ゲームプログラマーの仕事内容5つ|必要な能力や学習方法を解説!
ゲームプログラマーとは
ゲームプログラマーとは、開発言語を用いてプログラミングし、ゲームを作っている職業を指す言葉です。具体的には、C++・C#・Javaなどの言語を使い、アイコンを配置したり、ゲームに使われる音を鳴らしたり、キャラクターが意図したとおり動くように設定したりします。
今回は、ゲームプログラマーの仕事内容、必要な能力や学習方法について紹介していきます。ゲームプログラマーに興味がある方は参考にしてみてください。
ゲームプログラマーのやりがい
ゲームプログラマーのやりがいは、自分が携わったゲームが完成したときの達成感、ユーザーからの評価が成長に繋がったり、ヒットした時に評価が高くなったりすることにあるでしょう。
また、『好き』を仕事にできるという点もゲームプログラマーの大きなやりがいです。ゲームプログラマーの中には、元からゲームが好きで、自分が作りたいと思ってきた人が多い傾向にあるといわれています。
ゲームプログラマーの仕事内容5つ
次は、ゲームプログラマーの仕事内容5つについて紹介していきます。ゲームの開発では、プログラマーの他にも、ディレクター・企画・シナリオライター・グラフィッカーなど様々なスタッフが分業し進めていきます。
その中でもゲームプログラマーの仕事内容は、プログラミングを行う開発環境の整備・プログラミング・動作テストとデバッグ・不具合や機能の改善・リリース後の対応、などがあります。
ゲームプログラマーの仕事内容1:プログラミングを行う開発環境の整備
ゲームプログラマーの仕事内容として1つ目は、プログラミングを行う開発環境の整備です。円滑に制作を進められるようツールを用意し、開発環境を整えることが重要になります。
具体的には、スマホゲーム制作に向いているUnity・PS4などのハイエンドゲーム制作に向いているUnreal Engine4といった、ゲームで使うゲームエンジンやミドルウェアを選定し、プログラミングを行う開発環境を構築していきます。
ゲームプログラマーの仕事内容2:プログラミング
ゲームプログラマーの仕事内容として2つ目は、プログラミングです。ゲームプログラマーは開発環境を調整後、ディレクターやゲームプランナーからあがってきた仕様書に沿って、プログラミングを開始します。
プログラミングは分業で行っていきます。現場では、複数のプログラマーがそれぞれ請け負う部分の担当を決め、開発を進めます。一人で作っていくわけではないので、周りとの協調性やコミュニケーション能力が必要です。
ゲームプログラマーの仕事内容3:動作テストとデバッグ
ゲームプログラマーの仕事内容として3つ目は、動作テストとデバッグです。プログラミング後は、想定通りに動くかテストを行い、バグを見つけた時は修正をします。これを何度も繰り返すことで、品質を保つことができるので大切な工程です。
ゲームプログラマーの仕事内容4:不具合や機能の改善
ゲームプログラマーの仕事内容として4つ目は、不具合や機能の改善です。テストを繰り返し、デバッグ作業を完了した後も、実際にゲームとしてプレイすると、新たに不具合が出てくることがあります。
表示が切り替わらなかったり、特定の場所へ行くと固まったり、不要なアクションが入ったりと、様々な不具合が出てくることがあります。操作がしにくい場面が出てくることもあるので、ユーザー目線で修正することが大切になります。
ゲームプログラマーの仕事内容5:リリース後の対応
ゲームプログラマーの仕事内容として5つ目は、リリース後の対応です。ゲームを発売した後、ユーザーから「こういう機能があったらいいのに」など要望があがることがあります。
内容によっては追加コンテンツとして制作することがありますし、機能の改善など視認性や操作性に関わる部分を、バージョンアップとして調整していくこともあるでしょう。リリース後の対応は、ユーザーからの満足度や評価に繋がるので気を抜けない部分です。
ゲームプログラマーに必要な能力6つ
ゲームプログラマーの仕事内容を理解したところで、次はゲームプログラマーに必要な能力6つについて見ていきましょう。
ゲームプログラマーに必要な能力には、プログラミング能力・コミュニケーション能力・論理的思考力・柔軟性・注意力と根気・ゲーム関連分野の知識、などがあります。
ゲームプログラマーに必要な能力1:プログラミング能力
ゲームプログラマーに必要な能力として1つ目は、プログラミング能力です。仕様書を理解して適切なプログラムを作る能力は必須です。
ゲーム制作には、キャラクターを動かしたり、演出を入れたり、音を入れたり色々と制御しなければいけません。それにはプログラミング言語を使って命令を施す必要があります。
ゲーム開発で使用される言語は、開発環境によって違いますが、C#・Java・C++などよく使用される言語でしょう。
ゲームプログラマーに必要な能力2:コミュニケーション能力
