データベーススペシャリストのおすすめ参考書11選|取得するメリットもご紹介

データベーススペシャリストとは

データベーススペシャリストとは、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験、「情報処理技術者試験」の1区分「データベーススペシャリスト試験」に合格した人をいいます。

試験にはスキルレベルが設けられており、データベーススペシャリスト試験はスキルレベルが最高難度の4に位置付けられ、高度なIT知識およびデータベースに関する確かな技術が問われる試験であるとされています。

データベーススペシャリスト試験の内容

データベーススペシャリスト試験は、最高難度のスキルレベル4とされており、その試験の合格率は2019年で14.4%と低めです。国内で実施されるデータベース試験の中では、最難関ともいわれ、実務経験者でも合格することは容易ではありません。

試験は午前、午後と分かれており、ほぼ1日をかけて試験が実施されます。ここでは、午前試験、午後試験の概要について解説いたします。

午前試験

午前試験は、午前Ⅰが50分の多肢選択式、午前Ⅱが40分の多肢選択式となっています。

午前Ⅰは、同日に開催される「応用情報技術者試験」の午前問題から選ばれた30問となっており、出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野からです。

午前Ⅱは、午前Ⅰの出題範囲のうち、「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」「データベース」「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発技術」の6分野からの出題となります。範囲が午前Ⅰと重複しますが、問われる内容はより高度です。

ちなみに、データベーススペシャリスト試験の午前Ⅰ試験は、条件を満たせば免除される制度があります。自分が免除の該当者であるかを事前に確認し、申請を忘れないようにしましょう。

午後試験

午後試験は、午後Ⅰが90分の記述式、午後Ⅱが120分の記述式となっています。

午後Ⅰ、午後Ⅱともに出題範囲は「データベースの企画・要件定義・開発に関すること」「データベースシステムの運用・保守に関すること」「データベース技術に関すること」とされています。

幅広い出題範囲となっているため、データベースに関するあらゆる知識や技術をしっかりと理解していることが重要といえるでしょう。

試験対策に参考書を使用するメリット・デメリット

データベーススペシャリストの試験は、大変高難度の試験ではあるものの、ある程度実務経験がある場合は、独学でも合格を目指すことは可能です。

その場合、参考書を使っての勉強法がおすすめですが、メリットとデメリットがあることをご説明いたします。

参考書を使用するメリット

参考書を使用するメリットは、自分のレベルに合った参考書を選択できることです。自分のペースで勉強を進められるため、既に把握している内容は確認のみで、自信のない内容はじっくり取り掛かるといった勉強方法が選べます。

また、好きな時に場所を選ばず勉強できることも魅力ではないでしょうか。近年の参考書には、隙間時間をうまく活用できるよう、参考書の内容をPDF版でダウンロードできるなど、購入特典を付けているものもあります。

自分の得意・苦手分野をしっかり把握している人にとって、参考書を使用することはメリットだと言えます。

参考書を使用するデメリット

参考書を使用するデメリットは、自分の得意・苦手分野がはっきりと把握できていない場合、どの参考書が自分に合っているのか分からなくなるということが挙げられます。

デメリットを克服するには、試験範囲での得意・不得意な分野と、自分の持っている知識を把握しましょう。苦手な分野が見つかったら、どの程度の知識を補足しなければならないのかまで考える必要があります。

どうしても分からなければ、通信講座や予備校の講座を受けてみることをおすすめします。

データベーススペシャリストの試験対策におすすめの参考書11選

ここでは、各参考書別に特徴とおすすめポイントをまとめました。

どの参考書も、十分に試験対策としての情報を網羅していますが、データベーススペシャリスト試験では、午後試験対策にいかに時間を費やせるかも合格するポイントであるため、午後試験対策に特化した参考書もいくつか紹介しています。

是非、効率的に勉強できる参考書を見つけてください。

おすすめの参考書1:データベーススペシャリスト 2021年版

本書は、学習方法と解答テクニックの解説がとにかく詳しいと、データベーススペシャリスト試験対策の参考書のなかでも人気の1冊です。

初めて試験対策をする人も、この1冊を勉強すれば合格する力が身に付くように作られています。ポイントを押さえた要点解説、難関である午後問題をどのように解くかの解説、さらには過去19年分の問題付きです。

過去問題も解説付きの回答が付いているため、知識を深められ、たっぷり取り組める1冊といえるでしょう。

おすすめの参考書2:SQLアンチパターン

本書は、データベース設計やSQL記述の際に陥りやすい失敗、つまりアンチパターン事例について紹介している参考書です。

データベース設計を実務経験している人なら納得の内容であり、失敗例からの解決策も講じているので、午後試験対策にも有効な1冊といえます。やや中級者向けの内容であるため、ある程度知識を深めてから手に取ることをおすすめします。

おすすめの参考書3:令和02年データベーススペシャリスト合格教本

本書は、特に午前Ⅱ、午後Ⅰ・午後Ⅱ試験対策として、実践的な解法テクニックを紹介しています。試験問題の中から解答を導き出す文や語句を探すポイントも紹介し、時間内に問題を解く力を付けることが可能です。

購入特典として、Webアプリで午前試験の演習問題に挑むことができます。結果を分析し自分の得意・不得意分野が解析できるため、場所を選ばす隙間時間に学習するには魅力的な特典であるといえるでしょう。

おすすめの参考書4:極選分析 データベーススペシャリスト 予想問題集 第3版

本書は、情報処理技術者試験の試験対策として通信講座やテキストを出版しているITECが監修した、データベーススペシャリスト試験対策を詰め込んだ問題集です。

午前Ⅱ、午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問題から、「分野」「出題年度」「頻出度」などをITEC独自の分析で選び抜いた問題を抜粋、掲載しています。

また、午前Ⅰの問題を解くことができるWebコンテンツを設けており、場所を選ばす隙間時間に学習できます。繰り返し学習できるよう、午後試験対策の解答シートもダウンロードできる点は、長年試験対策をしてきたITECならではの工夫といえるでしょう。

おすすめの参考書5:スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き!

