エンジニアがキャリアプランを決める時のポイント7つ|キャリアプランの例も紹介

エンジニアとは?

工学関連のスキルや専門的知識がある人材のことを「エンジニア」と呼んでいます。所謂「技術者」のことを指しているので、「エンジニア」の種類は今では多種多様です。

とくにIT業界のエンジニアは不足している状況が続いています。エンジニアの仕事はおもに陰で支えているイメージがありますが、これからの時代も必要とされている仕事のひとつです。

この記事ではエンジニアがキャリアプランを決める場合のポイントについて、みていきましょう。

キャリアプランとは?

エンジニアとなって成長していくためには、しっかりとした「キャリアプラン」を立てておくことが大切です。「キャリアプラン」というのは、理想としている自分になるための行動計画のことです。

できるだけ早い段階、30代になる前、20代のうちにキャリアプランを立てて、理想像を目指していくようにしましょう。

エンジニアがキャリアプランを決める時のポイント7つ

IT関連、とくにwebサービス開発に携わるエンジニアは増加しています。需要の高いエンジニアを目指している人も増え続けていて、エンジニアを迎える待遇の良い企業も多くなっています。

ここでは、エンジニアがキャリアプランを決める時のポイントを7つ、ご紹介します。確実にエンジニアとしてステップアップしていくために参考にしてみてください。

キャリアプランのポイント1:業界を決める

「なりたい自分」を実現させていくための計画がキャリアプランです。できる限り自分が働きたい業界を決めておくようにしましょう。エンジニアの場合は大まかに分けると、「WEB業界」と「システムインテグレーター業界」となっています。

さらに、モチベーションを高めるためには、もっと細かく、例えば「ゲーム業界」や「ファッション業界」に携わりたいというようなところまで決めておくと良いでしょう。

キャリアプランのポイント2:習得したい技術を決める

キャリアプランで業界を決めたら、関連する業務に取り組んでいける技術を習得していくことをおすすめします。たとえば、コーディングの技術やクラウドの技術、インフラ全体の技術など、自分に必要な技術を決めて身につけていきましょう。

習得したい技術を決めることは、キャリアプランのポイントになります。

キャリアプランのポイント3:将来目指すポジションを決める

将来目指すポジションを決めておくこともキャリアプランのポイントになります。明確なゴールがあれば習得するべきスキルが何なのかもハッキリしてきます。理想的なキャリアプランを年代別に考えておくのも良いでしょう。

20代、30代、40代、50代と目指すポジションを決めて取り組んでいくのも良いかもしれません。

キャリアプランのポイント4:理想の働き方を決める

理想の働き方を決めておくのもキャリアプランのポイントのひとつになります。昔と違って日本でもさまざまな働き方が選べる時代になりました。エンジニアの仕事はパソコンさえあればできることも多く、理想の働き方を実現しやすい環境になってきています。

業界によってはリモートワークを選択することができる時代です。

キャリアプランのポイント5:ワークスタイルを決める

エンジニアは、出社をするか、リモートワークをするかというワークスタイルがあります。キャリアプランでワークスタイル面を重要視する人は、リモートワークも選択できる職場かどうかがポイントになります。

リモートワークで対応可能な仕事でもリモートワークができない企業があるからです。また、今後はさらにさまざまなワークスタイルを選択できる可能性があります。

キャリアプランのポイント6:過去と現在を分析する

キャリアプランを考えるときに、過去の自分をふり返り、現在を分析するようにしましょう。自分の過去の仕事に対する考え方やプライベート的な部分なども思い出しながら、現状を把握していくことで理想像に近づくためのプランが立てやすくなります。

現在の職場が自分の能力を発揮できる場所なのか、分析してみることも大切です。

キャリアプランのポイント7:目標までの期間を定める

キャリアプランを立てるときに、目標までの期間を定めておくこともポイントになります。エンジニアとして数年後にはどうなっていたいのかを設定し、達成するための具体的なアクションを明示しておきましょう。

目標を達成するために必要なスキル、身につけるために必要な学習もハッキリしてきます。また、数年後の目標を実現していくための短期的プランを用意しておくのもおすすめです。

