ゲームプログラマーの求人特徴3選|ゲームプログラマーの仕事内容5選なども紹介

ゲームプログラマーとは

ゲームプログラマーとは、ゲームの仕様書に基づいて「C#」や「C++」といったプログラミング言語を用いてゲームを制作するのが主な仕事です。

一般的にゲーム制作はチーム単位の作業が基本で、ゲームプログラマーはUIの制作、ゲームシステムの制作、キャラクターのモーション制作といった作業を複数人で担当を分けてプログラミングします。

また、プログラミング以外にもデバッグ作業や動作テストなど幅広くゲーム開発にかかわります。

このようにさまざまな業務をこなすゲームプログラマーですが、その年収は主にコンシューマーゲームとソーシャルゲームの2つの業界によって違います。

ゲームプログラマーの年収

ゲームプログラマー全体の年収は日本の平均年収と比べると高い傾向にあります。また、コンシューマーゲームとソーシャルゲームを比較した場合、ソーシャルゲーム業界の方が年収は高い傾向にあります。

近年では日本国内でのゲームプログラマーの待遇改善が進められており、今後さらにゲームプログラマーの年収が高まる可能性もあります。

ゲームプログラマーの求人特徴3選

ゲームプログラマーを目指す方にとって、どのような求人があるのかは重要です。求人はそもそも多いのか、どのようなプログラム言語が使われているのか、気になるのではないでしょうか。

ここではゲームプログラマーの求人の特徴を3つにわけて説明していきます。

ゲームプログラマーの求人特徴1:ゲーム市場が急速に拡大している

スマートフォンの普及によるソーシャルゲーム市場が拡大傾向にあり、コンシューマーゲーム市場も昨今の新型コロナウィルス感染症の拡大による生活様式の変化から需要が拡大しています。

一時期はスマートフォン向けのソーシャルゲーム市場の規模が大きくなるにつれ、コンシューマーゲーム市場は縮小傾向にありましたが、自宅で楽しむことのできる娯楽の一つとして昨今では大きく市場規模が拡大していると言えます。

よって、ゲームプログラマーの求人は今後増えると予想できます。

ゲームプログラマーの求人特徴2:稼ぐにはフリーランスの方がいい

フリーランスのゲームプログラマーは単価が高いため、年収が高い傾向にあります。また、フリーランスは東京や京都を含む関西首都圏といった大都市に限らず、沖縄から札幌まで住む場所を選ばずにゲームプログラマーとして働ける点も優秀です。

ただし、フリーランスのゲームプログラマーには未経験からなることは難しく、高い技術力が必要になる場合がほとんどです。さらに、ゲームの制作経験が高く評価される傾向にあるため、新卒でフリーランスを目指す場合は個人でゲームを制作している方が有利だと言えます。

ゲームプログラマーの求人特徴3:「C++」「C#」などがよく使われる

主に「C++」や「C#」といったC系の言語を習得することでゲームプログラマーの求人に有利であると言えます。

特にコンシューマーゲームではC系の言語で多く開発されている傾向にあります。

ソーシャルゲームではJavaといった他の言語も用いられる場合がありますが、C系の言語が重要であることは変わりません。よってC系の言語を習得していることで、ハローワークを含む求人の幅が広くなると言えます。

ただし、他の言語が全く使われないという訳ではないため、C系の言語を中心にさまざまなプログラミング言語を習得することがゲームプログラマーの求人を探す上で重要だと言えます。

ゲームプログラマーの仕事内容5選

上記で、ゲームプログラマーの求人の特徴について見てきました。

ゲーム市場の拡大により求人は多い傾向にあり、C系の言語が多く使われていることがわかりましたが、実際の仕事内容はどうなっているのでしょうか。求人への応募を考えている方にとって重要な項目であると言えます。

ここでは、ゲームプログラマーの仕事内容を5つの項目にわけて紹介します。

ゲームプログラマーの仕事内容1:機能改善

ユーザーのゲーム体験を向上させるためには機能の改善が必要です。たとえ仕様書通りに動いても、ゲーム体験が悪くなる機能は改善の必要があります。快適なゲーム体験を提供するために、ユーザーの目線に立って機能を考える必要があると言えます。

時にはユーザーからの要望に応え、機能を改善する場合もあります。特にソーシャルゲームではユーザーの維持と確保が大事なため、素早い対応を求められる傾向にあります。

ゲームプログラマーの仕事内容2:新機能開発

常に新鮮なゲーム体験を提供するために、新機能の開発は欠かせません。

コンシューマーゲームであれば、長く続いているシリーズ作品の持ち味を活かしつつ、ユーザーにより良いゲーム体験を提供するために新機能の開発が必要になります。またソーシャルゲームの場合は、ユーザーに長く続けてもらう取り組みとして、新イベントや新コンテンツの実装といった新機能の開発が求められます。