本書は、SQLとデータベースについて図解と丁寧な解説がされている、初心者にも分かりやすいと人気の参考書です。

実務経験が無い人でも読みやすく、SQL記述の演習問題も実践的に勉強できるように、クラウドデータベース「dokoQL」や「エラー解決 虎の巻」といったWebコンテンツを提供しています。巻末に222問のSQL訓練ドリルも掲載されているため、SQLの基礎を習得したい方におすすめの参考書といえるでしょう。

おすすめの参考書6:徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 令和2年度

本書は、解説ごとに例題が付いており、知識を確認しながら問題を解く、スモールステップ方式で勉強することが出来る参考書です。

また、過去問題だけでは対応できないIT業界の最新情報にも触れており、どんな問題が出題されても対応できるよう応用力を身に付けることに力を入れています。

購入特典として「全文PDF」「単語帳アプリ」が付いており、特に単語帳アプリは、単語の意味をすぐに確認できる便利なアイテムです。

おすすめの参考書7:情報処理教科書 高度試験午前I・II 2021年版

午前試験対策を徹底的に勉強しておきたい方は、本書を活用すると良いでしょう。

本書は、全高度試験の午前Ⅰ・午前Ⅱの試験対策ができ、出題される可能性が高い問題を厳選しているため、効率的に勉強を進めることができます。

購入特典として、本書に掲載されている500問が復習できるWebアプリが利用できます。分かりやすい解説で、午前試験対策をまとめた1冊といえるでしょう。

おすすめの参考書8:2020 データベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策

情報処理技術者試験の対策として通信講座やテキスト出版をしているITEC監修の本書は、効率的にデータベーススペシャリスト試験を勉強できるよう構成してあります。

午前Ⅱ試験に必要であろう専門知識と、午後試験の解法テクニックが盛り込まれており、実践的な解法力が身に付きます。

購入特典として、午前Ⅱ試験対策で解説している重要キーワードをまとめた「Webキーワード集」や、午後試験問題の解答シートをPDFファイルでダウンロードできるなど、試験対策を講じてきたITECならではの勉強方法が詰まった1冊だといえるでしょう。

おすすめの参考書9:達人に学ぶDB設計 徹底指南書

本書は、データベース設計のノウハウを手ほどきする指南書ともいえます。

データベース設計の初心者が押さえるべき基礎知識やポイント、陥りやすいミスなどを詳しく丁寧に解説しており、午後試験対策はもちろん、データベース設計の脱初心者を目指す方におすすめの参考書です。

Web検索だけでは知り得ないデータベース設計の知識も盛り込んであるため、これを読めばデータベース設計の知識をより深めることができるでしょう。

おすすめの参考書10:ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト 2021年度

本書は、データベーススペシャリスト試験の設問を徹底的に分析し、どのように正解を導き出せばよいのかを解説した、攻略本とも呼べる参考書です。

午前Ⅱ試験、午後試験に出てくる問題文にちりばめられたヒントを解説し、効率良く問題文の問いかけを理解するポイントを紹介しています。

ある程度知識を深めた上で本書を活用すれば、合格への攻略を取得できることでしょう。

おすすめの参考書11:2020 徹底解説データベーススペシャリスト本試験問題

本書は、直近3期分の本試験問題と解答を詳しく解説した問題集です。

本試験さながらの解答用紙をダウンロード可能であり、情報処理技術者試験対策を講じてきたITEC監修ならではの工夫が光る1冊です。正解だけでなく、間違った選択肢についても解説してあるため、より知識を深めることができます。

ある程度試験対策をしてきた方は、本書で試験対策の総仕上げをしてみてはいかがでしょうか。

データベーススペシャリストを取得するメリットとは?

データベーススペシャリスト試験は、国内IT試験のなかでも最難関ともいわれるため、取得することで自身のキャリアアップだけでなく、データベースエンジニアとしての知識・技術が確かであることを証明できます。

また、高度情報処理技術者試験であるため、資格取得に対して手当を設けている企業も多く、年収アップにもつながります。そのため、難易度の高い試験でも毎年受験者が後を絶たないのでしょう。

参考書を使ってデータベーススペシャリストの対策をしよう

データベーススペシャリスト試験は、非常に難易度の高い試験ではありますが、参考書を利用することで、独学でも合格を目指すことが可能な資格です。資格取得することで、自身のデータベースへの知識・技術の証明となり、キャリアアップや年収アップに繋がります。

今回ご紹介した参考書の特徴とおすすめポイントを見極めて、より良い試験勉強に役立ててください。