【エンジニア別】キャリアプランの例6つ

エンジニアといってもさまざまなエンジニアが存在します。ここでは、「システムエンジニア」や「ネットワークエンジニア」、「セールスエンジニア」、「社内エンジニア」、「インフラエンジニア」、「Webエンジニア」のキャリアプランの例をご紹介します。

キャリアプランの例1:システムエンジニア

顧客の要求に応じて最適なシステム開発を行うのがシステムエンジニアの仕事です。システムエンジニアは特別な学歴などは必要なく、クリエイティブなことが求められるので、IT関連の知識をしっかりと身につけ、現場で経験を積んでいくことが重要です。

このことを踏まえた上で、できれば3年目あたりまでには「ソフトウェア技術者」や「基本情報技術者」などの基礎資格を取っておくようにしましょう。

その後は管理する技術が必要になってきます。プロジェクトマネージャーやテクニカル系の資格を取得しておいた方が良い状況になってきます。そして、30代半ば以降は経営の勉強が必要になってくるでしょう。

また、システム開発の経験を積んでいけばスペシャリストも目指せます。

キャリアプランの例2:ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークを構築し、管理します。ネットワークエンジニアは、パソコンを操作することができれば未経験者でも可能な職種です。

ネットワークエンジニアのキャリアプランは構築~設計へとキャリアアップしていき、たとえば特定の製品のスペシャリストになったり、セキュリティ関連のスペシャリストなどを目指していくことができます。

マネジメントの能力が高ければ管理者、コミュニケーションの能力が高ければコンサルタントや営業関連にキャリアチェンジすることも考えられます。逆にサーバーエンジニアなどからネットワークエンジニアにキャリアチェンジする人もいます。

キャリアプランの例3:セールスエンジニア

セールスエンジニアは、エンジニアの要素に加えて営業職の要素を併せ持つ職種です。キャリアパスとしてはエンジニアで開発経験を積んでからセールスエンジニアとなるのが代表的です。

セールスエンジニアのキャリアプランの例としては、技術職と営業職の両面を持っているセールスエンジニアの経験から思い切って外資系ITコンサルタントという選択が考えられます。また、経験を活かせるという面ではプロジェクトマネージャーという選択肢もあります。

キャリアプランの例4:社内エンジニア

社内エンジニアは、会社のシステムの構築や運用、故障対応、ヘルプデスクの役割を果たす職種です。技術職、エンジニアの入り口的な職種ということで未経験者で目指している人もいます。

社内エンジニアとして経験を積んでいくことで、システムエンジニアやセキュリティエンジニアなどにキャリアチェンジすることも可能です。社内エンジニアからマネージャーなどといった管理業務へキャリアステップするケースもあります。

システム開発から経営戦略などまで関わる仕事ができるので、キャリアプランの例もさまざまです。

キャリアプランの例5:インフラエンジニア

インフラエンジニアは、IT関連、情報システムの基盤を設計し、構築して運用・メンテナンスなどをするのが仕事です。ネットワーク機器の構築もインフラエンジニアが担当します。

インフラエンジニアとしてのキャリアプランの例をみると、スキルを磨いていって設計、構築からプロジェクトマネージャー、さらにキャリアアップしていくことを目標にしています。

また、ITコンサルタントにチャレンジしたり、勢いのあるベンチャー企業に転職することを考えたりする例もあります。

キャリアプランの例6:Webエンジニア

ウェブサイト、スマホサイトで使用されるシステムを設計、開発から保守までを担当するのがWebエンジニアの仕事です。プログラマーやWebデザイナー、Webディレクターなどと連携して業務をおこなうのが基本となっています。

Webエンジニアのキャリアプランの例は、経験を積んでいき結果を残しながらWebディレクターを目指している人が多いということです。また、フリーランスのエンジニアを目指したり、さまざまな開発できるフルスタックエンジニアを目指したりするケースもあります。

しっかり将来を考えてキャリアプランを立てよう

需要が高いエンジニアは、そのキャリアも多様化してきています。ですから将来のことをしっかり考えながらキャリア形成を考えていきましょう。早い段階でキャリアプランを設計すると年収やスキルの面でもメリットがあります。

キャリアプランを立てて、自分の目標に向かって進んでいきましょう。