カスタマーエンジニアの求人の探し方5つ|必要とされる能力は?

カスタマーエンジニアとはどんな職種?

カスタマーエンジニアとは、コンピュータのハードウェアの設置、保守点検や修理などの仕事を担当する職業のことです。ハードウェア技術員という呼び方が使われることもあります。

担当する機種は、コンピューターの本体や周辺機器のハードウェアという場合が多いです。そのため、ソフトウェアを扱うシステムエンジニアやプログラマとは異なる仕事をしています。

日本では、電源系を扱う場合に資格が必要な仕事です。

カスタマーエンジニアの求人事情2つ

ここからは、カスタマーエンジニアの求人事情を紹介していきます。カスタマーエンジニアを目指す人は、参考にしてみてください。

なお、カスタマーエンジニアの平均年収は、2016年のNPO法人ITスキル研究フォーラムの調べによって489万円と言われています。カスタマーエンジニアをキャリアの第一のステップとして他の職種に転職していく人も少なくありません。

求人事情を知って有利に就職を進めていきましょう。

カスタマーエンジニアの求人事情1:求人数はどのくらい?

カスタマーエンジニアの求人数は、システムエンジニアやプログラマーの求人よりも少ないです。カスタマーエンジニアは作業範囲の広い仕事を担当することから、中小企業ベンチャー企業でも今後も大きな需要があることが予想されています。

さらにカスタマーエンジニアだけでなく、フィールドエンジニアやテクニカルサポートという名称やポジションで求人募集がされていることも求人が少なく見える要因です。

カスタマーエンジニアの求人事情2:需要は?

カスタマーエンジニアの需要は、高いです。IT機器やシステム導入をしたい会社は、カスタマーエンジニアに仕事を依頼することが多いです。

さらにIT機器の導入設置で電気系統の手続きが必要な場合は、資格のあるカスタマーエンジニアの需要が高まります。

またIT業界自体が慢性的な人材不足の業界ですので、今後も一定数のカスタマーエンジニアの求人がある可能性が高いでしょう。

カスタマーエンジニアの仕事内容4つ

ここからは、具体的なカスタマーエンジニアの仕事内容を紹介していきます。カスタマーエンジニアの仕事内容を理解することは、志望動機を考える際に役立つでしょう。

またカスタマーエンジニアの仕事内容は、フィールドエンジニアやテクニカルサポートの仕事内容と重なっている箇所もあります。求人情報をチェックする際の参考にしてみてください。

カスタマーエンジニアの仕事内容1:ソフトウェアのインストール

カスタマーエンジニアの仕事内容の1つ目は、顧客が使うソフトウェアのインストールです。インストールするソフトウェアは、PCだけでなく、複合機やプリンター、ファイルサーバーなど顧客が使うIT機器の全てです。

カスタマーエンジニアは、顧客がすぐに業務開始できるように初期設定のすべてを行う必要があります。そのため、カスタマーエンジニアは、幅広いIT知識が求められます。

カスタマーエンジニアの仕事内容2:通信・OA機器の設置

カスタマーエンジニアの仕事内容の2つ目は、通信・OA機器の設置を担当するというものです。オフィスにあるIT機器全てが設置の対象になります。

幅広い機器を取り扱うため、カスタマーエンジニアは通信・OA機器のハードウェアに対しての知識が必要になります。さらに設置する際には、セキュリティ面の対策も必要です。

また設置場所については、顧客と打ち合わせをして決めることが多いです。

カスタマーエンジニアの仕事内容3:システム点検

カスタマーエンジニアの仕事の3つ目は、システムの点検です。システムの点検は、ユーザーの会社で常駐しながらシステムを保守するパターンと定期的に顧客の元を訪れて点検するという方法があります。

カスタマーエンジニアは、お客様が行うオペレーションに対してSEよりも知識や技術が求められることも少なくありません。

さらに不具合があった時にはユーザーに操作指導をする場合があるため、コミュニケーション能力も必要です。

カスタマーエンジニアの仕事内容4:トラブル対応

カスタマーエンジニアの仕事は、トラブル対応が求められます。カスタマーエンジニアは、複合機にエラーが出た際やファイルサーバーにアクセスできない時、障害やバグが起こった時などに対応します。

トラブルの対処方法は、実際に顧客の元に足を運んで解決する方法とリモートアクセスで問題を解消するケースなどがあります。

機器同士の連携に不具合が出た際にもカスタマーエンジニアの出番ですので、幅広い知識が必要です。

カスタマーエンジニアの求人の探し方5つ

ここからは、カスタマーエンジニアの求人の探し方を5つ紹介していきます。求人の探し方は、新卒なのか、転職なのか、未経験なのか、経験者なのかによって異なります。

まずは自分はどのパターンに当てはまるのかを考えて参考にしてみてください。

求人の探し方1:新卒正社員の場合

新卒正社員は、会社がどのような事業内容を行っているのかをしっかり調べましょう。会社の売り上げや正社員の離職率、会社の規模などをトータルで把握して応募するかどうか決めることをおすすめします。

