SEの転職先で多い選択肢6つ|転職時に気をつけたいポイントも解説
SEの転職先の傾向
SEの転職先の傾向は、異職種にはいかずに同じ職種で、働く業界を変える傾向がみられます。つまり、営業職・経理・企画・管理・コンサルタントなど業務内容は同じで、メーカーや情報通信業、金融業、保険業など働く業界を変える傾向があるということです。
自分の経験・スキルを活用したいために、職種は変えずに働く業界といった環境を変えるのです。職種を変える転職には、不安があることも異職種にいかないことの理由です。
SEの転職先で多い6つの選択肢
SEが転職先に選ぶことが多い仕事内容についてみていきましょう。SEが転職先として選ぶ仕事内容には「WEBエンジニア」「セールスエンジニア」「ITコンサルタント」「社内SE」「SIer」「フリーランス」があります。
「WEBエンジニア」「セールスエンジニア」「ITコンサルタント」などSEが転職先に選ぶ仕事内容の特徴や魅力、注意点などについて詳しくみていきましょう。
SEの転職先1:WEBエンジニア
SEの転職先「WEBエンジニア」は、インターネット上のWEBサイトやECサイトを動かすために必要なシステムやWEBアプリケーションの開発、デザイン、構築、運用・管理などをする職業です。
WEBアプリケーションには、インターネットバンクやオンライン証券などのサービスやAmazon・楽天などショッピングサービスがあります。「WEBエンジニア」は、クライアントやユーザーの要望を受けシステムを構築します。
WEBエンジニア転職の魅力
WEBエンジニア転職の魅力は、アイデアが形になる、人との出会いによって達成感が得られることです。WEBエンジニアに転職することは、自分の考えや、デザインしたアイデアがWEBアプリケーションという形でみられることでやりがいを感じることができます。
WEBエンジニアはクライアントやユーザーの要望に沿ってシステムを開発・構築します。つまり、人との出会いと人から要望に応えられることで達成感が味わえます。
WEBエンジニア転職の注意点
WEBエンジニア転職の注意点は、自分の技術力を過信しないこと、年収の相場を理解しておくこと、転職の動機を明確にしておくことです。技術力を過信して高い年収を要求すれば、転職できないことになります。
希望していた仕事内容や条件での採用を望むなら、自分の転職の動機を明確にすることです。転職の動機を明確にすることは、採用される確率も高くなるので転職をするときには、曖昧ではなく明確にしておきましょう。
WEBエンジニアがおすすめな人と採用傾向
転職を受ける側の企業は、貢献してくれる人材、常にスキルアップに挑戦している人、新しいことへの開発意欲がある人を採用する傾向があります。スキルアップに意欲があることは、その人のスキルが上がるだけではなく、企業全体のスキルアップにつながるからです。
WEBエンジニアは、対企業ではなく、対個人との仕事が多くなります。企業側は法人相手とのビジネスではなく、個人とのビジネスをしたい人を採用する傾向があります。
SEの転職先2:セールスエンジニア
SEの転職先「セールスエンジニア」は、技術力と営業力が必要になる職業です。技術営業と呼ばれている「セールスエンジニア」には、SEと同じ技術の知識や高い技術レベルに、技術を売り込むための営業マンレベルの営業力も必要です。
転職できやすいのは、幅広い技術力ではなく、転職先の企業の技術に関係した技術力を持っている人です。エンジニアとしての経験が豊富でも営業力がなければ採用されません。
セールスエンジニア転職の魅力
セールスエンジニア転職の魅力は、エンジニアとしての仕事と営業マンとしての両方の仕事ができることです。自分のエンジニアとしての知識を活かした営業活動ができることでやりがいがあります。
製品・サービスを売り込む営業ができて、納めた製品・サービスに問題がでればエンジニアとしての知識で解決できるため社内から頼られます。営業成果によってもらえる報酬があり、高い給料がもらえるのもセールスエンジニアの魅力です。
セールスエンジニア転職の注意点
セールスエンジニア転職の注意点は技術力を重視しないことです。SEは技術力が重視されますが、セールスエンジニアは技術力だけではなく営業力も必要になります。技術力だけでアピールしても採用されません。