ゲームプログラマーに必要な能力として2つ目は、コミュニケーション能力です。ゲームプログラマーは、黙々とPCに向かってプログラミングする仕事というわけではありません。
ゲームを作り上げるには、たくさんの人が関わるため、様々な人とのコミュニケーションを取る必要があります。情報を共有したり、不具合があれば協力して対応するため、コミュニケーション能力は必須です。
ゲームプログラマーに必要な能力3:論理的思考力
ゲームプログラマーに必要な能力として3つ目は、論理的思考力です。質の良いプログラムを作成するためには、ロジカルに物事を考え、それをしっかり構築する必要があります。
自分だけしか触れないようなプログラムを作ってしまうと、不具合が起きた時に対応できるのが自分だけ、ということになり危険です。難しいものをシンプルにまとめて、誰にでもわかりやすくできれば、誰の手でも扱える内容のプログラムになるでしょう。
ゲームプログラマーに必要な能力4:柔軟性
ゲームプログラマーに必要な能力として4つ目は、柔軟性です。仕事内容として、ゲーム開発では仕様変更も多いため、困難や変化に対応できる柔軟性が求められてきます。
仕様変更はこれまで作ってきた内容を否定されるような気分にもなりますが、言われたことに対して、自分を無理に通そうとせず、相手の意見を柔軟に聞き入れる姿勢を持ちましょう。
ゲームプログラマーに必要な能力5:注意力と根気
ゲームプログラマーに必要な能力として5つ目は、注意力と根気です。プログラミング作業は、地道に粘り強く検証していくことが必須です。エラーは発生するたびに修正が必要です。原因は単純なケアレスミスであったり、予期せぬ場所からの影響ということもあります。
不備を見つける注意力や、エラーが出ない正常な状態まで修正していかなければいけないので、最後までやり通す根気も必要になります。
ゲームプログラマーに必要な能力6:ゲーム関連分野の知識
ゲームプログラマーに必要な能力として6つ目は、ゲーム関連分野の知識です。プログラミングを行う開発環境の整備のために、ゲームエンジンの知識や、2Dや3Dグラフィックス、アニメーションやWebサーバー、データベースの知識などが求められます。
3Dアニメーションに関わる部分を担当する場合は、リアルな表現に仕上げるために、力学を用いる場合もあります。数学や物理の知識も必要です。
ゲームプログラマーに必要なプログラミングの学習法3つ
最後に、ゲームプログラマーに必要なプログラミングの学習法3つについて紹介していきます。ゲームプログラマーに必要なプログラミングの学習法には、本や学習ツールを使う・Webサイトを活用・プログラミングスクール、などがあります。
学習法は、あくまでプログラミングスキルを習得する手段です。自分に合った学習法を選択できるように、どのような学習法があるか見ていきましょう。
プログラミングの学習法1:本や学習ツールを使う
プログラミングの学習法として1つ目は、本や学習ツールを使うことです。プログラミング関連の本は、情報量が非常に多いため1度読んだだけでは覚えきれません。他の勉強法をメインにする場合も1、2冊は本を用意し、辞書として活用しましょう。
本以外では、学習ツールの活用もおすすめです。Code Studio・Smalruby・Scratch、など、ゲームプログラミングを学べるツールが出ているので、利用してみましょう。
プログラミングの学習法2:Webサイトを活用
プログラミングの学習法として2つ目は、Webサイトを活用することです。Webサイトを利用して、実際に手を動かしてプログラムを作り、動作を確認してみましょう。問題が発生したら解決策を見つけ、試行錯誤しながらプログラムを組むことに慣れていくことを目指します。
学習サイトはどのサイトを利用しても、基礎的な理解は必要です。途中で嫌にならないよう、初心者用のハードルが低めのサイトから始めましょう。
プログラミングの学習法3:プログラミングスクール
プログラミングの学習法として3つ目は、プログラミングスクールです。プログラミングスクールは、希望に合わせて特定の言語を学べる講座が用意されています。短期間でスキルアップでき、やる気の高い人に囲まれるのでモチベーションを維持しやすいでしょう。
わからないところは講師に聞けるので躓くことも減り、スムーズに学習を進められます。ただ費用がかかるので、気軽に始められない点がネックになるでしょう。
高い需要が見込めるゲームプログラマーを目指そう
未経験からでもゲームプログラマーへの転職は可能ですが、プログラミング経験がない人の募集は少ない傾向があります。プログラミングスクールなどに通ってから、就職活動を開始したほうがスムーズでしょう。
近年、スマートフォンアプリゲームが普及していることもあり、様々な世代の人々がゲームを楽しんでいます。今後もゲーム市場は伸びていくことが予想されているので、高い需要が見込めるゲームプログラマーを目指しましょう。