをアピールし、自分を売り込む重要な部分なので、書き方のコツをしっかり押さえて、採用担当者が「この人に会って面接をしてみたい」と思わせるような履歴書を書きましょう。

重要項目を書くコツ1:職歴

職歴の項目は、あなたが今まで務めてきた就職先を示す項目です。企業側は応募者が新卒なのか転職なのか、どのような働き方でどのような仕事を経験してきたかわかるので、重要な情報になります。

他社で就職した経験がある場合は、時系列で会社の正式名称と支社名や部署名を簡潔に記入します。その際、履歴書全体で西暦か元号かの表記を統一してください。

アルバイト期間や派遣期間、フリーランス期間がある場合は、働き方がわかるように記載しましょう。

ここで気を付けなければいけないのは、故意でなくても間違いがあると経歴詐称となってしまいますので、ミスがないよう確認することが大切です。

重要項目を書くコツ2:志望動機

なぜその企業に就職したいかという志望動機は、応募者がその企業に適しているか、貢献できる人材であるかを判断するところで、採用担当者が特に重要視する項目です。

志望動機を記入する際は、会社説明会やホームページを通して、事業方針、事業内容、製品、広告など、その企業のことをよく知ることが大切です。

その上でどうしてその企業で働きたいのか、今まで自分が学んできたことや経験を、その企業だったら活かせるという理由づけができるように考えてみましょう。

また、志望動機は面接のステップに進んだときに、採用担当者から頻繁に質問される項目になりますので、面接で説明することを意識して記載するようにしましょう。

重要項目を書くコツ3:自己PR

自己PRは得意分野や強みを伝えて自分を宣伝するための項目で、応募者が求める人材であるかを確かめるための重要な項目です。

採用担当者に評価される自己PRを書くためには、今までの経験や学んできた内容を明確にし、その実績も加えて記載しましょう。経験や実績、スキルを入社後にどのように活かせるかアピールすることがポイントです。企業で役立ちそうな資格や免許を取得している場合は記載するとよいでしょう。

エンジニアは、自分のもっている専門的なスキルや知識を明示し、自分の強みをここでしっかりアピールしましょう。

エンジニアが履歴書を作成する際のポイント5つ

3つの重要項目を理解した上で、エンジニアが履歴書を作成する際のポイント5つを紹介します。このポイントを押さえれば、様々な企業へ履歴書を書くときに対応できるでしょう。

これらのポイントを上手に取り入れ、採用担当者が読みやすく目を引くような履歴書を作成しましょう。

履歴書を作成する際のポイント1:ムダな表現は省こう

読み手の立場に立った読みやすい文章にするために、ムダな表現は省きましょう。採用担当者は一度にたくさんの応募者からの履歴書に目を通します。だらだらと長い表現は伝わりにくく印象に残りにくいので避けるべきです。

まずは記載したいことを自由に下書きしてから、応募する企業に合わせた内容を残し、長い表現を削って文章を簡潔にまとめると良いでしょう。

履歴書を作成する際のポイント2:文章は客観的に表現すること

単に「自分はこのような人間です」と主観を漠然と述べた文章では採用担当者には伝わりません。履歴書に書く文章は客観的に表現することを意識しましょう。

採用担当者は応募者が自分自身を客観視できているかどうかを知り、企業へ入社後に活躍できる人材かどうかを見極めています。

客観的に表現することに迷ったときは、家族や友人、就活を支援している機関など、自分以外の人の意見を参考にすることも手助けになるでしょう。

履歴書を作成する際のポイント3:数字やデータを入れること

読む人が納得する文章には、数字やデータが使われていることが多くあります。数字やデータを使うと、読む人が具体的にイメージをしやすくなるからです。

履歴書の自己PRや志望動機を書くときも同様です。例えば過去の成果や実績を示すときに、「売上を大幅にアップした」「著しいコスト削減に成功した」と書くよりも、「3か月の売り上げ目標を120%達成した」「コストを前年比の3分の1まで削減した」と数字を用いた方が、説得力が増し印象も強くなります。

