AndroidとiOSに使える開発ツール11選|両者の違い6つもあわせて紹介

Androidとは

Androidとは、無料で利用できる携帯電話用のソフトウェアが動作するプラットフォーム(基盤)です。

Androidの特徴としては、無料で利用できること、Googleのサービスと連携していることの2点が挙げられます。

iOSとは

iOSとは、Apple社が開発した無料で利用できる、携帯電話用のソフトウェアが動作するプラットフォーム(基盤)です。

iOSの特徴としては、Apple製品のみに導入されており、他者が利用したり開発したりすることができない点が挙げられます。

AndroidとiOSの両方に使える開発ツール11選

通常、アプリを開発する際、異なるOS(機械上)のそれぞれに対応したツールでしなければなりません。しかし、近年では1つのツールだけで両方に対応したアプリを開発できるプラットフォームがリリースされています。

ここでは、それらのクロスプラットフォームを紹介していきます。

両方に使える開発ツール1:TitanumMobile

TitanumMobileは、アメリカのAppcelerator社が提供している開発ツールです。

TitanumMobileの特徴は、JavaScriptで開発が可能であること、オープンソースソフトウェアであるため商用や非商用を問わずに無料で利用できることです。

両方に使える開発ツール2:AppGyver

AppGyverは、部品をドラッグ&ドロップしてアプリを作成できます。

AppGyverの特徴は、データベースアクセスやファイル管理など、社内での業務に使うアプリケーションを作ることに特化していることです。英語のツールですが、オンラインマニュアルや動画マニュアルもあるので、慣れれば簡単に作り込みができます。

両方に使える開発ツール3:Unity

Unityはゲームアプリ制作に使われている開発ツールです。

Unityの特徴は、エディター拡張機能、モデルデータ、プラグインなどのアイテムが充実しているアセットストアも無料(一部有料)で利用可能であること、クラウドビルド機能も実装されているため、複数人での開発も可能なことです。

両方に使える開発ツール4:Visual Studio

Visual Studioは、マイクロソフトが提供している開発ツールです。

Visual Studioの特徴は、基本的にWindows上で動作するプログラムを開発するツールだということ、XamarinやCordovaの拡張機能を実装することによりC#やHTML5でネイティブアプリを開発できることです。

両方に使える開発ツール5:Monaca

Monacaは、使い慣れたVisual Studioでクロスプラットフォームを開発できます。また、クラウドビルド可能となっています。

Monacaの特徴は、面倒な開発環境のセットアップをせずに利用でき、開発スキル習得に関する多くの講座が開講されていることです。そのため、初心者でも始めやすいツールであるといえます。

両方に使える開発ツール6:yappli

Yappliは、Yahooの子会社ということで信頼度の高い、株式会社ヤプリの運営するアプリ運営ツールです。

Yappliの特徴は、アプリの利用分析機能や専門スタッフの手厚い運営サポートなどがあり、安心して利用できることです。

アプリの作り方は、コンテンツを組み込んでいく方式です。Webブラウザ上で部品を組み合わせ、デザインを選びます。

両方に使える開発ツール7:Xamarin

Xamarinは、C#で記述し、Net環境でクロスプラットフォーム開発ができるツールです。

Xamarinの特徴は、OSに依存するインターフェイスやデバイスなどの処理についてはソースを分ける、ロジックについては共通化することです。

ただし、英語版しかないため英語が苦手な方は少し難しいでしょう。

両方に使える開発ツール8:Appery

Apperyは、UIを綺麗に作ることができるツールです。

Apperyの特徴は、クラウド上でアプリを開発するため、テストまでできること、事前のプログラミング経験は必要なく、初心者でも習得しやすいことです。

両方に使える開発ツール9:cordova

Cordovaは、比較的歴史の長い開発ツールです。Web標準技術(HTML5+CSS3+JavaScript)を使用して、クロスプラットフォームアプリを開発できます。

Cordovaの特徴は、3点あります。オフィシャルツールとしてCordova CLIが提供されていること、これを利用するとコマンドラインツールでPCでのシミュレートからビルドまでできること、JavaScriptやHTMLといったWeb開発の技術でモバイルアプリを開発できることです。

両方に使える開発ツール10:SmartAppsMobile

SmartAppsMobileは、店舗アプリの製作にフォーカスしたサービスです。

SmartAppsMobileの特徴は、スタンプカード・クーポンを管理できるアプリを簡単に作れることです。顧客のニーズに応えるフレキシブルなデザインと機能性によって、集客アップが期待できます。

