インフラエンジニアがホワイトと言われる理由3つ|業種別に労働環境もご紹介!

ブラック企業とホワイト企業の定義とは?

ブラック企業とホワイト企業は正反対の特徴を持つ企業です。

ブラック企業は労働者が働きにくく、社員を大切にしない企業です。たとえば休日出勤やサービス残業が常態化していたり、給料が非常に低く、社員の出入りが激しいといった特徴があります。

逆に、ホワイト企業は労働者が働きやすい企業だと言えます。たとえば、福利厚生が充実していたり、残業時間が少ないため、離職率が低いといった特徴があります。

インフラエンジニアとは?

インフラエンジニアとはシステムを動かすうえで必須のインフラの設計や構築、運用、管理などを専門に行うエンジニアです。

インフラとは「インフラストラクチャー(Infrastructure)」を略した言葉で、「基盤」や「下部構造」といった意味を持ちます。

インフラがない状態でシステムやアプリケーションは成り立ちません。そのため、インフラエンジニアは非常に重要な役割を持つエンジニアだと言えます。

【2業種別】インフラエンジニアの労働環境

インフラエンジニアの労働環境について2業種別にご紹介します。

インフラエンジニアとひと口に言っても、実際にはネットワーク周りの作業を行うネットワークエンジニアとサーバー周りの作業を行うサーバーエンジニアにわかれます。

ここではネットワークエンジニアとサーバーエンジニアそれぞれの労働環境についてご紹介していきますので、インフラエンジニアの労働環境を知る参考にしてみてはいかがでしょうか。

インフラエンジニアの労働環境1:ネットワークエンジニアの場合

ネットワークエンジニアとは、データの送受信が適切に行えるようにネットワークを構築するエンジニアです。

ルーターやケーブル、外部機器などの機器を配置し、システム構築に最適なネットワークを設計、構築することが主な仕事です。

ネットワークエンジニアはクライアントがどのようなサービスを運営するのかをヒアリングし、クライアントのニーズに見合ったネットワークを構築します。

職場環境

ネットワークエンジニアの職場環境は設計構築、もしくは監視保守運用で内容がわかれます。

設計構築を担当するネットワークエンジニアの場合、一般的な社員と同じ勤務体系になります。一方、監視や保守運用を行う場合は24時間監視する必要があるため、交代制での勤務となります。

そのため、ネットワークエンジニアに転職する場合は面接の際にどちらなのか確認するようにしましょう。

週の勤務時間

ネットワークエンジニアの勤務時間は1日実働8時間もしくは不規則な勤務体系になります。

前述のとおり、設計構築を担当するか監視保守運用を担当するかによって勤務時間にもばらつきが出ます。

設計構築であれば1日8時間+α程度になるため、目安にすると良いでしょう。

残業時間

ネットワークエンジニアの残業時間は忙しいときには月100時間を超えるケースもあります。

監視や保守運用と担当するネットワークエンジニアの場合、システム納期前や障害発生時は残業時間が増えます。そのため、残業したくなければ比較的残業時間が少ない保守運用のネットワークエンジニアがおすすめです。

インフラエンジニアの労働環境2:サーバーエンジニアの場合

サーバーエンジニアとは、サーバーの運用業務全般を担当するエンジニアです。

クライアントの目的に合ったサーバーの選定や、システム運用のためのOS選定などを行い、必要なソフトウェアのインストール作業などを行います。

近年はクラウドサービスを利用するケースも多いため、サーバーエンジニアにはクラウドの知識も必要になりつつあります。

職場環境

サーバーエンジニアの職場環境は設計構築、もしくは保守運用で内容がわかれます。

設計構築の場合は平日日中の業務が基本となり、保守運用の場合は土日勤務やシフト制の勤務、さらに深夜勤務が発生するケースがあります。

そのため、自分にとって働きやすい環境で働くためにも面接の際に確認するようにしましょう。

週の勤務時間

サーバーエンジニアの勤務時間は1日8時間+α程度が目安です。

サーバーエンジニアはトラブル対応のために残業することも多いですが、基本的に他のエンジニア職よりも残業時間は短めです。

また、保守運用ならシフト制も多く、週4のシフトの派遣などで働くこともできるでしょう。

残業時間

サーバーエンジニアの月の残業時間は他のエンジニアよりも少なめです。

サーバーエンジニアの月間残業時間は24時間程度だと言われています。そのため、残業時間がそれよりも少なめであればホワイトの目安になるでしょう。

インフラエンジニアがホワイトであると言われる理由3つ

インフラエンジニアがホワイトであると言われる理由をご紹介します。

インフラエンジニアは一般的なイメージではブラックだと思われがちですが、実際には他のさまざまなエンジニア職と比較すると比較的ホワイトであると言えます。

ここではインフラエンジニアがホワイトであると言われる理由3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

