インフラエンジニアにもプログラミング知識が必要?仕事に役立つ言語7種も紹介!

インフラエンジニアとは?

インフラエンジニアとはIT基板の設計や構築、運用、管理などを専門に行うエンジニアです。

インフラとは「インフラストラクチャー(Infrastructure)」を略した言葉で、日本語では「基盤」などの意味を持ちます。

IT基板がない状態でシステムやアプリケーションは成り立ちません。そのため、インフラエンジニアは企業において非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

インフラエンジニアにもプログラミング知識が必要?

インフラエンジニアにもプログラミングが必要になってきています。

従来であれば、インフラエンジニアの仕事はサービスを運営するために必要なインフラの設計や、サーバーやOSの設定、インストール作業、ケーブルの設置などプログラミングの知識がなくても可能な業務がメインとなっていました。

しかし近年では、インフラエンジニアにも基本的なプログラミングの知識が求められるようになってきています。

インフラエンジニアにプログラミングスキルが必要とされる理由2つ

インフラエンジニアにプログラミングスキルが必要とされる理由をご紹介します。

前述のとおり、従来のインフラエンジニアにはプログラミングの知識は特に必要ありませんでしたが、近年はインフラエンジニアを取り巻く事情も変わってきています。

ここではインフラエンジニアにプログラミングスキルが必要とされる理由2つをご紹介しますので、インフラエンジニアの業務を理解する参考にしてみてはいかがでしょうか。

プログラミングスキルが必要とされる理由1:クラウド環境でのインフラ構築

近年はクラウド環境でインフラ構築を行う企業が増えてきたため、インフラエンジニアにもプログラミングスキルが必要とされるようになってきました。

近年はAWSやAzureなどさまざまなクラウドサービスが登場してきたこともあり、これまでオンプレミスでインフラ構築を行ってきた企業の中にもクラウドに移行する企業が増えてきました。

そのため、インフラをプログラミングで制御する業務が必要とされるようになりました。

プログラミングスキルが必要とされる理由2:マルチエンジニアへの需要の高まり

複数の技術や知識に精通しているフルスタックエンジニアの需要が高まってきたため、インフラエンジニアにもプログラミングスキルが必要とされるようになってきました。

IT業界はどこも人手不足の状態となっているため、以前よりもさまざまな技術やスキルを持ったエンジニアが求められています。

そのため、インフラエンジニアもプログラミングスキルを持つことで、より魅力あるインフラエンジニアになれます。

インフラエンジニアの仕事に役立つ言語7種

インフラエンジニアの仕事に役立つ言語をご紹介します。

プログラミング言語にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なりますが、インフラエンジニアにはどのプログラミング言語がおすすめなのでしょうか。

ここではインフラエンジニアの仕事に役立つ言語7種をご紹介していきます。

インフラエンジニアの仕事に役立つ学ぶべき言語4種

インフラエンジニアの仕事に役立つ学ぶべき言語をご紹介します。

インフラエンジニアの業務を行う上で、特に必要とされるプログラミング言語があります。ここでは最初に、特にインフラエンジニアの仕事に役立つ学ぶべき言語4種をご紹介します。

学ぶべき言語1:Python

PythonはAI開発や統計解析など、データサイエンスに活用されているプログラミング言語です。

Pythonは非常に人気の高いプログラミング言語で、コードがシンプルで読みやすいため、初心者でも学びやすい点が特徴です。

Pythonはインフラの自動化にも用いられることから、インフラエンジニアとしてはぜひ学んでおくべき言語だと言えるでしょう。また、近年注目されているAI開発に興味がある方にもおすすめです。

学ぶべき言語2:Java

JavaはOSに依存しないプログラミング言語です。

JavaはWindowsやMac OS、さらにスマートフォンまでOSに依存せずにさまざまなアプリケーション開発に活用されています。

前述の2つのプログラミング言語と比較して習得難易度は非常に高いですが、あらゆる現場で採用されているため、Javaが扱えれば市場ニーズの高いインフラエンジニアになれるでしょう。

学ぶべき言語3:Ruby

Rubyは楽しく開発が行えることを目的としたプログラミング言語です。

日本人が開発したRubyはインターネット上にも日本語での情報が豊富にあることもあり、人気の高いプログラミング言語です。

RubyはPythonと同様にインフラの自動化にもよく用いられることから、インフラエンジニアにもおすすめの言語となっています。また、他の言語に比べて初心者にも学びやすい言語だと言えるでしょう。