さらに新卒正社員は未経験であることが多いため、研修内容が充実しているのかという点も注目するといいでしょう。希望する会社で働いている人がいれば、実際に話を聞いてみることも有意義です。

求人の探し方2:第二新卒正社員の場合

第二新卒正社員の場合は、第二新卒歓迎という求人を中心に探すといいでしょう。転職の適切なタイミングは、2年目もしくは3年目の4月入社です。

そのため転職を考えている場合は、なるべく早く行動するといいでしょう。第二新卒正社員は、新卒の時に入った会社のどの点が気に入らなかったということをよく考えて次の企業選びで重視したいことを予め決めておくことが大切です。

求人の探し方3:未経験の場合

未経験の場合は、電気工事士や工事担当者の資格の勉強をすることをおすすめします。カスタマーエンジニアの仕事によっては、これらの資格がないと担当できない業務があります。

さらにカスタマーエンジニアはコミュニケーション能力が必要ですので、講習などを受けることをおすすめします。

未経験者は、未経験者OKという求人を中心に探すことがおすすめです。また研修が充実している企業を選ぶ方がいいでしょう。

求人の探し方4:経験者の場合

経験者の場合は、スキルの整理をすることが大切です。働いていた期間が長い場合は、自己PRで話すことがおすすめです。

今までの実績を整理して、具体的な数字を面接で語れるようにしておきましょう。経験者の場合はよりよい年収や勤務条件を提示してくれる企業を探してください。

さらに経験を活かしてマネージメントの仕事やITの知識を活かして他のIT業種の目指すこともいいでしょう。

求人の探し方5:フリーランスの場合

フリーランスの場合は、常駐型案件なのか在宅型案件なのかを見極めることが大切です。フリーランスで働く場合は、委託元のオフィスにいる時間は短いことが多いでしょう。

なおフリーランスは即戦力が求められるため、カスタマーエンジニア未経験の人はまずは実績を積んでからフリーランスとして働くようにしましょう。

常駐型案件

常駐型案件は、利用者の元で業務に行う案件のことです。勤務場所や勤務時間が決まっているため、自分ではメリハリをつけて仕事ができないという性格の人におすすめです。

さらに常駐型案件の場合は、PCなど作業用機器は貸してもらえることが多いです。中長期案件が多く、フリーランスでも単価が高いことで知られています。

ただし常駐型案件の場合は、フリーランスの醍醐味である自分の時間を確保することが難しいので注意です。

在宅型案件

在宅型案件は、顧客に呼ばれた時にお客さまの元に出向く案件です。カスタマーエンジニアの場合は、顧客の呼び出しが多いため、完全に在宅だけで働くことは難しいでしょう。

ただし在宅型案件は、顧客の場所に訪れる時間は短く常駐型案件よりも自由度が高いです。子育てや介護をしながらカスタマーエンジニアとして働きたいという場合におすすめの働き方です。

カスタマーエンジニアに必要とされる能力2つ

ここからは、カスタマーエンジニアに必要とされる能力を2つ紹介していきます。カスタマーエンジニアを目指す人は、ITに関する知識はもちろんのことぜひ必要とされる能力を高めるように努力していきましょう。

必要とされる能力1:コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、カスタマーエンジニアに求められるスキルです。カスタマーエンジニアは直接顧客の元に向かいIT機器の状態や取り扱い方を説明したり、聞き取ったりする必要があります。

さらに顧客はIT知識に必ずしも詳しいとは限りません。難しい専門用語を使わず、分かりやすく説明できるようにしておきましょう。

必要とされる能力2:トラブルに対応できる能力

カスタマーエンジニアは、トラブルに対応できる能力が求められます。顧客からトラブルが起こったという連絡を受け現場に行く機会が多いため、瞬時にトラブルの原因を見つけ出すことが大切です。

さらに顧客はトラブルが発生して業務に支障が出ていてイライラしている可能性もあります。そのため、カスタマーエンジニアはすぐに不具合の原因がわかるようにIT知識に精通しておく必要もあるでしょう。

カスタマーエンジニアの求人を探そう

カスタマーエンジニアは、非常にやりがいのある仕事です。自分のスキルや考え方にマッチした求人を探し出して理想の職場でカスタマーエンジニアとして活躍してみましょう。

より良い条件で採用されるためにも、カスタマーエンジニアに求められる能力をより高める努力をしてみることもおすすめです。