数字やデータを用いるときは、内容に間違いがあると一気に信用を失ってしまう可能性がありますので、間違いがないよう確認することが大切です。

履歴書を作成する際のポイント4:エピソードを織り交ぜる

自己PRを書くときには自分のエピソードを織り交ぜながら、読み手にわかりやすいように書きましょう。

その際、ただ出来事の事実を書くだけでなく、自分がどのような考えで行ったということも加えると、応募者の考え方や行動から人間性を知ってもらう機会になり、採用担当者の印象に残りやすくなります。

エピソードを織り交ぜる際は、どのような状況で、どのような役割を担ったのかなど、当時のことを詳しく思い出して具体的に記載しましょう。

履歴書を作成する際のポイント5:自分の言葉で書く

履歴書テンプレートの例文にあるような文章では、採用担当者の心に響きません。書き方のサンプルや模範例などのフォーマットをそのままコピーすることは避けましょう。誰もが書くような定型文ではなく、自分の言葉で書くことが大切です。

自分の言葉で書くということは、自分にしか書けない文章を書くということです。例え同じ経験をしていても、それに対してどのように感じ、どのように考えたかは人それぞれです。

マニュアル本などのテンプレートを参考にして、自分の言葉で書きましょう。

エンジニアが履歴書を書く際の自己PR例文4選

ここでは「システムエンジニアが転職する場合」「プログラマーが転職する場合」など4つのケースをあげてエンジニアが履歴書を書く際の自己PRの例文を紹介します。

ぜひ参考にして、自分の自己PRを完成させてください。

自己PR例文1:システムエンジニアが転職する場合

私はシステムエンジニアとして3年間勤務しました。常に顧客との信頼関係を重視していましたので、顧客の要望を正確に実現する為に丁寧なヒヤリングを行い、考えらえる方法を複数提案し、ニーズに合った最善な方法を検討しました。

ある飲食店の予約サイト立ち上げプロジェクトでは、プロジェクトリーダーを務め、顧客とのやり取りの他、リーダーとして7名のメンバーの指導・管理を担当しました。

このような経験を活かし、今後も顧客とメンバーとコミュニケーションを取りながら、エンジニアとしてスキルアップしていきたいです。

自己PR例文2:プログラマーが転職する場合

私はプログラマーとして5年間勤務しました。C言語やPHP、JAVAの開発経験があります。

グルメサイトや求人サイトなど多くのWEBサイトの構築に携わりましたので、クライアントの要望に対して様々な角度から提案をすることが可能です。

また、クライアントからの信頼を得るために、スケジュール管理は徹底して行いました。企画段階からシステムの検証、保守運用などの業務経験があります。

このような経験を通して、今後もスキルアップを重ねながら、さらに業務の幅を広げ、御社に貢献していきたいです。

自己PR例文3:セールスエンジニアが転職する場合

私はセールスエンジニアとして5年間勤務し、製品・サービスなどの導入提案や、導入後のサポートなどを総合的に行ってまいりました。

クライアントにはコミュニケーションの速さと正確さを常に心掛けています。2018年には23件の受注をいただき、売り上げ目標の120%を達成しました。

これまでの経験で培ったコミュニケーション能力と技術を活かし、今後はより幅広い業務で御社に貢献できるよう、日々勉強を重ねていきたいと思います。

自己PR例文4:インフラエンジニアが転職する場合

私は3年間インフラエンジニアとして勤務し、インフラの設計・構築・運用に関する業務を行ってまいりました。

これまで15社のインフラの再構築プロジェクトに参加し、様々な業界を経験してまいりました。サービスの規模や予想される通信の量などを考え、適切な基盤を作り出すことを習得してきましたので、御社の事業でお役に立てると思います。

今後はこのような経験を活かし、より信頼性のあるエンジニアになれるよう、勉強を重ねていきたいと思います。

エンジニアの履歴書の書き方を覚えよう

エンジニアの履歴書は、新卒でも中途採用でも、読み手である採用担当者の立場に立って読みやすく丁寧に書くことはもちろん、エンジニアとしての専門的な自分の強みを明確にアピールし、他の応募者と差別化できるようにしましょう。