上級SEのキャリアプランとは?上級SEになるために必要なスキル6つ

上級SEとは?

上級SEはSEの中でも企画や要求分析などを主に担当するSEです。

SE(システムエンジニア)は一般的にシステム設計における上流工程である基本設計などを主に担うエンジニアですが、上級SEはシステム設計のさらに上流工程を担います。

上級SEはSEとして経験を積めば誰でもなれるというわけではなく、プロジェクト全体を統括する役割を持つ人が就くケースが多いです。

SEの種類

SEにはさまざまな種類があります。

一般的にSEはシステムエンジニアを指しますが、他にもプログラマーやブリッジSE、インフラエンジニアやセールス・サポートエンジニアなどの種類があります。

システムエンジニアはシステム開発会社に所属し、経験が浅い内はプログラマーとしてプログラミング中心に業務を行い、キャリアを積むことで要件定義や設計などの業務を行うようになります。

上級SEの役割

上級SEは企画や要求分析などを主に行う役割を持ちます。

上級SEは近年では「ITアーキテクト」といった職種で呼ばれることも多く、設計よりも前の段階の業務を行います。

また、上級SEは発注側の担当者やSlerのプロジェクト全体を統括する立場の人材がなるのが一般的です。

上級SEを目指すキャリアプランとは?

上級SEを目指す場合、プログラマーから経験を積み上げていきましょう。

上級SEはシステム全般の構築について責任を負う立場にあります。そのため、SEになるには一般的にキャリアが浅い内はプログラマーとしてプログラミングを中心に経験を積みましょう。

キャリアを積むことで、だんだんと上流工程の設計などSEとして仕事ができるようになります。

上級SEになるために身に付けたいスキル6つ

上級SEになるために身に付けたいスキルをご紹介します。

プログラマーから上級SEを目指してキャリアアップしていく場合、上級SEに必要なスキルを身につけていくことが重要です。

ここでは上級SEになるために身に付けたいスキル6つをご紹介しますので、上級SEを目指している方はぜひ参考にしてみてください。

上級SEに身に付けたいスキル1:マネジメントスキル

上級SEになるためには、マネジメントスキルを身につけましょう。

上級SEはチームをまとめる役割をもつため、チーム全体のマネジメントを行う役割があります。特にプロジェクトはタイトなスケジュールになることも多いです。

そのため、上級SEはメンバーのタスク管理を行って特定のメンバーに仕事が偏らないように調整したり、全体のスケジュール管理などを行うなどのマネジメントスキルが必要になります。

上級SEに身に付けたいスキル2:コミュニケーションスキル

上級SEになるためには、コミュニケーションスキルを身につけましょう。

上級SEはクライアントのニーズをくみ上げ、営業交渉などを行います。また、メンバーとコミュニケーションを取り、クライアントが抱えている課題解決策をわかりやすく伝える必要があります。

さらに、前述のとおり上級SEはチームのマネジメントも行う役割もあるため、チームをまとめるためにも高いコミュニケーションスキルが必要になります。

上級SEに身に付けたいスキル3:プログラミングスキル

上級SEになるためには、プログラミングスキルを身につけましょう。

上級SEは自身でプログラミングを行うことはあまりありません。しかしシステム設計を行う以上、プログラミングの知識がなければ、その機能が技術的に実装できるのかどうか判断することができません。

また、基本的なプログラミングの知識がなければプログラマーと技術的な話もできないため、上級SEにも基本的なプログラミングスキルが求められます。

上級SEに身に付けたいスキル4:提案能力

上級SEになるためには、提案能力を身につけましょう。

上級SEはクライアントが何を望んでいるのか正確に理解し、最適な提案を行う能力が求められます。

たとえば、複数の開発会社でクライアントにプレゼンテーションを行い、1つの開発会社に仕事を発注するケースもあります。そのため、上級SEはクライアントに対して提供するソリューションをわかりやすく説明する能力が必要になります。

上級SEに身に付けたいスキル5:専門知識

上級SEになるためには、専門知識を身につけましょう。

上級SEとして働く上で、IT知識や専門的な業務知識が必須です。業界によって必要な知識は異なるため、IT業界の知識だけでなく、システムを設計するためにはクライアントの業界の業務知識も必要になります。

そのため、クライアントと会話ができるだけの医療業界や金融業界などの専門知識も身につけましょう。

上級SEに身に付けたいスキル6:論理的思考力

上級SEになるためには、論理的思考力を身につけましょう。

上級SEの基本的な仕事は、システム開発のクライアントからニーズのヒアリングを行い、その要件を満たすシステムを設計します。

システム設計は複雑なシステム間の関係を把握し、構造を理解した上で効率的なフローを構築するため、論理的思考力が求められます。また、打ち合わせを行ったり、メールなどで報告を行う場合にも論理的思考力は必要になるでしょう。

上級SEを目指す人におすすめの資格5つ

上級SEを目指す人におすすめの資格をご紹介します。

IT人材としてキャリアアップをしたいなら、IT系の資格を取得することもおすすめです。ここでは最後に上級SEを目指す人におすすめの資格5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

上級SEおすすめの資格1:ITパスポート

ITパスポートはIT関連の基礎的な知識の習得を測るメジャーな国家試験です。

IPA(情報処理推進機構)が実施している情報処理技術者試験の1区分で、もっともやさしいスキルレベル1に相当します。

内容としてはITを活用するすべての社会人や学生が備えておくべきITの基礎的な知識を証明する資格となっており、エンジニアとして実務をしている人よりもこれからエンジニアを目指す人におすすめの資格となっています。

上級SEおすすめの資格2:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はITエンジニアとしてキャリアをスタートする人におすすめの国家試験です。

IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル2に相当します。ITエンジニアの登竜門とされており、高度IT人材になるために必要な知識や技能、さらに実践的な活用能力が求められます。

エンジニアとして実務を行っている人が資格を取得するのであれば、基本情報技術者試験からスタートすると良いでしょう。

上級SEおすすめの資格3:応用情報技術者試験

応用情報技術者試験はワンランク上のITエンジニアになるためにおすすめの国家試験です。

IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル3に相当します。基本情報技術者試験に合格したエンジニアが次に合格を目指す位置づけの資格となっています。

試験範囲としては基本情報技術者試験と同じですが、より深い内容について問われるため、幅広い知識や応用力が必要になります。

上級SEおすすめの資格4:システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験はシステム開発の上流工程を主導する人材におすすめの国家試験です。

IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル4に相当します。情報システムの要件定義や外部設計などを行う上級エンジニアを目指す人材に最適な資格となっています。

合格率は15%前後で、さらに受験者の多くは基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に合格していることから、難易度が高い試験となっています。

上級SEおすすめの資格5:Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験はLinux技術者としてのスキルを認定するベンダー資格です。

LPI-Japanが認定している資格で、世界共通基準でスキルを認定する資格となっているため、全世界200ヵ国以上のエンジニアが受験しています。

資格のグレードは「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」の3種類があり、ステップアップ形式となっています。

上級SEについて知ろう

上級SEはSEの中でもプロジェクトを統括する立場にあり、企画や要求分析などを行う人材です。

ぜひこの記事でご紹介した上級SEの役割やキャリアプラン、上級SEになるために身に付けたいスキルや資格などを参考に、上級SEを目指してみてはいかがでしょうか。