ホワイトであると言われる理由1:無理なく勉強できる

インフラエンジニアは他のエンジニアと比較すると勉強する内容が少ないです。

インフラ関連の技術は基本的に昔から同じなので、どのプロジェクトであっても作業内容は変わりません。また、インフラ周りの勉強は現場で覚えるしかないため、無理に勉強する必要自体ありません。

他のエンジニアであれば最新の技術やトレンドを常に吸収しなければいけませんが、インフラエンジニアであれば勉強が少なくて済むでしょう。

ホワイトであると言われる理由2:残業が少ない

インフラエンジニアの案件は労務管理がしっかり行われているため、残業時間も少なめです。

後述しますが、インフラエンジニアの案件は基本的に大企業の案件となります。そのため、労務管理もきっちりと行われています。さらにインフラに関して詳しくないクライアントが多いこともあり、打ち合わせ時に差し戻しされるケースも少ないです。

そのため、インフラエンジニアは他のエンジニアと比較すると残業時間が少ない傾向にあります。

ホワイトであると言われる理由3:案件のほとんどは大企業

インフラエンジニアの案件は基本的に大企業となるため、低リスクです。

インフラを構築する案件は小規模なシステムの場合はレンタルサーバーなどを利用するケースがほとんどなので、インフラエンジニアが関わる案件の多くは大企業の案件となります。

大企業であれば福利厚生が整っており、基本的にホワイトな労働環境になっているケースがほとんどなので、リスクが少ないと言えるでしょう。

インフラエンジニアの求人からホワイト企業を見分ける方法2つ

インフラエンジニアの求人からホワイト企業を見分ける方法をご紹介します。

インフラエンジニアは比較的ホワイトな現場が多いとは言え、実際ホワイトになるかブラックになるのかは会社次第だと言えます。そのため、ホワイト企業の求人を見つけることができればより安心です。

ここではインフラエンジニアの求人からホワイト企業を見分ける方法2つをご紹介しますので、実際に求人を探す際には参考にしてみてください。

ホワイト企業を見分ける方法1:ネットワークエンジニアの場合

ネットワークエンジニアのホワイト企業の求人を見つけるには、福利厚生や休暇制度をチェックしましょう。

ネットワークエンジニアは時期によって非常に忙しくなります。時には終電帰りが続いたり、帰れない日が続くケースもあります。そのため、しっかりとした休暇制度を設けている企業がおすすめです。

また、自分でホワイト企業の求人を見つけられない場合は、転職エージェントを利用することでブラック企業を避けやすくなります。

ホワイト企業を見分ける方法2:サーバーエンジニアの場合

サーバーエンジニアのホワイト企業の求人を見つけるには、残業代が100%支給されるかどうかチェックしましょう。

サーバーエンジニアは他のエンジニアと比較すると残業時間が特別多いわけではありませんが、本稼働の直後やトラブル発生時などは残業が続くこともあります。

そのため、残業が常習化していないかどうか、さらに残業代がしっかりと支給されることを確認するようにしましょう。

未経験からインフラエンジニアになるための方法2つ

未経験からインフラエンジニアになるための方法をご紹介します。

インフラエンジニアの求人を探してみると、「未経験可」の案件も多いです。しかしだからといって、未経験のまま応募してそのまま採用されるというわけではありません。

ここでは最後に、未経験からインフラエンジニアになるための方法2つをご紹介しますので、インフラエンジニアを目指している方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

インフラエンジニアになるための方法1:資格を取得する

未経験からインフラエンジニアになりたい場合はIT関連の資格を取得しましょう。

インフラエンジニアには幅広い知識が必要となるため、就職や転職の際には資格の有無がそのまま応募者のスキルだと判断されます。

そのため、シスコ技術者検定のCCNAやLinux技術者認定資格などインフラエンジニアの業務に関連した資格を取得するのがおすすめです。また、資格勉強をすることで実際に知識やスキルを身につけることもできます。

インフラエンジニアになるための方法2:基礎知識について理解する

未経験からインフラエンジニアになりたい場合はITインフラに関する基礎知識を身につけましょう。

インフラエンジニアとして働くのであれば、サーバーやネットワークの基礎知識は身につける必要があります。また、システムを構築するためには何が必要になるのか理解できるようになりましょう。

さらに近年はクラウドサービスを利用してインフラを構築するケースが多いため、クラウドに関する知識も身につけておくのがおすすめです。

インフラエンジニアがホワイトと言われる理由を理解しよう

インフラエンジニアは他のエンジニア職と比較するとホワイトだと言われています。

ぜひこの記事でご紹介したネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの労働環境やインフラエンジニアがホワイトであると言われる理由などを参考に、インフラエンジニアについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。