機能改善の場合と同様に、ユーザーからの意見を基に新機能を開発する場合もあります。近年ではこうしたユーザーの声をゲームに反映させる機会も増えてきました。

ゲームプログラマーの仕事内容3:開発環境の整理

効率良くプログラミングする上で開発環境の整理は重要です。

具体的には、「Unity」に代表されるようなゲームエンジンの導入や、ツールを開発し作業の効率化を図ったりします。特に、チーム全体で共有できるツールを用いることでゲーム開発全体の効率が上がるため、開発環境の整理は重要な作業と言えます。

また、既存のプログラムを新しい開発環境に合わせて制作し直す場合もあります。既にあるプログラムを組み込むため簡単に聞こえますが、環境の違いによるバグを直したり、変数の見直しなど、細かな変化に対応する必要があり、難しい作業であると言えます。

ゲームプログラマーの仕事内容4:プログラミング作業

仕様書に基づき、ゲームをプログラミングする作業です。作業内容は敵の行動ルーチン、BGMやSEの実装、UIの作成など多岐にわたります。

通常チームで作業し、実装内容を分担して行うのが一般的です。また、複雑なプログラミングを要求される場面ではチームで相談し、解決の糸口を探すこともあります。

ゲームプログラマーの仕事内容5:デバッグ作業

デバッグ作業はデバッガーによって指摘されたゲームの不具合を直す作業になります。デバッガーはゲームが仕様書どおりに動作しているか、ゲームとして正常に動作しているかを確認する人を指します。

時には動作テストを自ら行い、不具合はないか、仕様書どおりに動作しているか調べ、デバッグする場合もあります。

ゲームプログラマーの魅力について

プログラミングやデバッグ作業、時には動作テストなど、さまざまな業務をこなす必要があるために、忙しいとも言われるゲームプログラマーですが、その分魅力もあります。

この項目では、ゲームプログラマーの魅力を2つの項目で紹介します。

ゲームを一から作れる

プログラムはゲームの言わば心臓部で、ゲームプログラマーは基礎からデバッグまで深くゲーム制作にかかわれます。チームでの作業であっても、ゲーム全体を把握している必要があるため、深くゲームとかかわることに変わりはありません。

手がけたゲームが完成したときの達成感はひとしおです。

評価を得られる

バグが少なく、仕様を十分に満たしたプログラムを制作することで会社から大きな評価を得られます。また、制作したゲームをプレイしたユーザーの反応がSNSなどを通じて確認でき、ゲームの評判を知ることができます。

会社やユーザーの評価を得られるのも、ゲームの根幹を担っているゲームプログラマーならではの魅力です。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴4選

これまで述べてきた仕事内容や魅力についての説明で、ゲームプログラマーに興味を持った一方で、どんな人に向いている職業なのか、気になった方もいるのではないでしょうか。

ここでは、求人の際に参考にしていただきたいゲームプログラマーに向いている人の特徴を紹介します。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴1:コミュニケーション能力が高い人

主にチームで開発するため、コミュニケーション能力は欠かせません。

たとえフリーランスであっても仕様の詳細や納期などコミュニケーションを取る機会は多く、コミュニケーション能力の高さはゲームプログラマーの求人を探す上で重要になると言えます。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴2:ゲームが好きな人

ユーザーを満足させるゲームを制作するには、ゲームが好きであることが重要です。

ユーザーのニーズを理解するには、ユーザーの目線に立つことが有効です。ゲームをプレイするユーザーのほとんどはゲームが好きな人である場合が多いため、ゲームプログラマーもゲーム好きである方がユーザーの目線に近く、ニーズの理解が容易であると言えます。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴3:何かを1から作るのが好きな人

ものづくりが好きで制作過程にやりがいが感じられる人はゲームプログラマーに向いていると言えます。

ゲームの制作はものを1から作り完成させる点において、ものづくりと共通しています。よってプログラミングそのものにやりがいを感じたり、仕様どおりにプログラムが動作することに達成感が得られるとモチベーションの維持にもつながります。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴4:チームで協力しながらの作業が好きな人

チームプレイに楽しさを感じられる人はゲームプログラマーに向いていると言えます。

チームでの作業がほとんであるゲーム制作は協力が欠かせません。皆で協議し、連携することが好きな人であれば、やりがいも増します。

ゲームプログラマーを目指してみましょう

ゲームプログラマーがチーム単位でゲームを開発し、完成に向けてさまざまな作業をする仕事であることがわかりました。

また、ものづくりの観点においてやりがいがあり、人々の評価が得られる魅力にも触れました。本記事を読んで自分に向いていると感じ、新卒の方や求人を探している方にとって、ゲームプログラマーを目指すきっかけとなれば幸いです。

最後に、少しでも興味が湧いた方は、ゲームプログラマーの求人を探してはいかがでしょうか。