SEの主な技術はプログラミングです。セールスエンジニアには営業力が必要になるため、営業するための企画力、プレゼンテーションの作成やアフターサービスなどの知識とスキルが必要になります。
セールスエンジニアがおすすめな人と採用傾向
セールスエンジニアはコミュニケーション能力が高い人、粘り強い人、勉強熱心な人を採用する傾向があります。セールスエンジニアには、技術知識の他に相手と会話を交わして良好な関係を築くためにコミュニケーション能力が必要です。
商談の席などで受注を受けるには相手との粘り強い交渉が欠かせません。SEは、技術的知識しかないため、営業知識を得るために勉強をする必要があり、勉強熱心な人が求められます。
SEの転職先3:ITコンサルタント
SEの転職先「ITコンサルタント」は、企業のIT戦略の提案・マネジメント・分析して経営課題を解決する職業です。「ITコンサルタント」は、クラウド、セキュリティ、データ分析など企業経営に欠かせない重要なIT戦略の仕事をします。
IT戦略の提案は、ビジョンに基づいてされます。情報セキュリティ・コンプライアンスを浸透させることで情報をマネジメントします。AI(人工知能)を使ってデータの分析をします。
ITコンサルタント転職の魅力
自分の技術力が企業に役に立っていることが「ITコンサルタント」への転職の魅力です。自分の技術力が企業経営に大きな影響力があり、課題を解決したときの満足感が得られます。
企業経営に関わることで経営役員のような達成感があるのも魅力になります。企業経営に重要な「ITコンサルタント」の仕事は高い年収になることも魅力の一つです。
ITコンサルタント転職の注意点
ITコンサルタント転職には、高度なIT技術の知識・スキル、IT戦略にはAIをはじめ、モノのインターネットのIoT、ソフトウェア、サーバー、開発環境などのクラウドといった専門知識が必要です。
また、セキュリティのためのコンプライアンスやリスクマネージメントなどに関した知識も必要になります。さらに、経営陣を納得させるためのコミュニケーション能力が必要になることを知っておきましょう。
ITコンサルタントがおすすめな人と採用傾向
ITコンサルタントは、専門知識の他に、経営に関係した知識がある人、納得させて実行力がある人が採用される傾向があります。ITコンサルタントは経営を良くするための戦略を提案するため、経営の知識が必要です。
経営の知識、専門知識があり、それを役員などの経営陣を納得させるためのプレゼンテーション力がある人、つまり、相手に合わせた会話力と相手に信頼される人が採用される傾向があります。
SEの転職先4:社内SE
SEの転職先「社内SE」は、自社の経営を良くするためのシステムの構築・運用・保守をする職業です。ムダを省き、コスト削減を削減したり、業務の効率をアップさせたりするシステムの構築、運用・保守をします。
新しく導入したシステムの使い方などを教えるのも「社内SE」の仕事です。「社内SE」はSEとして技術や知識の他に、システム初心者や不慣れな人にわかりやすく説明する指導力が必要です。
社内SE転職の魅力
社内SE転職の魅力は、経営方針を提案できること、自社への影響力が強くなること、達成感が得られることです。社内SEは企業の経営に重要になるコスト削減などのためにシステムを導入するといった提案ができます。
経営に関することの提案ができることは自社の影響力が強いことになります。自分の提案がコスト削減に成果を上げれば達成感を味わえます。
社内SE転職の注意点
社内SEに転職するには、年齢制限がありますので気をつけましょう。求人サイトや転職エージェントに経歴情報を登録しておくことで採用されやすくなります。求人サイトや転職エージェントに登録することはスカウトメールが届きやすくなります。
社内SEがおすすめな人と採用傾向
社内SEは、ネットワークの関連知識やスキルアップに積極的に取り組む人、人を納得させるコミュニケーション能力がある人を採用する傾向があります。社内SEはシステムの開発・導入に欠かせないネットワークの知識が必要です。
ネットワークに関連した知識やスキルがなければ成果があるシステムを導入することができません。社内SEは導入したシステムの保守も仕事です。関係者とのコミュニケーション能力が必要になります。
SEの転職先5:SIer