学ぶべき言語4:Perl

Perlは実用性と多様性を重視したプログラミング言語です。

軽量プログラミング言語であるPerlは、特に障害発生時のログ調査の際など、ログの中から特定の文字列を短時間で抜き出すことができる事から、インフラエンジニアの業務で役立ちます。

また、Perlや前述のPythonはLinux系のOSに標準搭載されていることから、インストールしなくても利用できる点もポイントです。

学んでおくとインフラエンジニアの仕事に役立つ言語3種

学んでおくとインフラエンジニアの仕事に役立つ言語をご紹介します。

インフラエンジニアの業務を行う際に必須とまでは言わなくても、習得しておくと非常に役立つ言語もあります。

ここでは、学んでおくとインフラエンジニアの仕事に役立つ言語3種をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

学んでおくと役立つ言語1:TTL

TTLはWindows向けのTera Term用マクロ言語です。

「Tera Term」はWindows向けのターミナルエミュレータで、サーバーへのリモートログオン用のクライアントとして利用されているものです。インフラエンジニアとして業務を行う場合、多くの現場で利用されています。

Tera Termは独自言語のTTLを用いることで、複数のサーバーへのログオンの自動化などが行えるようになります。

学んでおくと役立つ言語2:BAT

BATはWindowsに標準搭載されているバッチファイル用言語です。

BATはWindows環境でバッチファイルを作成できる言語です。BATを用いることで、システムの一括処理や起動処理などを自動化するバッチファイルを作成することができます。

複数のプログラムファイルをBATファイルで作成した手順で実行できます。多くの企業でWindowsが利用されている限り、BATの需要がなくなることはないでしょう。

学んでおくと役立つ言語3:Bash

BashはLinux上でコマンドなどの命令を記述したシェルを実行できるものです。

Unix OS上でのOSコマンドの自動実行やサーバー管理に用いられるもので、厳密にはプログラミング言語ではありません。しかし習得しておくことで、効率よくコマンドを実行することができるでしょう。

インフラエンジニアはUnix OSを扱う現場も多いため、習得しておくことでスキルアップに繋がります。

プログラミングを習得するメリット

インフラエンジニアはプログラミングを習得することで、開発の流れを踏まえた上でインフラ業務が行えるようになります。

インフラエンジニアの仕事にはプログラミングが関係するものもあります。また、プログラム内容やアプリケーション開発の流れも分かるようになれば、インフラエンジニアとしてもスキルアップできるでしょう。

インフラエンジニアの仕事に役立つ資格3種

インフラエンジニアの仕事に役立つ資格をご紹介します。

インフラエンジニアは資格がなくても仕事に就くことはできますが、資格を取得することで業務にも役立つだけでなく、インフラエンジニアとして必要なスキルを持っていることの証明にもなります。

ここでは最後に、インフラエンジニアの仕事に役立つ資格3種をご紹介します。

仕事に役立つ資格1:ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは日本オラクル社が実施しているオラクルデータベースを扱うためのスキルを認定する資格です。

データベースの管理や運用、SQLなどのスキルを問う資格です。オラクルデータベースは高いシェアを誇っていることもあり、ORACLE MASTERを取得することで高いデータベースの知識を持っていることを証明できます。

仕事に役立つ資格2:CCIE

CCIEはネットワーク製品を開発販売しているシスコが実施している、シスコ技術者認定のエキスパートレベルの資格です。

シスコ社の製品を使ったネットワークの設計や構築、運用スキルなどを認定する資格です。シスコ技術者認定は5つのグレードがあり、CCIEは上から2つ目の高いレベルの資格となります。

仕事に役立つ資格3:LPIC

LPICはLPI-Japanが実施しているLinuxのベンダー資格です。

LPIC(Linux技術者認定試験)はLinux技術者としてのスキルを認定する世界共通基準の資格です。国際的に認められている資格となっているため、取得することでインフラエンジニアに必要なLinuxの知識とスキルを保有していることの証明になります。

プログラミングができるインフラエンジニアを目指そう

プログラミングスキルを持ったインフラエンジニアになることで、よりIT業界で必要とされるエンジニアになれるでしょう。

ぜひ、この記事でご紹介した、インフラエンジニアにプログラミングスキルが必要とされる理由やインフラエンジニアに役立つ言語などを参考に、プログラミング言語の習得を目指しましょう。