両方に使える開発ツール11:Cocos2d-x

Cocos2d-xは、中国企業のChukong Technologiesによって開発された、グラフィックレンダリング、GUI、オーディオ、ネットワーク、物理、ユーザー入力などの豊富な機能を提供し、ゲーム開発やインタラクティブアプリケーション構築に広く使用されているツールです。

Cocos2d-xの特徴は、2Dゲーム開発用として非常に優れており、全ての機能を無料で使える点や軽量で快速であることです。それにより、多くのユーザーがCocos2d-xを使ってゲームアプリを開発しています。

AndroidとiOSの違い6選

ここまでAndroidとiOSの双方に使える開発ツールを紹介してきましたが、そもそも、AndroidとiOSの明確な違いはなんでしょうか。OSの基本機能や種類を理解しておくことは、それらをより便利に活用できることにつながります。

ここでは、AndroidとiOSの違いについて紹介していきます。

AndroidとiOSの違い1:主に使われる言語

Androidは、基本的にJava言語で開発し、iOSはObjective-Cという言語で開発します。

Java言語とは、プログラミング言語の一種です。Javaの特徴は、基本的にどんな環境でも使える言語だということです。また、システム開発、Web開発、アプリケーション開発と、さまざまな開発に利用されています。

Objective-Cとは、プログラミング言語のC言語にオブジェクト指向プログラミングを可能にする仕様を追加した言語です。

AndroidとiOSの違い2:プラットフォーム

iOSと違い、Androidはプッシュ通知が許諾されやすいため、後からオフされにくい仕組みになっています。

Androidは、プッシュ通知で送信できるコンテンツの自由度が高いです。また、Androidではバッジが導入されているアプリが少ないことから、ホームやメニュー画面でアプリからの通知に気づきにくいので、通知センターからアプリを起動するユーザーが多いです。

AndroidとiOSの違い3:アプリの審査の基準

iOSならAppStoreへアプリの審査提出をし、AndroidならGooglePlayStoreへのアプリの審査提出をします。開発したアプリをストアに並べて貰うためには、AppleまたはGoogleにアプリを提出しなければなりません。そして、それぞれの規約に基づいて審査をして貰う必要があります。

iOSは、基本的にはAppleが公開している審査ガイドラインを満たせるアプリを開発するのが前提となります。

Androidは、iOSのようにリリースするまでに数日かけて審査せず、アプリがリリースされてから審査されます。しかし、GooglePlayStoreもガイドラインを公開してるので、提出前に、それに則って開発していれば原則問題はありません。

AndroidとiOSの違い4:開発のしやすさ

AndroidとiOS、どちらも基本的には開発費用はかかりません。開発に必要なドキュメントは無料で公開されています。

しかし、リリースする際で比べると、Androidは、Google Play Developer Consoleに加入し、一回限りで$25(約3000円)かかります。しかしiOSは、Apple Developers Programに加入し、年間11,800円かかります。リリースを考えているのであればAndoroidの方がおすすめです。

また、使用するソフトにも違いがあります。iPhoneアプリ開発に用いられる言語というのは、Swiftです。その言語を動かすのに必要なのが、Xcodeというソフトです。Androidアプリ開発で用いられるソフトはAndroid Studioというソフトです。

これらのソフトの違いは、起動する環境です。Android StudioはMacでもWindowsでも使えます。しかしXcodeはMacでしか動きません。環境を整えなくてもよいという点でみれば、Androidの方がいいといえます。

AndroidとiOSの違い5:ターゲット

AndroidとiOSはどれだけ自分でカスタマイズできるかの違いで、Androidスマートフォンの方がiOSデバイスよりもカスタマイズしやすいです。

しかし、iOSはAndroidほどカスタマイズできませんが、多くのユーザーから直観的で使いやすいと考えられています。

スマートフォンを細かく調整し、自分好みにカスタマイズしたいのなら、Androidが最適だといえます。その一方で、iOSは非常に直感的に操作でき、比較的安定しています。スマートフォンを全く使用したことがないユーザーは、簡単に使用できるiOSが最適だといえます。

AndroidとiOSの違い6:収益化

iOSもAndroidも、ダイレクトセールス(直販)、フリーミアム(Freemium)、月額課金、アプリ内課金、クラウドファンディング、スポンサーシップ、これら6つの収益モデルに大きな差はありません。

しかし、iOSユーザーはアプリ内広告を不快に感じることが強い傾向にあり、Androidユーザーは広告を避けるだけで不快に感じる人は少ない傾向にあります。

広告を出す際は、このことを踏まえて出しましょう。

AndroidとiOSの両方で使える開発ツールを知ろう

iOSやAndroid関係なく開発できる便利なクロスプラットフォームを使うことにより、効率的かつスピーディーに開発が可能になります。

自分にあったものを見つけ利用してみましょう。