SEの転職先「SIer」はシステムインテグレーターの略で、システムを統合したり、融合させたりする職業です。システムの提案・企画・プログラムの開発やハードディスクの選定や導入されたシステム保守・管理など総合的なメンテナンスを行います。
複数の独立したシステムを統合することで生産の流れを一元的に管理できるようになり効率化によりコスト削減ができるなど企業の経営に影響力がある大事な仕事をしています。
SIer転職の魅力
SIer転職の魅力は、SEでできないスキルアップができること、仕事がやりすい、年収が高いことスケールの大きなプロジェクトに携われることがあります。SIerの仕事は幅広くなり、さまざまなスキルアップができます。
SEとコンサルティングといったように仕事の分担がはっきりしているので仕事がやりやすいのです。SEより業務内容が広いためスケールの大きなプロジェクトに携われ、SEでは得られない達成感があります。
SIer転職の注意点
SIerは忙しいこと、自分がやりたい仕事ができないことがあります。SIerは幅広い業務内容でスキルアップにはなりますが、反面、業務内容が多くて忙しいことを知っておきましょう。
SIerの仕事はシステム開発がメインですが、企業によっては企画しかできないケースがあります。つまり、自分はシステム構築全般の仕事がしたいのに企画しかやらせてもらえないということです。
SIerがおすすめな人と採用傾向
SIerの転職は、プログラミング技術を活かした人、グローバルな活躍をしたい人、リーダー職に興味がある人などが採用される傾向があります。グローバルな活躍をしたい人は志が大きいと判断されることで採用されやすくなります。
SIerは経験と知識があればプロジェクト全体の進行を管理するプロジェクトマネージャーの仕事があり、リーダー的な人材を求めます。
SEの転職先6:フリーランス
SEの転職先「フリーランス」は、企業のSIerや社内SEではなく、独立した形でSEの業務を行うことです。フリーランスのSEには、エージェントから紹介され契約した企業での出向型と自分が営業して仕事を勝ち取る常駐型があります。
出向型は紹介料がとられるため報酬が少なくなります。常駐型は成果報酬を直線受けとれるメリットがある反面、仕事が限定されるといったデメリットがあります。
フリーランスの魅力
フリーランスSEは、成果次第で収入が増えること、自分が仕事を選べることが魅力です。フリーランスSEは契約する企業の数に制限がなく、自分ができる範囲まで仕事を増やすことができます。
フリーランスSEは、1つの企業との契約だけではなく、複数の企業と契約できるため仕事を増やせて収入が増えます。自分のペースで仕事をできるのもフリーランスSEの魅力です。
フリーランスの注意点
フリーランスSEは、収入が不安定、確定申告が面倒、信頼性が弱いといったことがあります。自分の営業力で仕事が契約できるため、仕事があったり、なかったりするため収入が不安定になることを知っておきましょう。
収入や収出などの管理をしなければならないのが面倒です。フリーランスSEは、個人事業主となり、企業と比較すると社会的な信頼が低くなります。
フリーランスがおすすめな人
フリーランスには、管理能力がある人、計画性を持っている人、派手さより地味さを好む人などが向いています。自分のペースで仕事をするため、するとき、しないときのメリハリをつけるための自己管理能力が必要です。
自分のペースで仕事をするため、納期までに間に合わす計画性を持つことが大事になります。収入が不安定になるため、ムダ使いしない性格の人が向いています。
SEが転職するときに気をつけたいポイント
方向性を持っていること、働き方を変えること、実力を試したいのか単に収入をアップしたいのかといった転職する目的を明確にすることが大事です。
転職の目的によって選ぶ職業と職種が変わり、管理者になるのか、スキルアップを図るのかといった方向性が明確になり転職しやすくなります。
SEの転職先を知っておこう
SEからどのような目的で転職をするのかを明確にすることは、転職先をどこにするかに大きく影響します。目的が曖昧だと転職先を決めづらくなります。転職先をはっきりするためにも目的や方向性を明確にしましょう。
SEの転職先にはどのような職業と職種が合うのか情報を集めることも転職を成功させるには大事になります。